あしたのジョー

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あしたのジョー - (2017/12/12 (火) 06:19:16) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2014/09/15 (月) 19:44:38
更新日:2024/03/20 Wed 22:19:33
所要時間:約 4 分で読めます





燃えたよ…
真っ白に…燃え尽きた…

真っ白な灰に…




週刊少年マガジンで連載されていた漫画作品。
原作:高森朝雄(梶原一騎)・画:ちばてつや

1968年から1973年まで連載された。アニメや実写作品も製作されている。
アニメ版のうち、1は放送途中で原作に追いついたため終了し、約10年後に作られた2で完結までを描ききった。

■作品解説


一匹狼の少年・矢吹丈がボクシングを通じて成長していく様を描いた傑作漫画で、連載中から大人気作品となり
当時のマガジンを「巨人の星」と並んで支え続けた二大看板であった。

その人気ぶりから大きな社会的反響を巻き起こし、登場人物の一人「力石徹」が作中で死亡した時には実際に葬儀が行われたり
よど号ハイジャック事件の犯人が「われわれは明日のジョーである(原文ママ)」という声明を出したりした。

登場人物の心理描写など、現在でも考察する者は多く、特に有名な「真っ白に燃え尽きたジョー」のラストシーンについてはいまだに議論が絶えることはない。

ラストについては、当初高森から送られたものは全く違うものだったという。
初期案では試合に負けたジョーに段平が「お前は試合に負けたがケンカには勝ったんだ」と語るシーンだったのだが、
これに違和感を持ったちばが了解を得て変更したのが「真っ白に燃え尽きたジョー」のラストである。
最も、変更すると言った後でいざどうするかはかなり苦労したようで二十通りものアイディアが出たが決まらず、
当時の担当がジョーが「真っ白な灰がのこる~」と語るシーンを発見し、決定したという。ちば本人はこのシーンを書いた事を忘れていたらしい。

特に議論の的になる「ジョーは死んだのか」という疑問にはちばは最も最近の言葉では「死んでいない」と発言している。

まさに日本のボクシング漫画の最高傑作であり、金字塔と言うべき作品でジョーを超えるボクシング漫画はおそらくそう簡単には登場しないだろう。

パロディのネタにされた回数もボクシング漫画史上一だろう。


■登場人物

矢吹丈(やぶきじょう)
主人公。一匹狼の風来坊だったが、ドヤ街で出会った丹下段平にボクシングを教わり多くのライバルと戦い、成長していく。

丹下段平(たんげだんぺい)
ドヤ街に住む元ボクサーで、通称「拳キチ」。ジョーの素質に惚れ込み、一流のボクサーに成長させようと奮闘する。

力石徹(りきいしとおる)
ジョーの最大のライバル。初めて出会った少年院からプロのリングまで幾度も拳を交える。

◆白木葉子(しらきようこ)
力石の所属する白木ジムを運営する、白木財閥の令嬢。本編途中から白木ジムの会長に就任する。

マンモス西/西寛平(にしかんぺい)
ジョーの少年院仲間。出所後、ジョーと共に丹下ジムに入る。

青山(あおやま)
何をしでかしたのか、特等少年院に入れられていたヒョロガリ。段平からこんにゃく戦法を伝授される。

ウルフ金串
アジア拳闘クラブ所属のボクサー。バンタム級王者で、ジョーの最初のライバル。

タイガー尾崎
ジョーのライバル。

カーロス・リベラ
葉子が招聘した世界ランキング6位のベネズエラボクサー。チャラ男。

金竜飛
韓国出身の東洋バンタム級チャンピオン。朝鮮戦争の戦災孤児で、かなりの小食。

ハリマオ
マレーシア最強の野生児。

ホセ・メンドーサ
ラスボス。世界バンタム級チャンピオン。





追記・修正は真っ白に燃えつきてからお願いします。

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