ベスト・チャレンジャースターターセット(デュエル・マスターズ)

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&font(#6495ED){登録日}:2014/05/29 Thu 09:33:29 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&bold(){&color(red){百裂拳を武器に、新たな伝説と歴史が、君の未来に託された!}}} &b(){ベスト・チャレンジャースターターセット}とは、2006年に発売された[[デュエル・マスターズ>デュエル・マスターズ(TCG)]]の[[構築済みデッキ>スターター(デュエル・マスターズ)]]である。 商品品番:DMS-05S。 希望小売価格1,430円(税込)。 *概要 この商品は本来は20枚ずつのハーフデッキが2つとホイルカードという構成なのだが、ハーフデッキがデッキデッキしてないのが特徴である。 そのため、2つ合わせてここではフルのデッキとして扱う。 さて…その収録内容なのだが、まずはデッキを見てみよう。 |カード名|文明|枚数|備考| |《[[シザー・アイ>シザー・アイ(デュエル・マスターズ)]]》|水|1|&color(red){&sizex(6){バニラ}}| |《[[アクア・ビークル]]》|~|3|~| |《爆炎野郎ジョー》|火|2|~| |《[[不死身男爵ボーグ]]》|~|2|~| |《群れを守るトライ・ホーン》|自然|1|~| |《激闘するフェザー・ホーン》|~|2|~| |《白銀の牙》|~|2|~| |《炎のたてがみ》|~|2|~| |《超砲手ボルカノドン》|火|1|&color(red){&sizex(6){準バニラ}}| |《掃討兵バーニング・ヘル》|~|1|~| |《[[喧嘩屋タイラー]]》|~|1|~| |《樹界を守るパラダイス・ホーン》|自然|2|~| |《ソード・バタフライ》|~|2|~| |《ドラグライド》|火|1|&bold(){&color(red){デメリット付き準バニラ}}| |《マドリオン・フィッシュ》|水|1|&bold(){準バニラブロッカー}| |《ゼピメテウス》|~|2|~| |《アクア・シューター》|~|2|準バニラブロッカーだが地味に攻撃可能| |《オーラ・ブラスター》|自然|1|パンプアップ呪文&br() &bold(){既存のカードの下位互換}| |《幻竜砲》|火|2|除去呪文&br() &bold(){&color(red){本デッキ唯一のS・トリガー}}| |《テレポーテーション》|水|1|除去呪文| |《ピコット・ミサイル》|火|1|~| |《キャンディ・ドロップ》|水|1|ブロックされない| |《無敵の咆哮》|自然|2|マナブースト| |《[[青銅の鎧]]》|~|4|~| &bold(){&color(red){こ れ は ひ ど い}} *考察 ……一応見ていこう。 《[[青銅の鎧]]》と《テレポーテーション》はまだいい。 だが、《オーラ・ブラスター》は《パワー・チャージャー》に完全に負けている。 その他も[[ボーグ>不死身男爵ボーグ]]、[[タイラー>喧嘩屋タイラー]]など当時から弱いとされている[[バニラ>バニラ(TCG)]]と準バニラばかり。デッキとしてはお粗末と言わざるを得ない。 &bold(){[[七英雄>デュエル・マスターズ七英雄]]に名を連ねる《[[シザー・アイ>シザー・アイ(デュエル・マスターズ)]]》が1枚とはいえ入ってる}うえ、《[[アクア・ビークル]]》に至っては無駄に3枚も入っている。嫌がらせだろうか。 &bold(){「スターターセット」というくせに}&bold(){&color(red){どこにもスタートできない}}(一応ルールぐらいは覚えられるが)。 ぶっちゃけ、[[覚醒編>覚醒編(デュエル・マスターズ)]]期までに生き残れたカードは《青銅の鎧》のみ。 しかもその《青銅の鎧》も、[[エピソード1>エピソード1(デュエル・マスターズ)]]で初登場した《[[霞み妖精ジャスミン]]》と、[[ドラゴン・サーガ>ドラゴン・サーガ(デュエル・マスターズ)]]で登場した《[[青銅の面 ナム=ダエッド]]》のせいで厳しい立場になってしまった。 そして、限定カードの《ハンドレッドバレル・ドラゴン》はこんな感じである。 |ハンドレッドバレル・ドラゴン 火文明 (6)| |クリーチャー:アーマード・ドラゴン 5000+| |パワーアタッカー+1000| |W・ブレイカー| &bold(){&color(red){生まれながらにして様々なカードの下位互換}}という悲惨な1枚。《[[ボルシャック・ドラゴン]]》や《ジャガルザー》に負けている。フレーバーテキストも《紅神龍グリムゾンサンダー》の物に一文付け足しただけ。 古参イラストレーターであるNottsuo氏が手掛けた迫力のあるイラストだけが救いだろうか。 今のデュエル・マスターズの構築済みデッキは無改造でも大会優勝が狙えてしまうことでしばしば話題になるが、 昔のデュエル・マスターズのデッキは逆で、いくら改造してもデッキの[[アーキタイプ>アーキタイプ(TCG)]]を守り続ける限り勝ち目のないデッキも多かった。 &bold(){とはいえど、ここからどうやってはじめたらいいんだよ!} もはやアーキタイプというものが全く感じられない。 確かに出して殴るだけというデッキもあるが、それにしても出しやすくしたりcipやATがあったりというのは基本である。 初心者にも使いやすいシンプルなカードを…という方針は理解できるのだが、少々シンプル過ぎたと言えよう。 しかもこれを、&bold(){[[ボルバルマスターズ>無双竜機ボルバルザーク]]や[[サファイア地獄>ボルメテウス・サファイア・ドラゴン]]の直後の時期に出した}のである。 この前と後の[[転生編>転生編(デュエル・マスターズ)]]、[[不死鳥編>不死鳥編(デュエル・マスターズ)]]のこともあり、&bold(){デュエル・マスターズはしばらく低迷期に入る。} …とはいえ、そもそも初期のスターターセットは''最新の120枚の大型セットのカードからしか選出できない''と言う無謀にも程がある縛りがあった。 実際、このデッキに入っているカードは《ハンドレッドバレル》を除き全て同時発売のベスト・チャレンジャーにも収録されている。 このような縛りがあったため、過去4年間にわたって出たスターターセットもそこまで強くはなかった。 だが、このセットは過去4年間のものと比べても''飛び抜けて酷い''。 例えば[[闘魂編>闘魂編(デュエル・マスターズ)]]や[[聖拳編>聖拳編(デュエル・マスターズ)]]、[[転生編>転生編(デュエル・マスターズ)]]のスターターセットはS・トリガーが8枚以上入っており、ある程度の駆け引きを楽しませようとしている。 中でも[[転生編>転生編(デュエル・マスターズ)]]のものは《[[地獄スクラッパー]]》や《トリプル・ブレイン》が(1枚とはいえ)入っていたりするなど、縛りの中でそれなりにやりくりしていた。 &font(#0000ff,u){&font(#ffffff){そちらはそちらで目玉カードの《紅神龍グリムゾンサンダー》が《ハンドレッドバレル》よりも更に酷い弱カードであるという問題を抱えていたが。}} 一方、こちらは入れようと思えば入れられたであろう《[[アクア・サーファー]]》や《[[ナチュラル・トラップ>三大S・トリガー(デュエル・マスターズ)]]》が入っていない。 S・トリガーは&bold(){&color(red){《幻竜砲》2枚だけ}}である。 構築済みデッキのS・トリガー枚数が2枚だけというのは2023年3月時点でこのデッキと「クロニクル・レガシー・デッキ 風雲!! 怒流牙忍法帖」のみであり((ちなみにあちらはニンジャ・ストライクというS・トリガーとは別の防御手段が豊富に入っているので防御が薄いというわけではない。))、歴代構築済みデッキの中だと最も少ない枚数だった。 しかしS・トリガーが1枚も収録されていない構築済みデッキ「開発部セレクションデッキ 光水火鬼羅.Star」と「開発部セレクションデッキ 火闇邪王門」が登場。 このセットは「クロニクル・レガシー・デッキ 風雲!! 怒流牙忍法帖」共々、構築済みデッキのS・トリガー枚数のワーストランキング1位の座から降りることとなった。 [[手札補充>ドローソース(TCG)]]に乏しいこのデッキなら《ネオ・ブレイン》なんかはピッタリだっただろうし、そうでなくても《幻竜砲》を増量するとか、S・トリガー付きの準バニラを入れるとか色々やりようはあったはずである。 