タマシード

登録日:2022/05/03 Tue 00:33:00
更新日:2023/04/13 Thu 18:16:44
所要時間:約 5 分で読めます






革命の意志は、石版となっても受け継がれ続ける。


封じられていた邪神が、今、よみがえる。



タマシードとは、王来MAXで登場したデュエル・マスターズの新たなるカードタイプである。


概要


王来MAX

タマシードはクロスギアやフィールドのようにバトルゾーンに出して使うカードであり、クリーチャーと同様にレクスターズジョーカーズなどの種族を所持している。
王来MAX第1弾時点では、いずれのタマシードもバトルゾーンに出た時の能力とシンカライズという能力、レクスターズ関連の種族を持つのが特徴。最終弾(と言っても第2弾だが)ではシンカパワーを持つタマシードや、シンカライズを持たないタマシードも登場した。
バトルゾーンに出ると固有の効果を発揮し、そのままバトルゾーンに残るのがタマシード共通の性質。

そして使った後はただの置物……になるわけではない。

「シンカライズ」の能力は「このタマシードがクリーチャーであるかのように、この上に進化クリーチャーを置いてもよい。」というもの。

すなわち、「出た時の能力で仕事をしつつ、その後はバトルゾーンに残って進化クリーチャーの進化元になる」というのがタマシードの肝要。進化元がいないと機能せず、進化元のクリーチャーを出しても除去されると出せない、という進化クリーチャーの弱点をサポートするカードタイプなのだ。
また、スター進化クリーチャーが攻撃されてバトルゾーンを離れた時もタマシードはもちろん残る。タップしていようがクリーチャーではないので攻撃されないため、次の進化に繋ぎやすい。

ゴッド・オブ・アビス

レクスターズの戦いが完結した後のシリーズであるゴッド・オブ・アビスでも、タマシードは引き続き登場。
シンカライズを持つタマシードが存在しない代わりに、場に出た直後には効果を発揮しないシステム型のタマシードが増加した。

場に残ることのメリットについては、自身と同じ文明のクリーチャーとタマシードが一定数存在することで追加効果を発揮する「シビルカウント」がその役割を担っている。
また、一定の条件を満たすことでクリーチャーとして扱うようになる「タマシード/クリーチャー」が新たに登場した。
置物としての役割の増加やマジック・ザ・ギャザリングの神サイクルを彷彿とさせるタマシード/クリーチャーの登場など、よりあちらにおけるエンチャントに性質が近づいたといえる。

なお、「タマシード/クリーチャー」は全て種族にACEを持ち、よくある質問では「タマシード/クリーチャー」ではなく「ACEクリーチャー」と称されている。


運用上の注意点


タマシードは種族こそ持つが、進化元として参照する時以外はクリーチャーではない点に注意が必要。

大集結!アクア・ブラザーズ P 水文明 (3)
クリーチャー:リキッド・ピープル/ハンター 1000
自分のターンに自分の手札が7枚以上あれば、各ターンに一度、自分のリキッド・ピープルを1体、コストを支払わずに召喚してもよい。
自分のターンの終わりに、バトルゾーンにある自分のタップしているリキッド・ピープル1体につき1枚、カードを引く。

例えばこのカードはリキッド・ピープルを参照するが、○体と指定している。そのため1枚と数えるタマシードである《ツヴァイの海幻》を踏み倒すことはできないし、《ツヴァイの海幻》がターン終了時にタップしていたとしてもドロー枚数に計上することはできない。

アクア少年 ジャバ・キッド C 水文明 (2)
クリーチャー:リキッド・ピープル閃 1000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から1枚目をすべてのプレイヤーに見せてもよい。それがリキッド・ピープルであれば、自分の手札に加える。

逆に種族だけを指定するカードであれば、タマシードでも問題なくサポートを受けることができる。
既存の種族サポートと組み合わせる際はテキストに注意しよう。

最後の注意点としてシンカライズはバトルゾーンに存在する時のみ適用できる能力である。
つまり、現状墓地進化やマナ進化といったバトルゾーン以外から進化元を調達してくる進化方法でタマシードを進化元にする事はできない。

なお、NEO進化は「クリーチャーが下にあれば、これをNEO進化クリーチャーとして扱う」という注釈文なのでタマシードを進化元にしても進化クリーチャーとして扱われないのではないか?と危ぶまれたが、こちらはルール変更によって下にカードがあればNEO進化クリーチャーとして扱われるようになったため、問題なく運用できる。


設定



ジョー星跡地に辿り着いたジョニーは、モモキングを助ける前にまずは宇宙空間に放り出された瀕死のジョーカーズたちをタマシードにすることで、どうにか救出していたのだった!

