RAIL WARS! -日本國有鉄道公安隊-

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RAIL WARS! -日本國有鉄道公安隊- - (2015/10/22 (木) 04:19:04) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2014/10/28 (火) 15:09:00
更新日:2024/02/11 Sun 09:00:05
所要時間:約 5 分で読めます




創芸社クリア文庫(創芸社)より刊行されているライトノベル。既刊9巻。

著者:豊田巧
イラスト:バーニア600

2014年7月から9月にTBS系、BS-TBSでアニメ化した。


◆あらすじ

超巨大優良企業・國鉄に就職し、安定した将来を夢見る平凡な高校生、高山直人。
そんな俺が研修で配属されたのは、男嫌いの桜井をはじめヤバい奴だらけの「鉄道公安隊」だった!
しかも、國鉄の分割民営化を企む過激派「RJ」まで暗躍し……どうなる? 俺の人生設計!
國鉄が分割民営化されなかったもう一つの日本を舞台とした、夢の鉄道パラダイス・エンタテイメント! 出発進行!

(公式サイトより)


◆概要
あらすじの通り、本作の日本では国鉄がJRへと民営化せずそのまま残っている。
そのため、旧式の車両が未だに現役で走っていたり、どんなに採算の悪い路線でも廃線が行われていないなどの違いがある。

主人公たちが配属された「鉄道公安隊」は実在の「鉄道公安職員」をモデルに、
国鉄の敷地で起きる犯罪に対処するため拳銃や警棒などで武装している。
鉄道公安隊とテロ組織「RJ」との駆け引きも本作の見どころのひとつ。


◆登場人物
登場人物の苗字はほとんどが国鉄(JR)の路線名からとられている。


○東京中央鉄道公安室第四警戒班=警四
▼高山直人(たかやまなおと) CV.福山潤
主人公。9月23日生まれ。桐生鉄道高校の2年生。
子供の頃から鉄道が好きで、国鉄の運転手になろうと研修を受けにやってきたがなぜか希望と違う鉄道公安隊に配属された。
体力、学力ともに平均的な能力だが、人の力をうまく引き出せると評価され警四の班長代理を任される。


▼桜井あおい(さくらいあおい) CV.沼倉愛美
4月10日生まれ。男勝りな美少女ヒロイン。桜花高校の2年生。
公安隊を志望した理由は「痴漢を射殺するため」とかなりの男嫌い。
警察官の父に幼い頃から射撃、格闘を仕込まれており、特に射撃の能力はピカイチ。
何かにつけて発砲したがるためあまり大事件を望まない高山とはたびたび口論するものの、
どんな状況でも自分を信頼してくれることから少なからず好意は持っている。ただしあまり素直じゃない。

旅先の風呂ではほぼ確実に高山とニアミスする。


▼岩泉翔(いわいずみしょう) CV.日野聡
11月28日生まれ。桜堤高校の2年生。高山とは配属前の短期研修で知り合った。
いわゆる「脳筋」で格闘に関してはその手のプロ相手にも全く引けを取らないが、座学は常に追試補修を受けるほど壊滅的。
食べることと乱闘が何よりも好きで非番の時でも常に防弾、防刃チョッキを着ている。

原作では札沼さんと仲が良くプライベートではよく一緒に食べ歩きをしているので、女性関係に疎いわけではない。


▼小海はるか(こうみはるか) CV.内田真礼
ヒロイン。11月5日生まれ。白精華高校の2年生。
あおいとは逆に穏やかな性格の常識人で巨乳の美少女。祖父が元国鉄の総裁のお嬢様である。
東京駅に発着する全列車の時刻をすべて暗記できるほどずば抜けた記憶力の持ち主。鉄道関連の座学でも短期研修ではトップ。
ただし運動は苦手で、拳銃を誤射して半泣きになったり、犯罪者の追跡でも一歩遅れをとったりすることが多かった。

