- 近世以前の中国では、井戸の掘削などのボーリング作業などに、細く裂いた竹をより合わせた
ケーブルを使用していた。
- 麻のロープが耐えられる張力は1平方インチ(約6.5平方センチ)あたり340kgだが、
竹製の場合は4トンで、これはある種の鋼鉄製ワイヤーに匹敵する。
柔軟性にも富むため、巻き取りドラムで簡単に巻き取る事も出来た。
- また、ロープとは反対に、水に濡れると強くなる、という利点もあった。
- ヨーロッパでケーブル式ボーリングが発展しなかったのは、
竹に匹敵する材料がなかったため、とも言われている。
(『図説中国の科学と文明』ロバート・テンプル)
最終更新:2011年08月07日 10:53