鬼レクスターズとは、英雄だったクリーチャーが鬼の歴史に取り込まれたことで、ジャオウガの配下へと下っていった存在。それを巻物に封印することでより力を凝縮したのが鬼レクスターズのタマシードなのだ!

超獣世界は鬼の侵攻によって自らの存在が危機におかれていることを絆の力によって察し、各文明からその歴史が刻まれたタマシードを次々と生み出したのだ!!

王来MAXにおけるタマシードはレクスターズ鬼レクスターズ双方に存在するが、陣営ごとにその起源は異なる。

ジョーカーズのタマシードは、ジャオウガジョー星を破壊した際に宇宙に放り出された瀕死のジョーカーズたちをどうにか救出した際に作り出された。
アニメでもアバクによってジョー星が破壊された点は同じだが、ジョーの元にたどり着くまでに時間がかかるために魂の結晶として託されたものとなっている*1
そのため、ジョーカーズ・タマシードはジョーカーズのマスターが彼らを生み出した際の絵であり、カードイラストでは半透明のジョーカーズたちが共に写っている。
命名規則は《○○の心絵(メモリー)》。

鬼レクスターズのタマシードは英雄の力を巻物に封印したものであり、イラストはの世界のクリーチャーの版といったもの。巻物を広げることでその力を受け、パワーアップすることが可能。
命名規則は《○○の巻or封》。

それらに該当しない各文明のタマシードは、鬼レクスターズの襲撃に対抗して超獣世界が作り出した物。
単色タマシードの命名規則は《○○の天宝(ジュエル)or海幻(ビジョン)or黒像(シャドウ)or炎霊(ソウル)or地板(ルーン)》。いずれも五龍神から1文字ずつ引き継いでいる。
最終弾で登場した多色タマシードは《スターマンの(ストーン)》に《ナーガの(リング)》と、2体の五龍神から取ったものになっている。

ゴッド・オブ・アビスで登場したタマシードは、各文明のコインや高級カスタムパーツのタイヤスマートフォンならぬスマート短冊ゴルフクラブなど、その文明で流通している物品がメイン。
タマシード/クリーチャーの設定は詳細には明かされていないが、何らかの理由で力を封じられているクリーチャーであることが多い。


主なタマシード


王来MAX出身

ヘルコプ太の心絵 C 自然文明 (1)
タマシード:ジョーカーズ/レクスターズ
シンカライズ:このタマシードがクリーチャーであるかのように、この上に進化クリーチャーを置いてもよい。
このタマシードが出た時、自分の山札の上から4枚を見る。その中から進化クリーチャーを1体相手に見せ、手札に加えてもよい。残りを好きな順序で山札の下に置く。

ジョーのS-MAX進化」で登場したタマシードであり、進化クリーチャー限定の《トレジャー・マップ》を発揮した後バトルゾーンで進化元になる。シンプルながら初動として優秀な1枚。

スロットンの心絵 R 光文明 (5)
タマシード:ジョーカーズ/レクスターズ
S・トリガー
シンカライズ:このタマシードがクリーチャーであるかのように、この上に進化クリーチャーを置いてもよい。
このタマシードが出た時、次のうちいずれか1つを選ぶ。
▶カードを1枚引く。
▶光のコスト7以下の進化クリーチャーを1体、自分の手札から出す。次の自分のターンのはじめまで、そのクリーチャーに「ブロッカー」を与える。(「ブロッカー」を持つクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をそのクリーチャーに変更してもよい)

同じくスタートデッキで登場したS・トリガー付きタマシードで、《ドラゴンズ・サイン》と《王来英雄 モモキングRX》の出た時の能力を足して2で割ったような踏み倒し能力を持つ。
S・トリガーを持ちながらコスト5と手打ちでも十分なコストであり、これと相互に踏み倒せる《「正義星帝」 <ライオネル.Star>》と組んで活躍している。

ストリエ雷鬼の巻 C 火文明 (1)
タマシード:デモニオ/鬼レクスターズ
シンカライズ:このタマシードがクリーチャーであるかのように、この上に進化クリーチャーを置いてもよい。
このタマシードが出た時、自分の手札を1枚山札の下に置き、その後、カードを1枚引く。

