LiPPS

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LiPPS - (2021/05/07 (金) 19:47:49) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2016/12/24 (土) 01:36:11
更新日:2024/01/13 Sat 11:11:05
所要時間:約 8 分で読めます





「……今日集まってもらったのは、他でもない。キミたちの輝きを、見せてもらおうか」





LiPPS


















「……似てないよ、フレデリカ」「フレちゃん、それはないわー」










LiPPS(リップス)とは、『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』(デレステ)に登場するユニットである。


◆概要

2016年1月31日~2月7日の間、デレステ内で開催されたイベント「LIVE Groove Visual burst」にて結成されたユニット。
イベント表題曲「Tulip」を歌うメンバーとして参集され結成に到った。
デレステ発としては最初に結成されたユニットでもある(「Snow Wings」の5人はユニットではなく事務所の代表メンバー)。

子供と大人の境目といえる17~19歳というハイティーンなメンバーで固められており、可愛さとセクシーさを両立した曲、ダンスから高いカリスマ性を誇る。
髪の色もカラフルであり、全体的にクールなビジュアルでありながらも個々の個性がかなり強い一癖も二癖もあるユニットといえる。
開始時点で全員がCMシリーズデビュー済みという点もあわせて、後発ユニットの炎陣とは真逆とも言えるが、尖った人選など共通点も少なくない。
(第4回は荒ぶっていたが)上下はあれど安定した人気を持つ5人である。

アニメで登場したプロジェクトクローネから3人と、同じくアニメで先輩アイドルとして活躍したカリスマ、
そしてアニメ本編未登場ながらも、際立つ個性で人気の高いギフテッドという豪華な面子。
特に尺の関係でイマイチ全貌が見えなかったプロジェクトクローネの実力の一片を示す存在として注目された。
冒頭のやり取りは恐らく美城専務のモノマネと思われ、構成といいコンセプトといい、このLiPPSはプロジェクトクローネから派生したユニットである可能性が高い。
無論、デレステとアニメはパラレルなので厳密にそうと断言はできないが(ちなみに専務自身は翌月の3月20日に飴くれるおばちゃんとしてデレステにも登場、以降イベント期間になるたびにイベント期間限定ミッションのページで会うことができる)。

余談だが、LiPPS登場以降は「志希もクローネにいたのでは」と錯覚するプロデューサーもよく見られるようになった。
(逆に、当時も志希がクローネにいないのが意外という声は存在したが。)
これはユニット内にクローネのメンバーが3人もいることや、メンバーにはならなかったが美嘉も常務の企画に携わったことから来ている勘違いだと思われる。
一方で志希自身はアニメのサイドストーリー『マジックアワー』にて、後にクローネ入りするフレデリカと共に登場している。



◆メンバー


速水奏
(CV:飯田友子)
キス魔な17歳。年不相応な大人っぽさを持つアイドル。
満場一致でリーダーに選出されるなど、周囲からの信頼も厚い。
メンバーの中では常識人で面倒見もいいのだが、放任主義で周囲のボケはのらりくらりとかわすのでツッコミ役にはならない。
フレデリカとは真逆な性格ながら相性がいいらしく、2人の馴れ初めも話してくれる。
元々クローネの中心人物的な扱いをされ、LiPPSでもセンターを張っている、キスをテーマにしたキャラクターなど当ユニットのコンセプトにもっとも近いアイドル。
Tulipの「なんてね」という歌詞も、もとは奏の口癖から来たものである。
また劇中で周子も触れているが、チューリップは彼女のシンデレラワードだったりする。
と、かなり奏要素尽くしで、担当歓喜なユニットと楽曲になっている。


塩見周子
(CV:ルゥ・ティン)
4代目シンデレラガールの現代っ子な京娘。18歳。
志希フレのフリーダムっぷりに歩調を合わせながらも、要所でその方向性をさりげなく修正する中間的存在。
実家の八橋で自由人組を餌付けしたり、色々と問題ありな志希をレッスンに引っ張ってくるなど、本人も自由人ながらユニットとしての責任を果たしている。
ただし悪ノリするので油断ならない。
Tulipイベント報酬であるSR[Tulip]塩見周子では、奏と一緒に衣装の確認をしている。
衣装を見せられると自由人ながらもやる気が出てくると語ってくれる。


