ホエルオー

登録日:2011/06/09(木) 19:57:50
更新日:2024/04/23 Tue 23:56:21
所要時間:約 5 分で読めます






最大級のポケモン。

群れで獲物を追い込んでから

大きな口で一気に飲み込む。


出典:ポケットモンスター、10話『カイリューの楽園、ハクリューの試練!』、
19年11月17日~2022年12月16日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


ホエルオーはポケットモンスターシリーズにルビー・サファイアから登場するポケモン

◆データ


全国図鑑No.321
英語名:Swablu
分類:うきくじらポケモン
高さ:14.5m
重さ:398.0kg
タマゴグループ:陸上/水中2
性別比率:♂50♀50

タイプ:みず
特性:みずのベール(やけど状態にならない)
  :どんかん(メロメロ、ゆうわく、ちょうはついかくを無効化)
隠れ特性:プレッシャー(相手から受けた技のPPを1余分に減らす)

HP:170
攻撃:90
防御:45
特攻:90
特防:45
素早さ:60
合計:500

努力値:HP+2

ホエルコがLv.40で進化する。


◆概要


クジラをモチーフにしたポケモンで、第八世代でムゲンダイナ(高さ20m)が登場するまでは全ポケモン中最大のデカさを誇っていた。
ポケモンコロシアムポケモンバトルレボリューションでのコイツの姿は圧巻の一言に尽きる。

もちろん海洋に棲むポケモンで、小型の水ポケモンを常食。
獲物を追い詰める為に群れでジャンプして大きな水しぶきをあげるという。
豪快とか大迫力とかっていうレベルじゃねーぞ!

そのためか、「はねる」を覚えるある意味貴重なポケモン。
当然ながら対戦では「何もおこらない」と出るが、冷静に考えると「地震が起きてもおかしくないのでは?」……と思った人も居るだろう。
実際アニメ新無印10話では、「凄いポケモンの「はねる」は凄い「はねる」」という考えでロケット団が命令した所、
その巨体が海面で跳ねたため、凄い津波が生じてロケット団ごとサトシたちを跳ね飛ばしている。

しかし、「ホエルオーのはねる」の問題点は実はそこではない。
ホエルオーの体重は398kgと、その体躯の割にカビゴンよりも軽い。というか、体格と比べあまりにも軽過ぎる。
現実世界に存在する体長14mのクジラであるタイセイヨウセミクジラは体重70,000kg。ホエルオーの体重はなんとその1/175しかない
ポケモンの体重は全体的に軽い*1傾向があるとはいえ、その中でもホエルオーは極端に痩せすぎである。
比重で考えると空気よりも軽い。つまり、ホエルオーが「はねる」を使ったら最後大気中に浮かび上がり、恐らく二度と降りてくることはない
どうやって海に潜ってるのか、そもそも何で出来ているのか、謎は深まるばかりである。

進化前のホエルコは毎日1トンのヨワシを捕食しているが、それでも体重は130キロしかない。
消化がよすぎというレベルじゃない。
ちなみにヨワシは0.3キロなので、毎日3333匹のヨワシがホエルコの胃袋に入っている。
なお、アルクジラはホエルコの近縁種である。

余談だが、つぶらな瞳がかわいい。


◆ゲームでのホエルオー


初登場となる『ルビー・サファイア』では、進化前のホエルコを105番水道をはじめ各地で釣ることが可能。
海限定種かと思いきや、たまに池でも釣れる。
ポケモン図鑑には「体に水をためることで、陸上をはねて移動できる」とあるので、多分そうやって移動してきたのだろう。

ホエルオー自体は129番水道に野生で出るが、出現率が極めて低いのでホエルコを自力で進化させたほうが良い。
ちなみに何故かルビーとサファイア・エメラルドで出現レベルが異なり、
前者だと35-40なのに対し、後者だと25-30である。
リメイク版のORASでは出なくなった。

エメラルドバージョンのチャンピオンであるミクリの1番手。
「あまごい」からの「しおふき」の威力はバカにならない。
ジーランス共々の捕獲の鍵を握るポケモンでもある。

BW2ではジムリーダーシズイが使用するほか、
イッシュ地方のマリンチューブ内で泳ぐ姿をたまに見ることができる。
マリンチューブを泳ぐ姿は圧巻であり、これによってメダルも貰える。

USUMでは、マンタインサーフ中に障害物として「ぬっ」と出てくる。
他の障害物がぶつかっても減速するだけなのに対し、ホエルオーは当たると転覆してスピードが初期値に戻ってしまう。必ず回避したい。

剣盾では、鎧の孤島にシンボルエンカウント個体が出る。
20mはあるんじゃないか?というその巨体は必見。
連れ歩きでのホエルオーよりもデカく、その大きさは遠くからでも視認できるほどである。
ちなみにレベルが80もあるので迂闊に喧嘩を売ると返り討ちに遭うので注意。

最大級のポケモンというアイデンティティ故かその他外伝やスピンオフ作品でも特別な役回りや扱いを受けることも多い。

◆対戦でのホエルオー


その巨体を反映してか、HP種族値170という圧倒的な数値が目を引く。
この高いHPによる圧倒的な耐久力…は残念ながらホエルオーにはない
防御と特防がたったの45しかないためだ。

努力値無振りでの特殊耐久は、同条件のリザードン以下。
では努力値を降ると硬くなるか…といえばさほどでもなく、耐久特化しても同条件のキングドラカメックスの間くらいの微妙な硬さにしかならない。
回復技も「ねむる」「アクアリング(HGSSより)」くらいしかないので、ヤドランスイクンミロカロスブルンゲルといった強豪ひしめく耐久系水タイプとしての活躍は難しい。