ベスト・チャレンジャー自体が&bold(){「180種類もありながらそもそもベストでもなんでもない」「有用なS・トリガーが少ない」}という問題を抱えていたが、それにしてもデッキとして滅茶苦茶としか言いようがない。 《青銅の鎧》を確実に4枚手に入れられたり、《ゼピメテウス》《マドリオン・フィッシュ》といった扱いやすい軽量ブロッカーを手に入れられたりと、褒められるところもあるにはある。 せめてS・トリガーと手札補充さえどうにかなっていれば、強くはないもののそこそこ楽しめるデッキになっていたのではないだろうか。 どの道、&bold(){&color(red){縛りを設けてスターターセットを作ること自体が無謀だった}}といえよう。 にもかかわらず、このようなセットが5年にもわたり作られたのは・・・ もしやWotCは、&bold(){デュエマでも[[MtG>Magic the Gathering]]のようにスタン落ちでもさせようとしていた}のか? *余談 開発側もこのような縛りでスターターを名乗るのは無謀だと&font(l){5年もかけて}ようやく気づいたのか、[[不死鳥編>不死鳥編(デュエル・マスターズ)]]以降の初心者向けのデッキでは、レアリティの縛りはあるにせよ過去カードも含めたオールスターで構築されるようになっていく。 特に「ビギナーズ・ビートスラッシュ・デッキ」の扱いやすさは当時としては衝撃であり、[[白凰>白凰(デュエル・マスターズ)]]をして&bold(){「自分より遥か高みに居る者が作ったデッキ」}と&font(l){自画自賛}感嘆させていた。 その後、スターターセットは''「スターターデッキ」''として名前を変えて発売。 毎年シンプルながら扱いやすい、主人公やライバルのキャラクターデッキとして親しまれている。 ちなみに2021年現在でも[[コロコロコミック]]の付録や[[食玩>食玩ブーム]]の付属となる構築済みデッキでは、バニラと準バニラが遠慮なく収録されているが、そちらはスターターデッキより更に安価な価格で販売する以上、致し方無いところもあるだろう。 勿論、バニラが入っているとはいえ、いずれのデッキもこのセットより遥かに強く、好意的に評価されているのは言うまでも無い。 &color(red){新たな伝説と歴史が、君の追記・修正に託された!} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,1) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 500円デッキにも劣るクソラインナップ -- 名無しさん (2014-05-29 14:21:03) - 転生辺りで出たハーフデッキは好きだったけどこっちは… -- 名無しさん (2014-05-29 18:51:13) - 紙束としか言いようがない。ってかベストチャレンジャーはラインナップが当時の環境を考えても酷過ぎた。ただ新規イラストはいずれも素晴らしいのは事実。メテオドラゴンの新規イラストは本当にかっこよかった -- 名無しさん (2015-07-25 20:24:29) - 正直、マーズフラッシュ以前の構築済みデッキはジャンクデッキばかりだった。初期だからと言ってレアカードをケチりすぎ。 -- 名無しさん (2015-12-14 16:05:23) - タカラ時代ってこんな売り方してたのか。レアに限らずまともな構築すらできてないのな。 -- 名無しさん (2016-01-10 08:11:33) - 前3年は縛りの中でも頑張ってた方だぞ。この商品はスターターの中でも輪をかけて酷い出来だ -- 名無しさん (2016-06-28 00:24:04) - 低迷期とか言われてたけどフルメタルファイヤーデッキはメタルカオスを枚数増やしてスカイジェットとか入れたら割と使えた気がするけどなぁ…子供心に。 -- 名無しさん (2016-06-28 00:28:03) - ↑というかこのスターターの話してなかった…orz個人的にはハンドレッドバレルの代わりに二つ牙とかヴァルボーグとか小型獣を活かせる進化クリーチャー入れたほうがまだ良かったんじゃないかと思う。 -- 名無しさん (2016-06-28 00:33:07) - 青銅に物凄く高くて邪魔なオマケが付いてくるセットにしか見えない -- 名無しさん (2016-06-28 00:39:23) - 青銅の鎧が確実に入手できるというのが大きな利点(というか、それしか取り柄がない) -- 名無しさん (2016-06-28 00:43:09) - ネオ・ブレインぐらい入れてくれよ -- 名無しさん (2016-07-01 01:21:06) - これ定価いくらだったんだ? -- 名無しさん (2016-09-16 04:14:32) - ↑ 1500円ちょい。今はもちろん、当時の基準で考えてもぼったくりに近い価格なのは言うまでもない。 -- 名無しさん (2016-09-16 05:27:50) - カードリストがハンドレッドバレルを入れて42枚になってるのですが、どれが一枚多いかわかる人います?コモンが怪しいと思うのですが -- 名無しさん (2016-12-02 20:59:35) - 第一弾のスターターはそこそこまともなもん入ってたかな。ベリーレアのガトリングワイバーンは第一弾のカードのなかでは珍しく使えるカードだったし -- 名無しさん (2016-12-03 00:12:40) - こんなに酷いのが世に出ちゃってたのね・・・。制作側も、デッキ組む時点で分かるでしょ・・・。そうやりゃ直後の不死鳥編だって新種族依存でなくなるか、他にあった様に代わりに不遇種族をフィーチャーさせる事だって出来たのに・・・。 -- 名無しさん (2018-04-13 06:42:56) - Sトリガーの枚数だけで言えば、ドルゲ忍法帖もドン吸い2枚しか入っていない件 -- 名無しさん (2020-05-09 20:34:47) - そもそも当時のTCG界隈って「高額カード再録は金づるである古参プレイヤーを減らす」ってデマが信じられてた時代だからな。サーファーとかナチュトラが無いのもそれが理由かも -- 名無しさん (2021-07-28 21:56:29) - デマっていうより、当時は業界研究が進んでなかったんだよね -- 名無しさん (2021-07-28 22:34:32) - 最近はコロコロ付録ですらバニラが抜けてたりしてて時代を感じた。 -- 名無しさん (2023-03-18 11:11:16) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2014/05/29 Thu 09:33:29 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&bold(){&color(red){百裂拳を武器に、新たな伝説と歴史が、君の未来に託された!}}} &b(){ベスト・チャレンジャースターターセット}とは、2006年に発売された[[デュエル・マスターズ>デュエル・マスターズ(TCG)]]の[[構築済みデッキ>スターター(デュエル・マスターズ)]]である。 商品品番:DMS-05S。 希望小売価格1,430円(税込)。 *概要 この商品は本来は20枚ずつのハーフデッキが2つとホイルカードという構成なのだが、ハーフデッキがデッキデッキしてないのが特徴である。 そのため、2つ合わせてここではフルのデッキとして扱う。 さて…その収録内容なのだが、まずはデッキを見てみよう。 |カード名|文明|枚数|備考| |《[[シザー・アイ>シザー・アイ(デュエル・マスターズ)]]》|水|1|&color(red){&sizex(6){バニラ}}| |《[[アクア・ビークル]]》|~|3|~| |《爆炎野郎ジョー》|火|2|~| |《[[不死身男爵ボーグ]]》|~|2|~| |《群れを守るトライ・ホーン》|自然|1|~| |《激闘するフェザー・ホーン》|~|2|~| |《白銀の牙》|~|2|~| |《炎のたてがみ》|~|2|~| |《超砲手ボルカノドン》|火|1|&color(red){&sizex(6){準バニラ}}| |《掃討兵バーニング・ヘル》|~|1|~| |《[[喧嘩屋タイラー]]》|~|1|~| |《樹界を守るパラダイス・ホーン》|自然|2|~| |《ソード・バタフライ》|~|2|~| |《ドラグライド》|火|1|&bold(){&color(red){デメリット付き準バニラ}}| |《マドリオン・フィッシュ》|水|1|&bold(){準バニラブロッカー}| |《ゼピメテウス》|~|2|~| |《アクア・シューター》|~|2|準バニラブロッカーだが地味に攻撃可能| |《オーラ・ブラスター》|自然|1|パンプアップ呪文&br() &bold(){既存のカードの下位互換}| |《幻竜砲》|火|2|除去呪文&br() &bold(){&color(red){本デッキ唯一のS・トリガー}}| |《テレポーテーション》|水|1|除去呪文| |《ピコット・ミサイル》|火|1|~| |《キャンディ・ドロップ》|水|1|ブロックされない| |《無敵の咆哮》|自然|2|マナブースト| |《[[青銅の鎧]]》|~|4|~| &bold(){&color(red){こ れ は ひ ど い}} *考察 ……一応見ていこう。 