オーガモン

登録日:2010/12/04 Sat 08:02:49
更新日:2023/11/24 Fri 00:04:51
所要時間:約 8 分で読めます





邪魔する奴は容赦なし! 骨棍棒の餌食だぜ!


『オーガモン』とは、『デジタルモンスター』に登場するキャラクター。


【基本データ】

世代 成熟期
タイプ 鬼人型
属性 ウィルス種
勢力 ナイトメアソルジャーズ
異名 デジモンハンター
必殺技 覇王拳:巨大な両腕から繰り出される衝撃波。
得意技 骨こん棒
フェイントパンチ
ストロングモール

【概要】

「デジタルモンスターVer.3」に初登場。
名前の由来は「鬼」などと訳される英語、“Ogre(オーガ)”から。
その名の通り、頭部に二本の角を有している。

知性はあるが怒りを原動力としており、非常に好戦的な性格をしている。
自分より強いデジモンになんの躊躇なく戦いを挑むため「デジモンハンター」の異名を得た。
正義感の強いレオモンとは敵対している。

アニメ、漫画などではたいした戦果をあげていなかったが、設定によると手にしている骨のこん棒は実はスカルグレイモンを倒して手に入れたものである。
なので成熟期にしてはかなり強いデジモンである。
“単身で”とは言われていないが…
PSP版デジモンアドベンチャーではそれに関するIFルートがある。


【派生種】

◆ヒョーガモン

極寒の一角野人。近寄る者はツララでひと突き!
世代 成熟期
タイプ 氷雪型
属性 ウィルス種
必殺技 スノーパンチ:冷気をこめたパンチをくり出す。
氷丸(ひょうがん)投げ
得意技 アイス棍棒
スノーバリア
ドープキャンセル
寒い場所に住むオーガモンの亜種。
体色は青色で、氷柱状の角が 一本。肩にも氷柱状の突起が生えている。
ナワバリ意識が強く、例え一歩でも踏み込むと怒って襲い掛かってくる。
モジャモンとナワバリ争いをすることもあるらしい。


◆フーガモン

鬼人が呼ぶ、悪意渦巻く死の暴風!
世代 成熟期
タイプ 鬼人型
属性 ウィルス種
必殺技 イビルハリケーン:「ホネこん棒」を振り回し、全てをなぎ倒す。
得意技 ヘビースイング
ダンプクラウド
オーガモンの亜種。
体色は茶色で、角は ないトラ柄の腰巻を履いている。
戦い好きの荒っぽい性格もオーガモン同様で、発達した筋肉からくり出す攻撃は凄まじいパワーを持ち、破壊の限りをつくす。


◆オーガモン(X抗体)

世代 成熟期
タイプ 鬼人型
属性 ウィルス種
必殺技 WEEK END
ギターを敵に振り下ろす。
さらにそのままギターをかき鳴らせば、電撃とともに電動ノコギリが敵を八つ裂きにするという恐ろしい技。
某ビジュアル系バンドXとは無関係、イイネ?
覇王拳:通常種と同じ。
オーガモンがX抗体を得て進化した姿。
『デジタルモンスターX Ver.2』で初登場。
気性の荒さや残虐性を大きく膨れさせ、嬉々として相手に襲いかかる狂戦士へと変貌した。
武器を棍棒から、エレキギターと電動ノコギリが融合したアックスへと持ち替え、(デジコア)の高ぶりをROCKのリズムに乗せて奏でる。
レオモンをSATSUGAIせよ!!

