しんかのきせき(ポケモン)

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しんかのきせき(ポケモン) - (2020/05/06 (水) 18:10:57) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/10/17(日) 21:53:00
更新日:2024/02/05 Mon 10:26:35
所要時間:約 7 分で読めます



「しんかのきせき」とは、ポケットモンスターに登場するアイテムの一つである。
第五世代ブラック・ホワイトから登場。

※アイテム説明文
しんかの ふしぎな かたまり。
もたせると しんかまえ ポケモンの ぼうぎょと とくぼうが あがる。

概要

「まだ進化を残している」ポケモンに持たせると、防御と特防の実数値を1.5倍に上昇させる。
進化前でさえあれば、第1形態だけでなく第2形態にも作用する。

この恐ろしい効果により進化後と全く違う運用ができるようになったり、むしろ進化後と遜色ない強さを手にしたポケモンも現れた。

「このポケモン、好きなんだけど進化するとルックスがちょっと……」そんな時こそこのアイテム。

BWでは序盤にヒウンシティで入手できる。4番道路に向かうゲートの手前右側のビルの1Fで、研究員に30匹以上捕獲した後のポケモン図鑑を見せると貰える。
BW2でも同じくヒウンシティで入手可能。噴水の広場奥の通り右上のビルの1Fで、研究員に40匹以上捕獲した後のポケモン図鑑を見せると貰える。
XYでは中盤にシャラシティのポケモンセンター右隣の民家で貰えるほか、終盤にエイセツシティ経由で行けるポケモンの村のゴミ箱からランダムで入手できる。
ORASでは終盤に122番水道の先にある123番道路北側の釣り堀で釣り人と会話し、彼の質問に「コイキング」と答えると貰える。
SMUSMでは中盤にコニコシティで入手可能。街の北西のピカチュウが3体集まっているベンチの裏にある。少し分かりにくいので注意。

特にBW・XY・SMでは入手時点でまだ進化していないポケモンも多いため、役に立つ。
紙耐久のあの子やこの子に持たせて、お世話になった人も多いだろう。

漢字表記は「輝石」かと思われていたが「奇石」が正しいらしい。
「輝石」はケイ酸塩鉱物の名称で、「奇石」は色や形が珍しい石という意味である。

第六世代のリトルマッチでは強すぎるため使用を禁止されていた。

弱点は道具を強制交換される「トリック(すりかえ)」や、道具消失と追加ダメージを受ける「はたきおとす
進化後の完全下位互換のポケモンだったりするとほぼ機能停止しかねない。

また耐久力しか上がらないため、低火力かつ補助技のレパートリーも貧弱だったり元々の耐久力が半端だとあっさり倒されてしまうことも。

旅パでは単純に進化するまでの繋ぎとして持たせておくだけでも役立つ。
一方、レートで活躍する奇石ポケモンの大半は、世代を跨いで進化形が追加されたポケモンである。
元々最終進化形として設定された能力がさらに強化されるため、初登場時から進化前扱いのポケモンよりも強力なことが多い。
それ以外では、進化すると特性が変わる、または素早さ等一部の能力が下がるポケモンも奇石型で使われることがある。
最大HPの低さを逆手に取り、「やどりぎのタネ」による回復量を増やせる草タイプとの相性も良い。

このアイテムで強化される主なポケモン



【メジャー/元メジャー】

ラッキー

最高の特防を誇ったハピナスより硬くなったピンクの悪魔。
火力では進化後に劣るが耐久力、特に物理耐久では大きく勝る。
当初は同タイプで火力もあるポリゴン2の影に隠れがちだったが、受けループ出現以降かなり増えた。
低火力を補う「ちきゅうなげ」も使えるが、第六世代で遺伝技になるまではEmの教え技限定だった。
そのため世代間格差が生じることに…
ダブルではガードシェアを使うことで防御も異様に硬くなり、せいなるつるぎや急所での望みも断たれてしまう。
その嵌め性能によりダブルレート上位もこいつのパーティが席巻。
一応こいつの攻撃の通りはつぶしやすく汎用的な意味でPP切れを狙うことはできるが、すさまじく時間がかかる。

ポリゴン2

奇石ポケ最メジャーであり、対策必須の存在。
特攻と素早さが強化されたポリゴンZに対し、こちらは防御と特防で勝る。
種族値合計は進化後と同等であり、奇石を持つと実質種族値は600以上と強力。
弱点は格闘のみ。「じこさいせい」も使える上に特攻もそれなり。
受け役に困ったら入れて損はない。レートのみならずランダムでも人気は高い。
H振りだけで一致弱点以外がまず受けが確定するのでHS「みがわり」で「どくどく」のシャットアウトも考案された。
特化すればバシャーモの珠とびひざげりすら耐えて「トリックルーム」なり特性強化の攻撃で返り討ちにできてしまう。
この死角のなさから現在レート環境を席巻している。

