NSG-X1 フレズヴェルク

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NSG-X1 フレズヴェルク - (2017/01/08 (日) 21:29:57) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2016/12/02 Fri 23:49:30
更新日:2023/08/28 Mon 23:57:33
所要時間:約 6 分で読めます




概要
NSG-X1 フレズヴェルクとは、コトブキヤが展開するプラモデルシリーズ「フレームアームズ」のひとつ。

月側が投入した可変型FAで、フレームアームズ世界観におけるキーアイテム「TCSオシレータ」が登場するきっかけになるなど同シリーズ内でも重要な位置を占めている。

本項目では系列機種も取り扱う。


目次




NSG-X1 フレズヴェルク

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極めて高い機動力と運動性能を持つ、長距離移動からの電撃的侵攻を得意とする可変型FA。
スティレットを越える機動性と轟雷シリーズを一撃で破壊する攻撃力を兼ね備え、どこからともなく現れては暴れまわる本機の出現当初、防衛機構側は有効な対処法を見出だせず防戦一方に転じた。

各地で猛威を振るったものの、軽量化のためかフレームの大部分が露出している上に、防御を担うバリア「TCS」も長時間の使用はできず防御面に大きな不安を抱えているため近接戦闘は苦手とし、戦闘継続時間も短いなど欠点も多い。

さらに言えば本機の高速飛行能力は各部の推進機に加えてTCSの使用が不可欠であり、長距離移動形態の「サイドワインダーモード」を大気圏内で使う場合バリアで空力を誤魔化した上で推力を後方に集中させることによって無理やりカッ飛んでいるような有様。
主武器もTCSを弾として発射する、またはTCSで斬り付けるというもので、走・攻・守の多くをTCSに頼るかなり危うい機体である。

いくつかの派生型が存在し、そのいずれも攻撃特化のカスタマイズと戦場に似つかわしくない派手なカラーリングを施されていたとされる。

後に系列機体の多くが無人機と判明したが、極めて高度なAIを搭載しているらしく人間並みの判断能力を持っている。


◇武装
  • TCSオシレータ
機体各所のクリア部分がTCSを発生させる「TCSオシレータ」と呼ばれる装置。
TCSは「T Crystal Shield」の略。
X1では主に機体の推進補助と大気圏突入時の機体保護に用いられる。
TCS同士が接触すると干渉を起こすらしく、TCS展開中はベリルショット・ランチャー等のTCS兵器を使用できない。
またNSG-X系のものは機体そのものと動力を共有しているらしく、戦闘時にバリアとして使われることは少なかったとのこと。
ただしTCS展開時の防御力自体はかなりのもので、殆どの通常兵器を無効にしてしまう*1
さらに被弾によるエネルギー消費はほとんど無いようで、数押しの攻撃では貫通できない。
外観から「ベリルユニット」とも呼ばれる。

  • ベリルショット・ランチャー ×2
NSG-X1の主兵装。基本的に二挺装備する。
TCSオシレータが使われており、TCSを弾丸として発射する。
三八式を一撃で破壊する威力があるとされ、本機を脅威たらしめる一因となった。
ただし距離に比例して威力が落ちるらしく、有効射程はそれほど長くはない模様。
銃身(?)などのエッジ部分はTCSを纏わせることで格闘武器として使用できる。

  • 65mmガンポッド
胴体部に固定された機関砲。
あくまで牽制用で、威力は近距離でようやく素のアーキテクトを撃ち抜ける程度。結構な口径なのだが…


◇キット
定価4,200円。デザイナーは木下ともたけ氏。
高い可動性を活かしてパーツ差し替えなしでの変形を可能とした意欲的なキット。
その外観と可変機構からFAの中でもかなり人気が高い。
特徴的なのがベリルショット・ランチャーの構造で、クリア一体成形のパーツに塗装を施すことにより銃身の細く鋭い造形と色分けを両立している*2
そのような配慮もあって色分けは良好だが、目立つ部分に合わせ目が出るため消そうとすると手間がかかる。

後にバーゼラルド同様全体がクリアパーツになった「クリアアーマーセット01〈NSG-X1 フレズヴェルク対応〉」(定価2,800円)が発売された。
カラーリングとデザインもあってなかなか似合うのだが、ベリルショット・ランチャーが緑一色なので色分けはやや劣る。アーキテクトも付属しないので自前で用意する必要あり。




NSG-X2 フレズヴェルク=アーテル

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近接戦闘に特化したフレズヴェルクの派生機体。
カラーリングが白基調に改められているほか、手持ち武器がより大型化された。
武器の重量増により機動性が若干下がったものの、リーチと威力に優れた近接攻撃で凄まじい戦闘力を誇る。

