GTS(ポケモン)

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GTS(ポケモン) - (2022/02/06 (日) 02:28:32) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/11/18(金) 15:34:06
更新日:2024/03/13 Wed 17:08:37
所要時間:約 13 分で読めます




ポケットモンスターシリーズの通信交換システムおよびサービスの名称。
ダイヤモンド・パール』で初登場。

正式名称はGTS(グローバル・トレード・ステーション)。



<概要>


ニンテンドーDSのWi-Fiコネクションで利用できたサービス。
(現在はDSのWi-Fiサービスは終了しているため第六世代(3DS)以降の作品のみ)

日本全国どころか、世界中のプレイヤーとポケモンを交換出来る夢のようなシステム。
友達のいない人も大丈夫だね

<内容>
基本的にはどんなポケモンでも出して自分が希望する欲しいポケモンを募集出来る。
ただ、価値の釣り合うポケモンでないととまず交換は成立しないが。

例えば、

自分 ミネズミ Lv.2(適当な野生産)
希望 ゼクロム Lv.100

といった条件ではなく、

自分 アーケン Lv.1(孵化産)
希望 プロトーガ きにしない

のような価値が釣り合うポケモンを希望すると成立しやすい。


たまに孵化余りや夢特性持ちも拾えたりできるのがありがたい。
自分で募集する場合もなるべく孵化余りを流してみてはどうだろうか。それが他の人の大きな助けになるだろう。

【GTSの歴史】



・第四世代(ダイヤモンド・パール)

GTSが初登場した世代。期待を持って迎え入れられたのだったのだが…

問題点の方が圧倒的に多かった。

  • 検索妨害
よく見る例で

希望 ダークライ Lv.10未満

といった条件。
ダイパ当初から色違いポケモンの見せびらかし上記の例のような正規ではありえないポケモンを要求するなど、真面目に利用している人の検索を邪魔する行為が横行した。

  • 改造ポケモン
明らかにレベルがおかしく色違い、LV100以外のアルセウスなど実装当初から改造ポケモンが多かった。

主に伝説幻のポケモンにあった
ウンチばーか等交換する相手のことを考えていない酷いニックネームをポケモンにつけるプレイヤーまでいた。
ブラック・ホワイトからニックネームの規制が始まったのもこれの影響があるのかもしれない。

  • ゲーム中で見たことがあるポケモンしか要求できない
一応DPtはシンオウ図鑑に登録できるポケモン全てゲーム中で見ることはできるが、このために過去作でしか入手できないポケモンが要求できなかった。
また、上記の幻要求問題と合わせてだが、ゲーム中マナフィの姿を登録できてしまう場所があるため、これが原因となりGTSにマナフィ要求が溢れかえることになってしまった。


・第五世代(ブラック・ホワイト)

前作が散々問題だらけだった一方、今回は外部ソフトではなく本編にレート戦も導入されたので改善されるかと思われたが……

実態は改善されるどころか新たな問題が噴出する一方だった

理想個体ではないポケモンを理想個体と偽ってレアポケを要求するプレイヤーもいる。
そもそもステータス(個体値)や特性はGTS内では確認不能。

夢特性♀も良心的に出している人(大抵違う夢特性狙い)が多いが、外れも多い。
預けた人とポケモンの親が違ったらまず外れである。
♀の加速アチャモというこの世代では入手不可能な改造ポケモンも溢れかえっていた。

改造対策はままならない一方、何故か正規品であるコロシアムXD産のポケモンは交換に出せないという謎の仕様があり、ジニアス製ポケモンゲーがしばらく発売されていないことも相まって様々な憶測を招いた。


<GTSネゴシエーション>
この世代に限り、お互いに交換候補の3匹を見せ、その中で1匹選び交換しあう「GTSネゴシエーション」というシステムがあった。
交換する時に下のアイコン(ハート音符嬉しい顔悲しい顔)でコミュニケーションをとれるのだが、
自分の出した交換条件が相手が気にくわないと


青顔をこれでもかというくらい連打される場合が多々ある。

ここまで来るともはやモラルの問題である。
中には伝説のポケモンしか興味の無いプレイヤー(しかも交換に出すのは適当な野生ポケ)や、
「こうかんしてください! ヒントは へんしょく!」と言いながら色違いをせがむ輩が非常に多かった。
断れば青顔連打からの切断が待っている。
へんしょくと言われてカクレオン出した人も多いはず。

