ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト

登録日:2011/12/12(月) 03:52:21
更新日:2024/03/27 Wed 01:03:28
所要時間:約 13 分で読めます




Luviagelita Edelfelt

Fateシリーズの登場人物。


CV:田村ゆかり(PS2版『Realta Nua』)
  /伊藤静(unlimted codes以降)

好きなもの:日本人虐め、素朴で飾らない男性
嫌いなもの:日本人

魔術協会の総本部、ロンドンの時計塔の在籍者で遠坂凛のライバル的存在。
他の登場人物やファンからはだいたい「ルヴィア」と略称で呼ばれる。

フィンランドに居を構える魔術の名門エーデルフェルトの現当主。
凛と並んで時計塔の主席候補の一人。

オレンジがかった金髪縦ロールの持ち主。つまりドリル。しかし本人は髪色がコンプレックスらしい。
そして巨乳ヒャッハー! あかいあくまとは大違いだぜー!

身に纏う青いドレスは戦闘時には袖が取り外しできる。
これによって一々袖を破らなくてもすむというのが彼女の主張だが、そもそも破らなきゃ良くね? とは言ってはいけない。


Fate本編に於いては台詞は一言で立ち絵すらなくアレ本の用語集で語られたくらいだったが、ホロウでは立ち絵も付き、多いとは言えないが出番もある。

負けず嫌いな性格でプライドも高いが、人を見る目はあり、凛の才覚や人格を少し会話した程度で見抜いている。
また、凛から話を少し聞いただけで士郎が「遠坂と気が合いそう」と感じるほどに性格が似通っており、
実際、凛もルヴィアが『遠坂』の関係者だと知って態度を豹変させるまでは「気が合いそう」と考えていた。
ちなみに口調は見た目通りのお嬢様口調。英語・日本語に限らず、聞き手を苛立たせない程度に丁寧な発音でハキハキと話すとか。

周りには物腰は柔らかで優雅で気品溢れる完璧人物を装っていたが、凛とのいざこざが原因で本性が暴露。
以来凛と揉め事を起こし、遂には周囲に凛とルヴィアの授業が重なる日は授業を避けろというルールさえ作られるようになる。


属性は地、使用魔術は凛と同じく宝石魔術。
ガンドも使い、魔術も達人レベルの腕前とどこまでも被っている二人だが、
彼女は金持ちの為、凛と違い出費に困ったりしないという決定的な違いがあったりする。
エーデルフェルトは「転換」を特性とし、本来衰退した系統であるルーン魔術に宝石という媒体を取り込むことで新たな境地を開いたらしい。
魔術の起動に使うフレーズは「Call(目覚めよ)」。その他の詠唱も英語を使うが、これも新たな境地とやらの事情とのこと。
因みにルヴィアの「コール」の初出は『Fate/unlimited codes』参戦時なので、それ以前から連載されていたプリヤには反映されていない。
まあまひろちゃんも本編との設定の差異には突っ込むなって言っているし……。

戦闘スタイルは前述の宝石魔術と自身の好きなプロレスを混ぜたモノ。
思考も完全なプロレスマニアでショウマンシップを尊び、投げ技をする為に相手に突っ込む。

……ホントに魔術師か?と突っ込みたくなるが、型月の魔術師は色々と常識外なので考えたら負けである。八極拳とか含めて。

因みに腕前は相当のモノらしく、凛との初対決時にはバックドロップの一撃を彼女にぶちかましている。魔術師なのに決め技がバックドロップとか…
まあ、直後に凛から反撃の八極拳をくらったようなのでどっちもどっちと言える。


立場上、将来の婚約者は上流階級の貴い血を引く男性と考えているが、本当は素朴で飾らない男性が好き。
うん、まあつまり某メシ使いとかストライク。

正真正銘のお貴族様であり、庶民には冷たく接する一方で彼らあっての自分たちだと理解しており、深く愛している。

第三次聖杯戦争には彼女の先祖である双子の姉妹が参戦しているが仲違いが原因であっさり敗退してしまい、
この事が原因で遠坂家を嫌い、日本も嫌っており、日本人は劣等人種と蔑んでいる。
が、『hollow』のとあるエピソードで登場(といっても電話に出ただけだが)した並行世界のルヴィアは流暢な日本語を話しており、
そもそも凛が(彼女が遠坂家の人間だと名乗る前に)日本人だと名乗った時には、それまでのやり取りで互いに気が合うと直感していたこともあり、
嫌悪感を見せるどころか、「これを機に日本とかかわりを持っても良いかもしれない」と考えていることから、
ルヴィア本人は、口で言っているほどには日本・日本人を嫌っていない可能性もある。

