魅魔1



1スレ目 >>11


「そんミマー!!」


1スレ目 >>33


この(名前を入れてください)!魅魔様に全てを捧げる所存!!


3スレ目 >>640


ゴロゴロゴロゴロゴロ
「暇。」
ゴロゴロゴロゴロゴロ
「暇。」
ゴロゴロゴロゴロゴロ
「暇なのは解ったけどさ、アンタは暇になると人の家で転がるのかい?」
ゴロゴロゴロゴロゴロ
「こんな何も無い空間が家だなんて、お兄さん驚きだ。」
ゴロゴロゴロゴロゴロ
「わたしゃ少なくともアンタより年上…って何言わせるんだい。後いい加減転がるのをやめな!」
ゴロゴロゴロゴロゴロ
「だって暇だしぃー。」
「………イビルフィ」
「ゴメンなさい調子こきましたもうゴロゴロしないんで許してつかぁさい。」

「大体そんなに暇ならそこらでも散歩してくればいいじゃないか。」
「おー、下から見てみると予想以上に胸おおき」
ゴシャッ
「もう一発行っとくかい?」
「ごめんなふぁい……。」

「時に魅魔様。」
「ん?なんだい。」
「イチャイチャしましょう。」
「10年早い。」
「俺が魅魔様をお姫様ダッコしてそこら辺を駆け回るんですよ。」
「いや、聞けよ人の話」
「人じゃないので聞きません、有言実行です。よっこいしょ!」
ひょいっ
「あ、軽っ。」
「うひゃっ!?ちょ、ま、」
「最早何人たりとも俺の覇業の邪魔はさせんわー!フハハハハハ!」
ドドドドドドドド……
……ドドドドドドドド
「………」
「………外、めっちゃ豪雨でしたね」
「………そうだねぇ」
「とりあえず降ろしますよ」
「ん、もうちょいこのまま…」



4スレ目 >>514(うpろだ0032)


俺は幻想郷に来ていた。
何故かは省略する。
だって『歩いてたら何時の間にか』とか『いきなり妖怪に襲われて』とか『ここが自分の居る世界じゃないと知った』とかそんなんだもん。



んでもって今日は元の世界に帰れる日なのだ。
話が読めないって?うん、日々色々あったけどまぁありきたりだから端折る。

「穴を開けたら合図するから、まごつかないでサッと出ないと偉い目にあうわよ」
「分かった。今までありがとう」
「礼を言われるほどの事なんてしてないわよ。それじゃあ穴を開けるわよ」

そう言って紅白巫女が何か変な言葉を唱えだす。

「ハァー、ナンカニンキチンキナンカノンカナンカカンカヨォー。トォーキョーノハナチャンボインボイン……」

何だろう、俺の頭の中にバカ殿で有名なお笑い神の一角が思い浮かんだ。

「今よ、行って!」

どうやら結界の一部に穴を開けたらしい。俺は前へと駆け出した。
10秒ほどで息切れがはじまる辺り俺って体力無ぇなー('A`)











時は進み、俺は無事に自分の部屋へと帰る












「ぬぁー、やっぱ自分の寝床が一番じゃー!」

ベットの上で思いっきりノビる。今までの疲れが吹っ飛ぶようだった。
しかし肩が重い。とても重い。思いの数だけ肩が重い、なんじゃそりゃ。
おそらく疲れが体にまだ蓄積してるのだろう。枕が変わると寝れない人種ではないが、やはり慣れない場所はつらい。
とりあえず俺は、この疲れを取るために眠りに付く事にした。





「……ま…………りゃー…………」
ん?何だこの声は。
「み……まーりゃー………ま……」
どっかで聞いた事があるような。
「みまみ……まーりゃー……み…」
ま、まさかこれは伝説のっ!!
「みまみまみまみまみーまーりゃー♪みまみまみまみまみーまーりゃー♪」





「なんじゃこry」

ゴスッ!