日本人に限らず外国人もひどく、色違いのレベル100伝説(明らかに改造)をありったけ見せつけたら切断、という幼稚な行動を繰り返すユーザーが多数見受けられた。

もちろん純粋に交換を申し込む人もいるし、
バルチャイ・バルジーナ欲しさに交渉してくる人(バルチャイ族はホワイトでは、野生はおろか使うトレーナーすらいない=GTSで探せない)もいたのだが……

そんな散々なネゴだったが、こちらが終了待ちなのになぜかヒヤッキーを見せてくる人がよくいた。
なぜかというとこのヒヤッキー、笑顔で手を振っているのだ。

そう……これはコミュニケーションが取りにくいネゴならではの、相手側からの「交換ありがとう。バイバイ!」の表現方法である。
他にもバイバニラデスカーンダストダス等の「手を振っているモーションのポケモン」が利用されており、殺伐としたネゴでの一時のオアシスであった……


これに留まらず、お互い同じネタポケ(主にマッギョ)を見せ合い、意気投合して勢いで同じポケモン同士を交換したり、
三匹出せるのを利用してレアコイルやダグトリオを爆誕させるという一発ネタを披露したりと、プレーヤーから評判が悪いシステムではあったが、だからこそ楽しもうというユーザーも少なからず見られた。


・第六世代(X・Y)

今までに比べれば大幅に改善され、ある程度評価を持ち直した。
第一に図鑑に登録されていないポケモンも、名前を入力することで要求できるようになった
これによってバージョン限定や過去作必須のポケモンなども入手しやすくなった。

第二に、オプションで特別なポケモン(禁止級、幻)要求を全て弾けるようになり、検索妨害レベルの不当な要求を見なくて済むようになった。
ついでに幻級は改造対策も兼ねてかそもそもGTSに出せなくなった。

また、これまで希望のポケモンを出しているユーザーを一度に一桁程度しか表示できなかったが、今回は一度に数十件も表示できるようになり、効率が大幅に向上した。
さらにコメントを自由に入力できる機能が追加された。
…が、これが新たな問題点を産み出してしまった。

どのような問題かというと「6Vでゆめとくせいです げんせんしました!」のようなコメントをにも関わらず、コメントとは全く違うポケモンを預けるユーザーが現れるようになった。
GTSでステータスを確認できないのを利用した偽装表示である。
また、「バグで10Vでました」「かいぞうです」「いろちくれなきゃころす」と言った低俗な書き込みも多々あり、多くのプレイヤーから失笑を買った。

特に預ける側のポケモンとして人気なのがメタモンで、決まって要求してくるのが伝説ポケモンや通信進化をするポケモンや未解禁ポケモン、片方のバージョンでしか出ないポケモンだった。

また、幻要求を消せるようになった反面、「Lv100未満のポケモンはクソ」と言わんばかりにポケモンを預け、ガブリアスLv91以上やファイアローLv91以上を要求するユーザーが新たに批判の対象になった。
例によってこの手のユーザーは進化前・中間のポケモンのLv91以上等意味不明な要求をする輩も多く、改善はされたものの…と言った塩梅であった。

なおGTSネゴシエーションに至っては改善どころかそのものが廃止された。ただしこちらはミラクル交換という代用品が生まれたに加え、改善が困難な代物だった為かあまり批判は少ない。

ちなみに、欲しいポケモンを自分で名前入力することも出来るので索引を使わなくても問題ない。
当然存在しないポケモンは入力しても弾かれるのだが、どういうわけか「ティエルノ」と「ミッキマウス」はパス出来る。
ちなみにティエルノはどんなポケモンも交換出来るらしい。
…とされたが、これはデマ、コラ画像であった。

第七世代に突入してから、有志が「久々に6世代のGTS見てみるかwww」と軽いノリで見たら改造ポケモンの魔境になっていたという。


・第七世代(サン・ムーン)