なお、初期に公開された公式イラストではアックスにギター要素はなかったが、後に修正された経緯を持つ。


【進化ルート】

◆ゴブリモン

世代 成長期
タイプ 鬼人型
属性 ウィルス種
必殺技 ゴブリストライク
マッハのスピードで火の玉を相手にぶつける。
得意技 ゴブリボム
ゴブリラッシュ
リビングシールド
オーガモン系の成長期。名前の通りゴブリンをモチーフにしたデジモン。
ずる賢い性格で、劣勢になると一目散に逃げだしてしまう。
こちらにもスノーゴブリモンやシャーマモンと言った亜種がいるため、
  • ゴブリモン    ⇒ オーガモン
  • スノーゴブリモン ⇒ ヒョーガモン
  • シャーマモン   ⇒ フーガモン
という進化関係になるのが最有力か。
とはいえ、勿論それは絶対ではなく、デジモンテイマーズではゴブリモンがフーガモンに進化するなどもした。


リベリモン

世代 完全体
タイプ サイボーグ型
属性 ウィルス種
必殺技 マキシマムデモリッシャー
右腕の重機で敵の体を刻みながら粉砕する技。
ヴァンキッシュミサイル
左腕から大量のミサイルを放つ。
初代ギアのリブートである『デジタルモンスターver.20th』で初登場したデジモン。実に約23年もの時を経て登場した進化形態。

全身を機械化し、高出力エンジンを搭載したバイクの様なサイボーグ型デジモン。
設定上は 死の淵に追い込まれたデジモン が周囲のジャンクデータを取り込み進化したという。
(つまり、メタルグレイモンスカルグレイモン同様、進化元が固定されている訳ではない。)

体をより強く改造するために、常に他の機械系デジモンからパーツを強奪している無法者。
時々、マッハモンの大群を引き連れて爆走する姿が目撃されているらしい。


タイタモン

世代 究極体
タイプ 神人型
属性 ウィルス種
必殺技 魂魄芯撃(こんぱくしんげき)
その刃が敵の防具や体をすり抜け、そのままデジコアへ達し斬り刻む技。
この技をまともに負えばそのダメージは回復することはない。
幻刃無痕(げんじんむこん)
斬神刀で敵を突き刺しえぐる技。
刀を抜いた後もずっとえぐり続けられる幻覚に陥り、精神が死ぬまで苦しみが終わることはない。
呼応冥軍(こおうめいぐん)
両腕の頭蓋骨を基に幽兵を召喚し、不死の軍団として敵勢を蹂躙する技。
タイタモンが『一人師団』と呼ばれる由縁である。
上記のリベリモンより先に登場した究極体。ただしこちらも約14年の歳月を経ている。

デジタルワールドの支配権をめぐる戦いでオリンポス十二神族に敗れたデジモン達の怨念から生まれた逆襲の巨神。
実力は究極体の中でも比較的上位と思われ、強大な身体に尽きることない怨念エネルギーを宿してオリンポス十二神族の首を求めて戦場を駆けぬける。
大きな腕には大量の頭蓋骨が敷き詰められており、それらの頭蓋骨すべてがそれまでに倒した敵から奪った力のデータである。
手に持つ巨大な刀「斬神刀(ざんじんとう)」はスカルグレイモンの骨から削りだした骨刀で、刀に籠もる怨念が低い唸り声を上げる。

異名は『一人師団』。すなわち、一体でも軍隊と同様に扱われているということ。
これは『呼応冥軍』で亡霊の兵士の大軍団を呼び出す事が出来るため、一体でも軍隊と同様に扱われているということである。
分かりやすく言うならこれ

初期設定の段階では、オリンポス十二神族のバッカスモンとしてデザインされ、元ネタであるバッカスの要素も取り入れられていたが、
何よりも闘争を求めるオーガモン系の究極体と、酒や宴を司る神であるバッカスの要素の両立が難しいことから、
結果的にはオリンポス十二神に敵対する巨人"タイタン"をモチーフにしたデジモンへと変わったという経緯を持つ。*1


【関連作品でのオーガモン】

アニメデジモンアドベンチャー

CV:江川央生

「オレ様はナ、まともに戦っても、強ぇんだヨ!!」

ファイル等に住むデジモンの一体で、設定通りレオモンとはライバル関係にあった。
ムゲンマウンテンの調査に赴いていたレオモンに襲い掛かるが、デビモンの横槍により中断。
その後、デビモンの手下となる。
ただし、自我を喪失させられたレオモンとは異なり、操られてはいない様子。ちなみにカナヅチ。

