アブサロム(ジョジョの奇妙な冒険)

登録日:2014/05/28 Wed 00:48:46
更新日:2023/03/05 Sun 17:53:23
所要時間:約 4 分で読めます





本日は"凶悪連結器"号にご乗車いただき、まことにありがとうございます。


小説版「ジョジョの奇妙な冒険第3部 スターダストクルセイダース "砂漠発地獄行"」に登場する人物。



【概要】

ヌビア砂漠のとあるオアシスに、妹のミカルと2人で住んでいる青年。20歳。
砂漠を走る鉄道「凶悪連結器号」の運転士。

幼少期から好奇心旺盛で、砂漠の蜃気楼が映す「異国の文明」に憧れ、とりわけ「鉄道」に強く興味を惹かれた。
成長するにつれてその好奇心はやがて宗教を崇拝するごとくの様となり、彼が生まれ育った村の長老も困るほどであった。

しかし物語の4年前、家族でカイロに旅行へ行った際に列車事故に巻き込まれ両親が死亡。
さらに現地人が、異国の人であるアブサロムとミカルの救出を後回しにしたため、喉を負傷したミカルは声が出せなくなってしまう。
彼にとって憧れの象徴であった「文明」は「悪魔の産物」に様変わりし、自分からあらゆるものを奪った「文明」を酷く憎むようになってしまった。
失意に暮れる中、彼はカイロでDIOと出会い、そのカリスマ性に呑まれて彼の部下となる。

「鉄道」は彼にとって親の仇であり、憎悪の対象であるはずだが、スタンド能力は「鉄道」そのものという矛盾を引き起こしている。
承太郎は「未だに「鉄道」への憧れを捨てきれていない」と分析しており、そんなアブサロムを「哀れで気の毒な男」と評している。


【劇中での活躍】

ンドゥール戦後、ヌビア砂漠を宛もなく移動するジョースター一行の前に現れ、彼らを列車の中で拘束する。
彼らの記憶を読み取り列車を改造するが、それを逆手に取られ承太郎、ポルナレフイギーの脱出を許す。
なおもしつこく3人を狙うが、ミカルのスタンド能力を解除されてしまったため、一度撤退する。

翌日再び承太郎たちと対峙するが、その際に無関係の少年をはねてしまったことで承太郎の怒りを買う。
なおも承太郎を追い詰めるが、イギーの「ザ・フール」が化けた承太郎に惑わされてしまい、その間に人質を救出されてしまう。
奥の手としてミカルが出現させた蜃気楼の内部で一行を追い詰めようとしたが、ジョセフの機転で動きを封じられてしまい、その隙に「スタープラチナ」で「凶悪連結器」を完全に破壊されてしまった。

最後の悪あがきでアヴドゥルの体内に小さな「凶悪連結器」を仕込むが打ち破られてしまい、再起不能(リタイヤ)。
DIOの世界で暮らすことより妹と2人が暮らすことを承太郎に説かれ、その後は自分たちが元々暮らしていた村の長老に救助された。


スタンド能力

スタンド名:『サタニック・カプラー(凶悪連結器)』


スクラップ等の物質と合体して、鉄道列車を作り出すスタンド。
実在する素材を使用しているので、スタンド使いでなくとも見たり触れたりできる。

列車の内部はアブサロムのイメージ通りに作り変えることができ、列車の常識を外れた構造に改造することができる。
この鉄道はアブサロムと一心同体であり、中で起きている感覚を共有することができ、部品を解体されると本体もダメージを受ける。
内壁はゴムのように衝撃を吸収、もしくは跳ね返す仕様となっており、外壁は「スタープラチナ」の攻撃でも簡単には破壊できず、さらに走行中は衝撃波がそのまま防御壁となるため、物理的に破壊することはかなり難しい。
車両の床から触手のようなものを出現させ、拘束した相手の記憶を読み取り、その通りに列車を改造して進化していく。
ただし、この状態では「列車として不自然な状態」でなければ、どのような仕様でも反映させてしまうという欠点がある(アブサロムが知らないことが反映されるため、制御ができない)。

当初はEMD社のDP35に似たディーゼル機関車のような姿だったが、ジョースター一行を拘束した際に読み取った記憶で、フランス国鉄のTGV-A並みのスペックを手に入れていた。
さらに「列車=怪物のようなもの」と思いこんでいるイギーの思考も反映し、無数の棘とクワガタムシの顎のようなものがついた凶悪な姿に変貌した。
最高時速は500km/hほども出せるようになっており、新幹線が突撃した時並みの破壊力を誇るスタンドとなっている。

恐ろしく巨大だが非常に小回りが利くため、どんな狭い場所に逃げ込んでも追いかけてくる。
線路は車体の下から前後三メートル程に自由に出現させられるので、どんな場所でも走行可能。
また、細菌等と融合してミクロサイズの「凶悪連結器」となり、人体の中に入り込んで攻撃するといった芸当もできる。

攻撃、防御共に無敵ともいえるスペックを誇るスタンドだが、車体の連結部分や部品がむき出しになった車体下への攻撃には非常に弱い。
スタンドの「本体」はアブサロムが乗り込んでいる運転席に限られ、機関車と客車が分離されれば、客車はその形を失い消滅する。
先天的なスタンド能力ではなく、DIOにより授けられたものと考えられている。

スタンド名の由来はスウェーデン出身の超高速メロディックパンクバンド、サタニック・サーファーズ。






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最終更新:2023年03月05日 17:53