「んがッ!?」「ぴげっ!」

起きて早々、俺は何かに頭を思いっきりぶつけたらしい。
思わず意識を半分飛ばしてしまうところだった。
……ん、待てよ?そも、俺は何に頭をぶつけたんだ?
えーと、戸締り……したよな。元々勝手に入る輩なんて泥棒くらいだろうが。
ベットの角とか……んな危険極まりないベットで寝たくも無い、欲しくも無い。
だとしたら……なんだ?
落ち着いて見ると、俺の上、若しくは布団の上で俺と同等に痛がっている緑髪の人が一人。

「痛ったー。まさか不意打ちを喰らうとはねぇ」
「み、み、み、み……」
「お、やっとこさ起きたみたいだね」


「みまりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

俺の絶叫が部屋に響いた。







「……で、魅魔さん。いいや、あえてみまりゃーと言おう」
「いや、言うなよ」
「ナズェココヌィルンディス!?」
「○○にちょっくら取り憑いて来ただけさ」
「いや、何言ってるか分かるのかよ」

俺の目の前には幻想郷で知り合った博麗神社の崇り神の魅魔さんが座っていた。
ここで軽く魅魔さんと俺との出会いを教えておこう


『霊夢ー、今日のご飯は何なんだ?』
『アンタの持ってた荷物にナマモノがあったからそれを先に片付けようと思ってね』
『あー、確かに長くは持たんなアレは』
『そういう訳だから、本日はエビフライ』
『ヒャッホーウ!エビフライだエビフライだー!』
……………そして夕食
『……なぁ、霊夢。小さなエビフライが取り巻きに見えるほど巨大なこのエビフライは何だ?』
『メインディッシュの『人様の夕食のオカズをツマミ食いしようとした悪霊揚げ』よ。思う存分食べなさい』
『いや、喰えんて』


うん、こんなもん。
その後色々、話したり笑ったり怒ったり叫んだりボケたり弾幕したりカットしたり回ったり潜ったり命は貰ったりエピタフったり。
屈折した工程が多々あったが、これだけは言える。俺は魅魔さんを愛していた。
しかし、俺は幻想郷に留まるするわけにはいかなかった。
確かに愛の為に残るってのは素晴らしい事とは思う。
しかし、幻想郷は隔離された場所。つまりは友人から親から何から何まで捨てて暮らさなければならないのだ。
俺にはそれができなかった。親に今までの恩を返したかった。
なので俺は魅魔さんに何も言わず、こっそりと幻想郷を出て、そこで起こった出来事を忘れる事にした……のだが。

「何だアンタはここで何をしているだー!?」

何だろう、こういうオチはありなのか?つーか幻想郷の外に出て大丈夫なのかこの人。いや、人じゃないか。
OK、とりあえず落ち着け。奇数を考えるんだ。
奇数は2で割り切れないマヌケな数字、私に勇気を与えてくれ……

「るわけねぇだろうがよ!」
「あー、とりあえず落ち着かないかい?」
「クッ、まさか取り乱す元凶になだめられるとはっ!」

とりあえず落ち着く事にした。

「で、魅魔さん。何でここに居るのか」
「だから○○に取り憑いてきたんだよ」
「いや、方法じゃなくてだ。居る理由だよ、り・ゆ・う」
「そんなもん、決まってるじゃないか」
「決まってるのか」
「決まってるんだよ」

魅魔さんは一回、深呼吸をする。




「私が○○を好きだからよ」




JOJO符 ─ キング・クリムゾン ─

過程は吹き飛び、結果だけが残る……。

いや、時飛ばしちゃ駄目だろじぶん。


「あ、あ、あ、あ、あ、あ……………」
「さて、私が恥を忍んで告白したんだ。返事を聞かせてもらえるかしら?」
「あ、あ、あ、あ、あ、あ……………」

あまりの事に頭が真っ白になる自分。口調は思わずカオナシだ。

「あうぁ、え、そのですね、あーんと、いわゆる一つの」

まともな言葉が出ない。支離滅裂な言葉しか出てこない。
こういうのに慣れている訳でもなく、元々ある程度相手に慣れないと只管口下手な自分の性格を恨んだ。口下手関係ないけど。
とりあえず深呼吸をして落ち着く事にする。

