ノリキ(境界線上のホライゾン)

登録日:2010/08/06 (金) 23:10:41
更新日:2021/07/31 Sat 20:45:48
所要時間:約 5 分で読めます




『主流の穿穴者』




元の位置を取り戻すために
私は何をすればいい
配点(天文対話)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄




行って来い。俺はここで

―― 一仕事していくから



所属:武蔵アリアダスト教導院
役職:一般生徒
戦種:近接格闘士(クリティカルフォーサー)
字名:―――
通神名:労働者

素肌に作業用ベストを羽織り、手甲を付けた青年。
常に仏頂面で無愛想な性格であるが、色々とはっちゃけた武蔵の人々の中でおそらく、一番まともな人間。
作品を通して非常に無口であり、特にⅢ中では、通神で一言話しただけである。
戦士と呼ばれると労働者と訂正する。

首からいつも提げているのは「携帯社務」(この世界におけるガラケー)で、表示枠契約をしている今でも社務のみの神道契約加護を使うため所持している。

一般生徒でありながら、相対戦を行う事が多く、既に3回行っている。
近接格闘師でありながら、打撃力がそれ程強くない為、実力は一線級とは言い難いが、味方を敵の攻撃から守る時に発する力は凄まじく、その力はベン・ジョンソンに

「短期戦において、防御指向で出る場合には、総長連合生徒会役員並

といわしめる程


戦いの手段は労働で得た頑強さと拳、それに諏訪系の創作術式、創作登録型031を用いて戦う。

この術式は“睦月”“如月”“弥生月”の三段階で構成される。
弥生月の打撃はあらゆる防護無視のための奉納、如月の打撃はあらゆるものを打撃可能にするための奉納で、これを経ることで、睦月の打撃は彼が認識できるものなら形が無いものでも問答無用で殴り壊せるようになる。
形がない物の場合、その存在や発動に対して拳を放ったという事実が一発として計算される。そのため、知らない人が見ると宙に拳を放ちながら攻撃を食らったりする変な人に見える。
これにより、術式すらも殴り壊すことが可能となり、『Ⅰ下』においてガリレオの“地動説”と“天動説”と魔人族の防御力(=ガリレオ本人)を、『Ⅱ下』においてはバルデス兄妹の消える魔球“セントエルモの火”、『Ⅳ下』に至っては一個艦隊を丸々防御する聚楽第の障壁までも殴り壊している。
ただし、ガリレオへの直接打撃はウルキアガの突進で気絶した後、「3発殴ってガリレオを倒せ」という指示の実行のために角に対して小突く程度で終わらせており、本格的に破壊してはいない。
なお、各段階及び発動後の有効期間は不明だが、少なくとも各段階ごとに打撃奉納の期間が空いても有効。
性質上、2回までに戦闘不能になってしまうような術などに対しては無意味。


【関連人物】

北条・氏直
北条印度諸国連合の総長兼生徒会長。鬼型長寿族だが、自動人形の身体。年上褐色枠でオパーイ。
ノリキと同じ相模の生まれであり、ノリキの事を気にしているようだが……


里見・義康
里見教導院生徒会長。
思わず絶句する程の絶壁。
ノリキの過去や、武蔵に来た事情を知っている。



【名言集】

「解っているなら言わなくていい」

「――三発殴ってガリレオを倒せ」

「天体望遠鏡というのは、真上を見ることが出来ないのか?」

「戦士じゃない」「労働者だ」

『……しかし、自動人形も肩凝るのか?』

「少しどいてくれ。緩衝材を挟んで打撃する」

「三発殴って、――航路を開け」


以下ネタバレ



出身は北条。

二十年近く前の話、時の北条の頭首は多種族が混在し足並みが揃わない領民に対し、自分の子と重臣の子を婚姻させ、意見を統一させることを決定した。

北条の家系は鬼型長寿族であるが、重臣は人間であり、極東の最大人数種族として色々な面で優位に立つことが出来、その種族を妻に迎えることで自分達の発言力を増すことが出来る。

