ヴィンデル・マウザー

登録日:2012/03/29(木) 21:43:00
更新日:2024/01/28 Sun 10:27:09
所要時間:約 4 分で読めます





私は楽しくて仕方がない。……この感覚……闘争だよ

そして、そこから生み出される混沌こそが我々の望むものだ


スーパーロボット大戦シリーズのオリジナルキャラクター。


【概要】


平行世界の連邦軍特殊部隊「シャドウミラー」の隊長であり階級は大佐。

平和な世界がゆっくりと腐敗していく姿を憂い、人類を腐敗させない為に部隊を掌握し「闘争の世界」を目指して戦争を引き起こしていた。
当然、連邦軍にも察知されており、討伐の為に差し向けられた部隊(OGだとベーオウルブズ、Aだとゲシュペンスト隊)と交戦し敗北する。

体勢を立て直すべくシャドウミラーの部隊ごと、次元転移装置で「こちら側の世界」に転移をする。
但し、相当数が転移したもののたどり着けたのはおおむね半数以下と高いリスクを背負った。
「こちら側」で「闘争の世界」を実現すべく暗躍をし始め、OGでは同時に転移装置の正体であるシステムXNを完成すべくギリアム・イェーガーを捕獲すべく行動を開始する。

大きく削がれた戦力を有力な勢力から奪う形で補う為に、Aでは転移時に逸れたラミアアクセルをロンドベルに、OGではラミアをATXチーム経由でヒリュウ・ハガネ隊へ潜入させる。
頃合いを見て彼女らの乗機に搭載された自爆装置を用いて脅迫し、その勢力を無傷で得ようとするが、土壇場で潜入させていた彼らに裏切られる結果になる。

OGではお互いの利害から敵である筈のインスペクターと表向きの協力関係を築く。
最終的には、Aの主人公やギリアムに転移装置(システムXN)を逆に利用されてしまい因果地平の彼方へ飛ばされてしまう。

尚、普段はマントに身を包んでいるため分かり難いが、アニメ版(OGIN)でツヴァイザーゲイン搭乗時は全身黒いタイツの様な格好であり、筋肉質の体型である事がうかがえる。
まぁ、ツヴァイザーゲインはあのソウルゲインの改造機なので、最低でもアクセル級の身体能力がないと使いこなせないだろうし。
…ってことはコイツも生身で邪龍鱗や残影玄武弾を撃てたりするのだろうか。
あと髪型はウェーブのかかった感じであり、いわゆるワカメヘアー。

彼の思想は、彼のいた世界が平和の中で腐敗していった現実に基づくものであり、平和の中で切り捨てられた兵士達からは支持されたのかもしれない。EWでのごひの考えと非常に似ている。似ているだけなので当然別物だが。
しかし、戦争の中で失われる生命、文化、資源などを無視した理屈であり、また、ヴィンデル自身の欲求として闘争を求めていた節もあるので、その是非は意見の分かれる所であろう。
Aではデューク・フリード、OG2ではダイテツ・ミナセに「戦争で得られる物と失われる物は等価ではない」とその思想を否定される。

また、いくら強がって理想を正義のように語っても、結局はもう一つの地球へ逃亡した敗者が負け惜しみで戦争を仕掛けているだけなのでイマイチ様にならないところ。
更に言えば、アインストに汚染されたとされるOG世界ではともかく、Aでは元居た世界のなにがどう腐敗してたのかさっぱり語られておらず、しかもそんな勢力に負けて逃げてきたというのに異星人や地下勢力という不確定要素が居る世界観にも拘らず「戦争で世界をコントロールする」という無謀極まりない主張を掲げているのも情けない。

一応、「地球人同士で争っているような連中が異星人とうまくやっていけるわけがない」というスパロボという世界観で発生しがちな矛盾を指摘する名シーンに見えなくもない描写もあるにはあるのだが、そもそも異星人側の指導者を暗殺し内ゲバの果てに戦争が起こるように仕向けている時点で、全ての元凶はヴィンデル率いるシャドウミラーであるというオチがあるため、これまたただのマッチポンプである。
結局のところその本質は戦闘狂そのもので、同じ組織に所属していたアクセル達からも最終的にその思想を否定されている。
ただ、Aではパラレルワールド移転時の戦力をみるにつけ、ただのテロやクーデター集団にしてはとんでもない数の機体を保有しており*1、尚且つシャドウミラー所属時のアクセルが、要約すると「何も考えず戦闘だけできれば良かった(作品で差異有り)」と言っている辺り、なんだかんだ似たような戦闘狂やらなんやらで、賛同者や協力者は多かったようだ。

部下のラミアにも『執着心が強い』(ようするにしつこくて執念深い)と評されており、元の世界に報復戦争をしかけるつもり満々だったり、
Aでの最終決戦時にわざわざ目の前で地球に落下するアクシズを見せつけてやるためにアクシズの転移先の座標を調整したりと、細かいところでねちっこい。その辺も小物っぽいと言われる原因かもしれない。


【搭乗機体】

ツヴァイザーゲイン


これが世界と戦う力…!そして、世界を越える力だ!!

