ウォーズマン理論

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ウォーズマン理論 - (2017/04/16 (日) 10:45:10) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/05/28(土) 11:25:36
更新日:2024/02/23 Fri 19:12:23
所要時間:約 4 分で読めます




『ウォーズマン理論]とは、漫画『キン肉マン』の登場人物・ウォーズマンバッファローマンとの戦いで披露した持論である。


以下、原作から抜粋

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「100万パワー+100万パワーで200万パワー!! いつもの2倍のジャンプが加わって、200万×2の400万パワーっ!! そしていつもの3倍の回転をくわえれば400万×3の……バッファローマン、おまえを上回る1200万パワーだーっ!!」



☆考察
まず、100万パワーのウォーズマンが両手にベアクローをはめる。これにより強さが2倍になり、200万パワーを得るという。

……この時点で既に色々とおかしいのだが、
さらにいつもの2倍のジャンプ力が加わることでその強さは400万パワーに跳ね上がり、いつもの3倍の回転を加える事で1200万パワーを得るという。

以下の様に疑問は尽きない
  • なぜベアクローを装備する事でパワーが増加…?
  • どこからベアクローに100万パワーというウォーズマン同等の数字が…
  • なぜ今まで両手でベアクローを使っていなかったのか…
  • ベアクローつけてない時のウォーズマンのパワーって一体どうなっているのか……
  • 『いつもの』と制限かけていた理由もよく分からない……*1
  • 『いつもの』ってことは毎回決まったパワーとか回転数とか決めて技を繰り出してたの………?
  • 今まで説明され、絶望の源となっていた『超人強度』とは一体何だったのか………
  • ウォーズマン自身の硬さや力が100万パワーかと思っていたけど、これって技の威力のこと………?
  • パワーって何だっけ?


一応ウォーズマンはロボ超人であり、その脳にはファイティングコンピューターが搭載されている。

そんな彼がこのようなむちゃくちゃな理論に至るとは……いや突っ込むだけ野暮だ。
ちなみにウォーズマンはこの攻撃によりバッファローマンの角(後に「力の源・ロングホーン」と設定される)を叩き折る事には成功したが、結局ウォーズマンに敗れた。


今ではゆで理論と一蹴されがちな場面だが、
当時から色々な意味でインパクトが強く、そしてツッコミどころばかりの光景であったために当時の子供たちにとても強い印象を残した。



…とまぁ完全におかしいネタとして扱われているこの理論ではあるが、RPGなどのゲームでは違和感なく似た様な理論が出たりする。
(※魔法・特殊な状況・ゲーム上の都合によるものであり世界観的にはおかしくない。ウォーズマン理論はその脈絡のなさと全面的なつっこみどころのせいでネタとなっている)

  • 次の攻撃の威力を一度だけ倍加する(ペルソナシリーズの『チャージ』『コンセントレイト』など)
  • 特定の種族や属性に対し特攻性能を持つ武器やスキルで威力増加
  • 睡眠などの状態異常中に与えるダメージの増加(世界樹の迷宮シリーズ)
  • バイキルトときあいためなどによってダメージが倍々になる(ドラゴンクエストシリーズ)




☆類義語
ここで、類義語として「ロイド理論」を挙げておく。

ロイド理論とはゲーム『テイルズ オブ シンフォニア』の主人公ロイド・アーヴィングが提唱したもので「1本の刀で100の力なら2本で200の力になる」というものである。
ロイドが二刀流にしたはこれが理由であり、クラトスを呆れさせた(※ゲーム自体は二刀流だから単純に二倍の強さになると主張しているわけではない)。
ちなみに外伝であるマイソロ2のステータスでは1本50(%)の力だった。
このロイド理論の中には「ドリルは360度回転するから360倍の力になる」といったものまである。ロイドェ…………



☆ウォーズマン理論を展開する人
真壁一騎蒼穹のファフナー
スパロボK限定。
武器が2つなら威力も2倍だ!

大空翼(キャプテン翼)
ツインシュートで威力は2倍だ!

清村緒乃(清村くんと杉小路くんと)
そういうもんなのかー!!

◆パーマン
最高時速119kmだが、119×2=238km。
二人で飛べば二倍のスピードに!

◆飯富昌虎(みどりのマキバオー)
1.2倍の歩幅なら3000mの菊花賞を2400mのダービーと同じ歩数とスタミナで走れる。

ヴィラル天元突破グレンラガン
剣の数が2倍なら、威力も2乗だぁっ!!