サマヨール

火力ではヨノワールに劣るが、高い耐久力がさらに上昇。
ゴーストの優秀な耐性に加え、補助技には事欠かない。
低い火力も定数ダメージ技の「ナイトヘッド」で補える。
型次第で物理・特殊どちらも受け切れる耐久ポケの鑑。

ガラルサニーゴ

原種は対戦だとパッとせず、遺伝要員としての活躍が主だったが、
剣盾でリージョンフォームを獲得、進化系のサニゴーンが登場したことで奇石対象になった。
「じこさいせい」は原種と違って覚えないが、「おにび」「ちからをすいとる」で物理アタッカーに強い。
サマヨール同様「ナイトヘッド」が使用可能。
隠れ特性の「のろわれボディ」も物理耐久と相性がいい。しかし通常特性は物理技を受ける度に耐久力が下がる「くだけるよろい」と相性最悪なので妥協は一切できない。

【中堅/マイナー

ゴルバット

クロバットを超える耐久力を得られるほか、固有タイプを活かした戦法が可能。
耐久型の弱点の一つであるが無効かつ必中「どくどく」+「はねやすめ」で粘れる。
地面フェアリー・格闘といった攻撃面でメジャーなタイプに耐性を持つのも魅力。

クサイハナ

ラフレシアを上回る耐久力を得られる。
メガフシギバナほど硬くはないものの、「ちからをすいとる」の存在が大きな強み。
特性「あくしゅう」を「しびれごな」や「フラフラダンス」と組み合わせるのも手。

ポニータ

初代から進化前という位置付けながら410という高い種族値を誇る。
「おにび」「あさのひざし」「つのドリル」等耐久型向きの技も豊富。
ただギャロップと違い、激戦区の素早さ100を下回っている点に注意。

モンジャラ

モジャンボはもとよりクレセリアをも超える物理耐久力を得られる。
特殊アタッカーにも状態異常や積み技、壁貼り等で対応でき、草タイプの中でも特に戦術の幅が広い。
「こうごうせい」「やどりぎのタネ」に加えて特性「さいせいりょく」の存在もあり、回復力も高い。

ストライク

素早さ105に加え、ハッサムを超える持久力を得られる。
しかし、元々メジャー所を含め弱点が多いので、多少固くなった所で落とされてしまう。
とは言え、それでも等倍ダメージ相手にも繰り出せる可能性が出てきたのは嬉しい所。

実質種族値ではハッサムを上回ったが、火力・耐性・一致先制技の有無等の差から運用には工夫が必要。
メガシンカ枠を使うとは言え同タイプにはメガカイロスも存在し、飛行技の威力で大きく劣る点にも注意。
奇石以外に拘り型や型も選択肢に上がる。

エレブー

特攻はエレキブルと同等の上、素早さでは10上回り、100族やガブリアス等にも先制できる。
物理技の火力や「でんきエンジン」の存在を重視しない場合、敢えてこちらで戦うのも手。

ハクリュー

カイリューとはタイプが異なるほか、特性「だっぴ」も耐久型向き。
ねむねごテールや「でんじは」撒きが主な戦法だが、フェアリーの登場以降は運用が難しくなっている。

ヤミカラス

アタッカー気質のドンカラスに対し、こちらは豊富な補助技を活かせる「いたずらごころ」を持つ。
「いたずらごころ」使いの中では「ほろびのうた」「くろいきり」「オウムがえし」等を覚えるのが特徴。
しかし現在は奇石型よりも攻撃を1段階上げつつ相手の技をZワザとして返すZ「オウムがえし」型が主流。

ムウマ

同タイプの「ふゆう」持ちであるムウマージゴーストを超える耐久力を得られる。
補助技のレパートリーもサマヨールに見劣りせず、あちらにはない「マジックコート」「ほろびのうた」等も使える。
耐久力が上がる分「おにび」+「たたりめ」や「わるだくみ」積み等の猶予が増え、アタッカーとしても活躍が可能。

イノムー

マンムーを超える物理耐久力を得られる。
ドラゴンをはじめとする物理アタッカーを対面から狩るほか、「ステルスロック」+「ほえる」等も可能。
特性は耐久力を増す「あついしぼう」と「ちょうはつ」対策の「どんかん」、どちらも一長一短。

ロゼリア

ロズレイドを超える耐久力を得られる。
さらにあちらにはない特性「リーフガード」を備え、耐久型と相性が良い。
モンジャラ同様、粉技や宿り木、回復技と草タイプらしく補助技が豊富。
また、こちらは「どくびし」「まきびし」「みずあそび」等も使用できる。