「ピャック!」

思わずしゃっくりが出た。無理、落ち着けない。
しかし、目の前には真っ赤な顔と不安げな表情でこっちを見つめる魅魔さんが居る。
早く自分の意思を伝えて安心させなければ。
そして俺は、一つの行動に出た。

「あっ……」

魅魔さんを抱きしめる。女らしい驚いた声が聞こえたけど気にしない、むしろ気に出来ない。
魅魔さんは抵抗せず、軽く抱きしめ返してきてくれた。





どれほど経ったか、大分と俺の感情が落ち着いてきた。
今言わないで何時言うというのだろうか。俺は覚悟を決めた。

「魅魔さん。いや、魅魔。俺も魅魔が好きだ。どうしようもないくらいに」

言った、とうとう言った。自分の心臓がバクンバクン鳴っているのが分かる。
それとは別に、自分の胸に振動が伝わる。魅魔さんのだ。今この時だけは「悪霊って心臓とかってあんのか?」なんて事は些細な事だ。

「俺さ、幻想郷を出るとき凄い迷ったんだ。言うべきか、言わないべきか。結局はさ、知っての通り言わなかった。
 違う、言えなかった。俺、臆病者だったから。魅魔さんに拒否されるのが怖かったから。だから、うぐっ、だがらっ!」
「うん、分かってる。私だってそうさ。あんたに拒絶されたくなかったから、今日こうやって憑いて行くまで決心がつかなかったから。
 私だってあんたと同じだったんだよ。拒否されるのが怖くて、恐ろしくて。だからそんなに泣くんじゃないよ。グズッ、泣きたいのは私の方さ」






気持ちが通じ合った事が嬉しくて
自分の臆病さが申し訳なくて
二人揃って気が済むまで、抱き合って泣いていた



4スレ目 >>693


「俺だけを祟れ、俺だけに取り憑け。その分、生きてる間も、死んだ後も、お前だけを愛してやるよ」→魅魔


4スレ目 >>889-890


朝、起きたら魅魔が隣で寝ていた。
流石に驚いて、すっかりと目覚めてしまった。
周りを見渡すと、俺の枕から円状にどす黒い染みが広がっていた。
昨日の事を思い出す。うん、宴会で隠し芸をしていた。
その後ビールを飲みすぎて意識が飛んだ。
どうやって帰ってきたのかは全く覚えていない。
とりあえず現実逃避の為にトイレに駆け込んだ。

その後、起きてきた魅魔に「鼻血なんか出しちゃって、うぶだねぇ」と笑われた。
俺、昨日の夜に何をしたんだ。



間違っても全部の文末に「全裸で。」と入れて読んではいけない。
最近頭の中がみまみましているから困る。でも嬉しい。でも困る。


 >>889
朝、起きたら魅魔が隣で寝ていた。全裸で。
流石に驚いて、すっかりと目覚めてしまった。全裸で。
周りを見渡すと、俺の枕から円状にどす黒い染みが広がっていた。全裸で。
昨日の事を思い出す。うん、宴会で隠し芸をしていた。全裸で。
その後ビールを飲みすぎて意識が飛んだ。全裸で。
どうやって帰ってきたのかは全く覚えていない。全裸で。
とりあえず現実逃避の為にトイレに駆け込んだ。全裸で。

その後、起きてきた魅魔に「鼻血なんか出しちゃって、うぶだねぇ」と笑われた。全裸で。
俺、昨日の夜に何をしたんだ。全裸で。

こうですか!?わかりました!!



4スレ目 >>905


朝、起きたら魅魔が隣で寝ていた。半脱ぎで。
流石に驚いて、すっかりと目覚めてしまった。半脱ぎで。
周りを見渡すと、俺の枕から円状にどす黒い染みが広がっていた。半脱ぎで。
昨日の事を思い出す。うん、宴会で隠し芸をしていた。半脱ぎで。
その後ビールを飲みすぎて意識が飛んだ。半脱ぎで。
どうやって帰ってきたのかは全く覚えていない。半脱ぎで。
とりあえず現実逃避の為にトイレに駆け込んだ。全裸で。