《[[青銅の鎧]]》と《テレポーテーション》はまだいい。 だが、《オーラ・ブラスター》は《パワー・チャージャー》に完全に負けている。 その他も[[ボーグ>不死身男爵ボーグ]]、[[タイラー>喧嘩屋タイラー]]など当時から弱いとされている[[バニラ>バニラ(TCG)]]と準バニラばかり。デッキとしてはお粗末と言わざるを得ない。 &bold(){[[七英雄>デュエル・マスターズ七英雄]]に名を連ねる《[[シザー・アイ>シザー・アイ(デュエル・マスターズ)]]》が1枚とはいえ入ってる}うえ、《[[アクア・ビークル]]》に至っては無駄に3枚も入っている。嫌がらせだろうか。 &bold(){「スターターセット」というくせに}&bold(){&color(red){どこにもスタートできない}}(一応ルールぐらいは覚えられるが)。 ぶっちゃけ、[[覚醒編>覚醒編(デュエル・マスターズ)]]期までに生き残れたカードは《青銅の鎧》のみ。 しかもその《青銅の鎧》も、[[エピソード1>エピソード1(デュエル・マスターズ)]]で初登場した《[[霞み妖精ジャスミン]]》と、[[ドラゴン・サーガ>ドラゴン・サーガ(デュエル・マスターズ)]]で登場した《[[青銅の面 ナム=ダエッド]]》のせいで厳しい立場になってしまった。 そして、限定カードの《ハンドレッドバレル・ドラゴン》はこんな感じである。 |ハンドレッドバレル・ドラゴン 火文明 (6)| |クリーチャー:アーマード・ドラゴン 5000+| |パワーアタッカー+1000| |W・ブレイカー| &bold(){&color(red){生まれながらにして様々なカードの下位互換}}という悲惨な1枚。《[[ボルシャック・ドラゴン]]》や《ジャガルザー》に負けている。フレーバーテキストも《紅神龍グリムゾンサンダー》の物に一文付け足しただけ。 古参イラストレーターであるNottsuo氏が手掛けた迫力のあるイラストだけが救いだろうか。 今のデュエル・マスターズの構築済みデッキは無改造でも大会優勝が狙えてしまうことでしばしば話題になるが、 昔のデュエル・マスターズのデッキは逆で、いくら改造してもデッキの[[アーキタイプ>アーキタイプ(TCG)]]を守り続ける限り勝ち目のないデッキも多かった。 &bold(){とはいえど、ここからどうやってはじめたらいいんだよ!} もはやアーキタイプというものが全く感じられない。 確かに出して殴るだけというデッキもあるが、それにしても出しやすくしたりcipやATがあったりというのは基本である。 初心者にも使いやすいシンプルなカードを…という方針は理解できるのだが、少々シンプル過ぎたと言えよう。 しかもこれを、&bold(){[[ボルバルマスターズ>無双竜機ボルバルザーク]]や[[サファイア地獄>ボルメテウス・サファイア・ドラゴン]]の直後の時期に出した}のである。 この前と後の[[転生編>転生編(デュエル・マスターズ)]]、[[不死鳥編>不死鳥編(デュエル・マスターズ)]]のこともあり、&bold(){デュエル・マスターズはしばらく低迷期に入る。} …とはいえ、そもそも初期のスターターセットは''最新の120枚の大型セットのカードからしか選出できない''と言う無謀にも程がある縛りがあった。 実際、このデッキに入っているカードは《ハンドレッドバレル》を除き全て同時発売のベスト・チャレンジャーにも収録されている。 このような縛りがあったため、過去4年間にわたって出たスターターセットもそこまで強くはなかった。 だが、このセットは過去4年間のものと比べても''飛び抜けて酷い''。 