ディープ・パープルドラゴン

登録日:2014/10/20 Mon 17:37:29
更新日:2023/09/12 Tue 20:37:36
所要時間:約 6 分で読めます





炎の大地から聞こえるのは「燃え上がれ」という叫びだけ。

*1


ディープ・パープルドラゴン》とは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャー。
DM-36「覚醒編(サイキック・ショック) 第1弾」にて収録。レアリティはスーパーレア。

水文明に対して強烈なキラー性能を発揮する。
それだけではなく、水文明との共存も行えるという変わり者なドラゴン。


スペック

ディープ・パープルドラゴン SR 火文明 (7)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 6000
K・ソウル
W・ブレイカー
水の呪文または水のクリーチャーの能力によって、相手がバトルゾーンにあるクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーを選ぶことはできない。
このクリーチャーまたは自分の他のクリーチャーがバトルゾーンから自分の手札に戻された時、自分の山札の上から1枚目を表向きにする。それが火のクリーチャーであれば、バトルゾーンに出してもよい。

微妙に火文明らしくないイラストもそうだが、能力も異色。
水文明らしいテクニカルなスペックを所持するという変わり者である。

まず、相手の水の呪文とクリーチャーの能力に対してアンタッチャブルになれる。

水文明の除去がほぼ効かないという能力は非常に厄介。
青単デッキではこの能力を打破する方法が少なく、このドラゴンよりパワーの高い水のクリーチャーがいなければほぼ除去が不可能と化す。
もちろん水文明を所持する多色呪文及び多色クリーチャーにも有効。
なのでちゃっかり5色コントロールの大部分の除去手段を完封できる実力もあったりする。

水文明でもクリーチャーでも呪文でもない場合は残念ながら対象外であり、特にタマシードは無視できない存在。
もちろん水にも全体除去はあるので《キング・アトランティス》《アクア・ウェイブスター》などを使われるとバウンスされる。
しかし、もう1つの能力を読んでもらえば分かるが、バウンス除去されても問題はあまり無い。


第二の能力はバウンスを利用した能力。

このクリーチャーまたは自分の他のクリーチャーがバウンスされた時に山札の上を見る。
それが火のクリーチャーならコスト踏み倒しでバトルゾーンに出せる。

バウンス能力は水文明の専売特許。
水文明以外でバウンス能力を持つクリーチャーもいるにはいるが相当少ない。
だが、このドラゴンが場に存在する時点で相手が水の呪文やクリーチャーの能力で除去してくる可能性は低い。
なので自分のクリーチャーと組み合わせる必要性が出てくる。

火文明のクリーチャーのみを使うなら《爆裂マグマキラウェア》などとの相性が良いだろう。
マーシャル・タッチとのシナジーも非常に強力であるので組み合わせると爽快感が高い。

もちろん水文明と組み合わせるのも良いだろう。
アクア忍者 ライヤ》やモヤシクリーチャーなどと組めば能力の発動が楽になる。
しかし水と組み合わせるとなると、能力の都合上火のクリーチャーをある程度デッキに入れなければならず、構築力の高さが問われる。

また、影響する場面は少ないだろうがK・ソウル持ちでもある。
パワーが少し不安な面もなくは無いが、自身のスペックも高い方。

弱点は『相手がデッキに水を入れてこなかった』という状況か。

相手が水を使わない除去を行う場合、このドラゴンの除去耐性も低くなる。
とは言え、踏み倒し能力もあるうえに種族も優秀なので、完全に腐る状況は無いと思われる。


近年の環境では覚醒獣やゼニス、墓地肥しが台頭した結果、使用率の高い除去呪文も昔とは大分変化した。
現在良く使われる、使い勝手の良い除去と言えば《ドンドン吸い込むナウ》や《アクア・サーファー》がよく使用される。

それらへのメタとして連ドラへの採用を検討できるスペックだろう。
火文明のクリーチャーとしては異例の性能はやはり注目できる面白いカードと言える。


関連カード

爆裂マグマキラウェア R 火文明 (7)
クリーチャー:フレイム・コマンド 7000
K・ソウル
スピードアタッカー
W・ブレイカー
自分のターンの終わりに、自分のクリーチャーを1体、バトルゾーンから手札に戻してもよい。

DM-36で登場したK・ソウル持ちのフレイム・コマンド。
スピードアタッカーに加え、ターンの終わりに任意で自分のクリーチャー1体を手札に戻すことが可能。

同弾収録なのは狙ったのかどうかは分からないが、ディープパープルとの相性は抜群。

バザガベルグ・疾風・ドラゴン SR 火文明 (8)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/サムライ 8000
スピードアタッカー
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある自分のクロスギアを1枚、コストを支払わずにこのクリーチャーにクロスしてもよい。
このクリーチャーは、タップされていないクリーチャーを攻撃できる。
W・ブレイカー
自分のターンの終わりに、このクリーチャーを自分の手札に戻す。

