ミニパト(機動警察パトレイバー)

登録日:2014/08/18 (月) 00:45:00
更新日:2020/11/12 Thu 20:54:15
所要時間:約 5 分で読めます




ミニパトとは、『機動警察パトレイバー』の短編アニメーション。

全3話が制作され、映画第3作『WXIII 機動警察パトレイバー』の放映前にランダムで一話が放送された。

「パトレイバー」のメンバーが登場するフルCGアニメだが、何故かその技術を無駄遣いしてデフォルメキャラが紙人形(ペープサート)っぽく暴れ回るというシュールな映像が繰り広げられる。

内容は超シリアスな映画とは全く別物で、完全なコメディ作品となっている。
パラレル設定が錯綜してグッチャグチャのパトレイバーと言う作品において、
短い尺で設定を解説してくれるので、初心者にお勧めである。


追記・修正をお願いします。

























































     *      *
  *     +  うそです
     n ∧_∧ n
 + (ヨ(* ´∀`)E)
      Y     Y    *





コメディ作品には違いないのだが、
ネタの大半はパロディと愚痴と楽屋オチとメタ発言である。

設定解説には違いないのだが、
どちらかというとある程度の作品知識を前提にした後付設定の暴露である。

と言うか全体的に、コメディの名を借りた押井守の愚痴と悪口劇場である。

第1話「吼えろ リボルバーカノン!」


「あらゆる武器が、これを操る者の身体の外延を成すとするなら、
激烈な化学反応によって毎秒800メートルを超える速度を獲得した弾丸とは、
速度と慣性質量の合成エネルギーと化して、他者へ撃ち込まれる意志に他ならない。
その意味で、断固たる意志の表象たる鉄拳を発射し、
これを『ロケットパンチ』と呼称した、かのロボットアニメは、直喩的表現において正に、
正鵠(せいこく)を得ていたと言っても過言ではない。」

後藤隊長が、イングラムの主力兵装である37mmリボルバーカノンについて解説する。
隊長はまずしれっと、カノンの初期設定が「20mm」で、どさくさ紛れに変更したことを暴露。
その上で、「まだおかしい点がある」として、侵徹弾道学というガチの学問にまで踏み込んだ検証を行う。
その結果、リボルバーカノンとは特殊なカバードホローポイント弾を発射する『三十七粍機動速射野砲』であると決定された。

第2話「あヽ栄光の98式AV!」

「超合体機動魔神警察王伝説の牙パトレイガー!」
お馴染みシバシゲオによるイングラムの解説。
だが解説の仕方が過去のロボットアニメを引き合いに出した物であり、次第にアニメーターの話にシフト。
シゲオの口からパトレイバープロジェクト自体の愚痴のオンパレード。
押井さん落ち着いてください。

第3話「特車二課の秘密!」

「最初はそれとなく…そしてやがては急速に事態をエスカレートさせ、
気が付けば関わる人々に本来の有り様を大きく踏み越えさせる後藤喜一なる複雑怪奇な人物は、
警官でなければ間違いなく、天才的な詐欺師として…名を馳せていたに違いないでしょう…」
南雲しのぶ隊長が特車二課の警察組織における立ち位置について解説。
だが次第に第二小隊、というか整備班と後藤による「ハゼ事件」を暴露する。
しのぶさんのキャラがそうさせるのかは分からないが、三人の中では比較的真面目に作品解説をしており、メタ発言は少な目。

なお企画段階では出渕裕に対してもっと悪口を言うつもりだったらしい。
シバさんに何言わせる気だったんだ。




登場人物

  • 後藤喜一
声:大林隆介
第1話語り部。
リボルバーカノンについて、様々な観点から図や太田を使って分かりやすく説明してくれる。
銃は持たない、銃を持っている相手には逆らわない主義。
「じゃ、なんとなく始めましょうかね」

  • シバシゲオ
声:千葉繁
第2話語り部。
パトレイバーというロボットについて、ロボットアニメの歴史から見た立ち位置やその設定について
もの凄い早口で色々と喋ってくれる。
千葉さんお疲れ様です。


  • 南雲しのぶ
声:榊原良子
第3話語り部。
これまでのあらゆる媒体でも語られることのなかった特車二課の秘密について、落ち着いた口調で語ってくれる。

DVDについてきたゆうきまさみのおまけマンガでは、「『W13』で出番のなかった私の、これが最後の姿よ」とミニパト姿を嘆いていたが、劇場版関連でまったく出番がない熊耳さんよりはましかと
後の実写版『THE NEXT GENERATION -パトレイバー-』で、旧特車二課メンバーでは唯一しっかりとした登場があったため、最後の姿にならずに済んだ。
よかったね!しのぶさん!



  • 泉野明
台詞のない本編主人公。
しかし腐っても主人公なので、出番そのものは結構ある。
OPでミニパト姿で飛び跳ねる彼女はとても可愛い。

  • 篠原遊馬
なんと第二小隊で一番出番がない。
ひろみちゃんよりも影が薄い。

声:池水通洋
遊馬とはうってかわってむちゃくちゃ出番が多い。
主役を差し置いて、声までついている

リボルバーカノンをぶっ放したり、弾丸になったり、OPのナレーションの仕事をしたり大活躍。

  • 進士幹泰
軟頭弾役。
細い雰囲気が無駄に似合っている。

  • 山崎ひろみ
ホロ―ポイント弾役。
リボルバーカノンの弾頭に選ばれたときはとても嬉しそう。

  • 香貫花・クランシー
太田と同類のためか、銃をぶっ放した後とてもすっきりしている。
ミニパト姿がもの凄く可愛い。

  • 榊清太郎
おやっさん。
暴走するシゲにツッコミを入れる。

  • 整備班
目元が見えない怪しい整備班。
図を運んだり整備班を讃えたり釣りをしたり、三話ともしっかり出ているのでやっぱり影の主役。

  • 松井
帆場の後を追ったり、後藤さんにおごられたりしている。

  • 帆場暎一
劇場版1の犯人。相変わらず目元が見えず表情がわからない。
OPで松井さんに追いかけまわされたり、上海亭で荒川と飯を食ったりしている。
整備員に混じって、イングラムにHOSをインストールした。

  • 荒川茂樹
劇場版2の人。
時系列を考えたら登場するはずないのだが、ミニパトなのでそんなことは一切無視して登場している。
何故か特車二課の集合写真にちゃっかり混じっている。

主役機。OPでは結構楽しそうに飛び跳ねたり、踊ったりしている。
2話ではシゲ説明のために、色んな姿にされている。








全話みたい方はDVDを購入するといい、CSのファミリー劇場ではパトレイバー特集などで放送される事もある。


あらゆる項目が、これを作る者の身体の外延を成すとするなら、
激烈な炎上反応によって毎秒800文字を超える速度を獲得した項目とは、
文字と慣性質量の合成エネルギーと化して、他者へ撃ち込まれる意志に他ならない。
その意味で、断固たる意志の表象たる項目を編集し、これを『追記・修正』と呼称したかのアニヲタwikiは、
直喩的表現において正に、正鵠を得ていたと言っても過言ではない。

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最終更新:2020年11月12日 20:54