例えば[[闘魂編>闘魂編(デュエル・マスターズ)]]や[[聖拳編>聖拳編(デュエル・マスターズ)]]、[[転生編>転生編(デュエル・マスターズ)]]のスターターセットはS・トリガーが8枚以上入っており、ある程度の駆け引きを楽しませようとしている。 中でも[[転生編>転生編(デュエル・マスターズ)]]のものは《[[地獄スクラッパー]]》や《トリプル・ブレイン》が(1枚とはいえ)入っていたりするなど、縛りの中でそれなりにやりくりしていた。 &font(#0000ff,u){&font(#ffffff){そちらはそちらで目玉カードの《紅神龍グリムゾンサンダー》が《ハンドレッドバレル》よりも更に酷い弱カードであるという問題を抱えていたが。}} 一方、こちらは入れようと思えば入れられたであろう《[[アクア・サーファー]]》や《[[ナチュラル・トラップ>三大S・トリガー(デュエル・マスターズ)]]》が入っていない。 S・トリガーは&bold(){&color(red){《幻竜砲》2枚だけ}}である。 構築済みデッキのS・トリガー枚数が2枚だけというのは2023年3月時点でこのデッキと「クロニクル・レガシー・デッキ 風雲!! 怒流牙忍法帖」のみであり((ちなみにあちらはニンジャ・ストライクというS・トリガーとは別の防御手段が豊富に入っているので防御が薄いというわけではない。))、歴代構築済みデッキの中だと最も少ない枚数だった。 しかしS・トリガーが1枚も収録されていない構築済みデッキ「開発部セレクションデッキ 光水火鬼羅.Star」と「開発部セレクションデッキ 火闇邪王門」と「いきなりつよいデッキ 攻めの王道」が登場。 このセットは「クロニクル・レガシー・デッキ 風雲!! 怒流牙忍法帖」共々、構築済みデッキのS・トリガー枚数のワーストランキング1位の座から降りることとなった。 [[手札補充>ドローソース(TCG)]]に乏しいこのデッキなら《ネオ・ブレイン》なんかはピッタリだっただろうし、そうでなくても《幻竜砲》を増量するとか、S・トリガー付きの準バニラを入れるとか色々やりようはあったはずである。 ベスト・チャレンジャー自体が&bold(){「180種類もありながらそもそもベストでもなんでもない」「有用なS・トリガーが少ない」}という問題を抱えていたが、それにしてもデッキとして滅茶苦茶としか言いようがない。 《青銅の鎧》を確実に4枚手に入れられたり、《ゼピメテウス》《マドリオン・フィッシュ》といった扱いやすい軽量ブロッカーを手に入れられたりと、褒められるところもあるにはある。 せめてS・トリガーと手札補充さえどうにかなっていれば、強くはないもののそこそこ楽しめるデッキになっていたのではないだろうか。 どの道、&bold(){&color(red){縛りを設けてスターターセットを作ること自体が無謀だった}}といえよう。 にもかかわらず、このようなセットが5年にもわたり作られたのは・・・ もしやWotCは、&bold(){デュエマでも[[MtG>Magic the Gathering]]のようにスタン落ちでもさせようとしていた}のか? *余談 開発側もこのような縛りでスターターを名乗るのは無謀だと&font(l){5年もかけて}ようやく気づいたのか、[[不死鳥編>不死鳥編(デュエル・マスターズ)]]以降の初心者向けのデッキでは、レアリティの縛りはあるにせよ過去カードも含めたオールスターで構築されるようになっていく。 特に「ビギナーズ・ビートスラッシュ・デッキ」の扱いやすさは当時としては衝撃であり、[[白凰>白凰(デュエル・マスターズ)]]をして&bold(){「自分より遥か高みに居る者が作ったデッキ」}と&font(l){自画自賛}感嘆させていた。 その後、スターターセットは''「スターターデッキ」''として名前を変えて発売。 毎年シンプルながら扱いやすい、主人公やライバルのキャラクターデッキとして親しまれている。 ちなみに2021年現在でも[[コロコロコミック]]の付録や[[食玩>食玩ブーム]]の付属となる構築済みデッキでは、バニラと準バニラが遠慮なく収録されているが、そちらはスターターデッキより更に安価な価格で販売する以上、致し方無いところもあるだろう。 勿論、バニラが入っているとはいえ、いずれのデッキもこのセットより遥かに強く、好意的に評価されているのは言うまでも無い。 &color(red){新たな伝説と歴史が、君の追記・修正に託された!} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,1) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 500円デッキにも劣るクソラインナップ -- 名無しさん (2014-05-29 14:21:03) - 転生辺りで出たハーフデッキは好きだったけどこっちは… -- 名無しさん (2014-05-29 18:51:13) - 紙束としか言いようがない。ってかベストチャレンジャーはラインナップが当時の環境を考えても酷過ぎた。ただ新規イラストはいずれも素晴らしいのは事実。メテオドラゴンの新規イラストは本当にかっこよかった -- 名無しさん (2015-07-25 20:24:29) - 正直、マーズフラッシュ以前の構築済みデッキはジャンクデッキばかりだった。初期だからと言ってレアカードをケチりすぎ。 -- 名無しさん (2015-12-14 16:05:23) - タカラ時代ってこんな売り方してたのか。レアに限らずまともな構築すらできてないのな。 -- 名無しさん (2016-01-10 08:11:33) - 前3年は縛りの中でも頑張ってた方だぞ。この商品はスターターの中でも輪をかけて酷い出来だ -- 名無しさん (2016-06-28 00:24:04) - 低迷期とか言われてたけどフルメタルファイヤーデッキはメタルカオスを枚数増やしてスカイジェットとか入れたら割と使えた気がするけどなぁ…子供心に。 -- 名無しさん (2016-06-28 00:28:03) - ↑というかこのスターターの話してなかった…orz個人的にはハンドレッドバレルの代わりに二つ牙とかヴァルボーグとか小型獣を活かせる進化クリーチャー入れたほうがまだ良かったんじゃないかと思う。 -- 名無しさん (2016-06-28 00:33:07) - 青銅に物凄く高くて邪魔なオマケが付いてくるセットにしか見えない -- 名無しさん (2016-06-28 00:39:23) - 青銅の鎧が確実に入手できるというのが大きな利点(というか、それしか取り柄がない) -- 名無しさん (2016-06-28 00:43:09) - ネオ・ブレインぐらい入れてくれよ -- 名無しさん (2016-07-01 01:21:06) - これ定価いくらだったんだ? -- 名無しさん (2016-09-16 04:14:32) - ↑ 1500円ちょい。今はもちろん、当時の基準で考えてもぼったくりに近い価格なのは言うまでもない。 -- 名無しさん (2016-09-16 05:27:50) - カードリストがハンドレッドバレルを入れて42枚になってるのですが、どれが一枚多いかわかる人います?コモンが怪しいと思うのですが -- 名無しさん (2016-12-02 20:59:35) - 第一弾のスターターはそこそこまともなもん入ってたかな。ベリーレアのガトリングワイバーンは第一弾のカードのなかでは珍しく使えるカードだったし -- 名無しさん (2016-12-03 00:12:40) - こんなに酷いのが世に出ちゃってたのね・・・。制作側も、デッキ組む時点で分かるでしょ・・・。そうやりゃ直後の不死鳥編だって新種族依存でなくなるか、他にあった様に代わりに不遇種族をフィーチャーさせる事だって出来たのに・・・。 -- 名無しさん (2018-04-13 06:42:56) - Sトリガーの枚数だけで言えば、ドルゲ忍法帖もドン吸い2枚しか入っていない件 -- 名無しさん (2020-05-09 20:34:47) - そもそも当時のTCG界隈って「高額カード再録は金づるである古参プレイヤーを減らす」ってデマが信じられてた時代だからな。サーファーとかナチュトラが無いのもそれが理由かも -- 名無しさん (2021-07-28 21:56:29) - デマっていうより、当時は業界研究が進んでなかったんだよね -- 名無しさん (2021-07-28 22:34:32) - 最近はコロコロ付録ですらバニラが抜けてたりしてて時代を感じた。 -- 名無しさん (2023-03-18 11:11:16) #comment #areaedit(end) }

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