昔交通博物館の倉庫に閉じ込められたのを助けてもらった縁で、高山に好意を持っている。
アニメではその交通博物館を全裸で走り回ったことがある(当人は至って真剣)。


▼飯田奈々(いいだなな) CV.堀江由衣
1989年9月20日生まれ。警四の班長。
おっとりした性格でしゃべり方もいつもふにゃ~んとした感じのお姉さん。
まだ高校生の高山たちを信頼しており、自分が責任を取る形で重要な判断を任せることも多い。
五能隊長とは同期だが、出世する気配は全くない。でもやるときはやる人。


○その他の登場人物
▼五能瞳(ごのうひとみ) CV.中原麻衣
東京公安機動隊隊長。公安隊の短期研修では鬼教官として研修生たちを厳しく指導した。
同期の飯田さんとは仲が良く、彼女の依頼で警四のピンチに駆けつけ窮地を救うことも多い。
その時の安心感は高山いわく「迷子でお母さんに会ったよう」。


▼札沼まり(さっしょうまり) CV.五十嵐裕美
桐生鉄道高校の2年生で、高山のクラスメイト。高山とは仲がいい。
鉄道に関する「音」を集める「音鉄」で、列車の走行音から車内放送、ディーゼルエンジンの音などいろんな音を録音して聞くのが好き。
食堂車のアテンダント志望で研修を受けているが、北斗星3号の食堂車アテンダントを務めていたときにある事件に巻き込まれてしまう。
その際に身を挺して助けてくれた岩泉のことが気になっている。


▼鹿島乃亜(かしまのあ) CV.茅原実里
4人組アイドルユニット「unoB(ユーノビィ)」のメインボーカルを務める高校生アイドル。
国鉄のイメージキャラクターとして一週間鉄道公安隊長を務め、警四メンバーはイベントでの彼女の警護を担当した。
プロ意識が高く、あおいとは気が合う。


▼ベルニナ CV.今野宏美
地中海にある小国、アテラの帝位継承権5番目の王子。金髪碧眼の美少年。
札幌で行われる姉妹都市の調印式に参加するため来日し、北海道までのお世話と警護を警四メンバーが担うことになった。
はるかとはイギリス留学時のクラスメートで友人。また、鉄道が好きで高山とも意気投合した。

実は……女性。この事ははるかにも知られていない。


鉄道むすめ
モブとしてアニメのどこかに登場している。
門田さくら(CV.生天目仁美)と久慈ありす(CV.藤村歩)はゲストキャラとして登場。


○RJ
膨大な税金をつぎ込みながら赤字を増やす國鉄に反対し、國鉄の分割・民営化を主張し犯罪行為を行う過激派組織。龍驤ではない。
テロによって國鉄の解体を狙ったり、分割・民営化を歓迎する政治家を通じ活動資金を得たり検挙を逃れたりしている。
メンバーの多くは偽名を使っており、その実態は鉄道公安隊でも把握しきれていない。
ロゴマークは現実のJRのロゴを左右反転したようなもの。

なお、アニメではその存在が抹消されており一切登場しない。


◆アニメ版
あまり評価は高くない。

  • RJが一切登場しない
原作のキーである鉄道公安隊とRJの駆け引きがなくなったため、無名の犯罪者による犯行を警四が単発で解決していくだけの物語に。
その結果、「どうしてこうなった」的な場面が増えた。

  • 鉄道描写が微妙
パンタグラフが架線に触れていない、そもそも列車が線路に沿って走っていない、etc……
作画も若干不安定なほか、一部背景にトレス疑惑。

  • お色気描写が非常に多い。
なぜか原作より圧倒的に力が入っている。
特にアニメオリジナル回ではこの作品がどういうアニメかを忘れてしまうほど。

ちなみに、シリーズ構成はあのみなみけ〜おかわり〜空鍋を担当した鈴木雅詞。

■ゲーム
『RAIL WARS! -軽井沢より殺意を乗せて-』がPSVITAで発売予定。
当初発売日が2014年11月27日だったのだが突然未定となり、一年近く音沙汰がない。


◆余談
アニメ放映前、アニメーターの首藤武夫がTwitterで「原作者は石ころより役に立たない」と発言し物議をかもした。
ちなみにアニメのスタッフクレジットに首藤武夫は一度も記載されていない。


鉄道に詳しいかた、追記・修正お願いします。



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