その後、起きてきた魅魔に「鼻血なんか出しちゃって、うぶだねぇ」と笑われた。半脱ぎで。
俺、昨日の夜に何をしたんだ。半脱ぎで。

なんつーか微妙だなw すみませんでした。



4スレ目 >>910


昼、あまりに暑いのでグッタリとしていた。
近くを見ると、魅魔も汗を流してグッタリとしていた。
すると、少し良い事を思いついた。
立ち上がり、台所に向かうと一本のアイスを取り出した。
それを魅魔の口元に持ってってあげると、チロチロと舌を出して舐め始めた。
暫くすると、溶け始めたアイスを口に含んでシャブリ始めた。

俺は(この人絶対確信犯だろうなぁ。人じゃ無いけど)とわっふるわっふるしながら見ていた。

勿論、俺の鼻血は垂れ流しだった。



間違っても全部の文末に「半裸で。」と入れて読んではいけない。
最近頭の中の魅魔様が確信犯的な挑発しかしてこないから困る。でも超嬉しい。でも目のやり場に困る。


6スレ目>>785


あ、魅魔様。どうしたんですかこんな所で…え?宴会に参加しないのかって?

んー、皆で騒ぐのもいいけどたまには好きな人と二人っきりで過ごしたいじゃないですか。
独りで月でも見てたら魅魔様が出てきてくれるかなーと思いまして。

……いや、笑わないで下さいよ。こちとら真剣なんですよ?
魅魔様いっつも寝てばっかりで全然姿見せてくれないじゃないですか。
魅魔様の恋人を自負してる私としてはやっぱり寂しいんですよ?

……いいんです。物好きで。それにちゃんと姿見せてくれましたし。
ところで、一緒に飲みませんか?やっぱり、一人で飲むより二人で飲む方がいいですしね。相手が好きな人なら、なおさら。

……ええ、そうしてもらえると有難いです。
ふふっ…では、乾杯。

 ・
 ・
 ・

……? 何ですか?

………。

………どうしてと訊かれても。んー…一目惚れ、ってやつですよ。
初めて魅魔様に会った時にこう…なんていうか。ズギュゥゥゥゥンと。

……いや、真面目ですよ。それから毎日のように魅魔様の事が頭の中に浮かんでは消え浮かんでは消え。
溜息出まくりの恋する乙女って感じの。男ですけど。

……ふふ。そうですよ。俺は物好きです。
でもそれは魅魔様だって同じでしょう?
何の力も持たない只の人間の俺と二人きりで、こうして飲んでくれるんですから。

……ええ、ええ。そうですよ。魅魔様も物好きですよ。
物好き同士、いいコンビじゃないですか。

……はいはい。わかってますとも。
まだまだ夜は長いんです。とことん付き合ってくださいね。
俺も、どこまでも貴方に付いていきますから。



7スレ目>>266


今日は静かですねー魅魔様。
俺、なんだか眠くなってきましたよ。

いや、別に運動してつかれたとかそーゆーのじゃなくてですね
単純に魅魔様の膝枕が気持ち良いからですよ

…ええ。気持ちいいですってか落ち着きますね。心が。

………ふふ、いいですよ。俺の膝でよければ。


10スレ目>>135


「こ~ん~ば~ん~は~」
「どわあ! いきなり何なんですか魅魔様!」
「幽霊らしく現れてみました。…なんてね、今日も会いに来たよ」


俺の足元で魅魔様はそう嘯いて見せた。
体の胸から下を床にめり込ませて、ニヤニヤと笑っている。
驚いて腰を抜かした俺を馬鹿にしてるらしい、ちくしょうめ。


「で、今晩は何の用なんですか。俺、そろそろ寝るんですけど」
「おや、じゃあ添い寝してやろうか」


ニヤニヤした顔が一層楽しげに歪む。
この人は(人じゃないけど)いつもいつも俺をこうやっておちょくるのが好きらしい。
だがしかし! 俺とて、いつも負けてばかりいるわけにはいかない。そうだろ、ブラザー?
  さ  あ  反  撃  の  時  だ  


