リク(仮面ライダークウガ)

登録日:2011/10/26(水) 14:50:18
更新日:2024/03/14 Thu 22:19:02
所要時間:約 6 分で読めます




「俺が……俺がやらなきゃ、ミオが!」


HERO SAGA』にて掲載された仮面ライダークウガの公式外伝オデッセイに登場した古代人リントの青年にして、初めてクウガに変身した人物である。
家族は妹である盲目の少女ミオのみ。
両親は謎の崖崩れによって死亡している。
戦士として平穏な日々を送っていたが、ン・ダグバ・ゼバ率いる戦闘種族グロンギが各国に侵攻したのを機に、祈祷師から戦士クウガに選ばれてしまう。
それから彼とグロンギの長い戦いが始まった。


【性格】
争い事を好まず、平和な環境を好む等、次代のクウガである五代雄介に近い感性の持ち主。
しかし戦う理由は妹ミオを守る為皆の笑顔を守る雄介のような理想のヒーロー像とは違い、極めて個人的な理由を持つ。
また彼の争い事を好まない気質は同じ戦士の青年達から疎まれており、盲目のミオもそのハンデ故に村人と馴染めてない等、万人を愛し、万人から愛された雄介とはある意味で対極的な存在と言える。


【戦闘力】
クウガとしての能力は五代雄介のソレと同等。
但し、グローイング、ライジング4フォーム、アメイジングマイティ、アルティメットには変身していない(出来ない)。
しかし、あくまで一般人の雄介とリントの戦士であるリクとでは統合的な戦闘力は違う様子。
本作のグロンギは本編とは違い、集団戦で仕掛けてくる。
青銅器の武具しかないリントに勝ち目はなく、現代の一条ら警察との高度な連携のような援護は期待できず(事実、早々にリク以外戦死している)、クウガであるリクにしかグロンギを倒す事は出来ない。
つまり本編の設定どおりなら全てのグロンギをリク一人の力で封印したという事になる。
オマケにズ集団等の下位メンバーだけでなく、屈指の強さを誇るゴ集団までもが集団戦を仕掛けて来る中、通常4フォームのみで勝ち抜いた事を考えると、彼の戦闘力の凄まじさがうかがえるだろう。
※ただし、番組としての公式設定ではクウガ、グロンギ共に現代の方が強いとされている他、ゴ集団との戦闘経験そのものや、戦闘経験があったとしても過去のクウガはゴ集団には問題視されるような相手では無かったと受け取れる台詞がある。
あくまでもジオラマ用ストーリーと理解し、部分的に重なっているのだと理解しよう。

【顛末】
遠征でゴウラムの援護もあり、ほとんどのグロンギを封印したリク。
しかし、ン・ダクバ・ゼバ率いる軍勢がリントの村を強襲した事をゴウラムから知らされる。
一方、ゴウラムをリクの元へ送り出したミオはグロンギがふんしていた祈祷師から衝撃の事実を知る。
それは戦士としてふさわしくない者をクウガにし、グロンギの侵攻を容易くする為、リクを選んだ事
そしてリクとミオの両親を殺したのがズ・ザイン・ダという事
リクの険しい宿命は、ミオの盲目は、全てグロンギの非道によるものだったのだ。
そしてミオの前に現れるダクバ。
リントの村を襲う虐殺の嵐。
そして駆け付けたリクは紫のクウガに変身し、ダクバが乗って来た巨大な馬とゴウラムを合体させた騎馬に跨がり、ダクバと対峙し、 そして………。










全てが終わり、誰がどうなったのか分からない状況下で、盲目のミオは誰かが近付くのを感じる。
ソレはミオの頬を優しく撫でた。



「おかえりなさい。兄さん」



祈祷師の目論見に反し、リクはダクバを含めた全てのグロンギを封印したのだ。
そして物語は遥か未来へ続く。


【各フォーム】
赤のクウガ
マイティフォーム。
基本形態である素手での格闘に特化した形態。
御存じ、仮面ライダークウガの顔役フォームだが、本作では初変身で披露して以降、出番がないという不遇の扱い。
まぁ話数に限りもあったし仕方ない。