前作の偽装表示問題を受けてか自由コメント欄が撤去されて定型文しか入力できなくなってしまった。
一応卵産を仄めかすor要求する文章やあくまで図鑑完成目的である文章、他言語版の要求などは提示できるようにはなったが、実際にどうなるかは結局各プレーヤーの良心に委ねられている。
6文字以内のフレーズを使用するならNNを利用して詐欺を行うことは相変わらず可能であり、相変わらず「ゆめ6V」「6Vようき」などは跋扈している。
メタモンの性格をNN使って表示するぐらいなら信用してもよさそうだが、個体値は期待しない方が良いだろう。
また、除外できる特別なポケモンには新たに準伝、UBタイプ:ヌル系統が加わった。
さらにポケモンが入っているモンスターボールの種類まで表示されるようになったのでオシャボ勢万々歳である。今作ではオシャボ遺伝の難易度がさらに緩和されたので厳選のハードルが下がったのも大きい。

今作は個体値が悪くともすごいとっくんで後天的に鍛える事が可能であり、性格さえ一致していれば鍛えた上で実戦投入が可能なため、GTSで性格一致のUBや伝説のポケモンを狙うプレイヤーが多い。
特にUBはシナリオ中複数体手に入ってしまうからか流してしまうユーザーも多く、型の広さに対しサンでは入手すらできないテッカグヤは争奪戦状態になっている。
だが、既に有用な個体は軒並み回収されており、「すなお」「まじめ」無補正性格や「おとなしい」「のうてんき」等の癖の強い性格がグルグル廻ってる状況なのであまり期待しない方が良い。
欲しい性格が決まっているなら、サブロムを買って厳選した方が早いかもしれない。

また、UBやオシャボ孵化余りがGTS通貨として機能している節がある。
同じポケモン(特にUB)を交換する事でFC稼ぎが行われることがある。

今作でも改造産のポケモンが確認されているので、利用する際は注意したい。
怪しいポケモンとは交換しないようにし、万が一送られてきてしまった場合は逃がそう。
有名な改造産としてはヘビーボールに入ったダンバル(進化形含む)プレシャスボールに入ったテッカグヤなど。
ただしヘビボダンバルはUSUMでは実現可能になった。
それでも孵化量産を考慮しても現実的とは言い難いのでGTSに頼るのは避けたいところ。
また、交換したポケモンが理想個体だった場合も改造産を疑った方が良い。
孵化余りならともかく、野生産や伝説のポケモン(準伝、UB、タイプ:ヌル系統含む)の改造産の可能性が極めて高い。

さらに交換時や預けたポケモンを引き取る時に通信エラーとなった場合に、 GTSやミラクル交換、通信交換が一定時間利用不可になる ペナルティが科せられるようになった。
ペナルティ解除の時間もまちまちで、30分ほどで解除されることもある一方、中には 6日かかった という報告も。
おそらく前作で見つかった増殖バグの対策と思われるが、通信エラーは偶発的に起き得るので、「何も悪いことしてないのに理不尽すぎる」と嘆く声が続出している。


第八世代移行後の第七世代のGTSにおいて、あらゆるポケモンに対して交換希望を出し、カーソルを合わせるとフリーズさせてエラーによる強制終了に追い込み、切断によるペナルティを与えるというウイルスじみたものが確認されている。
今のところ公式からの対応はないので、利用の際は注意する事。

第8世代(剣盾)

ソフトの方にGTSは無く、代わりにポケモンHOMEの方にGTSが実装された。
GTSの利用にはスマートフォンが必須となっている。

さすがに今世代では改造対策がきっちり行われており、改造ポケモンを入れると俗に言う「ダメタマゴ」(タマゴと言う名のゴミ)に変わるようになっている。
これにより、内部パラメータのおかしい改造ポケモンがGTSに蔓延する事はほぼなくなった。
ただし、正規プレイで入手可能なパラメータを持つ改造ポケモンは未だに跋扈している。
特に色違いや伝説のポケモンを交換する時は注意する事。
有名な改造産としては、
  • ニックネームや親名がURLや改造系配信者のアカウント(チャンネル)名になっている個体(○○.comや○○.TV等、短縮URLの場合もある)
  • 親名が「HOME」*1の個体
などがある。
前者に関しては、一応アップデートで対策されて激減した。
また、剣盾のDLCで初登場したダクマ、ウーラオス、ブリザポス、レイスポス、レジエレキ、レジドラゴ、ガラル三鳥は、改造産の個体も多く出回っているので迂闊に飛びつかない方が良い。
万が一、改造産ポケモンを受け取ってしまった際は逃がした方が良い。

