こおりタイプ(ポケモン)

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こおりタイプ(ポケモン) - (2018/03/01 (木) 10:54:01) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/04/10(土) 02:47:23
更新日:2024/04/23 Tue 11:17:54
所要時間:約 9 分で読めます




ポケットモンスターに登場するタイプのひとつ。

その名の通り氷や雪をモチーフにしたものや、寒冷地に生息する生物をモデルにしたポケモンが多く、
色は水色白銀のような色が多い。
代表的な氷タイプとしてはフリーザーユキノオーグレイシアなどがいる。
複合タイプ水タイプが多い。

今までに複合したことがないタイプはの3つ。
毒はともかく、前者は雪のかまくらや雪虫がモチーフのポケモンとして出せそうな気がしないでもないが。

また、炎タイプと同じぐらい該当ポケモンの数は少な目。
ストーリーでも序盤はほとんど見かけず、中盤か終盤から入手可能なポケモンが多い。

能力値は全般的に耐久力に優れているポケモンが多い。
しかし、マニューラユキメノコなど、耐久が低いが素早さに優れたポケモンも多かったりと能力値は割と極端。

防御面での弱点は炎、格闘
半減できるのは氷のみ

攻撃面では抜群になるのが飛行地面ドラゴン
半減されるのが炎、、氷、鋼(初代のみ炎に対しては等倍)。

とにかく攻撃面で優秀なタイプ。
比較的多くのタイプの弱点を突く事が出来るためメイン、サブウェポン共に便利。
ガブリアスボーマンダランドロス等4倍勢の対策を初め、技としての需要は非常に高い。
特に水タイプのほぼ全てが修得可能なタイプの技であり、水優遇に拍車をかけている。

一方で防御面は全タイプ中最不遇で耐性は氷のみ、弱点はメジャーばかりとかなり分かりやすいタイプ相性を持つ。
そのタイプ相性故か、氷タイプのポケモンそのものよりも氷タイプの技のみが重宝される傾向にあるような…ある意味かなり不遇。
ただしタイプ一致がかなり役に立つ場合も多いので決して氷ポケモン自体がいらない子な訳でない。

攻撃技は特殊では「れいとうビーム」「ふぶき」「こごえるかぜ」「フリーズドライ」
物理では「こおりのつぶて」「つららばり」「ゆきなだれ」「れいとうパンチ」等。
なお、RSEまでは氷技は全て特殊技扱いだった。

物理アタッカーはそうでもないが、特殊アタッカーはサブウェポンが少なめで「めざめるパワー」に頼る傾向が強い。
メイン技を半減する相手を突破するため炎・電気・地面・格闘・岩等から選択することになるだろう。

複合タイプは少なく、水付随がやや多いくらい。
あとの複合タイプは各組み合わせがそれぞれ1系統ないし2系統しかない。
なお、水複合になると弱点の炎と鋼が等倍になり、炎と岩に対して一致水技で弱点を突けるようになり、水の弱点である草も一致氷技で弱点を突ける。
耐性面では半減が1つ増えただけで弱点の数はプラマイゼロで4つのままだが、氷の苦手な相手を大きく牽制しやすくなり、実質的な耐性は向上する。
攻撃範囲自体は元から広いため、弱点をカバーできればいかに強くなれるかを示す良い事例であろう。

タイプ特性として、こおり状態にならないのと、あられのダメージをうけない。
第7世代からは一撃必殺技「ぜったいれいど」も無効になった。
凍らないというタイプ特性を拡大解釈したものだろう。
さらに氷タイプ以外が絶対零度を使うと命中率が下がるようになり、スイクンではなく氷ポケモンに使わせる意義が生まれた。
あられは一致吹雪が必中になるのと、「アイスボディ」や「ゆきがくれ」といった特性を活かすことができる。

初代では、こおり状態が自然治癒しないので実質氷=瀕死、
しかもその氷状態を三割の確率で与える「ふぶき」を筆頭に氷タイプの技が鬼畜技と化し、猛威を振るった。
氷タイプ自身も凍らないというメリットと、氷技を一致で使える点から人気が高かった。

しかし金銀以降では「ふぶき」の命中と氷率が低下し、
「かえんぐるま」「せいなるほのお」などを使うことで自分で氷が溶かせるようになり、一定確率で自然治癒もするようになった。
今ではせっかく凍らせても、凍らせたそのターンの内に溶けてしまうこともしばしば

しかしそのタイプ相性は昔からそれなりに有用でそこそこ使われていた。

DPtからは強力なドラゴンタイプが現れ始め、彼らの対策として氷タイプの技は更に需要が高くなる事になる。
また新たに追加された氷タイプの先制技「こおりのつぶて」がタイプ一致で使用可能なマニューラやマンムー等が、
厨ポケキラーとして活躍し氷タイプのポケモン自体にもスポットライトが当たるようになってきた。
ユキノオーの存在により霰パが実用的になったのも大きいだろう。

XYでは威力70・こおり発生率1割と基本性能は控えめだが、水タイプにも効果抜群となる氷技「フリーズドライ」が登場。
現状氷タイプ以外のポケモンには配られていないばかりか、氷タイプの中でも覚えるのはラプラスやフリーザー等、進化前を除いて8体に留まっている。
氷技を半減で受けに来た水タイプを逆に狩ることができ、特に数の多い水/飛行や水/地面組には4倍(一致補正で実質6倍)ダメージとほぼ確実に落とせる。
ただ、「れいとうビーム」に比べると威力が大きく劣るため、新たなメインウェポンというよりも使用感としては「めざめるパワー」のそれに近い。

耐久面は相変わらず脆いので注意。他のメンバーによるフォローは必須に近い。


【主なこおりタイプのポケモン】



角ドリル・絶対零度・眠る・寝言・更にタワークオリティが合わさると恐怖の連勝ストッパーと化す。
特性「うるおいボディ」+「ねむる」の無限再生も可能。「アンコール」や「つららばり」があるので「みがわり」にも強い。

圧倒的な物理耐久。その割に「でんきショック」でも落ちそうな特殊耐久はご愛敬
からをやぶる」習得により凄まじい突破力を得た。ゴースちゃうで。

初代で猛威を奮ったまさこ。そして変態。技も明らかに狙っているものが多い。
GB同士の通信対戦においては恐るべきスペックを秘めていた。
実は最終進化形最低の物理耐久。フリージオといい勝負である。

物理型・特殊型・耐久型などなんでもござれのオールラウンダー。ジュゴンやトドゼルガと同じく一撃技が怖い。
フリーズドライ習得により一致技だけで殆どの相手に等倍が取れるようになった。

初代では伝説3鳥最強だったが次第に弱点がメジャー化。耐久型の能力だが異様に弱点が多い。
「こころのめ」+「ぜったいれいど」がつかえる唯一のポケモン。画伯?なにそれおいしいの?
フリーズドライも使用可能。

特性は「はりきり」でないと能力値が悲惨。
どれくらい悲惨かというと種族値合計がアンノーン以下、ラブカスと同等というほど悲惨。
はりきりゴッドバードなロマン戦法が一部で有名なほか、襷カウンター+礫でというコラッタ的戦法も可能。
ただし、ポケダンとポケスペでは異常に強い。

初の氷単。通称ゲッター1
フィオネよろしく種族値合計こそ高いが全て80と激しく中途半端臭がするポケモン。型を読まれにくいのが利点か。
分岐進化の片割れユキメノコの方が使いやすいが、「だいばくはつ」や「ぜったいれいど」「フリーズドライ」で差別化は可能。
というか現在は隠れ特性の『ムラっけ』による回避率上昇目当てで身代わりや守るを使いとにかくターンを稼いで積んでいくという戦法がメジャーになったので、ユキメノコより対戦面での立場は上である。ヘイトも爆上がりしたが
ORASにてメガシンカを習得し、特性でノーマル技を活用するに至った。

アイスボディ持ちでpp切れまで粘ったり、霰ダメで倒したりできる。通称『無限トド』
タワーで出てきたときの怖さは異常。
ちなみにジュゴン等と違いタイプはみず/こおりではなくこおり/みずである。

3レジの一体。
ハピナスに次ぐ特殊耐久をもち、特攻もそれなり。
やはり格闘には弱い。

いわずと知れた我らが御大。
二刀アタッカーとしてもなかなか優秀で、吹雪&ウドハンが強力。
特性故に霰パに必須の存在であるが、霰を降らすだけが彼の役目だと思うと痛い目を見ることになる。

厨ポケキラー。
メタグロス以外の600族を全て狩れる(カウンターならメタグロスも倒せるかも)。
相性の良い相手にはとことん強いが、それ以外の相手には火力不足の紙耐久。
物理相手には襷カウンターも。

こおりタイプの中でトップの特攻を持ち、最大威力の一致吹雪を放てることから霰パのエースとして採用されることが多いツンデレ。
霰が降る中での必中吹雪が連発される様は圧巻。
意外と耐久力もあり、耐久型もやろうと思えばできる。
かわいい。かわいい。かわいい

マニュに続く厨ポケキラー。
600族を全て狩れる上にマニュと違ってメインウェポンの威力があるので狩る対象以外にも強いが、苦手な相手にはマニュ以上に詰む。
鈍重に見えるが意外と速い。
こおりタイプ最高の攻撃力から放つタイプ一致の礫、地震は強力。タイプ上天候ダメージを受けないので襷と相性抜群。

ゲンガーとほぼ同等の能力値(特攻以外)を持ち、ゲンガーと並んでゴースト最速でこおりでは2番目に速い。
補助技を多く覚えるので、その速さや雪隠れを利用して「おにび」や「でんじは」「あやしいひかり」などで撹乱しよう。

異常な特殊耐久に高い特攻と素早さを誇る。
特に素早さ105に特性ふゆうと対ガブリアス性能が高い。
物理耐久が「紙」を通り越して、もはや『空気抵抗』並み。
特殊型相手には凄く強いのに………
氷タイプの中でもサブウェポンがかなり貧弱だが、フリーズドライを使える。

ダブルのアイスクリーム型のポケモン。
合計種族値535とかなり高いが全体的に無駄で半端な部分が多くてそれほど強く感じず、技も少なめ。
火力を落として素早くなったグレイシアと思えば使えなくはない……が、見た目的な意味でグレイシアの方が採用されやすい。
しかし、第7世代で「ゆきふらし」を覚えたことにより、再評価の機運が出てきた。フリーズドライも使える。

クマシュンから進化する熊。
高い攻撃力に特性ゆきがくれとゆきかきを持つので、霰パで活躍しやすい。
隠れ特性すいすいを活かして雨パに入れるのも手。
ばかぢからやストーンエッジ、つるぎのまい等を覚えるが、じしんは覚えない。
ひでん要員としても便利。

ついに出た禁止級氷タイプでドラゴン複合。
能力値も専用技も禁止級にしてはかなり半端で微妙だったがBW2で覚醒。
レシラム/ゼクロムと融合してホワイト/ブラックキュレムとなるが、その能力は驚異の700族
特にホワイトキュレムは特攻種族値170のタイプ一致吹雪で、クリスマスカップにおいて大暴れした。

特性フリーズスキンでノーマル技をタイプ一致に変換+1.2倍補正で扱えるため、こおり技をほぼ必要としないユニークなポケモン。
夢特性ゆきふらしによって霰パの天候発動要員にもなれる上、万が一砂嵐を起こされても今度は特防を強化できるという唯一無二の性質を持つ。
しかし悲惨極まりないの一語に尽きる耐性と中途半端な能力が足を引っ張る。
さらに第七世代でフリーズスキンが弱体化する始末。

最強の物理耐久を誇るポケモンで、第6世代で大流行したファイアローのフレアドライブを軽々と耐えるほど。
かなり鈍足なので「ゆきなだれ」との相性も抜群。
非常に脆い特防も「がんじょう」+「ミラーコート」を活かせる利点となる。
鈍足が足を引っ張らず、むしろ後攻で強みを発揮する珍しいポケモン。

リージョンフォームを除けば第7世代唯一のこおりタイプかつ唯一のかくとう複合。
攻撃面では非常に強力な反面、耐性は 弱点6半減3 とズタボロそのもののまさに殴れと言わんばかりのタイプ……
の癖して耐久は並、おまけに鈍足で先制技すらないと言う破綻気味のコンセプトのポケモン。
対戦で運用するなら追い風トリルはほぼ必須。
SMにおいては進化条件まで罠だらけ(これはUSMで改善)。

キュウコンのリージョンフォーム。氷フェアリー複合。「ゆきふらし」と「オーロラベール」を両立できる唯一のポケモン。
鋼4倍こそ痛いが、「ぜったいれいど」による強行突破もできる。
がんじょう持ちの鋼は最早どうにもならない。

サンドパンのリージョンフォーム。氷鋼複合。特性はどちらも霰パで活かせるが、隠れ特性の「ゆきかき」の方が使いやすい。
氷タイプとしては耐性は多いが4倍弱点が2つもあるのがキツい。

【こおりタイプの主な使い手】



・一般トレーナー

スキーヤー
ボーダー
エリートトレーナー(寒冷地)
さぎょういん(冷凍コンテナ)

ジムリーダー


四天王


・その他

ヴィオ
ジーナ


総じて、四天王もしくはシナリオ後半で戦うジムリーダーで占められている。
野生の氷タイプポケモンが登場するのもシナリオ終盤であることが多く、シナリオ中でも上級者向けのポケモンとして設定されている節がある。

しかし、吹雪が異常に強かった初代のカンナを例外として、終盤のボスにふさわしい強さ……とは正直言い難い。
というのも、終盤ともなればよほどこだわったプレイをしていない限りパーティバランスは整っており、弱点の多い氷タイプは容易に弱点を突けることが大半だからである。
特に第5・第6世代ではシナリオで入手できる炎・格闘タイプが多いため、正直難易度はかなり低い。

そもそも同様に弱点の多い草・虫・岩などは、おそらくそのためにシナリオ前半のジムに設定されていることが多い。
しかし氷はなかなかシナリオ序盤から出すわけにはいかないからなのか、結果的に氷のジムリーダーは割を食っている形になっている。

だが、XYでは氷のジムリーダーでこそないものの、二番目のジムで氷タイプのアマルスが登場。
その特性によってこの時点ではかなり高火力の氷技を打ってくるため、過去作の経験から「岩タイプのジムなんか草で無双できるだろ」とか思っていると……


追記・編集は絶対零度を当ててからお願いします

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