キン肉マンⅡ世
「ふたりというのはいいものだ。楽しい時は2倍楽しめる」
「そして苦しい時は半分で済む!」
「究極の超人タッグ編」本編の宇宙タッグトーナメント決勝。
非常に厳しい試合展開の中、万太郎とケビンがお互いの必殺技を合体させる事により、上記の台詞通りの最強を超えたツープラトンを放つ。
単純な二乗では無いところが長年タッグを組んでいるゆでたまごらしい。

もう一つフォロー・・・というか説明しておくと、元々はドイツのことわざの一つである、と説明されている。
何はともあれ、一時はゆで先生すら認める迷走を見せた超人タッグ編も最終決戦は前述のツープラトンで(実質的に)決着。最後は自分たちの時代に戻る万太郎やケビン達、そしてこの言葉で締めくくられ、ひとまず新世代超人たちの物語はひと段落となった。

美凰(アルカナハートシリーズ)
「人の限界は己の努力次第で越えていける、努力×努力の2乗で超絶努力だ――と、博士が言っていました。」
以上、ストーリーモードにおいてドロシー・オルブライトに勝利した際の台詞。
対戦前、ドロシーは「最近、ちょっとマンネリ気味でさ……。新しい事を学ばないと、ボクが成長しない。手品のためにも聖霊工学とか……無理かな。」と大いに悩んでいた。
……理屈はわからんがすごい自信だ。

「やりこみゲー」「キャラ愛ゲー」と称されるアルカナを端的に表してるようなそうじゃないようなセリフでもある。

◆レオ=ホワイトファング(GUILTY GEAR Xrd-SIGN-
通常の十倍の武器で迫力は十倍!更に十倍の飛翔力で百倍の威厳!!
そしていつもの半分の優しさによって二百倍の破壊力だ!!!
獅子王の一撃必殺技『ヴィンタートデスヴェートラウム』ヒット時のセリフの一つ。
優しさは半分ってなんぞ?と思う方もいるだろう。
恐らく「威力がマイナスになる要素を半分にすることで攻撃力をさらに二倍にする」という理屈なのだと思う。
獅子王はこの他にも「今、必殺の!」だの「全力全開」だの叫んだりする。

☆現実世界でウォーズマン理論を実践している例
意外かもしれないが、機械やコンピュータ類の世界でもウォーズマン理論じみた発想の設計が少なからずある。
その分だけ機械の体積が問題になったり、同期待ちがあれば単純に倍々になることはなく、その他諸々の事情からも純粋な倍々にはならなかったりする。
要するに発想自体は決しておかしくないが、ウォーズマン理論の様にお手軽パワーアップとはいかないし、実設計や実装時に工夫を凝らしたりする。

ちなみに信頼性の世界では冗長化と呼び、不良品・故障に備えて単純に増やすことは基本思想。
もっとも外的要因などを考えると信頼性の単純な倍化にはならなかったりする。
そしてそこから更に掛け算していくウォーズマン理論の神髄は、多くの場合で効果に費用が見合わないのでほとんど採用されない。
(余程の事情がなければバックアップなど他の方法と併用する)

ボーイング747(旅客機)
旅客機の代名詞と言えるB747、実は信頼性においてウォーズマン理論的な設計を施されている。
何処かといえば、油圧系と電気系。
普通の旅客機ではこの手のものは二重系(同一の回路が2系統用意されており、片方が故障してももう片方でバックアップが効くようになっている)になっているが、
B747は更に油圧・電気系統を組み合わせて四重系としていてまさに「二重系と二重系を合わせてお前を上回る四重系の信頼性だっ!」としてある。

アブロ マンチェスターハインケル He177景雲ボーイング XB-39(軍用機)
こちらはウォーズマン理論での失敗例。ちなみにXB-39はB-29の試作モデルの一つ。
何処がと言うと、エンジンである。
これらの機体はエンジンを2台結合させて1台にした「双子エンジン」を採用しているが…
繊細なレシプロエンジンで無理やりウォーズマン理論を適用したため、当然ながらトラブル続出待ったなし。という結果に終わった。


◆テンコジ(プロレスラー)
「オレたちがチャンピオンだ、永遠のな!」(天山)
「1+1は2じゃないぞ。オレたちは1+1で200だ。10倍だぞ10倍」(小島)
……?!




両手で携帯とパソコンを同時に使い、100万パワー+100万パワーで200万パワー!!
いつもの2倍の追記が加わって、200万×2の400万パワーっ!!
そしていつもの3倍の修正をくわえれば400万×3の……バッファローマン、おまえを上回る1200万パワーの追記・修正だーっ!!


画像出典:キン肉マン
© ゆでたまご


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