しかしそれに対し、他種族の家臣達は反発し、自分達を追い落とす作為性が高いと頭首に詰め寄り、頭首は彼らを納得させるため、子供の性別を天運に任せ、事前に調べないことにした。

その結果、頭首の子ーー氏直は病弱な女児として生まれ、重臣の子ーーノリキは健康な男児として生まれた。

頭首は氏直に北条を継がせることを決めたが、家臣達はその代償に重臣を北条から追いやり、ノリキは襲名するはずだった氏直の妻、松平・督姫の名から“乗姫”の字を自身につけた。

その後、氏直の正式襲名を機にノリキの父は北条との縁を断ち切るために自害。
ノリキは長子として家族を養うために幼い頃から労働に従事するようになった。
ノリキが役職についていないのは、労働に時間を取られて戦闘訓練に参加できなかったことが理由。




以下Ⅵ下ネタバレ









面倒ごとに
付き合うために
一千の面倒を
打撃する
配点(男の子)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



「武蔵臨時代表ーー」

「松平・督姫」


「北条代表、北条・氏直」


北条・氏直最後の歴史再現、小田原征伐。
その最終局面において、襲名に囚われる女を自らの手で解き放つため、かつて得ていたかもしれない名を名乗り、ノリキは氏直と相対する。



「今更、何をしに戻ってきたのですか。ーー督姫様」

「……そうだな」

「無視して、流れに任せ、そして忘れていくのもいいと、そう思っていた。
生き方が違うのだから、もう、お互いの道は分かれていると」

だが、

「全部受け止めて飲むならば、そう思わなくてもいいと知った」

「英国、伊達家。そして自分を支える関係と、全世界。ーー人が、そこまでを背負えるものだったならば、俺とて、襲名終えた一人くらい、責任取れるだろう。だから」

「ここで襲名を終えるぞ、氏直」

「ーー壊して、そこから先を作るんだ」


□創作術式“霜月”

“睦月”と“如月”の二発の打撃の奉納を、“カウンター限定”と“諏訪系限定”という奉納によって簡略化し、“衝撃ダメージへの転化”を付加した、氏直の刃を砕くためだけに編み出された対氏直専用術式。

これによってノリキは氏直の“天下険山”を拳で砕くことが可能になり、斬撃のダメージを衝撃に変え、「インパクトの瞬間に必要なだけ当てたら引く」という普通はできない方法で殺すことで無効化した。


ずっと昔、少年の夢は「みんなをだいじにできるようになりたい」というものだった。

みんなとは家族の事。ただ、少年は“家”や“族”という言葉の意味をよく分かっていなかった。

時は流れ、少年は自分も家族を持っていいのだと知った。

そして彼の夢は自分の家族を持ち、それを大事にすることになった。



覚悟は決めた。

目の前にいるのは、北条に置いていった自分なのだ。

ならばここでそれらを果たし、無垢な女を一人作る。

ああ、そうだ。

「それが俺の夢の始まりだ……!」


そしてトーリからの流体供給の協力によって“天下険山”一千本を全て砕き切り、“明星”を“弥生月”を以て粉砕。

小田原征伐を完了させ、氏直を襲名から解き放つことに成功したノリキは、氏直を名実共に嫁に迎え、家族として迎え入れた。


が、その後8巻上での担任との模擬戦で担任を殴ろうとして「氏直から女性を殴るなと通神が来た」とすっかり嫁にデレデレとなり、
8巻下では「夏休み初めには既に氏直と同居し、弟妹達と楽しくやっている」ということを新学期初日になるまで皆に言わなかったりした。
ちなみに入管担当でもある浅間が氏直の事に気づかなかったのは、氏直が襲名解除と義体換装(角を無くす等)を行ったせいらしい。



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最終更新:2021年07月31日 20:45