ドラゴニック・ウォーターフォウル(カードファイト!!ヴァンガード)

登録日:2011/09/20 Tue 02:31:14
更新日:2024/04/15 Mon 21:49:29
所要時間:約 4 分で読めます




天空から轟く大瀑布は、
巨大な岩山すら打ち砕く。


ドラゴニック・ウォーターフォウルはかげろうに所属するヴァンガードのユニット。


テキスト

ドラゴニック・ウォーターフォウル
G-3 P10000 CT1 ティアードラゴン かげろう
[V]:このユニットがVにアタックした時、そのバトル中、このユニットのP+3000。
[V]:[あなたの手札からG3の《かげろう》を一枚選び、捨てる]このユニットがアタックした時、コストを払ってよい。払ったら、そのバトル中、このユニットのP+10000。


概要

カードファイト!!ヴァンガードのコミック2巻に付属されているユニット。
種族は、フレイムドラゴン揃いのかげろうでは珍しい*1ティア―ドラゴン…いわゆる水竜タイプのドラゴンである(ただしデザイン自体は、オバロにも似た竜人タイプ)。

登場当初

ノーコストでP+3000は非常に強力で、7000ブーストで20000ライン、バニラブーストで21000ラインに容易に到達でき、アタッカーとしては申し分無い性能。

また、コンローの支援でマジェスティジ・エンドらに10000シールドを要求できる点も見逃せない。
同じ3000幅のパンプ能力を持つブレイジングフレア・ドラゴンに比べ、こちらはV時限定ではあるものの特別なギミックが不要という点が評価できる。

ただ、魔侯襲来環境では、かげろうのブースト要員のうち、P7000以上のユニットは三種のみと限られており、純正かげろうデッキ内のG1ユニットを7000ラインで揃えようとすると構築に若干の縛りが出てきてくるのは否めない。

同能力を持つソウルセイバー・ドラゴンが所属するロイヤルパラディン(P7000以上は6種)に比べると、その層の薄さが顕著。サーチ方法が無い点でも見劣りする。


二つ目のスキルは+10000という、単体強化としては破格の上昇率を誇る。

良くてせいぜい5000パンプがいいところなのにこの上昇幅は、まさに桁違いと呼べるレベル。

この能力が公表された際の衝撃は凄まじく、全国のかげろう使いはコミック2巻をこぞって買い求め、4冊手に入れ満足した者が続出した。

が、このスキルのコストにG3のかげろうを必要としており、これがどうしてか中々厄介。

「手札でダブったG3の処理に調度良いじゃん」と簡単に思われがちだが、かげろうのGユニット3にはRでも活躍できる優秀なユニットが揃っており、コストにするには勿体ない場合が非常に多い。

例:オバロ。エクスキューショナー。ブレフレ。プラジューリ等。

発動したは良いが完全ガードで防がれ、返しのターンにブラスターブレードにRのオバロが焼かれて後続が用意できない!という事も多く、安易に発動する事はできない。

「G3ユニットが多いゴクウブレイドと相性良いんじゃね?」と思う人も多いだろうが、ゴクウとヴァルブレイドのスキルもウォーターフォウルと同じV時限定なのでかちあってしまい、使い勝手としては少々頭をひねりがち。

また、発動コストに困らないのは確かではあるが、Rでも優秀なオバロやエクスキューショナーを押し退けてまで採用すべきかと問われると、正直厳しいものがある。


ただ、自力で21000ラインを越えられると考えるとやはり強力で、「ファイナルターン!」を宣言しながら相手を大瀑布で押し流す様をイメージするのは爽快。トドメの一撃としては満点と言えるだろう。

主軸に据えようとしても先に述べた通りサーチやスペリオルライドも出来ず、かと言って四枚詰めば他のG3の枠が圧迫される等、ソウルセイバー・ドラゴンのように安定した運用は難しい。

以上の事から、どんなデッキでもかげろう主軸なら採用候補に挙げられる強力なユニットではあるが、ドラゴニック・オーバーロード程考え無しに積む事はできない。と言えよう。

ただ、切り札級のスペックがあるのは確かで、他のG3ユニットをメインに据えた後、余った枠に差し込んで置くだけでも十分活躍してくれる。

かげろう影の切り札

それがドラゴニック・ウォーターフォウルさんである。

……とは言ったものの…


その後

2012年1月に登場した、オバロと強いシナジーを持つジエンドの登場から徐々に影が薄くなり、
インフレが進んだリミットブレイク環境では全くと言っていいほど需要がない状態にまで落ちぶれてしまった。ウォーターフォウルだけに

