ガリレオ(境界線上のホライゾン)

登録日:2011/11/10(木) 20:57:18
更新日:2021/10/24 Sun 10:31:10
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大事なのは思考をすることだ。思考すれば後は知らん。


川上稔の長編ライトノベルGENESISシリーズ 境界線上のホライゾンに登場する人物。
CV.小山剛志

所属:K.P.A.Italia
役職:パドヴァ教導院学長→K.P.A.S副長→同第二特務
戦種:不明
特筆:“地動説”


□外見的特徴
魔神族。二足歩行ではあるが、その姿形は人とは大きく掛け離れている。
全長は3メートル程で皮膚の色は赤色。魔神族らしいずんぐりとした体型に、股下まで伸びた髭が特徴的。そして何よりも頭に生えた二本のホーンが魔神族であることを誇示している。

魔神族の力強い外見に反して服装は学者然としている。いわゆる大学帽に白衣と黒い上着のようなもの。そして顔には眼鏡。…………明らかに顔の大きさに合ってない、とは言ってはいけない。



□性格、特徴
理性的で、思考することを何よりも大切に思っている。……とはいえその思考至上主義はホラ世界らしくやや行きすぎている。なにしろ思考さえすれば後はどうでもいいと言って憚らない程であり、それを顕著に著しているのがホライゾン争奪戦におけるノリキとの戦前にあった一幕。

何をトチ狂ったか教皇総長教導院の窓から飛び降りた事があった(それも何度も)らしく、それに対しガリレオは「教導院の窓から飛び降りる時は、よく考えてから飛び降りろ」と諌める。
すると教皇総長はもっと高い所から飛び降りた、とここまでなら教皇総長がなにか変になった、で済む話だが、この後、ノリキが「思考すれば飛び降りていいのか?」と問うた所(心の中でではあるが) 「当たり前」と断じたあたり、なかなかに変人である。人じゃないが。

元々はK.P.A.Italiaの教導院の一つであるパドヴァ教導院の学長であったが、戦乱を前にK.P.A.S総長であるインノケンティウスの召喚に応じ、学長位を返還。K.P.A.S副長として再び学生となる。
教員だったころからインノケンティウスとは面識があり、彼を“元少年”と呼ぶくらいの仲。

インノケンティウスからの信頼も篤く、護衛として常にインノケンティウスの側にいる他、武蔵との戦闘の際には真っ先に対武蔵として投入。その際、八大竜王の証で、大罪武装の一つ“淫蕩の御身”を貸し出したりもしている。



□戦闘におけるガリレオ
K.P.A.Italiaの主教導院であるK.P.A.Sの副長だったり第二特務だったり要職(しかも戦闘系)なあたりその実力は高い。
………………高い、のだが如何せん勝ちが“淫蕩の御身”を使った時だけだったり副長なのに一般生徒であるノリキに負けたりと微妙にパッとしない。
しかもノリキ戦においては“地動説”と“天動説”の術式しか使用せず、術式以外の戦闘能力は不明。(一応魔神族の甲殻と重量から体当たりだけで凄いダメージになるのは確かだが)


○“地動説(ヘリオセントリズム)”と“天動説(ゲオセントリズム)”
ガリレオの使用する術式。その効力は単純で自身と相手で天体運動を再現する術式である。
すなわち“地動説”は相手を中心にして、自身を公転運動で移動させる術式、“天動説”は自身を中心に相手を公転運動で移動させる術式である。因みに移動速度は地球の公転速度と同等なので見切る事はほぼ不可能。
あと歴史再現からか、教皇であるインノケンティウスの前で“地動説”を見せたら地動説の否定証書をださなければならないらしい。


□作中での活躍

○一巻
関所での聴取から解放された酒井・忠次の元にインノケンティウスの付き添いとして現れる。そこで“地動説”を見せつけ一旦帰還。
次に登場するのはインノケンティウスと武蔵副会長、本多・正純の相対の後。
交渉が決裂し、大国としての力を見せ付けるためにインノケンティウスが差し向ける。キヨナリ・ウルキアガとノリキを前に“淫蕩の御身”と“地動説”、“天動説”で圧倒的な力を見せ付け、みせしめに御広敷をボコろうとするが、あわやの所で本多・二代に止められまたもや帰還。

ホライゾン争奪戦。ホライゾン・アリアダストの所へ向かおうとする葵・トーリを止めるため急ぐが、そこでノリキと相対。
非力故打撃力の通らないノリキ相手に一度は圧倒するも、ノリキの創作術式により“地動説”と“天動説”を砕かれ、さらに自身に通算2度目の打撃を食らったことで次に攻撃を食らったらアウトという状況に。
かつてない危機に思索していたところ、武蔵から放り投げられてきたウルキアガにより討ち取られる。また、気絶後にノリキに軽く小突かれ「3発殴ってガリレオを倒せ」という指示を全うされた。
この件について、「何故術の攻撃に合わせて拳を振るうのか?」「何故打撃力がないのに屈強な魔人族に挑むのか?」といった、思考狂いのくせに思考を疎かにしたことが敗因と言える。
また、ウルキアガの突進は上記の通り放り投げられてのものなために急な方向転換などはできず、先に気付いて少し移動するだけで回避は可能だった。
しかし、これまた寄りにもよって思索に気を取られ過ぎてノリキに言われるまで「ガリレオ」でありながら空を仰ぐことを忘れたことで直撃する羽目となっている。
ガリレオというキャラに対して驚くべきオーバーキルである。


○三巻
P.A.Odaとの戦闘において登場。直接的な戦闘は無いが、立花・道雪の戦場への投入に役立つ。その際、二つの術式の使用には“人間か、それに準ずる存在”が必要だということが知らされる。
その後は竜脈炉によりインノケンティウスらと共に行方不明に。




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最終更新:2021年10月24日 10:31