更に交換相手の情報も特性や性格も見られるよう仕様変更。しかもミント情報も完備。
よって特性詐欺も不可能になり、夢特性を探す事も難しくなくなった。

しかし肝心の入手不可能なレベルの指定が可能になっている点はそのままだったりする。
…だったのだが、これも「鎧の孤島」配信開始と同時期に修正。
但し既に預けられている奴には影響しない

よって、今世代のGTSは、過去一番に改善されたと言っていいだろう。

その後のアップデートでボックス内にいないポケモンを除外するオプションを実装。
即座に交換が成立する取り引きをピックアップできるようになった。
更にいわゆる準伝説ポケモンを伝説のカテゴリへと変更。ダクマやウーラオスを希望する取り引きを除外できるようになった。
これによりダクマやウーラオスを釣りにくくなったため、ダクマやウーラオスを求めるユーザーも大幅に減った。

なお、預ける際には希望するポケモンの名前とレベル帯・性別しか設定できず、一番需要が高いであろう特性の希望は出せないまま。
よって隠れ特性が欲しくて希望を出しても平然と通常特性が流れてくる。隠れ特性を探すなら自分から交換する方に回る方が早い。
交換条件を性格から特性まで事細かに指定できるようにすると、面倒な条件を指定するユーザーのせいで交換が成立しにくくなって交換待ちのポケモンが溢れ返るため、どこまで指定できる条件を増やすのかは難しい問題なのだろう。
その他、リージョンフォームをはじめとする姿違いやボールの希望も不可であるため、この辺も自分から検索する必要がある。

2021年9月22日のアップデートで、「すがた」と「言語」の指定ができるように。また相手が欲しいポケモンの検索が可能に。
「すがた」についてはリージョンフォームはもちろん、トリミアンなど見た目を変えられるポケモンのすがたの指定も行えるようになった。
特性などは今後のアップデートに期待しよう。


セルフ交換について

ゲンガーハッサム等の進化条件を満たすためにセルフ通信交換することも可能。通信ケーブル時代と違ってぼっちも安心
第四世代に限り一度預けた後、手元に戻すとそのポケモンが進化するという裏技(バグ?)があったが、第五世代からは修正されている。
ただ第六世代サブロムさえ用意しておけば本体まで2台用意する必要はないため、2バージョン揃えておくと効率的。

この際、 先に要らないポケモンを放出し、希望先に進化させるポケモンを指定する ようにしよう。
これを逆にすると交換を開始するまでの僅かな間でも進化させる予定だったポケモンを他人に奪われてしまう可能性がある。
たとえ幻のポケモンLV100を指定していても改造ポケモン所持者は平気で強奪する可能性がある。

第八世代からはスマホアプリ版のポケモンHOMEでGTS交換を行うようになった上、GTSでは通信進化を行えなくなったため、セルフ交換には本体2台とソフト2本が必須となってしまった。
おとなしく本体2台でセルフ交換をするか、どこかの交換掲示板などで手伝ってくれる人を募集しよう。
一応、DLCで通信進化のポケモンのほぼ全てが登場するようになった。


余談

長らく言われてるユーザーの要望としては
  • 相手が欲しいポケモンを検索できるようにして欲しい
  • ステータスを確認できるようにして欲しい
  • 改造産ポケモンへの対策

と言ったものがあるが、この辺は長らく改善される気配がなかった。
ソフトが新しい世代へ移行する度に少しずつ改善されてはいるのだが、技術的な問題からかアップデートでも既存機能の大幅な変更が行われないため、ソフトが発売された時点で生じた問題点は次の世代にならなければ解消されなかった。

剣盾ではハードの移行もあってか大きく改善され、アップデートを重ねながらUIや検索機能の改良が進められている。

改造したデータでGTSに繋いだり、改造で出したポケモンを交換に出す事は違法行為として処罰される恐れがあるので注意する事。


自分:追記・修正

希望:更新

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