さらに、新システム「超越」の登場により、「余ったグレード3を効率よく処理できる」という強みまで消滅。
誰にも知られることなく彼はストレージの山に埋もれていった……。

追記・修正お願いします。











新時代にて

時は流れ2018年、ヴァンガードは新シリーズ展開に伴い大幅なルール改定が行われた。
そして「Vアイコン」が付いた新しいカードのみ使用可能なスタンダードと、歴代のカードがすべて使用可能なP(プレミアム)スタンダードを開設。
新しい風が吹き始めたヴァンガード…ブラブレ、オバロ、懐かしのカードの再誕に心を躍らせるファイターたち。
彼らの頭から、ウォーターフォウルの名前を忘れさせるには十分すぎる時間が経っており、かつて栄華を誇った蒼白のドラゴンを待つ者は誰もいなかった。

しかし、そいつは突如として我々の前に新しい姿を現したのである。


貴公の宿怨……情念……
すべて洗い清めよう。

《ドラゴニック・ウォーターフォウル》
ノーマルユニット 〈3〉 (ツインドライブ!!) (フォース)
かげろう - ティアードラゴン パワー13000 / シールドなし / ☆1
【自】【(V)】:登場時、グレード2以上の相手のリアガードを1枚選び、退却させる。
【自】【(V)】:アタックした時、【コスト】グレード3を【Sブラスト】(1)することで、そのバトル中、このユニットのパワー+10000/クリティカル+1し、相手は手札から守護者を(G)にコールできない。
5/25に発売された新ブースター「結成!チームQ4」にて収録された新たなるウォーターフォウル。レアリティはSVRやORを除いた最高のVR(ヴァンガードレア)
だが、その使い勝手と性能ははっきり言って別物と言ってもいいほど魔改造されている。


まず登場時効果だが、グレード2以上という制約はあるもののノーコストで相手のリアガードを除去できる。
このユニットが登場するときには、既にグレード2以上のリアガードが展開されていることがほとんどなので、安定してアドバンテージを得ることが可能。
インターセプト要員のグレード2を上手く退却させられれば、後述の効果も含めて相手に凄まじいプレッシャーを与えることが出来る。


問題は2つ目の効果。

【自】【(V)】:アタックした時、【コスト】グレード3を【Sブラスト】(1)することで、そのバトル中、このユニットのパワー+10000/クリティカル+1し、相手は手札から守護者(センチネル)を(G)にコールできない。


ちょっと待て


効果の発動条件上再ライドが前提となるが、条件を満たせば単体で最低でも23000クリティカル2でアタックできる
パワー13000のヴァンガードでもシールド値15000を要し、しかも守護者での完全ガードは封じられてしまう。防がないと致命傷、ガードしても大打撃というとんでもない2択を相手に強いれるのである。
さらに、かげろうのイマジナリーギフトは「フォース」。
これはG3にライドした時、VかRにパワー+10000を永続的(自ターンのみ)に与えられるパワー勝負の効果の「Ⅰ」か永続的に元々のクリティカルを2にする「Ⅱ」がある。
展開力がやや乏しく、Vで強力な効果を発揮するユニットが多いかげろうではVに「フォースⅠ」を置き、ライドするたびに+10000を重ね掛けするのが定石となっている。
つまり、このスキルを発動する際にはVにフォースが2枚=単体パワー43000、(クリティカル)2、完全ガード不可でアタックが可能
……相手からしたらたまったもんじゃないだろう。

新シリーズで新たに登場した「ドラゴニック・オーバーロード」のガード強要力と高いパワーがこいつと強いシナジーを形成しているのも相まって、スタンダードではかげろうの切り札の筆頭として名乗り出るまでに至った。


当時のファイターの中で、こんな魔改造を施されてこのユニットが生まれ変わるなど、いったい誰が想像できたであろうか?

が、それでもスタンダード、Pスタンダード共にパワーインフレの中で存在感を消しつつある。
何と言うことだろうか…。

追記・修正はコミックを四冊買い、数年後にシングルで大枚はたいて4枚揃えた人がお願いします。


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • カードファイト!!ヴァンガード
  • かげろう
  • ヴァンガードユニット
  • ティアードラゴン
  • G3
  • 結成!チームQ4
  • 落ちぶれた←切り札として転生
  • 櫂トシキ
  • 守護者殺し
  • ドラゴニック・ウォーターフォウル

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月15日 21:49

*1 というか、ウォーターフォウルとドラゴニック・ガイアース(かげろう)以外のティア―ドラゴン数十種は、もれなくアクアフォース所属である