フレズヴェルク系列の中でも特に活躍した機体であり、主に防衛機構のFA開発拠点を叩いて回っていた模様。
またある人物と同じ生体パターンが検出されたり明かに個性のある行動を見せるなど、設定上でも一際異彩を放っている。


◇武装
  • ベリルスマッシャー ×2
長柄状の格闘武器。例によって2本装備する。
状況に合わせて高威力の「アックス」、リーチに優れた「グレイヴ」、正面から敵の死角を突ける「サイズ」の三形態に可変する。
これの装備によって弱点だった接近戦に強くなったものの、操縦難度が上がっているとされる。
後に一振りが回収され、コピー(ウェポンセットのやつ)を作られたりしている。


◇キット
定価4,400円。
「俺ズヴェルクカラーリングコンテスト」の最優秀作品を元に成形色をパールホワイト+クリアブルーに変更、さらに木下ともたけ氏がデザインしたベリルスマッシャーを追加したもの。
ベリルスマッシャーはしっかり三段階に変形する素敵仕様。ただしやたら重いため関節強化は必須。
また各部の青いラインはデカールで再現され、貼るのに手間がかかるため注意。

後に短篇アニメ「A violent struggle」にも出演。それに伴い、成型色を改め、ゼルフィカールとセットになったバージョンが発売。
  • 未組立アーキテクト
  • アーテル本体
  • バーゼラルド本体
  • バーゼラルド用エクステンドアームズ
  • 「A violent struggle」のDVD
  • 設定ブックレット
といった超豪華版。
当然そのぶん高価(定価9,800円)であり、それまで最も高かったスティレット制空部隊仕様の倍近いお値段。




NSG-X3 フレズヴェルク=ルフス

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ベリルショット・ライフルを4挺装備した火力特化機。
「ルフス(赤)」の名が示す通り、深紅のカラーリングとなり、サイドワインダーモードがより航空機っぽくなっている。だからといって三倍速かったりはしない。むしろライフル4挺分の重量で機動性が落ちている。
アーテルとは対照的に射撃戦を得意とし、Xシリーズ最強とされる火力で大暴れしていた。
防衛機構が実行した「オペレーション・バードハント」によってなんと鹵穫され(もっとも作戦の進行そのものはガッタガタだったが…)、その後の防衛機構側の兵器開発を大きく進展させた。
さらに後になって再び現れているため、再生産されたか複数存在する様子。

しかもその際「前の轍は踏まない」とばかりに武装パージからの高機動戦闘まで披露した。
どうやらAIも逐次更新されている模様(でなければ再登場時は人間が乗っていたか、だが…)。


◇武装
  • ベリルショット・ライフル ×4
物理的な砲身と砲口が確認できるベリルウェポンで、上記の2機に比べるとまだ通常の武器っぽさが残っている。
射撃に特化しているらしく、ベリルショット・ランチャーより威力が高いうえ「照射」による薙ぎ払いも可能。ランチャーと名前逆にした方がいいんじゃないか…?
代わりに連射性能が低下しているが、月側も欠点を分かっているのか必ず数挺同時装備する。
砲身の下に幅広の斬撃用ベリルユニットがあるが、どちらかというとサイドワインダーモードにおける翼のような役割の方がメインである模様。
見た目に違わず重量があり、取り回しも悪いらしい。
ヴァイスハイトθ」も使用しているが、あちらは試作型とされている。


◇キット
かつては「ヴァイスハイトθ」に付属する「試作型ベリルショット・ライフル」とおまけパーツに、ノーマル版フレズヴェルクを塗装して使う必要があった。
後にコトブキヤショップ限定ながらルフス単体でキット化されている。
定価4,800で成形色がメタリックレッド+クリアパープルに変更。
アーキテクトがリニューアル版になっており、変態的な可動域を誇る(他のキットでも「:RE」版なら同等になる)。
またフレズヴェルク本体用の無色クリアパーツも付属する。




余談
  • 機体名の「フレズヴェルク」は北欧神話に登場する鷲の姿の巨人の名前から。

  • TCSオシレータの別名「ベリルユニット」の「ベリル(Beryl)」は「緑柱石」を指す言葉。ベリリウムとアルミニウムを主成分とするケイ酸塩鉱石で、混入物の種類によって様々な色のものがある*3

  • 「ゼルフィカール/NE」の取説には派生型とおぼしきNSG-XMと呼ばれる機体が登場する。パッケージアートの簡易型Xシリーズではないかとも言われるが詳細は不明。


追記・修正、お願いします。


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