城ヶ崎美嘉
(CV:佳村はるか)
モバマス初期から活躍するカリスマJKギャルアイドル。17歳。
今までは年下や同い年のアイドルと絡みが多く姉キャラとしての側面が強かった彼女だが、今回は周囲が破天荒なのもあって年相応な少女らしさが出ている。
奏が放任主義なのもあってツッコミ役でイジられ役の苦労人ポジションになってしまった。
ユニット経験値はメンバーの中でも抜群なのでその辺りは頼られていた。
4人とはこれまであまり絡みがなかったため、当初は自分は場違いじゃないかと思っていたようだが、最終的には馴染めたようだ。


宮本フレデリカ
(CV:髙野麻美)
テキトーでハーフなパリジェンヌアイドル。19歳。
問題児その一。最年長ながら持ち前のゆるさとフリーダムさで周囲を振り回すムードメーカー。
志希と共に常人には理解の及ばない会話を展開する一方で、テキトーながらも周りの皆をよく見ているらしき発言も。
Tulipイベント報酬であるSR[Tulip]宮本フレデリカでは、志希と美嘉と一緒にカフェでお茶をしている。


一ノ瀬志希
(CV:藍原ことみ)
アメリカ帰りのギフテッドケミカルアイドル。18歳。
問題児その二。曲者揃いのメンバーの中でももっともぶっ飛んだ行動を起こす傾向あり。
奏と周子のコントロールなのか、それともユニットの雰囲気が気に入ったのか、失踪したり途中で止めたりはせず比較的マジメにレッスンを受けていたが、
フレデリカと相変わらずの不思議な会話を繰り広げたり、美嘉の匂いを嗅いだりと要所でいつもの彼女らしさは見ることができる。
コミュでは彼女なりの歌についての考えが聞ける。



◆楽曲


Tulip
楽曲情報
曲名 Tulip
作詞 森由里子
作曲・編曲 石濱翔(MONACA)
キスの「チュー」と唇の「リップ」で「チューリップ」。
その曲名の通りキスをテーマにしたセクシーなナンバー。
情熱的なベースラインと軽快なドラムから始まる、色香たっぷりな歌声と歌詞が特徴的。
従来のシンデレラガールズにはなかったような攻めた曲調から非常に高い人気を得ている一曲である。
作詞はアイドルマスターとしてもシンデレラガールズシリーズとしてもお馴染みな森由里子女史。
作曲の石濱氏はあまり見ないがMONACA名義ではやはりお馴染み。
後の「BEYOND THE STARLIGHT」も手がけている。

ゲーム内のMVは紫を基調にした特別ステージ。
首をかしげたり、腰をくねらせたりと可愛らしさとセクシーさを両立させたダンスが蠱惑的な魅力を醸しだしている。
並びは左から志希、周子、奏、フレデリカ、美嘉。
イベントでは奏とフレデリカの位置が逆だったが後に修正された。

ユニット人気も相まってプロデューサー達から非常に高い評価を得ている一曲であり、
2017年にデレステ内で行われた楽曲総選挙ではユニット曲部門一位を獲得している。
この縁からシンデレラガールズ総選挙にて各属性一位だった高垣楓本田未央佐久間まゆによるカバーが行われた。
このバージョンは2018年4月9日にSPバージョンとしてデレステにも実装。
LiPPSのものとは違い、3人用のMVとなっている。
また、同日に通常版がSP版と一緒にMVが3DリッチモードMV対応曲として一新。
煌びやかなステージで生まれ変わったTulipは一見の価値アリ。

難易度表
DEBUT REGULAR PRO MASTER MASTER+
8 14 18 26 30
Proは密度こそ普通だが独特なフリックが多く初見殺し気味。
一部のMasterより難しいとの声もある。

Masterは隣接押しが多く親指勢には辛い。
全体的にテクニカルで、物量こそ大したこと無いがPro以上に独特なフリックが襲い掛かってくる。
要所でコンボが切れやすく、苦手な人にはとことん苦手な譜面となっている。
これをクリアすればMVが開放できるので、開放していない人は回復やダメージガードを駆使するか、場合によってはジュエルによるコンテニューでクリアしよう。