乱暴者だが割とマヌケな一面があり、妙に負け描写が目立つ。
しかし、体格で勝るグレイモン相手に互角に渡り合ったり、後半ではウッドモンやイビルモンを蹴散らす、覇王拳を使えば複数体を一撃で倒すなど、
上記の台詞通り成熟期としてはかなりの強さがある。

度々子供たちを襲うも全て失敗に終わり、最終的にはデビモンによって黒い歯車に変えられた上で吸収されてしまう。
しかしこれは殺されたわけではなく、むしろ巨大化したデビモンの肉体の一部となり、デビモンのどこからでも現れ、デビモンの完全体並みのパワーをも使って戦える状態だった。
子供達とデビモンの最終決戦ではこの能力で、デビモンの背中を攻撃してきたレオモンを迎撃、覇王拳でレオモンを撃破する。

しかし、ついにエンジェモンが進化すると、オーガモンはデビモンの胸から飛び出して迂闊に突撃を掛けたため、却ってホーリーロッドにぶち当たってしまう。
この一撃(というか傍目にはロッドの先端に突っ込んでの自爆)を食らったオーガモンははるか彼方に吹っ飛ばされ、その勢いでデビモンの体内からも分離されてしまう。
ただ、それが功を奏したのか、デビモンが倒されても生存、逃走する。

その後、ダークマスターズとの戦いの最中に再登場。
当時、諸事情により別行動をとっていた&ゴマモン、ミミ&パルモンペアと合流する。
メタルエテモンとの戦いでレオモンが死亡した後、デジタルワールドを元に戻す=はじまりの街を復元し再誕したレオモンと決着をつけるためため、子供たちに味方した。

アポカリモンとの決戦後は、縞合羽と三度笠の風体(なぜか片目にまで傷を負っている念の入れ用)で、いずこかへ旅立っていった。
 パル 「どうして?!一緒にいましょうよ。」
 オーガ「やなこった。誇り高きウィルス種の俺様が、オメェらワクチンやデータと一緒にいられっか。…じゃ、アバヨ。」

また、中盤、一時的に現実世界に戻ってきていた太一&コロモンの前に別個体が登場。
そのままアグモンと戦闘となり、ゲートを通じてデジタルワールドに送還された。


PSソフト『デジモンワールド デジタルカードバトル』

グレートキャニオンのオーガトリデを根城にするオーガモンが登場。
子分のアグモンら(アグタロー、アグジロー)に、フリーズランドからエンジェモンの氷像を盗ませるなどの悪事を働いていた。
使用デックは「オーガ軍団デック」。オーガモン系、ゴブリモン系を詰め込んだ3色混合デック。
バトルに勝利することで氷像を取り戻すことができる。
また、ギアサバンナには火事野(かじの)を開いているフーガモンがいる。

カードとしてはオーガ系3種、ゴブリ系3種全員が登場している。
オーガモンは暗黒属性のレベルⅣ。
×攻撃特殊効果が「△カウンター」と使いどころが限られるものだが、それ以外のステータスや進化周りの値は優秀。
また、援護効果は「自分の場のPOWカードを全て捨て、自分の攻撃力は捨てた枚数倍になる」というもの。
POWが2枚以上でないと意味がなく、発動してもその後の進化に影響を与えるため、使いどころを考える必要がある。
その代わり、うまく状況が揃えば 攻撃力8倍 という驚異的な数値を叩き込める。

フーガモンも同じく暗黒属性。
×攻撃の特殊効果はないが、その分、どのボタン攻撃もまんべんなく高め。
援護効果は「自分のボタンは〇になる」。
単体ではあまり使い道がない効果だが、相手のボタンチェンジ系のオプションへの対策などにはなるだろうか。

ヒョーガモンは氷水属性。
氷水のレベルⅣの中では高い攻撃力を持つ他、×攻撃特殊効果は「〇カウンター」と攻防共に優秀な一枚。
援護効果はなく、POWも10なので進化できないときに手札でやや腐りやすいのだけが難点か。


