89式装甲戦闘車

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89式装甲戦闘車 - (2014/12/01 (月) 12:31:52) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/11/18 (金) 17:37:45
更新日:2023/10/27 Fri 14:52:11
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89式装甲戦闘車(はちきゅうしきそうこうせんとうしゃ)

1989年より配備された日本初にして唯一の歩兵戦闘車(Infantry Fighting Vehicle=IFV)である。

陸上自衛隊では歩兵戦闘車ではなく装甲戦闘車と名称した理由は、歩兵のことを普通科と呼称するため(所謂、自衛隊用語)

35mm機関砲を始めとする敵主力戦車を撃破し得る火砲を搭載、さらに完全武装した陸自普通科分隊を収容し、90式戦車に随伴して戦場を駆け巡る。

その性能は諸外国の歩兵戦闘車と比べても遜色はなく、陸上自衛隊の唯一の機甲師団である第7師団の機械化戦力の一端を担っている。
と言うか、主にここでしか運用されてない


【スペック】
  • 全備重量:約26.5t
  • 寸法:6.8×3.2×2.5m
  • 最高速度:約70km/h
  • 武装:エリコンKDE35mm機関砲、79式対舟艇対戦車誘導弾、74式7.62mm車載機関銃
  • 乗員:10名(搭乗要員3名、歩兵分隊7名)


【生産】
そんな具合で中々にカッコいい89FVなのだが…悲しいかな、


たったの68両

しか生産されなかった…

原因はその高額なお値段だったとか。
不遇すぎる…

なお、主に89FVが運用されている第7師団第11普通科連隊では、全ての中隊を89FVで充足させる予定だった。が上記の理由によりそれに至らず、1・3・5中隊に配備されているのみ(2・4・6中隊は73式装甲人員輸送車を運用)。

また、車体には銃眼(ガンポート)が設置されており、搭乗している隊員が車内から射撃可能…なのだが、この銃眼の存在により車体の防御力が不安視されている。



【余談】

防衛省が一般公募した「ライトタイガー」という愛称があるが、ぶっちゃけ浸透してない。
運用部隊では単にFVと呼ばれてる。
まあ他の一般公募愛称も似たようなものだが。

外国のIFV風に呼ぶなら、「T-89 ライトタイガー」だろうか?
うん、なんか微妙だね。

現在、後継となる近接戦闘車が開発されている模様。
しかし、装輪装甲車(キャタピラじゃなくタイヤ)になる予定。
これは現在の日本の道路事情を鑑みてのことだろうが、果たして装輪式で戦車に随伴出来るのか疑問である。

装軌式のメリットである不整地走破力が無くなるし、そして何より…



ロマンが足りない!


この度、南方転地演習にて90式戦車と共に九州に初上陸した。



追記・修正は後継が出来てからお願いします。

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