「分かりました、じゃあお願いします」
「……へっ?」


魅魔様がぽかん、と口を開ける。
俺はそれを無視して、彼女の手をとると、寝室の布団へ押し込めた。
掛け布団を跳ね上げて俺も魅魔様の隣に滑り込む。
頬を真っ赤に染めた魅魔様の顔が見えた。向かい合うように、横になる。
さて。…………どうしよう。
この後どうするか考えてなかった。


「…………あー、その、……○○…?」
「な、なんですか…」
「その、なんだ、ちょっと……少し目瞑ってくれ…」


少し上ずった魅魔様の声に、俺は目を閉じた。
ふうっと彼女の息遣いが感じられる。鼻先を掠める気持ちのいい彼女の匂いがしたかと思えば、その柔らかな唇が俺に触れていた。
驚いて目を開けると、茹蛸のような顔をした魅魔様がいた。


「……○○、ほら…、あの、そのだな、別に…私は構わないぞ? いやだってほら、仲を深めるのははだk」
「あの、魅魔様。俺そんなつもりじゃないんですけど…。勘違いしてません?」
「…………へ、へーそーなのかー」
「恥ずかしいからってめり込んで逃げないで下さい!」


横になった体勢のまま、ずぶずぶと床に沈みこんでいく魅魔様。その腕を握って引き止める。


「あいや○○殿止めてくれるな、拙者生き恥を晒すなら自ら命を断つ所存でござる!」
「錯乱しないで下さい!」
「ああ~、だってさ~、あたしともあろう者が早とちりするなんてねぇ…。神の名が廃るさね。魔理沙に顔向けできないねぇ」
「今度は自虐ですか……。ああもう、魅魔様こっち向いて下さい」
「なんだい……感傷的にならせても――」


無防備に振り向いた魅魔様の、その唇に俺は自分の唇を思い切り重ねた。
力任せに重ねて、技巧も何も無い、ただ感情をこめただけのキスを長く長く続けた。
酸欠で唇を離したときには、彼女も俺と同じように肩で息をしていた。


「――な、何の真似だい? まさかあたしを襲おうってんじゃ無いだろうね」
「まさか、誰がそんな大それたことを。ただ、俺が伝えたいことがあったから」
「へえ、聞いてやろうじゃあないか。なんだい? 言ってみな」
「…俺は、魅魔様が、好きです」


再び、目を見開いてぽかん顔になる魅魔様。
あんまり間抜けな顔をしていたから、両目を突いてみた。バルス。
「目がああああ!」と床をのた打ち回ってくれる辺り、サービス精神旺盛だなぁと意味も無く感心してしまった。


「それで、それをあたしに伝えてどうしようって?」
「いや、別に……。伝えたかっただけなんで」
「…………なんだいなんだい、じゃああたしも同じなわけだ」
「ってことは、アレですか」
「うん、アレだね。お互い気付かないだけで両想いだったなんてねぇ、いやいや、面白いねぇ」


そう言って魅魔様は立ち上がる。窓の外から彼女を月の光が照らしていて、とても綺麗だった。
すっ、と彼女が俺のほうに手を伸ばす。
口元を吊り上げて笑う姿は、いっそ神々しく見えた。


「どうだい、真夜中のデートと洒落込もうじゃないか。きっと気持ちがいいさ」







(終わり)
ちなみここまでのやり取りは全て
( ゚д゚ )鴉天狗の提供でお送りしました
以下おまけ↓↓↓
































































「どうだい、真夜中のデートと洒落込もうじゃないか。きっと気持ちがいいさ」
「だが断る。この○○が最も好きな事のひとつは自分を好いているやつに「NO」と断ってやる事だ・・・」


8スレ目 >>642


神社に保護されるも親しい友人などできるはずもなく日がな一日縁側から空を眺める
その様子にたまりかねた魅魔様が話しかけてきてくれて何故か意気投合
お互いなくてはならない関係になり魅魔様にとり憑いてもらう
体調がもの凄く悪くなるがそこは魅魔様への愛でカバー