Fate/unlimited codes』にて聖杯戦争に参戦したのもその第三次で敗退した先祖絡みが理由だが、
ストーリーは他キャラがシリアスなストーリーばかりの中、数少ない完全なギャグ調。
道中イリヤに呆れられながらもその性格でときめかせたり、ヘラクレスを気に入ってプロレスを申し込んだり、最後には凛と闘ったりと色々おかしい。

エンディングも爽やかに終わる。……一応殺し合いなのに。

因みに勝利台詞で士郎を執事にスカウトしたりしている。

『Fate』本編の未来であるロンドン編で登場し、お金に困る士郎を執事に雇い、色々登場する模様。
士郎の事を「シェロ」と呼び、彼に惚れ込むみたいだが凛とのいざこざが予想される。
アーチャー(Fate)によれば凛とは将来背中を取られあう、もとい、背中を預けあう相手になるらしい。
まあロンドン編がホントに作られるかはきのこ次第。
きのこ「ロンドン編?俺だって見てーよ!」
………………多分作られる事はないと思われる。

後にufo版Fate最終話でロンドン編は実現した。
BD特典のきのこ脚本によるとロンドンに来たばかりで道に迷っていたところをエーデルフェルト狙いの暗殺者達に襲われ、通りすがりの士郎に助けられたのが出逢いとのこと。
その時の共闘が初めて逢ったとは思えない息の合いっぷりだったことから運命を感じたらしい。
ただ、確かに士郎とルヴィアは初対面だったのだろうが、士郎の側には色んな意味で彼女にそっくりな凛と共闘経験があるので、
その経験を活かしたら驚くほど息が合ったというのが真相だろう。真実を知ったら凛・ルヴィア共に嫌な顔をしそうである

なおエーデルフェルト家は代々、争いがあれば喜んで顔を出し、おいしい所をかっさらうという傭兵じみた家訓を持っており、
『地上でもっとも優美な(or美しい)ハンター』を自称する。(他称では『地上でもっとも優美なハイエナ』)

また、エーデルフェルト家は代々双子の当主が天秤を司り、第三次聖杯戦争では同一のサーヴァントをそれぞれ異なる側面から召喚することを可能としていた。
しかし当時のエーデルフェルト姉妹は姉妹仲が悪く、各地の戦場に赴く際わざわざ館を二つ建てて別居するほど険悪だった。*1

結果として仲間割れにより敗退。妹は戦死し、姉は故郷に帰ったあと日本とトオサカの悪口を一門に喧伝し、二度と日本の土を踏むことはなかった。

双子の当主という伝統によりルヴィアにも妹がいるが、
曰く「妹は大人しい性質ですから、故郷にひっこんでますのよ」とのことで、今の所登場していない。
長らく触れられなかったので一時は第三次以降廃れたのかもしれないとも想像されていた。


ちなみに凛がクォーターという設定から、一部では第三次に参加したエーデルフェルトの妹が実は生きていて遠坂に嫁いだのでは、という説がファンの間で語られていたりする。
花札では遠坂時臣の「エーデルフェルトとは遠縁」というセリフがあり、これがこの説をさらに議論の対象としている。
(「やはり正しかったのではないか」「いやしかし、母or祖母の実家を『遠縁』とは言わないだろう」など)
でも葵、凛、桜、ルヴィアと比較していくと、桜のどたぷんは明らかにエーデルフェルトの血……。

また、ホロウで登場したエーデルフェルト姉妹の見た目はなぜか凛と桜にそっくりだった。
夜の聖杯戦争は役者を第五次の参加者で当てはめているため本当に外見がそっくりという意味ではないが「適役」と判断されたということ

第三次で分岐したFate/Apocrypha世界では遠坂と間桐の進む道が分かれたこともあり、実際にエーデルフェルトに桜が預けられたという裏設定がある模様。
明言された訳ではないが、遠縁に引き取られた桜が御嬢様笑いするナイスバディのプロレスラーへ成長してドリルロール少女とタッグで来日するらしいので、まず確定しているようなもの。

