屍鬼封尽

登録日:2012/10/20(土) 02:16:55
更新日:2024/02/23 Fri 12:58:03
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屍鬼封尽とは『NARUTO‐ナルト‐』に登場する忍術であり、究極の封印術である。



◆概要

四代目火影・波風ミナトによって使用された『封印術』に分類される忍術である。

発動すると、術と契約した者のみが見える白装束を纏った般若のごとき恐ろしき形相の死神が術者の背後に現れ、発動者を模した魂を縛る。
封印時には、術者の腹を呪印の浮かび上がった死神の腕が貫通して対象者の魂を引きずり出し、両者の魂を喰らう。
その両者の魂は永遠に成仏することなく、封印した者とされた者、未来永劫に渡って死神の腹の中で苦しみ続けることとなる……

開発者は封印術を得意としていたうずまき一族の者たち。
アレンジが加わらず源流そのままであるかは不明だが、クシナがミナトに教えた術のうちの一つがこの屍鬼封尽である。


◆使用者

木ノ葉崩しにおける大蛇丸戦で使用。
穢土転生により蘇らされた不死の初代火影二代目火影、更に大蛇丸の魂を自分もろとも封印するためにヒルゼンが使用した。

大蛇丸ほどの忍であってもこの術の存在すら知らず、死神のおぞましき姿を目にしたときは恐怖し震え上がった。

三代目は、影分身の術を用いて初代と二代目の魂を封印することには成功したものの、
加齢による衰えと、影分身の使用で自身のチャクラを三等分してしまっていたこと、
さらには草薙の剣で身体を貫かれたダメージで大蛇丸の魂を封印することは出来なかったため、
已む無く大蛇丸の魂の腕だけを封印し、彼の忍術全てを道連れに死にゆくことを選んだ。

こうして死ぬことはなかった大蛇丸だが、この封印によって彼の腕はまったく動かせなくなったばかりか、
時間が経つにつれて独りでに腕は傷つき、それによる激痛は大蛇丸の精神を容赦なく苛んでいった。
大蛇丸は当然腕を治癒しようとしたが、あらゆる医療・忍術を用いても治すことは出来ず、
最後の手段として自分と同じ「伝説の三忍」にして医療忍術のスペシャリストである綱手に治療を依頼しようとしたが、
そもそもとして、これは肉体的なダメージではなく魂の腕部分を喰われてしまった(封印された)ことが原因であるため、
綱手が引き受けていたとして、治療することができたかは不明である(例として、同じ医療忍者である薬師カブトも手を尽くしたが、治療方法は見つけられなかった)。

腕が使えないことで、他者の肉体を乗っ取って「転生」するまで大蛇丸は印を必要とする忍術はまったく使えなくなり、
戦いでは、印を必要とせず、術式を予め描いておけば使用出来る「雷光剣化」と「口寄せの術」以外は、
体術や体の中から取り出す草薙の剣を用いて戦わざるを得なくなった。


うずまきナルトの出生時の回想編で、いわゆる“九尾事件”においてミナトが半分の九尾のチャクラを永久に封印するために使用した。
半分とはいえ、尾獣の莫大なチャクラをいとも簡単に封印したことからもこの術の威力がうかがえる。

このときヒルゼンが印を結ぶ場面を目撃していたことが幸いし、大蛇丸戦のときに使うことが出来た。



◆特徴

さてこの忍術の特徴であるが、やはりなんと言っても
「術者と対象者の魂が永遠に封印される」
という点であろう。

これはある意味穢土転生に対する究極のカウンターであるとも言え、どんな強者や不死の肉体を持つ者であっても―
たとえうちはマダラほどの実力者であっても、問答無用で封印し、後の復活を阻止することができるという点にある。

さらに魂は「死神の腹」という特殊な空間に隔離されるため、「浄土から」死者を口寄せする穢土転生が不可能となる。
実際、大蛇丸がミナトを蘇らせようとした時は死神に魂を奪われてしまっていたために呼び出せず、
第四次忍界大戦においても、歴代火影が薬師カブトに蘇生されて敵に利用されることはなかった。



初代から四代目の火影と九尾の半身と大蛇丸の両腕の魂が全て死神に喰われているというのはなんとも不吉であるが……

しかしその代償はあまりにも大きい。

死神に魂を喰われた者はこの先、浄土に旅立つことも出来ずに

永遠に成仏することは出来ず、死神の腹の中で絡み、憎しみあい、戦い続ける


死神の元へ捧げられた死者達に二度と安息の日は来ないだろう。

しかし彼らに悔いはない。自らの魂が永遠の苦悶から抜け出せなくとも、彼らの守り抜いた木ノ葉の忍が

『火の意志』

を受け継いでくれると信じているから……



その英雄達が皆魂を死神に喰われた今、この術が日の目を見ることはもう二度とない……















◆余談

  • NARUTOに登場する忍術の中でも極めて謎めいた術であり、

    ・何故この術を開発出来たのか

    ・何を(誰を)封印するためにつくられたのか

    ・死神とは一体どのような存在なのか

    等、原作が終わっても尚いまだに判明していない謎が多い。

  • 死神については「白装束を纏っている角の生えた白髪」という特徴的な容姿から、本作のラスボスである大筒木カグヤ及び彼女が属する大筒木一族との関連性がファンから指摘されている。


追記・修正は死神に魂を食らわれてからお願いします。

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最終更新:2024年02月23日 12:58