ビルケナウ(MA)

登録日:2009/06/02(火) 12:20:05
更新日:2024/01/17 Wed 08:25:27
所要時間:約 4 分で読めます




椅子を尻で磨くだけの男で
終わるものかよ!

概要

機動戦士Vガンダムに登場するモビルアーマー(MA)。
パイロットはアルベオ・ピピニーデン。


エンジェル・ハイロゥ攻防戦で、ザンスカール帝国が使用したMA。

名前の由来は、かの悪名高きアウシュヴィッツの第二収容所が建てられていたことで知られるポーランド南部のブジェチンカ村のドイツ語表記で「白樺の谷」を意味する。

ラステオ艦隊司令のピピニーデンが己の威信にかけて部下の制止を振り切ってノーヘルで搭乗したが、
直前にウッソに撃墜されてきた同軍であるルペ・シノの爆発寸前のブルッケングに取り付かれて道連れにされる形でわずか20秒で撃墜された。

ピピニーデン「モビルアーマー・ビルケナウ、出るぞ!」
直後に撃墜は有名である。

出撃前に撃破されたため、活躍どころか武装も披露されることがなかった。
その後劇中に登場した描写もないため実質ピピニーデンの専用機だったものと思われる。

尚、この爆発でラステオ艦隊は全滅してしまう。
ピピニーデンェ…

よくピピニーデンもビルケナウもルペのセリフと相まってひっくるめて馬鹿にされている風潮だが、
最後に関しては明らかに全部ルペが悪い(更に言えば作中のルペの行動はザンスカール帝国らしく非常に自己中心的なやべー行動ばかりで、この味方への自爆攻撃ももちろん故意)。
ピピニーデン自体は作中前半で指揮能力もMSパイロットとしても優秀な様子が描かれていたため、自爆されなければ一定の活躍ができた可能性も一応はあるし、ラステオ艦隊も凄いとばっちりである。


武装

  • メガ粒子砲
機体前方に二門突き出した、虫の足のような特徴的な砲。ビルケナウのメイン射撃武装である。

  • クローアーム
羽のような機体側面に一つずつ、計四つ装備している近接武装。こちらはメイン格闘武装。
先端に大型のビームクローを展開でき、MSくらいは簡単に両断する威力を持つ。ビルケナウの機動力により一撃離脱の突撃戦法を得意とする。

  • メガマシンキャノン
機体正面上部、頭部とメガ粒子砲の間辺りに二門取り付けられた実体砲。ビーム兵器を主に扱うビルケナウ唯一と思われる実弾兵器。

  • ビームカッター
頭部のアホ毛…もとい触角みたいな部位の先端に取り付けられた武装。


機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴーストでの活躍

Vガンダムと同時代を描いた本作でも登場。
3話でエンジェル・コールの情報を求めるザンスカール帝国の増援部隊として登場の筈が、既に大破。
やっぱり戦闘シーン無しで安心のビルケナウクオリティでした。

これで出番も終了かと思いきや、ジャブロー戦において、なんとキゾ中将の搭乗機として金色のビルケナウが登場。
キゾ曰く「指揮官用重攻撃MA」らしく、Vガンダム本編での出番の少なさはそもそも配備数がそこまで多くなかったからだと推測される。

あっという間に破壊されたピピニーデン機や無名増援機の2機とは異なり、キゾはその性能をいかんなく発揮。
  • 空中で自在に動ける機体機動力を活かしてメガ粒子砲を的確に差し込む
  • 接近戦に異常特化したデスフィズとファントムの挟撃を4本のビームクローで軽々受け止める(おまけに何度も)。
  • 強力なIフィールドに守られたファントムに対し、実体弾のメガマシンキャノンを打ち込み作中初のダメージを与える快挙を挙げた。
    以降もファントムに対し執拗に使われており、数多の敵に武装を使い分けられるキゾ中将の技量の高さ、ビルケナウとの親和性がうかがえる。
  • 柔軟性と自在性のある頭部のビームカッターを巧みに扱い、パピヨンの中からエリンを捕らえて引きずり出しエンジェル・コールを確保。

歴戦のパイロットが駆るクロスボーンガンダム・ゴーストと、一騎当千機であるファントム、同じ一騎当千機のデスフィズの3機を同時に相手にしてなお圧倒する戦闘力を発揮。
無名増援機をあっさり蹴散らした当のジャックも、自分たち3機の連携攻撃を捌いた姿に「パイロットの腕が違う! てんで別物だっ こいつはヤバいぜ!」と警告を出している。
加えて3機の後衛としてヴィクトリーガンダム2機の攻撃もある1対5の状況であったが、キゾは互角に渡り合っている。

フォント曰く「とらえどころがない」「空気を相手にしているみたい」とのこと。
デスフィズとファントムの挟み撃ちコンビネーションを回避したり、ゴーストとの撃ち合いでも先手を取って優位に立っているなど、かなりの安定性を披露している。
これらの動きを重力下で行なっていることからも、いかにビルケナウが高い汎用性と運動性をもっているかがうかがえる。

要するに前述の戦闘シーン無し大破もピピニーデンが『指揮官』だからあっという間に壊されたのであって、『エースパイロット』ではなかったからだと思われる。
もうビルケナウクオリティなんて言わせないぜ!
まあこいつに関してはGE部隊独自の改造がされている気がしなくもない。
…が、当のキゾが「専用機じゃねえしな こんなもんか?」とか言っていたので大幅な改修もされていない気がする。メカニック解説によると大気圏内仕様機ではあるようだが。

最終的に核ミサイル着弾というタイムリミットができた隙をつき、ファントムのフレイムソードとカーティスから渡されたクジャクの二刀流により機体を切断され、脱出ポッドによる戦線離脱を余儀なくされる。
しかしキゾが狙っていたエリンとエンジェル・コールの確保には成功しており、戦果としては十分であろう。



ゲーム作品での性能

ガンダムウォーでは自軍ターン終了時に、ジャンクヤードにあるユニット1枚の合計国力を支払うことでロール状態で場に出すと言う強力な効果を持つ
が、自軍ユニットが戦闘エリアで廃棄された場合、ゲームから取り除かれてしまうデメリットを持つ。

Gジェネシリーズではほかの機体同様に開発・設計を駆使すれば、ちゃんと自分で使えるようになる。ただし性能で特筆すべき点は特になくユニットとしては地味。
ストーリー上では『Portable』のVガンの最終面で登場。他の奴が墜ちてこずにちゃんと戦線に赴くことが出来た。よかったね!

ただしルペが真っ先にウッソに向かって飛んでいく迷惑な変態っぷりを遺憾なく見せつけたりウッソVSカテ公のムービーが後に控えていたりしたので他のキャラの陰に隠れがちである…
ビルケナウ(´;ω;`)カワイソス



キゾ「ビルケナウだ! どうだ? ちょっとしたもんだろう!」

ピピ「…………」←出撃すらできなかった人



追記・修正は椅子を尻で磨いてからおねがいします。

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最終更新:2024年01月17日 08:25