青のクウガ
ドラゴンフォーム。
非力ながら機動力に特化した形態で、棍を使って戦う。
船上でジャーザら水棲生物のグロンギと激突した。


緑のクウガ
ペガサスフォーム。
感覚が超越した形態で弓を使う。
ゴオマの空中攻撃に苦戦する青のクウガから変身。
ゴウラムの上からの狙撃でゴオマを倒す。


紫のクウガ
タイタンフォーム。
重厚な鎧と赤のクウガ以上の剛腕と巨大な剣を武器に戦う形態。
ダクバ不完全態戦で変身。
本作ではこの形態でダクバを封印したとされている。

本作ではこの4フォーム以外には変身していないとされている。
アルティメットに関しては明言はされていないものの、なってはいけない姿と後世で伝えられて、尚且つゴウラムが健在な事から変身していないと思われる。


【関連人物】
◇ミオ
妹。
リクの戦う理由は彼女を守る為。
両親の死んだ崖崩れに巻き込まれて盲目になったと思われたが、実際はザインの悪行を目撃したショックによるもの。
か弱い少女ながら、兄を侮辱したグロンギの祈祷師に立ち向かう等、気丈な面も持つ。

◇祈祷師
リクをクウガに選んだ女性。
正体は前述のとおり、グロンギのスパイ。
怪人体は不明。
ある意味、古代でのグロンギの敗因を作った人。

◇ン・ダクバ・ゼバ
リクの宿敵である青年。
不完全体ながら圧倒的な力を誇る。
本作で不完全体の全貌を披露。
ライダーに近い完全体とは異なり、筋骨隆々の体躯の大男。
一人称がで、殺戮衝動に駆られ、部下を惨殺する暴君ぶりを見せる等、本編の無邪気な少年の雰囲気は皆無で、まるで別人のようだが理由は不明。
完全体にならず、リクと最後の戦いを迎えた。

五代雄介
次代のクウガ。
ある意味、正反対の存在。

小野寺ユウスケ
別の世界のクウガ。
直接の関連性は無いが、戦う理由が似ている。

◇リントの戦士達
村を守る青年達。
リクの同胞だが、彼の争いを避ける意向を疎んでいた様子。
グロンギとの戦争ではクウガ(リク)の援護に回ったが、銃弾すら効かない化け物に青銅器が通用するハズもなく海上での戦闘でシャーザらに惨殺された。
本作の本編に対する矛盾点の一つだったりする

◇グロンギ
本編ではゲゲルに興じていたが、本作ではダグバの命の下、他種族殲滅の為の兵士として動いている。
元は豊富な鉄器を扱う狩猟民族(つまり人間)だったが、宇宙から飛来した魔石の力で獣に変ずる力を手に入れた。
ある意味、ゲゲルという縛りがない状態で階級関係無く集団戦を仕掛けてくるので、本編以上の脅威の殺戮集団と化している。


【アイテム】
◇アマダム
リントの村に奉られていた2つの霊石の片割れ。
リクの腹部に吸収され、彼にクウガに変身する力を与えた。

◇緑の霊石
ゴウラムの核である霊石。
祈祷師に破壊されかけたが、ミオの行動によって阻止され、リントの住宅のパーツを用いてゴウラムに変じた。

◇魔石
宇宙からグロンギの里に降って来た謎の石。彼らに異形の力を授けた。
アマダムやゴウラムとの関連性は不明。



なお、オデッセイは原作のプロデューサーの1人が制作に協力しており、公式外伝という立ち位置にあるが原作の設定や、
  • リントの概念にはないハズの戦士がいる
  • グロンギが徒党を組む等
……といった矛盾が生じる描写が多々ある。そのため、本作は原作のパラレルワールドだと思われる。
但し、クウガ本編のプロローグでもクウガに対して集団戦を仕掛けるグロンギの姿が描写されていた為、古代での戦いではまた事情が違っていた可能性がある。



おまえ の こうもく あにをた に ついき しゅうせい されている

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最終更新:2024年03月14日 22:19