全高:42.9m*2
重量:133.8t
専用BGM:CHAOS,CHAOS(Ver.A-PORTABLE)

ヴィンデル・マウザー自ら搭乗する大型人型機動兵器。
ソウルゲインの予備機にヴァイサーガのパーツを加えて、さらにEOTも導入した機体であり、上記2機よりも高い性能を持っている。
なお、ソウルゲインの改造機である為、ソウルゲインとは互換性があり、OGシリーズでは更にシステムXNも搭載されている。

外見にほとんどソウルゲインの面影はなく所々、角が生えておりOGシリーズの連邦側コードネームは「ホーンドマン」
また戦闘スタイルもソウルゲインに酷似しており基本的には四肢を使った格闘戦を得意としているが更にヴァイサーガのような剣を装備し、ヴァイサーガの奥義「光刃閃」に対して「闇刃閃」なる技を使う。
なお、取り外し可能な腕部についてはソウルゲインと互換性がある。
名前が言い辛いのかAではミスマル・ユリカに、OGではエリック・ワンにツガイバーゲン呼ばわりされている。

そして何より歴代ラスボスの中でもネタが多い。

武装

  • 邪龍鱗(じゃりゅうりん)
機体が分身し、分身と共に腕から気の弾丸を放つ。ソウルゲインの青龍鱗の発展形。
GBA版Aでは長射程の通常武器で、OGシリーズでは着弾点指定型で敵味方識別無しのマップ兵器。
敵味方識別無しのせいで避けられるユニットやひらめき使用状況だと、自分ごとMAP兵器の邪龍鱗を撃って自分だけが食らう状況も見られた。

  • 重虎吠(じゅうこほう)
機体が分身しての全方位からの連続攻撃を放つ。
ソウルゲインの白虎咬の発展形。

  • 残影玄武弾(ざんえいげんぶだん)
機体が分身して回転させた腕を連続で飛ばす。所謂ターボスマッシャーパンチ。
ソウルゲインの玄武剛弾の発展形。

  • 闇刃閃(あんじんせん)
虚空から大剣を召喚した後、無数の分身と共に相手を切り刻んだあと、分身が突き刺してから本体が一刀両断する。
ヴァイサーガの光刃閃の発展形。

  • 麒麟(きりん)(きわめ)
麒麟・極にて魔道へ堕ちよ!

リミット解除!

コード麒麟!極!! さらばだ!!

ツヴァイザーゲインの必殺技。
リミッターを解除し、機体を分身させて相手を幻惑、渾身の一撃を加える。
ソウルゲインの麒麟の発展形。
大量に分身しまくった割には攻撃に参加するのは数機なので最後に大量の棒立ちツヴァイザーゲインが映るのが非常にシュール。
また、1機ずつ攻撃し複数機が同時に攻撃する演出がなかった為に「実際に攻撃するのは1機だけ」と勘違いされることもあった。

【搭乗機体の活躍】

A、Aポータブル

ツヴァイザーゲインのHPが現在と比較して少なく、ダメージ計算式がほぼ旧スパロボ仕様だったため、最終話でガンダム(MA)や真ゲッター1、主人公機等にありったけの精神コマンドをかけて突っ込ませると1ターンで乙る。
最終話ではヴィンデルの気力が150スタートとなっているが、脱力をかけると尚更落としやすくなる。*3
1周目をクリアして最大改造が解禁になると、殆どの魂持ちや合体攻撃持ちに一撃で落とされる。ワカメェ…。

実は最終話でのツヴァイザーゲインは5段改造されており、改造後でも下記のように別ユニットの方が部分的に強い場合もある。
ステータス 初期値→改造後 他の敵ユニットとの性能比較
HP 64000→65000 流石にHPは全ユニット1位。次点はドン・ザウサー(60000とHP回復10%付き)
EN 450→500 無改造では全ユニット1位だが、改造後はライバル機のソウルゲイン(10段改造で500)が並ぶ
運動性 140→165 無改造ではキュベレイ(150)に劣る。改造後はライバル機のアシュセイヴァー(10段改造で190)に突き放される
装甲 3000→3500 無改造ではドン・ザウサー(3300)に劣る。改造後はキュベレイ(3500)と並ぶ
限界値 680→730 圧倒的な数値を誇り、当然の全ユニット1位。次点はドン・ザウサー(460)
最大攻撃力 3300→3800 無改造の時点でデビルガンダム進化形態(3400)にすら劣る。改造後はライバル機のソウルゲイン(10段改造で4450)が上回る
補足事項として、比較したドン・ザウサーとキュベレイ、デビルガンダム進化形態のステータスは全て無改造時の数値である。


AポータブルにてHPは改善(100000→262000)されたが、UPユニットは没収、別物になった外見、自機を巻き込むMAP兵器、二回行動なので反撃も二倍、EN回復がないのでガス欠するなどやはりネタには事欠かない。
また、レモン機が専用機のヴァイスセイバーに固定され、より手ごわくなった点も地味にマイナス点である。

OG2

ツヴァイザーゲインの性能は大幅に上がったが、自分ごとMAP兵器の邪龍鱗を撃つと自分だけが食らう。
おまけにAの最終決戦にあったターン制限も無い為、悠々と準備されてから集中砲火を浴びるオチが待っていた。

OGS

邪龍鱗は修正されたが、CHAOSが無駄に荘厳で痛々しい、麒麟・極で大量に分身しまくったくせに実際に攻撃するのは数体だけ。
また、ツイン精神が何故か「祈り」である。闘争の世界が続くように祈っているのか?

ジ・インスペクター

麒麟・極で大量に分身しまくったくせに身分身の術を使い分身した虎龍王に本体に必殺技を撃たれて撃退された
身分身の術は回避技で攻撃ではないのだが…と思ったら、第2次OGで攻撃している。

ともはやOGSに至っては言いがかりに近いレベルだが、ファンの間でネタボス扱いされている。





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最終更新:2024年01月28日 10:27

*1 リメイクやOGでは流石に減っているが

*2 ただし、AではサイズLL設定

*3 Aでは戦艦枠のユリカやイズミ、隠しキャラのプル等が持ち、消費SPも40とそこそこなので扱い易い傾向にある