Master+は最強難度である30
デレステで最初の難易度30譜面であり、現在ではプレイできないイベント限定譜面。
癖の強いフリックを大量に降らせたり、左手を拘束しつつ右手でロング始動フリックで振り回したりと忙しい。
少しでもタイミングがずれると殺される単ノーツ連打やラスサビ二重螺旋フリックなど最高難度に恥じない。


当楽曲は2016年5月18日発売の「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER 02 Tulip」に収録されている。
ジャケットではステージ衣装を着た5人が夜景の見える窓辺に腰掛けて、思い思いのポーズをとっている。
パっと見、新手の美少女戦士かプリティでキュアキュアな人達に見えなくもない。
また、4thライブ「TriCastle Story」にて2会場限定で販売されたオリジナルCDに、ユニットメンバーそれぞれがソロで歌う音源が収録。


曲の人気もあってか、『太鼓の達人』にてTulipが2017年1月31日から2月28日の間の期間限定でプレイ可能となった。
美嘉のコラボイラストや、LiPPSメンバーのぷちキャラ実装に加え、
期間限定で中の人たちのプレイ動画やメンバー5人からのメッセージ動画が公開されるなど、なかなか気合の入った企画である。


PS VR用タイトル『ビューイングレボリューション』では追加DLC楽曲として2017年5月18日から配信。
美嘉以外の4人も同タイトルに初登場し、5人でTulipのライブパフォーマンスを行う。


忘れられない夜を彩るドレス。
夜のあいだだけ咲く花たちがある。
花びらから溢れ出すのは、魅惑の香り。
その芳しい蜜は人を惑わし、口づけを誘う。

2017年5月2日にデレステ内のドレスショップにてTulipの衣装である「フレグランスオブナイト」が追加された。
CDジャケの衣装と若干の差異はあるものの概ね同じ衣装であり、衣装を有償石2500個で購入するとプラチナガシャ10連チケットが付いてくるようになったため、
つまり3000円払えば無料で10連回せる。



◆イベントコミュ


オープニング Corolla of Flower
全員登場。
フレデリカが冒頭のモノマネをして奏と周子に突っ込まれる。
合流した美嘉が跳ね起きる志希にびっくりして大声を上げるなど、この時点で大体美嘉の役回りが決まってしまった。
ユニット名は唇という意味で、奏によると対して深い意味はないらしい。

第1話 Lovely/Loose
登場メンバーはフレデリカ、奏、周子。
レッスン場で周子がフレデリカと奏の仲の良さを指摘すると、奏はフレデリカとの馴れ初めを語る。
フレデリカのゆるさがあったからこそ、奏は力を抜いて業界にいることができるようになったらしい。
フレデリカはそんな奏をよく知らないけど良い子だと評価した。

第2話 Intelligence/Indifference
登場メンバーは志希、フレデリカ、周子。
レコーディングブースでの駄弁り。
志希フレのカッ飛んだ会話が展開され、やや付いていけなくなる周子をフレデリカがフォローする。
志希はTulipという歌について独特な感性で評価し、ステージで歌うのが楽しみだと締めた。

第3話 Possible/Puzzle
登場メンバーは周子、美嘉、志希。
レッスン場に周子に連れられて来るイキの良い志希サカナ。この時のやり取りは必見。「ぴちぴち……ぴち……」
やる気を取り戻した志希のおもちゃにされる美嘉。周子はそのやる気にあてられ自分のポリシーを語る。
志希は周子を意外とマジメだと言った。

第4話 Passion/Pride
登場メンバーは美嘉、フレデリカ、奏。
ライブ前に意気込む美嘉だったが、2人はあまり緊張していなかった。
そんな2人相手に自分は浮いているかとぼやく美嘉だが、奏とフレデリカは美嘉の個性もこのユニットには必要だと言った。
あと2人に恋の歌は得意なんでしょ?とまたイジられた。
フレデリカが去ったあと、美嘉と奏は世話好きなところはお互いに似ていると笑うのだった。