DM-29で登場したアーマード・ドラゴン/サムライ。
《バザガジール・ドラゴン》にクロスギア無料クロス能力を持たせた、ほぼ完全上位互換のクリーチャー。

ターン終了時に手札に戻る能力で、ディープ・パープルの踏み倒しが利用できる。
相手に攻撃を加えつつ、こちらは確実にクリーチャーを増やせる。

怒英雄 ガイムソウ P 火文明 (7)
クリーチャー:ガイアール・コマンド・ドラゴン 7000
マナ武装 7:このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のマナゾーンに火のカードが7枚以上あれば、《怒英雄 ガイムソウ》以外の進化ではない火のクリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。そのクリーチャーは「スピードアタッカー」を得、ターンの終わりにバトルゾーンから自分の手札に戻す。
W・ブレイカー

DMD-18で登場したガイアール・コマンド・ドラゴン。
マナ武装7で火のクリーチャーを手札からコスト踏み倒しできる。

ガイムソウによってコスト踏み倒したクリーチャーはターンエンド時に手札に戻る。
だがそうなると、ディープ・パープルの能力が誘発するのでバトルゾーンの味方クリーチャーの数を維持することが可能。

ガイムソウは能力の都合上、赤単に近いデッキで使われる。
なので能力が不発に終わることは少ないだろう。

アクア忍者 ライヤ UC 水文明 (1)
クリーチャー:リキッド・ピープル閃 2000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のクリーチャーを1体、バトルゾーンから手札に戻す。

DMR-13で登場したリキッド・ピープル閃。
cipで自分のクリーチャー1体をバウンスする。

手軽に火文明のクリーチャーを自らバウンスしたいならおすすめ。
コストも軽いので、使い勝手は悪くないはず。

バキューム・クロウラー R 水文明 (5)
クリーチャー:アースイーター 5000
ブロッカー
このクリーチャーは攻撃することができない。
自分のターンのはじめに、バトルゾーンにある自分のクリーチャーを1体手札に戻す。その後、カードを1枚引いてもよい。

DM-28で登場したアースイーター。
毎ターン自分のクリーチャーを手札に戻すことにより、追加ドローができるクリーチャー。

こちらもディープ・パープルとの相性が良く、カードのドローも行える。
だがタイムラグの存在という難点も目立つ。

即効!ホット・スプリングス VR 水/火文明 (7)
クリーチャー:サイバー・コマンド/フレイム・コマンド/エイリアン 8000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、カードを1枚引いてもよい。
スピードアタッカー
W・ブレイカー
自分のターンのはじめに、バトルゾーンにある他のクリーチャーを1体選ぶ。そのクリーチャーとこのクリーチャーを持ち主の手札に戻す。

DMR-05で登場したサイバー・コマンド/フレイム・コマンド/エイリアン。
cipでの1ドロー、スピードアタッカー、自分のターンのはじめに他のクリーチャーとこのクリーチャーをバウンスする能力を持つ。

こいつの能力では同時にバウンスも行える。
しかしタイムラグがあるので、完全に安定した使い方は難しいか。


補足

  • 名前の由来
名前の由来はハードロックバンド「ディープ・パープル」か。
効果も楽曲「スモーク・オン・ザ・ウォーター」の名前から来ているような気もする。
フレーバーテキストも楽曲「バーン」の歌詞から引用してると思われる。

また、名前やイラストから紫色が連想できるが実は古代中国では紫色が高貴な色とされていた。
K・ソウルを持っているのはそういうネタなのかもしれない。

  • イラストコンテスト
タカラトミーのHPで開催されたイラストコンテストの受賞作品の一つ。
このカードはグランプリを受賞した。

イラストを担当しているのは、現在ではデュエマの看板絵師として名高いイトウヨウイチ氏。
このカードが切っ掛けで本格的にイラスト業に踏み込み、新章デュエル・マスターズ以降は主人公切札ジョーの切り札クリーチャー全てのイラストとデザインを担当するという快挙を成し遂げている。



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最終更新:2023年09月12日 20:37

*1 画像出典:pixiv イラストレーターイトウヨウイチ氏 デュエルマスターズ【ディープ・パープルドラゴン】 2010年7月4日掲載 https://www.pixiv.net/artworks/11684682 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids