ウォーズマン理論

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ウォーズマン理論 - (2017/04/10 (月) 19:27:51) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/05/28(土) 11:25:36
更新日:2024/02/23 Fri 19:12:23
所要時間:約 4 分で読めます




『ウォーズマン理論]とは、漫画『キン肉マン』の登場人物・ウォーズマンバッファローマンとの戦いで披露した持論である。


以下、原作から抜粋

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「100万パワー+100万パワーで200万パワー!! いつもの2倍のジャンプが加わって、200万×2の400万パワーっ!! そしていつもの3倍の回転をくわえれば400万×3の……バッファローマン、おまえを上回る1200万パワーだーっ!!」



☆考察
まず、100万パワーのウォーズマンが両手にベアクローをはめる。これにより強さが2倍になり、200万パワーを得るという。

……この時点で既におかしいが、さらにいつもの2倍のジャンプ力が加わることでその強さは400万パワーに跳ね上がり、いつもの3倍の回転を加える事で1200万パワーを得るという。
どういう計算式なのだろうか。
※いつもの二倍のジャンプと三倍の回転ができること自体はこの時のウォーズマンが火事場のクソ力を発動しているため可能という説はある。

一応ウォーズマンはロボ超人であり、その脳にはファイティングコンピューターが搭載されている。

そんな彼がこのようなむちゃくちゃな計算式を考えるとは……
いや突っ込むだけ野暮だ。
ちなみにウォーズマンはこの攻撃によりバッファローマンの角(後に「力の源・ロングホーン」と設定される)を叩き折る事に成功しているが、結局ウォーズマンは敗れている。


他作品で似た例を探せば、『ドラゴンボール』のトランクスがパワーばかり強化した形態でセルに挑み、パワーでは完全にセルを上回っていながらも全く攻撃が当たらず、逆に重さとスピード不足を指摘され敗れる、というケースがある。
しっかりと親父の脳筋を受け継いでいたんだね。
…親父は弱点を把握してその形態にならなかったんだから親父以上の脳筋ってことだけど

もう少し遡れば、赤い彗星ことシャア・アズナブルガンダムビームライフルを前に「当たらなければどうという事はない」と豪語し、見事にスピードで圧倒している(ただし先のセリフはガンダムにビビる部下を叱咤したときのものだが)。
さすがシャア…と言いたいが、こっちはこっちでパワーが足りないためにガンダムに傷をつけるのも難しいありさまで「ええい!連邦のモビルスーツはバケモノか!?」と嘆く羽目になった


要は野球のバッティングと同じなのだ。球を遠くに飛ばすことを考える前に、バットを球に当てる事から始めないといけない。

このように一見ムチャクチャなウォーズマン理論は、当時の子供達に、


何事も基本が大事。


ということをコミカルかつドラマチックな形で教えてくれたのであった。



☆類義語
ここで、類義語として「ロイド理論」を挙げておく。

ロイド理論とはゲーム『テイルズ オブ シンフォニア』の主人公ロイド・アーヴィングが提唱したもので「1本の刀で100の力なら2本で200の力になる」というものである。
ロイドが二刀流なのはこれが理由である。しかし外伝であるマイソロ2のステータスでは1本50(%)の力だった。
このロイド理論の中には「ドリルは360度回転するから360倍の力になる」といったものまである。ロイドェ…………

他にも、「赤のカラーリングで通常の3倍」という理論もある。
これはかの有名なシャア・アズナブルの駆るザクが「通常機の3倍のスピードで向かってくる」と劇中で表現されたことから、ファンの間で広まった。
しかしながら本人が実際に展開したわけではなく、あくまで二次設定のようなもの。 


☆ウォーズマン理論を展開する人
真壁一騎蒼穹のファフナー
スパロボK限定。
武器が2つなら威力も2倍だ!

大空翼(キャプテン翼)
ツインシュートで威力は2倍だ!

清村緒乃(清村くんと杉小路くんと)
そういうもんなのかー!!

◆パーマン
最高時速119kmだが、119×2=238km。
二人で飛べば二倍のスピードに!

◆飯富昌虎(みどりのマキバオー)
1.2倍の歩幅なら3000mの菊花賞を2400mのダービーと同じ歩数とスタミナで走れる。

ヴィラル天元突破グレンラガン
剣の数が2倍なら、威力も2乗だぁっ!!

キン肉マンⅡ世
「ふたりというのはいいものだ。楽しい時は2倍楽しめる」
「そして苦しい時は半分で済む!」
「究極の超人タッグ編」本編の宇宙タッグトーナメント決勝。
非常に厳しい試合展開の中、万太郎とケビンがお互いの必殺技を合体させる事により、上記の台詞通りの最強を超えたツープラトンを放つ。
単純な二乗では無いところが長年タッグを組んでいるゆでたまごらしい。

もう一つフォロー・・・というか説明しておくと、元々はドイツのことわざの一つである、と説明されている。
何はともあれ、一時はゆで先生すら認める迷走を見せた超人タッグ編も最終決戦は前述のツープラトンで(実質的に)決着。最後は自分たちの時代に戻る万太郎やケビン達、そしてこの言葉で締めくくられ、ひとまず新世代超人たちの物語はひと段落となった。

美凰(アルカナハートシリーズ)
「人の限界は己の努力次第で越えていける、努力×努力の2乗で超絶努力だ――と、博士が言っていました。」
以上、ストーリーモードにおいてドロシー・オルブライトに勝利した際の台詞。
対戦前、ドロシーは「最近、ちょっとマンネリ気味でさ……。新しい事を学ばないと、ボクが成長しない。手品のためにも聖霊工学とか……無理かな。」と大いに悩んでいた。
……理屈はわからんがすごい自信だ。

「やりこみゲー」「キャラ愛ゲー」と称されるアルカナを端的に表してるようなそうじゃないようなセリフでもある。

◆レオ=ホワイトファング(GUILTY GEAR Xrd-SIGN-
通常の十倍の武器で迫力は十倍!更に十倍の飛翔力で百倍の威厳!!
そしていつもの半分の優しさによって二百倍の破壊力だ!!!
獅子王の一撃必殺技『ヴィンタートデスヴェートラウム』ヒット時のセリフの一つ。
優しさは半分ってなんぞ?と思う方もいるだろう。
恐らく「威力がマイナスになる要素を半分にすることで攻撃力をさらに二倍にする」という理屈なのだと思う。
獅子王はこの他にも「今、必殺の!」だの「全力全開」だの叫んだりする。

☆現実世界でウォーズマン理論を実践している例
意外に思えるかもしれないけど機械類の世界ではウォーズマン理論じみた設計が少なからずある。

ボーイング747(旅客機)
旅客機の代名詞と言えるB747、この機も実はウォーズマン理論的な設計を施されている。
何処かといえば、油圧系と電気系。
普通の旅客機ではこの手のものは二重系(同一の回路が2系統用意されており、片方が故障してももう片方でバックアップが効くようになっている)になっているが、
B747は更に油圧・電気系統を四重系としてまさに「二重系と二重系を合わせてお前を上回る四重系の信頼性だっ!」としてある。
なお、航法コンピュータは3台による合議制をとっており、こっちはMAGIに近い。

E233系(電車)
JR東日本の次期主力車両であるE233系、この車両の売りの一つは主要機器の二重系であったりする。
まさに「回路Aと回路Bを合わせてE231系!お前を上回る二重系の信頼性だーっ!」である。

◆テンコジ(プロレスラー)
「オレたちがチャンピオンだ、永遠のな!」(天山)
「1+1は2じゃないぞ。オレたちは1+1で200だ。10倍だぞ10倍」(小島)
……?!

ピコ太郎
「アイ・ハブ・ア・ペン、アイ・ハブ・ア・アップル……オーゥ、アッポーペェーン!!」


両手で携帯とパソコンを同時に使い、100万パワー+100万パワーで200万パワー!!
いつもの2倍の追記が加わって、200万×2の400万パワーっ!!
そしていつもの3倍の修正をくわえれば400万×3の……バッファローマン、おまえを上回る1200万パワーの追記・修正だーっ!!


画像出典:キン肉マン
© ゆでたまご


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