こちらはアバクのスタートデッキで登場した、鬼の世界のミスト・リエスのタマシード。
手札を整えつつ進化元として残るため、《オンソク童子 <ターボ.鬼>》に進化して素早くコマンド侵略に繋ぐことができる。
手札が0枚なら1ドローでき、《邪王来混沌三眼鬼》の仕込みにも役立つなど、器用に動けるタマシード。

バライフの地版 C 自然文明 (4)
タマシード:グランセクト/レクスターズ
このタマシードが出た時、自分の山札の上から1枚目をタップしてマナゾーンに置く。その後、自分の他のタマシードがあれば、自分の山札の上から1枚目をタップしてマナゾーンに置く。

シンカライズを持たず、新章以降のカードである《κβバライフ》のタマシードという異例づくめのタマシード。
性能は条件付きの《フェアリー・ソング》であるためタマシードの併用は必須。

ちなみにカード番号が72であり、その上下は《ひょうたん <ヘラクレ.Star>》《ライマー・リライド》とどちらもクリーチャーである。本来タマシードはクリーチャーの後の番号になるはずであり、「本来は《κβバライフ》のレクスターズ・クリーチャー版だったが、性能を調整する段階で急遽タマシードに変更されたのではないか」と推測されている。

ゴッド・オブ・アビス出身

多目的タッチ短冊 iZaq(アイザック) UC 水文明 (4)
タマシード
S・トリガー(このタマシードをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ使ってもよい)
このタマシードが出た時、または各ターンはじめて自分の呪文または他のタマシードを使った時、相手のクリーチャーを1体選ぶ。次の自分のターンのはじめまで、そのクリーチャーは攻撃もブロックもできない。

ゴッド・オブ・アビス第1弾で登場したタマシードであり、「音楽」の力を信じて行き着いた“ハイク”を詠む、GOAの水文明を象徴するタマシード。
効果としては出たときと各ターン最初に呪文か他のタマシードを使ったときに相手1体を止めるシンプルな効果だが、タマシードとして場に残ることでシビルカウントに貢献でき、2枚目以降でさらに相手の行動を封じられるといった独自のメリットが存在する。

深淵の支配者 ジャシン SR 闇文明 (4)
タマシード/クリーチャー:アビスロイヤル/ACE 9000
自分のターンのはじめに、自分の山札の上から1枚目を墓地に置いてもよい。その後、コスト3以下のクリーチャーを1体、自分の墓地から出してもよい。
自分の闇のクリーチャーまたは闇のタマシードが合計4つ以上なければ、バトルゾーンにあるこのタマシードはクリーチャーとして扱わない。
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)

「スタートWINデッキ 邪神・フロム・アビス」で登場したタマシード/クリーチャー。
条件はシビルカウント4と同一*2であり、他に闇のクリーチャーかタマシードが3つあれば4マナP9000のW・ブレイカーとして行動できる。
タマシードとしての能力は《激天下!シャチホコ・カイザー》の小型クリーチャー蘇生に墓地肥やしが加わったものであり、《悪魔妖精ベラドンナ》や《解体人形ジェニー》といった自壊サイクルを再利用するだけでも強力。そのためもっぱらクリーチャー化は無いものとして扱われ、除去されにくい置物として運用される
因みにアビスロイヤルデッキとの相性も余り良くないので、仮にもスタートデッキの切り札なのに投入される事は稀である。


余談


  • タマシードはクリーチャーでも呪文でもないため、単騎ラフルルを始めとした今までのS・トリガー封じの大半に引っかからない。G・ストライクの導入も含め、こうしたトリガー封じがデュエマの「シールドブレイクが逆転に繋がる」ゲーム性を損ねていたことへの反省の側面もあるのだろう。

  • 実はタマシードというカードタイプは、「裏の章 パラレル・マスターズ」の《ルナ・デイブレイクΣ》において存在が言及されていた*3
    もっとも同時にデュエリストという未知の概念を参照する《フューチャー・ハンド》も登場していたため、プレイヤーたちはどれが実装予定なのかと軽い疑心暗鬼に陥っていたのだが……


修正を超え、追記へと加速する。

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最終更新:2023年04月13日 18:16

*1 大筋は共通しているが描写がややマイルドになった、といったところ。

*2 デメリット能力のため、シビルカウントとしての記述ではない模様

*3 このパックでコラボしたマジック・ザ・ギャザリングで似た立ち位置にあるセットで、《タルモゴイフ》がプレインズウォーカーというタイプを先取りしていたことへのオマージュ