なお、凛の中の人がアニメ版琥珀植田佳奈であるのに対し、ルヴィアの中の人はアニメ版秋葉の中の人である伊藤静である。
ここまで来るときっと何かの因縁なんだろう。



プリズマ☆イリヤ』でも士郎を「シェロ」と呼び、好意を抱いている。
理由は数年前の来日中に例の高跳びイベントを偶然目撃していたから。
まあ当然のようにこちらでも凜と張り合っており、士郎を取り合いもしている。

元々はカレイドサファイアだったのだがマジカルサファイアに見限られ、その後サファイアに見初められた美遊をメイドとして迎え入れる。
美遊がカレイドサファイアとしてクラスカードを集める対価の一つとして、いろいろ手を使って『美遊・エーデルフェルト』の戸籍を与えた。つまり戸籍上は美遊と姉妹関係にある。
美遊との仲は良好で、メイドというより妹、家族のような存在として見ている。
美遊以外の使用人は実家から連れてきた執事のオーギュストと、給料に釣られてメイドになった凛。
特に凛は雇用関係を利用していびったり復讐されたりを繰り返している。
第三部『ドライ!』では、異世界に来て早々敵であるエインズワーズに捕えられた挙句、人格を擬似人格と置換され凜と共にメイドとして扱き使われていた。
「こいつら…洗脳されてる方が厄介なんだけど…」

以下、最新作ネタバレ







虚淵玄「お笑い芸人アイドルが演技派女優に転身して成功を収めるようなもの」

ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』の1巻では ギャグ要素一切抜きで、ライバル兼ヒロインを務めた
正統な魔術師として、魔術師として異端である主人公・ロード・エルメロイⅡ世を「魔術の破壊者」と称して敵視する。
その一方で、彼女自身もまた魔術師としては異端なほどに、王道で清廉なあり方を見せつけていく。対立しつつも時には協力する様はまさにヒロイン。
解説の虚淵が上記の言を綴るように、今までコメディ・リリーフとしての出番ばかりだった彼女の新たな境地であり、ルヴィア=ギャグキャラだった今までの常識を覆す活躍を見せた。

また、実力者揃いの登場人物の中でも、「とびきり」と評価されるほどの天才っぷりも発揮。
時計塔のロードとして、それまで色んな意味で規格外の生徒を指導・輩出してきたエルメロイⅡ世をして、
「純粋に才能を問えば自分が見て来た中で五指に入る」と言わしめ、実際に劇中においても様々な活躍と実力を見せつける。
しかも時系列は時計塔入学前であるため、まだまだ伸びしろがたっぷり残っている(しかも、エルメロイ教室で才能を引き出される事は保証付き)と言うのだから恐ろしい。
英霊やらの規格外が多いFate世界において比較的目立っていなかった彼女だが、実の所トンでもない化け物であった事を読者に強く認識させた。

1巻以降は出番が少なめであるが、アニメBD/DVD付属ドラマCD「三大美女と地球最大の決戦」ではライネス・化野と共に登場。Ⅱ世の胃を痛めつけるトリオ
「地上で最も優雅なハイエナ」としてのいつも通りの姿を見せる他、件の一件でⅡ世をとても買っていることも明かしている。*2

なお、作者が作者だけに「アディリシアに見えた」と言う読者も多かった。
余談だが後のインタビューによって両作者が互いに影響を及ぼし合っていたことが判明した。


以下、さらに重大なネタバレ










奈須:みんなには長いこと内緒にしていたが、観念して僕の秘密を打ち明けようと思う。――実は、お嬢様キャラが大好きというか、いないと死ぬ病気にかかっているんだ。



武内:うん、知ってる知ってる。みんな知ってるよぉ。





追記・修正はロンドン編の作成を願いながらお願いします。

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最終更新:2024年03月27日 01:03

*1 冬木の地には今でもエーデルフェルトの双子館が残っているが、子孫たちは日本の地を踏むことすら嫌がっているのでほとんど放置されている

*2 尤も、それについては理由こそ違えど他二人も同じなのだが。Ⅱ世の女難の相が実感できる面子である。