俺の魅魔様への想いが魅魔様の力になり
妖怪に襲われても魅魔様が守護霊のように守ってくれる

その様子を見た霊夢に「ミマープラチナ」とか名前を付けられ…


新ろだ178


博麗神社。
幻想郷と外の世界の境にあり、幻想と現実を隔てる神社。
そこに住む博麗の巫女は代々異変解決を生業とし、数多の妖怪を退治するそうな。
更に幻想と現実を隔てる博麗大結界の管理も行っているらしく。
運悪く幻想郷に迷い込んだ外来人を外に帰す仕事をしているんだとか。
しかしその巫女さんも平時はただの人間の女の子に過ぎず。
そんなただの人間はどう足掻いても冬の寒さには勝てないわけで。
境内の雪掻きもほっぽりだして神社の中に引きこもっているのであった。
今は恐らく、炬燵の中で最近出来たとかいう彼氏と乳繰りあっているのだろう。


「そんなところに一々賽銭を入れる俺も相当物好きかねぇ」


チャリン、と条件反射に飛び付いてしまいそうな音が境内に空しく響く。
賽銭箱の底にはただ一つ、弱々しく光り輝きその存在を主張する五円玉。
その他にも落ち葉やら何やら色んなものが入っていたりするが、賽銭と呼べるものはこれ一つきり。
神々が存在し、現在でも信仰されている幻想郷でこれはいくら何でも寂しすぎやしないだろうか。

そこまで考えたところで、ふと思い付く。


「博麗神社の神様っていったい……?」


幻想神主とやらなら逢ったことはあるが。
酒が絶えない会話をしたことは印象深いし。
守矢神社の神となら実際に逢ったこともあるが。
「幻想郷では常識に捕らわれてはいけないのですね!」と言われて出会い頭に弾幕を受けたことは忘れがたいし。
この神社の神は、数年前に幻想郷に来てからまだ一度も見たことが無い。


「まぁ、そんなものいやしないんだろうけどさ。いるのなら出てきてみろってもんだ」


何を祀っているのか不明な神社。
巫女さんの話によるときちんと神様はいるらしいが。
見たことが無い。無いものは見えない。


「なぁ?」
「にゃーん」


と、いつの間にかにいた足元でこちらを見詰めてくる黒猫に同意を求める。
返事は鳴き声のみで、人間の俺には理解できない。いやまぁ、当たり前だけどさ。
屈んでその猫に視線を合わせると一撫でしてやる。
目を細めて気持ちよさそうな鳴き声を上げる猫。
それに気を良くしてもっと撫でる俺。
競うようにもっと気持ちよさそうにする猫。
上記の流れを数回ループさせ、猫も俺も満足し疲れ果てると、俺は博麗神社を後にした。


「じゃあな」
「にゃーん」


その後も特にすることはなく。
適当に夕飯を作り、風呂に入り、歯を磨いて寝た。



翌朝。
起床、ジャスト6時30分。
幻想郷に来てから俺の朝は早くなった。
というのも、あまり仕事が詰まることが無いので夜遅くまで起きている必要が無く。
また、幻想郷に来た際にお世話になった里の半人半獣の守護者さんに早寝早起きを進められているのもあり。
あっちにいた時とは打って変わって、随分と健康な生活を送るようになった。


「素敵なあなたに安全な幻想郷ライフを、と…」


寝室から洗面所へ向かい、顔を洗い歯磨きをし。
河童製のオーブントースターでパンを焼き、砂糖多めミルク多めのコーヒーを淹れて朝の食卓に向かうとそこには――――



「なんだ、意外と早いのね」



見知らぬ緑髪の女性がいました。何か魔法使いっぽいの。
しかも俺が買い置きしていた食パンを貪っていました。ふにゃふにゃ。


「ほら、早く座りなよ。コーヒーが冷めちゃうだろ?」
「あ、あぁ……」


促されるままに彼女の正面に座り、朝飯を乗せた食器とマグカップを置く。
トーストを口に突っ込み、よく噛んでコーヒーで喉奥に流し込み。
一息ついて、色々と気になることはあったが、取り敢えず。