アニメ『デジモンアドベンチャー02

本編では未登場。

+ だが、最終話で…
25年後の世界で、デジタルワールド初の医者になった丈の治療を受けている姿で登場。
セリフなどもない一枚絵だけだったため、前作個体と同一かは不明だが。


PSソフト『デジモンワールド デジタルカードアリーナ』

残念ながら、キャラクターとしては登場できず。
ヴァンデモンなんて、ゲームオリジナルとアニメ版の2体も登場したのに…。

カードとしては全員続投。
オーガモン、フーガモンは、HPと攻撃の数値が上方修正。
一方、ヒョーガモンは前作から全く変更なし。


漫画『デジモンアドベンチャー Vテイマー01

デーモン軍の兵士として登場。
ネオによってデビモンとジョグレスしてスカルサタモンになった個体がある。

また、終盤にデーモン軍を乗っ取ったネオに取り入ろうとする個体もいたが、カリスモンにデビモン共々頭をわし掴みされて潰された。


アニメ『デジモンクロスウォーズ 時を駆ける少年ハンターたち


なぜか二本角のあるフーガモン(CV:高戸靖広)とともにラーメン屋を営むオーガモンが登場。
同じくラーメン屋を営むマサル(兄貴ではなくタギルのクラスメート)の父に取り入り、お互いの店を繁盛させていた。
しかしそれが原因で父親が初心を忘れたため親子でラーメン対決をし、敗北。
その後戦闘にも負け二体ともタギルにハントされた
ただし、根っからの悪人ではないようでハントされた後、父親にコシのあるラーメンの作り方のコツを教えると言っていた。

更にデジモン紹介コーナーで
タイプ:人型
と表記される。

その後はインフェルモン戦でアレスタードラモンにデジクロスされた。


ゲームデジモンワールド Re:Digitize Decode』

2013年発売。タイタモンの初登場作品。
当時はリベリモンがいなかったため、間の完全体は デジタマモン となっている。


アニメ『デジモンアドベンチャー tri.

第2章「決意」で、感染デジモンとして登場。
レオモンの手によってデジタルワールドへ連れ戻される。


アニメ『デジモンアドベンチャー:

CV:江川央生

闇の勢力の手下として登場。今作ではレオモンとの因縁はない。
最初の襲撃で、自分の誇りであるツノを折ったグレイモンに執着するも、戦いの中でお互いライバルとして認めあっていく。
しかし第9話では、デビモンが差し向けた完全体メタルティラノモンが子供達を強襲。
グレイモンもオーガモンも一蹴する格上の完全体の姿を見て、自分は用済みになったのだと悟ったオーガモンは、覇王拳で太一とグレイモン達の道を切り拓く。
そのまま、「マッスグニ…」 と言い残しメタルティラノモンの相手を務め、姿を消した。

第54話では、リベリモンが登場。
荒野で暮らし、戦いのみを求め、究極体であるボルトモンにもためらいなく挑む狂戦士であるが、以前偶然助けたキュートモンに懐かれており戸惑っている。
紋章の謎を解明する旅の途中である太一とアグモンから「大切なものを守るとき、強くなれる」と言われ、ボルトモンに襲われたキュートモンを思わず助け、自分の傷を治療してくれるキュートモンの姿に「守りたい」という想いが芽生える。
そのままボルトモンとの決戦に挑み、投擲されたバトルトマホークを逆に喰らわせるなどして、格上であるボルトモンを撃破。

そのままキュートモンと旅に出るが、太一達との別れ間際にどこに行くかと聞かれ、まっすぐ だ…」と返答していた。

アバドモンとの決戦が終わった第67話では、マッハモンなどと併走しており、平和になったデジタルワールドでスピード競走していた様子。

上記の活躍のためか、放送後に公式サイトで行われたデジ民投票37回では、堂々の 1位 にランクインした。

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最終更新:2023年11月24日 00:04

*1 バッカスモンの方は、後にバッカスのみをモチーフとして、別デザインのデジモンが『デジモンコレクターズ』に登場した。