ヤルキモノ

ケッキングの特性「なまけ」に対し、こちらは「やるき」と対照的。
平均的な種族値であり、アタッカーとしての性能ではケッキングはおろか、大半のノーマルポケモンにも見劣りする。
その分「なまける」を利用した耐久型や「カウンター」型、「きあいパンチ」を絡めたコンボ等、型が豊富な芸達者。
やる気を出しているのに怠けるのが基本というのは違和感があるかもしれないが。

ガマガル

ガマゲロゲの特性「どくしゅ」に対し、こちらは「うるおいボディ」
/地面複合でこの特性を持つ唯一の存在。
基本戦術は「ステルスロック」「どくどく」撒きや「ねっとう」による火傷狙い等。
しかし、第六世代で天候変化にターン制限がついてからは運用が難しくなっている。

クルマユ

ハハコモリにはない特性「リーフガード」を持ち、耐久型と好相性。
素の状態でもハハコモリより防御が高く、補助技も豊富。
「やどりぎのタネ」は使えないが、貴重な「ねばねばネット」持ち。

ギギアル

ギギギアルを上回る耐久力を得られる。
「でんじは」「どくどく」撒きを主軸とし、「ちょうはつ」されても「ボルトチェンジ」で逃げられる。
ギギギアルと違い鈍足なため後攻「ボルトチェンジ」により後続を無傷で降臨させられるのもポイント。

ジヘッド

特殊アタッカー寄りのサザンドラに対し、こちらは物理アタッカー向き。
特性「はりきり」で禁止級とメガシンカを除けばドラゴンNo.1の物理攻撃力を得られる。
じゅうりょく」パだと実質デメリットを相殺できるため、そちらで採用されることも。
奇石以外に拘り型やZワザ型等で使われることもある。

ニダンギル

「バトルスイッチ」がないため、ギルガルドとは使用感が大きく異なる。
クレベースメガボスゴラを超える物理耐久力を得られ、火力も高め。
鈍足さも「ジャイロボール」と「かげうち」の存在によりあまり気にならない。
特殊攻撃にかなり弱いのと特性「ノーガード」が足を引っ張りがちなのが難点。
この時点で「もろはのずつき」が使えればまた違ったのだが。

ニャヒート

素早さ種族値がガオガエンの1.5倍。
単なのでフェアリー半減・格闘等倍といった耐性面での差別化も可能。
「いかく」「おにび」等を撒いて「とんぼがえり」するのが主な仕事。

タイプ:ヌル

素早さ以外は進化後のシルヴァディと同等の種族値。
そのため奇石を持たせると種族値合計650相当という桁外れの数値になり、数値上はラッキーやポリ2以上の耐久力となる。
ただ、この二体と違い回復技が「ねむる」しかない上、サブウェポン不足なのも気になる所。
とは言え特性「カブトアーマー」で急所攻撃を防げるため、上記二体と違い事故死しないというこいつ独自の強みもある。


ダブル向き】

ピッピプリン

耐久力は「オボンのみ」持ちのピクシープクリンに劣るが、それらにない特性「フレンドガード」を活かせる。
技自体も両者「いやしのはどう」「てだすけ」等、サポート向きのものが揃っている。
その他ピッピは「アンコール」「このゆびとまれ」、プリンは「ほろびのうた」「サイドチェンジ」等を使える。
特にピッピはそのこのゆびとまれとフレンドガードのかみ合いもあり、レート上位には大抵入るほど。

サイドン

補助技がないと「ハードロック」「とつげきチョッキ」装備ドサイドンのほぼ劣化なので、シングルではマイナー。
しかし、ダブルでは奇石による耐久力と「ひらいしん」、ダブルの重要技「まもる」等を同時に併せ持つ点が強み。

デンヂムシ

クワガノンには無い特性「バッテリー」は味方の特殊技の威力を1.3倍にするというダブル向きのもの。
進化前としては耐久力が高く、「ひかりのかべ」や相手全体が対象の「エレキネット」「いとをはく」等を使える。
「ほうでん」は味方も巻き込む全体攻撃であり、「ひらいしん」「でんきエンジン」持ちのサポートとしても有用。


その他レアコイルグライガー、ゴースト等が使われることも。


【ポケモンカードでのしんかのきせき】

ポケモンのどうぐ
効果:このカードがついているたねポケモンが受けるダメージは-20される。

ポケモンカードBW第2弾レッドコレクションでも登場。
なんとこのカード、ゲームの奇石とは違い進化しないポケモンでも、たねポケモンであれば効果が働く。
要するに常時ディフェンダー状態と言う鬼畜カード。
レシラムゼクロムに付けて暴れさせるのが強力。特にゼクロムのワザ「らいげき」の反動ダメージ40が20になのは大きい。


追記・修正は進化前の方にお願いします。

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