当項目を進めるにあたっての心得

1.求めているのは結論ではない。自身の見解を、最初から結論として固定化しないこと。
     より説得力のある説や、有力な証拠が見つかった場合には自身の見解を翻す余地を持つこと。
     歴史学や考古学で参照される事実や証拠の9割9分は状況証拠に過ぎない。
     当項目においては、「唯一絶対の真実に辿りつく」事をあらかじめ放棄する。

2.当項目の目的は仮説に優劣をつける事ではない。記述段階で、特定の仮説に与するようなバイアスを
     かける事は極力避けること。ただし、記述者私の個人的なコメントは限定つきで付与していく。

3.「2」に関連して、どのような証拠不十分な、あるいはありそうもない仮説であっても排除しない。
     そうした説も、既存の論点との整合性が低い事を評価した上で、仮説の一つとして残していく。
     当項目においては、唯一絶対の真実を認めない。整合性の高い説も低い説も、
     無段階のグラデーションの中に分布していると見なし、どこかで線引きをする事を否とする。

4.消去法による立論は、これを有効な論とは認めない。我々はすべてのカードを揃えているわけではない。
     邪馬台国の所在地は、未だ発見されていない遺跡かも知れない。
     現在知られている中で最も相応しいからといって、それだけで有効な立論が行われたとは見なさない。

5.当項目の諸記事群は、おそらく永久に不完全であり、完成する事はない。
     参照する際は、どの記事も当該分野を網羅してはいない点を留意すること。


※随時変更・追加の可能性あり。
最終更新:2012年04月28日 00:46