「アンタ誰だよ、要件は何だよ」


目前で頬杖を付きにっこりと笑う女性。
足が無く幻想郷縁起によれば恐らく幽霊の類であろう女性。
つまりは、妖怪なわけで。基本的に人を襲うものなわけで。
所謂不法侵入者であり、さっさと叩き出したいところだが、生憎と護身用の猟銃は自室の奥。
少女たちが空を飛び弾幕を展開する幻想郷において、得体の知れない相手に素手で挑むのは単なる無謀。
なので、さっさと要件を聞いてお帰りを願うのだが。


「へー、そう言うこと言うんだ」
「あん?」
「自分から呼んだくせにー」
「何のこっちゃ」
「ほら、博麗神社でさ。賽銭を入れたところあたりでさ」


――いるなら出てきてみろってもんだ――


「……、あ」
「やっと思い出したのかい?まったく馬鹿だねぇー」


けらけらと人を小馬鹿にする笑みを浮かべる神様さん(仮)
いや、でも、そんな馬鹿な。


「私の名前は魅魔、博麗神社の祟り神だよ」


そう言うと彼女は飛び上がり、まるで指揮をするかのように指を振るった。
するとたちまち、その指先から迸る無数の小さな星が部屋中を埋め尽くして。
その様子を俺は、あんぐりと大口を開けて放心しながら見つめていた――――








「とまあ、これが俺と魅魔の出会いのきっかけでさ。
まさかここから関係が進展していくなんて、この時は思いもしなかった」


鴉天狗の新聞記者のインタビュー。
なんでも、彼氏の思い付きで恋人特集をやっているそうな。
長い話になりそうなので、幾つかのエピソードは削っているのだが。


「ふんふん、実に興味深い話ですね。それで、続きは?」
「んまあ、話たいのは山々なんだけれど」
「なになに、なんの話だい?」


話に割り込み唐突に背後から覆い被さってくる話題の妖怪。
首筋を擽る長い緑髪がくすぐったく、ひんやりと伝わる体温が心地良い。
肩口から回される両腕を絡め、より体を密着させる。
その恋人同士のとる行動に、新聞記者が若干眉を顰めながら話を促した。


「その、それで二人はどうなったのでしょうか?」
「だから、話したいのは山々なんだけどさ」
「だーかーらー、なんの話?」
「あいだだだ……いやちょっと俺達の出会いの話をさぁ」


不満気に顎を俺の後頭部に押し付けてくる魅魔。
地味に響く痛みから逃れるべく、さっさと答える。


「へえ……ってそれ、思いっきり長い話になるじゃあないか」
「なにか問題でも?」
「ああ、他の日なら問題は無いが今日だけは問題がある」
「そう。絶対に外せない、大事な用事がね」
「むう……なら仕方がないですけど……」


また来ますからねー、と言い残し幻想郷最速の翼で飛び去っていく記者。
それを軽く会釈して見送り、薬指に婚約指輪の嵌められた魅魔の手をとって立ち上がる。
本当に、今日だけは都合が悪い。
なにせ、今日は俺達の“結婚記念日”なんだから。


「それじゃあ行こうか、一緒に」
「そうだね、二人だけのパーティーと洒落込もうかい。ねえ、旦那様?」



妻の手を繋ぎ、俺達が初めて出会った場所へ。
ま、ようは食卓なんだけれども。
今日という日が終わるまで、この手が離れることは無いようにと。
そんな願いを込めて、俺達は食卓へと向かった。



35スレ目 >>321


魅魔「うっ…!?」
○○「どうしたん?」
魅魔「目にゴミが…(⊃Д⊂)」ゴシゴシ
○○「擦るな擦るな」
魅魔「そんなこといっても…」
○○「俺が取るよ」

魅魔「右目だ」
○○「ん~…これかな~?」クイッ
魅魔「○○、ちょっ、ちょっと近いんじゃないか…顔とか…か、体とか…」
○○「そんなこといっても…あ~動かないで、じっとして」
魅魔「む、無茶言うな…」
○○「目ぇキョロキョロさせないでゴミ見失っちゃうじゃん」

○○「瞬きもしないで」

○○「俺を見て」

魅魔「う…///」

魅魔(キスできそうな体勢でそんなこと言うなぁ…///)

○○「お、取れたっぽい」
魅魔「う~…///」


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最終更新:2021年04月25日 13:36