そんな彼のアイデンティティと言えるのが「しおふき」。
ルビー・サファイアでの初登場時は、カイオーガとホエルコ系しか使えない準専用技だった技で、威力150とはかいこうせん級の火力を持ちながら連発可能というスゴイ技である。
ただしデメリットがあり、HPが減少すると比例して威力も下がるので、すばやさが低く先制攻撃を食らいやすいホエルオーでは活用が難しかった。
第4世代では素早さを上げる道具「こだわりスカーフ」をもたせることで、多くの相手に先制で「しおふき」を叩き込めるようになり、実用性を大幅に上げた。
また、一撃必殺技「じわれ」を覚えるので、しおふきが効かない相手にはスカーフ地割れを連打してクソゲー運ゲーを仕掛ける事も可能。

ところが、世代を経るにつれ「しおふき」はカメックスやオクタン、ブルンゲルにも輸出されてしまう。
また「あめふらし」ニョロトノなど、実質火力でホエルオーのしおふきを上回るポケモンも出現し、ホエルオーはアイデンティティを失ってしまった…。

ちなみに、隠れ特性は「プレッシャー」。ホエルオーの場合その巨体でプレッシャーを放っているという意味では間違ってはいないのだが……、なんか違う気がする。耐久型との相性は良いがその場合「ぜったいれいど」スイクンが立ち塞がる。
一応、「みずびたし」+「じわれ」でひこうタイプを強行突破できるという強みはあるのだが。

そんな失意のホエルオーが、一瞬だけ大いに輝いた瞬間があった。
それはサン・ムーン発売直後、ポケモンバンク解禁前のこと。

ルールはダブルバトル、先発は新たに特性「あめふらし」を獲得したペリッパーと、まさかのピカチュウ
ピカチュウは「ねこだまし」でペリッパーの行動を止めそうな相手を足止めし、ペリッパーは「おいかぜ」を使用。
このままだとピカチュウが必中「かみなり」で大暴れするので、相手はやむなく「ねこだまし」を食らっていないポケモンでピカチュウを倒す。

そして「王者」が降臨する。
「おいかぜ」をその巨体に受け2倍の素早さを獲得したアイツが。
天候「あめ」で水技の威力を1.5倍に増したアイツが。
水タイプ最強技「しおふき」の、アローラ地方で唯一の使い手であるアイツが。

海の王者ホエルオーが「しおふき」で敵を蹂躙するのだ!!

この「ピカホエッパー」構築はピカチュウとホエルオーという、極めて予想外なポケモンを使用しなおかつ結構強い事から注目を集めた。
環境さえ合えばホエルオーにも活躍の機会はまだまだ生じうるのだ。
頑張れホエルオー!スカーフCS振りだと耐久リザードンレベルだが頑張れ!

プレイヤーが使うとそんな感じなのだが、バトルタワー等で敵として出てくるホエルオーは恐怖の存在として知られている。
理由は簡単で、一撃必殺技「じわれ」を使う上に、しかもじわれ搭載個体に限って「せんせいのツメ」を持っている傾向があるから。
運が悪いとせんせいのツメ発動⇒じわれ命中×3で何もできずに殺される危険がある。まさにタワークオリティ
もちろんツメも発動せずじわれも当たらない確率の方がはるかに高いのだが、「連勝数」を競うバトル施設では一度でも負けるとそれまでの長い努力が一瞬で水泡に帰してしまう。
そんなわけで、運次第でマジでどうしようもない敗北を押し付けてくるホエルオーは、サイドン等とならび悪魔のように恐れられているのである。

◇主な技


高威力の「しおふき」
タイプ一致の「なみのり」「ハイドロポンプ」「たきのぼり」
広範囲に対応した「れいとうビーム」「ふぶき」「じしん」
低い素早さとのろいと相性の良い「ゆきなだれ」
その他のサブウェポンとして「とびはねる」「しねんのずつき」「のしかかり」
最強の役割破壊「じわれ
飛行タイプにもじわれがあたるようにしてしまう「みずびたし」
道連れの「じばく(XDより)」
積み技の「ドわすれ」「のろい

手も脚もないポケモンとしては意外と芸達者といえる。


◆余談



モチーフがクジラなので色々と遊ぶことができる。


テッカニンの「バトンタッチ」から繋げばセミクジラ

に、

フルアタで正面から殴り合えばマッコウクジラ

になり、

対炎に特化して炎タイプの交代を誘えば誰がどう見てもナガスクジラ

だし、

「じしん」や物真似からあなをほるを覚えさせればまさにツチクジラ

である。

なお、レベル1バトルにおける進化前のホエルコはアカボウクジラ

なのは言うまでもない。




設定上は14mあるハズだが、演出の都合なのか、バトル画面では設定より妙に小さい傾向にある。
ポケモンコロシアムポケモンバトルレボリューションでは確かに14m級のサイズがあったのだが、XY以降はどう見てもせいぜい6mくらいしかない。


この種族は悪名高い経験値164万タイプなので、一体育てるだけでかなり苦労する。中には経験値半分弱でLV100になるタイプもある為、LV上げには何かと対策が必要。


上記の通りクジラなのに「じばく」を覚える。
コレは陸に打ち上げられたクジラの死体の内部に溜まった腐敗ガスが爆発するという実際にある現象をモチーフにしたのでは?と言われている。

また、どっかの国では座礁したクジラを処理するため、死骸をダイナマイトでぶっ飛ばすという処置をした事例がある。
結果腐った肉片が飛び散り、始末に余計手間がかかったとか。
…なにそれこわい。





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最終更新:2024年04月23日 23:56
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*1 例えばウマのポケモンギャロップの体重は95kgだが、現実のウマの体重は軽くても数百kg