95式自動歩槍

「95式自動歩槍」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

95式自動歩槍 - (2015/10/09 (金) 12:37:19) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/03/29(木) 09:15:25
更新日:2021/05/09 Sun 08:40:45
所要時間:約 3 分で読めます






諸元
全長:746mm
重量:3.25kg
口径:5.8mm×42
装弾数:30
発射形式S/F/3
製造:ノリンコ(中国北方工業公司)

どことなくFA-MASに似ていて、名前はなんだか日本っぽいこの銃、これは中国人民解放軍が配備している突撃銃である。
欧米がNATO弾を小口径高速弾へと更新していくのと同じように、中国でもAK-47と共通の7.62mm×39弾に変わる小口径弾と新型の突撃銃が開発されたのであった。




○どんな銃?
外見はブルパップ式と先進的だが、内部構造は81式の影響が強くAKの流れをくんでいる。
AUGFA-MASの影響を受けているとされ一部では「チャイナトランペット」とも呼ばれている。

作動メカニズムには一般的なガス圧利用ロータリング・ボルト方式が採用されている。
これは、ガスシリンダーに発射ガスの一部を送り込み、ピストンにガス圧を加えてボルトキャリアーを後退させる作動方式である。

セレクターレバーはストック左側の後方にあり、ハンドガードを支える手で操作する。

共産国家でも流行には敏感なようで、ポリマー素材を多用している。




○独自弾薬?5.8mm×42?
5.56mmNATO弾より口径は大きいが初速は上回っており、300mなら10mm、700m先なら3.5mmの鋼板を貫通できると言われている。
同様の条件では、5.56mmNATO弾では7割程度貫通し、AK-74の5.45mm弾では貫通出来ないと言われている。

しかし、弾頭を細分化させたり横転させるといった工夫が無いので、貫通力は高いが殺傷能力が低く、ストッピングパワーは低いようだ。





○現状
イギリスからの香港返還に合わせ、香港の駐留部隊へ配備されたものの、馴染みの薄いブルパップや構造が複雑で整備性が悪いなど現場からは不評の様である。

その為、口径は変えずに従来型のレイアウトに戻した03式が開発されており、一般兵には03式、練度の高い部隊には95式と住み分けがされている。

中国を始め、カンボジア、スリランカ、ミャンマーが運用している。





○バリエーション
  • QBZ-95B
特殊部隊や空挺部隊用のカービンモデル

  • QBZ-95G
基本モデルの近代化版。デザインの変更やピカティニーレールの追加など

  • QBZ-95 LSW
分隊支援火器モデル。75連弾倉や二脚を装備

  • QBU-88
長銃身の狙撃銃モデル。4倍スコープと二脚を追加しキャリングハンドルは省略

  • QBZ-97
5.56mmNATO弾仕様。95は国内向けでこちらは輸出用。M16の弾倉と互換性があることから売り込みにはある程度力を入れているようだ。

  • QBZ-97A
97式に3点バースト射撃を追加

  • QBZ-97B
カービンモデル

  • QBB-97 LSW
分隊支援火器モデル。

このほか後付け式のグレネードランチャーや12ゲージのセミオートショットガンタイプ(サイガ12の様なもの?)もある。
売り込みに本腰を入れているということだろうか。




○画像と余談
【画像】
絶妙なバランスで起立
QBB-97 LSW


  • プラスチック弾倉なのに透明で無いのは恐らく強度が確保出来ないからだと思われる。


トイガンでは、香港のRS(リアルソード)社から97式仕様でモデルアップされてます。実銃と同じ素材で寸法も同じ、さらに製造元はノリンコの関連企業…もはや、本物と言っても差し支えない出来栄えです。



追記修正お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/