もう何も怖くない、怖くはない

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もう何も怖くない、怖くはない - (2016/05/07 (土) 14:47:11) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/01/21(土) 02:11:53
更新日:2023/01/24 Tue 07:30:51
所要時間:約 4 分で読めます





もう何も怖くない、怖くはない
黄色くなった葉が剥がれ落ちてゆく引力を感じても
もう何も怖くない、怖くはない
『生きてる』
それだけで確かな種を掴んでいる

「もう何も怖くない、怖くはない」とは石川智晶の楽曲である。
全作詞・作曲は石川智晶で、編曲は西川マサラ。
石川智晶とガンダム00のタイアップは「Prototype」に続いて2度目となる。

劇場版 機動戦士ガンダム00-A wakening of the Trailblazer-』の挿入歌として作られた楽曲で、切ない曲調が特徴的。
歌詞も全体的に悲壮感かつ絶望的な雰囲気が漂っているが、その中でどこか希望を見出せる部分もある。
コンセプトは混沌とした「恐れ」に対して「強い言葉がほしい」とのこと。

同作のEDやその候補曲であった「Prototype」や「Squall」では悲壮な覚悟を思わせる歌詞であったのに対して、
この曲は未来へ向けた光の差す内容である点が最たる特徴と言える。



以下、本編のネタバレにつき注意







この曲が作中で流れたのは、アンドレイ・スミルノフの特攻シーンから。

機体をELSに侵食されても尚、彼は戦い続けた。
トランザムシステムを起動し、機体の出力を限界以上に上げて、自爆特攻を試みる。

それは地球を守るための、ただ一つの手段だった。


「私は市民を守る、連邦軍の軍人だ!!」


爆発の瞬間、両親の幻が映る場面が何とも哀しい…。

この時、彼の部下達もまた、命を散らしていった。



一方、ELSとの対話に失敗して昏睡状態となった刹那・F・セイエイは、生命を失った者、自分の手で生命を奪われていった者達のことを回想していた。

彼の意識は、散りゆく紅いGN粒子と共に地球へ落下していく。

荒廃した故郷に佇む16歳の刹那。

アザディスタンで子供達を守るマリナを見つめる21歳の刹那。

今できることをやろうと行動する沙慈と、彼の帰りを待つルイスを見守る23歳の刹那。

やがて仲間達が戦っている場面に立ち会うが、自分は何もすることができない…。
ただ、闇の中から見てるだけしかできない…。



「何してんスか」


振り返ると、かつて仲間であり、戦死したリヒティとクリスの姿があった。
懐かしい仲間の姿に、思わず顔を綻ばせる刹那。



「みんなまだ、必死に生きてるっスよ」
「世界を変えようとしてる」

二人はそんな刹那を、「皆、生きて世界を変えるために必死で戦っている」と激励する。



「言った筈だぜ、刹那。お前は変わるんだ。変われなかった俺の代わりに…」

初代ロックオン・ストラトス…ニール・ディランディ。
彼も現れ、刹那を支え続けたその言葉を告げる。


やがて3人の姿は遠ざかり、刹那の目の前にはガラスケースの花が光と共に現れる。
それはかつて、刹那が度々夢に見て求めながらも戦いの中で手放してしまった、故郷の花であった。



「生きている。そうだ、刹那…お前はまだ、生きているんだ」



そして刹那は、その花に手を伸ばし――――――――





因みに戦死したクルーが刹那を激励する場面では同じく世界を変えるために戦い、戦死した筈のモレノさんは影も形もなかった…。
モレノさんは犠牲になったのだ……



先述の通り、「打ち捨てられた試作品(Prototype)」や「スコール (squall)が降りしきる中、独り隔絶された世界に居る」
刹那の人生を想わせる歌詞の楽曲に続いて、強く生きる決意を匂わせるこの歌は、劇場版をより印象強く色付ける。


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