第5話 Secret/Seduction
登場メンバーは奏、美嘉、周子。
ライブ後の楽屋で、プロデューサーと2人っきりの奏。
艶っぽい雰囲気でご褒美が欲しいという奏に、プロデューサーが頷いたところで美嘉と周子が入ってくる。
奏は少し残念そうにプロデューサーのネクタイを直して取り繕うのであった。

エンディング Crown Shining in Everyone
全員登場。
オシャレなレストランで打ち上げ。
握手会ならぬチュー会を開こうという提案が出るが、美嘉はそんなに安売りしない女だからと拒否する。
が、志希フレのグローバルコンビにとってはキスくらい挨拶だといわれ、奏に練習してみたらと誘われる。
困惑しながら志希フレに迫られる美嘉だったが……。


全体的に和気あいあいとした内容だが、互いの距離感や気遣い、掴み所の無いメンバー達の考えが見えるシナリオ。
また、各話の頭文字を取ると「LiPPS」になるという小ネタがある。



うえきちゃん

うえきちゃん。踊りません。動きません。植木だから。中に入りたがるアイドルもいたが、中には入れなかった…。
(ルームアイテム「うえきちゃん」説明文より)

2016年5月18日に放送されたニコニコ生放送「デレステNIGHT☆☆」。
これはSTARLIGHT MASTER発売時にユニットメンバーの中の人達が集まってニコニコ生放送で放送された特別番組なのだが、
その番組内コーナーに、デレステのルームアイテムを考えて実装してもらう「ルームアイテムコンペ」というものがある。
そして4人目のメンバーとしてフレデリカ役の髙野麻美氏が提案、プレゼンしたのがこの「うえきちゃん」。

氏のプレゼンによると、着ぐるみのように中にアイドルが入り、花粉を飛ばして近くのアイドルにくしゃみをさせるのだという。
他の出演者がブランコや掃除機など、可愛らしいイメージのアイテムを考案する中、
その異様なデザインと設定に誰もが困惑する事態となった。 その衝撃でるるの地味な提案は完全に闇に飲まれた
これだけならギャグなのだが、その後行われた視聴者投票にてこれが僅差で一位を獲得、実装されることが確定してしまった

しかしここで思わぬ問題が発覚。
実は番組打ち合わせの段階では、スタッフは「中にアイドルが入る」ことまでは聞いていなかったらしく、
コーナー移行後に休憩中の髙野氏に着ぐるみとしての機能は当時の技術では再現不可能である旨がスタッフから通告された。
あとアイドルが着ぐるみに入って花粉をばら撒くという絵面がアレすぎるしね
これにより、番組後半に入って急遽、髙野氏の謝罪に尺が割かれるという異例の展開となった。


それで2016年8月9日に実装されたのが、この「うえきちゃん」。

まず、デカい。異様なまでにやたらデカい。そして氏のデザイン画を忠実に再現したなんとも言えない風体でルームに置くと凄まじい存在感を放つ。
そしてアイドルが近寄ると弾けて花粉をばら撒き、くしゃみをさせる。それ以外は微動だにしないという再現っぷり。
実装当時はその衝撃からどのルームに行ってもこれが置かれていたという…。

なんとも言えない魅力があるのか、妙な人気を博した彼女(?)は、LiPPSのマスコットキャラ扱いされていたり、
ログインボーナス画面にこの「うえきちゃん」のラクガキが出現したり、シール化されていたりする。

更にはコミカライズ作品『U149』にも登場している。
(似た例として、ルームアイテムではないが同じくデレステNIGHT発の「コーヒーマン」がいる)

彼女のフィギュアを作ったなんて人もいるのだとか。

そして遂に1/8スケールフィギュア「宮本フレデリカ 小悪魔メイドVer.」のGOODSMILE ONLINE SHOP予約特典のアクリルキーホルダーとしてグッズ化した。



◆関連ユニット


レイジー・レイジー
志希とフレデリカのユニット。

テンプテーション・アイズ
フレデリカと周子のユニット。

FrenchKisS
奏とフレデリカのユニット。

誘惑イビル
志希、フレデリカ、周子のユニット。

イノセント・アニマ
美嘉、奏、志希のユニット。




追記・修正はデコルテを見せたくてシャツを開けてからお願いします。

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