ザンパ星人

登録日:2014/11/18 Tue 21:24:09
更新日:2024/03/03 Sun 00:02:55
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ウルトラセブン』の第35話「月世界の戦慄」に登場した宇宙人
名前の由来は映画『道』に登場する大道芸人『ザンパノ』から。
身長:1.9メートル
体重:60キログラム
演:鈴木邦夫

三年前、地球侵略を企んで攻め寄せたがキリヤマ隊長とクラタ隊長によって全滅させられたヘルメス惑星の宇宙艦隊の生き残り。
TDFとウルトラ警備隊は歴代防衛組織の中でも規模が大きく戦力が充実している方とはいえ、
太陽系の外に出るのもいっぱいいっぱいな地球人の、しかもたった2機の戦闘機にやられるとはどこまで弱かったんだ…。
キリヤマ隊長とクラタ隊長に復讐するため、地球防衛軍の月面基地を破壊して二人を誘き出そうと企む。
クラタ隊長の部下・シラハマ隊員を殺害して成り代わっている。

月怪獣ペテロを操り、月面基地を破壊してキリヤマ隊長とクラタ隊長を誘き出すことに成功。
クラタ隊長と共にステーションホークに乗り込み、機内から装置をつかってウルトラホークの機器を狂わせたり、通信を妨害する。
一度はクラタ隊長を罠にはめてウルトラガンを奪い、さりげなく振る舞うよう脅すが、駆けつけたダンとキリヤマ隊長が事前に超音波を逆探知して発生源を特定していたことと、あのクラタ隊長がウルトラガンを所持していたかったことで正体を見破られ、3人を襲おうとするが射殺された。

目的が「地球人によって殺された同胞の復讐」という復讐鬼キャラなのだが、本来は大人しい怪獣であるペテロを利用したりそもそも同胞が殺されたのは地球を侵略しようとして防衛されたからだったりで、同情の余地はほぼ無い。
よく誤解されているが、全滅したのはあくまで地球侵略に来た軍だけであり、ザンパ星人自体が全滅したとは語られてはいない。
また、攻めてきたのは「ヘルメス惑星」の宇宙艦隊であることから、もしかしたらザンパ星が攻めてきたのではなく、このザンパ星人が傭兵とかザンパ星からの派遣のような形で艦隊に参加していたのかもしれない。

演じているのはシラハマ隊員役の鶴賀二郎氏だと言われていたが、鶴賀氏は後のインタビューで否定。その後、佐々木助監督のメモ書きから鈴木邦夫氏の名前が発見された。


◆月怪獣ペテロ
身長:60メートル
体重:7万~3万7000トン

ザンパ星人が操る怪獣で、イソギンチャクかホヤのような姿をしている。
元はに生息する大人しい怪獣らしく、事実ザンパ星人に操られるまでは地球防衛軍が月面基地を建設しても手出しせず暮らしていた。
軟体動物のような生物で、体が柔らかく打撃攻撃は通じない。武器は体表から発射する強力な溶解液及びガスと発光部から連射する赤色光弾「レッドショット光線」。溶解液を吐くと、その分軽くなるとされる。
月の寒さのために力を出せないセブンを苦しめたが、突如降ってきた隕石の熱で力を取り戻したセブンのワイドショットで倒された。

ザンパ星人の身勝手な復讐劇に巻き込まれ利用された挙句、最期は倒されるという本エピソード一の被害者である。
故・大伴昌司の怪獣図鑑では「象のウンコのような怪獣」と評される悲劇に見舞われた。


派生作品

  • 一峰大二のコミカライズ版『ウルトラセブン』
シラハマ隊員の宇宙服を着ていた本編と異なり、プロレスラーのようないでたちをしている。冒頭、ウルトラセブンを模したロボットで遠隔指示器の実験を行っており、その頭頂部を破壊することに成功する。
月面基地をペテロに襲わせ、地球防衛軍のシラハマ隊員に化けてキリヤマ隊長とダン隊員を月面におびき寄せる経過は本編とほぼ同じだが、こちらにはクラタ隊長は登場していない。シラハマはクラタではなくキリヤマ配下の建設技師となっている。

正体を知られて早々に射殺された本編と異なり、キリヤマを気絶させ、ダン隊員を遠隔指示器で浮かせた岩の下敷きにするも、その瞬間にウルトラセブン登場。この時点で初めてダン=ウルトラセブンと知ったザンパ星人は、月怪獣ペテロを召喚する。
ペテロの武器は本編と異なり、物体を砂と化して崩壊させてしまう強力な砂嵐。セブンはペテロの吐く砂嵐を三度回避するが、ザンパ星人の遠隔指示器でエメリウム光線発射のポーズのまま体の動きを止められ、真っ向から砂嵐を浴びて物言わぬ砂像と化す。
「はははざまあみろっウルトラセブン」哄笑しながらセブンの崩壊を心待ちにするザンパ星人であったが、セブンの体表に堆積した砂が崩れ落ちただけで、セブンは無事であった。
固まったままのセブンに対し、ペテロは砂嵐の第2撃を放つが、今度はセブンは砂像になりながらもエメリウム光線を発射し続け、昏倒したペテロに押されたザンパ星人が遠隔指示器を取り落とし、セブンは体の自由を取り戻す。
そして放ったアイスラッガーを、意外に俊敏に避けたペテロ。セブンの頭頂部にアイスラッガーが戻ってくる一瞬に、再び遠隔指示器を使い、セブンの頭頂部を破壊!したと思ったのは幻で、セブンは身体を縮小し、難を逃れていた。
ペテロに小型セブンを踏み潰すように命令するも、再び巨大化したセブンのアイスラッガーによって、ザンパ星人はペテロと運命を共にした。

月着陸時に壊れていたはずのホーク2号は無事地球への帰還の途に就くが、誰が修理したかは不明である。

「フィギュア王No.118」に掲載された同じく一峰大二の漫画『宇宙人15+怪獣35』では冒頭に登場、チブル星人共々巨大化してセブンを襲った。
ペテロも再登場している。

追記・修正は月面に想いを馳せてお願いします。

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最終更新:2024年03月03日 00:02