暴龍事変 ガイグレン

登録日:2014/12/08 Mon 15:56:18
更新日:2024/03/09 Sat 23:03:58
所要時間:約 3 分で読めます








エバーローズと別部隊で光文明を率いていたアリエースだったが、グレンモルトと交戦。その最中のガイグレン暴走事件でアリエース部隊は全滅した。





《暴龍事変 ガイグレン》はデュエル・マスターズのクリーチャーである。

概要

DS第1弾で猛威をふるったグレンモルトガイギンガであったが、グレンモルトはそのガイハート、ひいてはガイギンガの力にやや飲まれていた。

そして、対にはガイギンガの力に飲まれてしまう。

暴龍事変 ガイグレン 火文明 (9)
クリーチャー:ガイアール・コマンド・ドラゴン/ヒューマノイド爆/ドラグナー 11000+
スピードアタッカー
マナ武装 9:このクリーチャーが攻撃する時、自分のマナゾーンに火のカードが9枚以上あれば、そのターン、このクリーチャーをアンタップしてパワー+3000する。
W・ブレイカー
相手がこのクリーチャーを選んだ時、このクリーチャーのパワー以下のパワーを持つ相手のクリーチャーをすべて破壊する。

我を失ったグレンモルトは、その時交戦していたアリエースの部隊を蹂躙。彼らはなすすべもなく、来るはずもないエバーラストに助けを求めるのであった…。

さて、真面目な解説をしてみよう。

DS環境では初の3種族をもったクリーチャーである。ドラグナーを持っているが、ドラグハートを呼ぶことができない。ガイギンガとグレンモルトがくっついたということをフレーバー的に示しているのだろう。

その変わり、単独でSAWBを持ち、相手に選ばれた時の効果として自分以下のパワーを持つクリーチャーを全て破壊できる。

だが。
キモと言えるのはなんといってもマナ武装9の効果。マナに火が9枚ありさえすれば、無限攻撃し、しかもパワーがその度上昇する。

まさにビクトリーらしい強さ…と思うじゃん?

何が問題か

マナ武装9の効果なしでは使いづらい。しかしマナ武装9の効果はどうだ。

わかるだろうか。無限回の攻撃で確かにトドメこそさせるだろうが、それがマナゾーンに火が9枚。
普通に考えて「貯まるかんなもん」である。

一応、火にもチャージャーはある。しかも3コストチャージャーだけで5種類もある。
だが、それでも手札を引くことに今度は注力しなければならない。
しかしそっちも手を入れて、なんとか出したとして。

自分のクリーチャー惜しさにこいつを除去しない、なんてプレイヤーがいるだろうか?
兎にも角にも除去を撃ってくる。
しかもかつては除去する際の裁定から、除去時には選ばれた時の効果を発動できないという仕打ちだった。後に改善され、ガリョウもガイグレンにあわせることになったが。

しかも選ばなければいいのでクロック出して返しに《インビンシブル・アビス》とか、あるいは《凶英雄 ツミトバツ》とか、《真実の王 ヴィヴァルディ》…は流石にねえか。
あと、ぶっちゃけこいつがアタックするとき、の効果なのでアタックと無関係にタップしてしまえばOK。
《スーパー・スパーク》などで止めてしまえば選んでないので問題ない。《深海の伝道師 アトランティス》がキューブでめくれても終了。

「えっなにこいつ使いづらい」と思うだろう。普通である。しかも同弾のもう片方のビクトリーが《龍波動空母 エビデゴラス》。釣り合ってねえ。

だが。

用法

まず連ドラをステロイドで赤寄せして組めば意外と行ける。まあ普通次元龍覇や二刀龍覇優先します?そうっすよね。

次に赤単で大型を出せる構築なら行けます。え?また次元龍覇や二刀龍覇?「爆」でもいいね。

こいつが一番輝くのは、マナが溜まりやすくマナ武装も発動しやすい【薫風武装】である。

《薫風妖精 コートニー》や《薫風の面 ニャス》《龍覇 イメン=ブーゴ》でマナを全ての文明としてみなしつつ、ドミティウスで豪快に踏み倒す。
これなら何の問題もない。それでも9マナは苦しいが、自然にはマナブーストはごろごろあるのでなんとかなる。

…それでも次元龍覇や二刀龍覇に比べるとそれだけでゲームが決められるというには重い。
しかも背景ストーリーでいえば、グレンモルトが暴走して仲間を危うく犠牲にしかけるという最悪のカードであり、ヒーロー性があまりないのも困りものである。
使いこなすにはグレンモルトとガイギンガへの愛が必要となるか。
とはいえ、薫風武装では他と違いドラグハートに依存しない強さなのでしっかり切札に据えることはできる。ちゃんと使いこなせれば、環境を荒らしまわることも可能であろう。

だがその後、スーパーVデッキ「勝利の将龍剣ガイオウバーン」の登場後、火のデッキにタッチで自然を入れてマナ武装を使うという戦法が使いやすくなり、
それにともないガイグレンも使いやすくなった。とはいえどそのデッキに収録されている《次元龍覇 グレンモルト「覇」》などのカードだけでも十分強力であり、
マナ武装の条件が重めなガイグレンは隠し味として投入されることが多い。終盤泥試合になった際などにガイグレンを出せれば相手のシールドが何枚あろうと一気に決着を付けられる。
実際にデュエルマスターズの全国大会であるデュエマ甲子園でもガイグレンは大活躍したのであった。ビクトリーの座を取り戻したぜ!

その後超天篇環境でツインパクトとドラゴントリガーの増加により再び実戦レベルに登ったが、やがてGRクリーチャーに追い出されていく。
しかし王来篇ではチャンピオンシップ(リモートデュエマ)3位入賞とポテンシャルの高さを見せている。

デュエル・マスターズ プレイスにおいて

ネックだったマナ武装が9→7に減ったため使いやすくなった。
主に【モルト王】でのサブフィニッシャーとして使われている。

VSにおいて

VSでは勝太が中華料理屋のオヤジからもらう新たな切札。
初使用の鎌瀬戦ではマナ武装9の無限攻撃を遺憾なく発揮し勝利に導いた。

ギョウ戦では3D龍解で出したバトライ武神の効果で、ドラゴ大王やGメビウスと一緒に出陣し、ギョウに襲いかかった。
ビクトリーカードを3枚出せるとか勝太なにもんだよ…さすがは切札家というべきか。

漫画において

背景ストーリー漫画であるはずの藤異秀明氏の『Duel Masters Saga』では、なんと真逆の展開を見せる。

なんと、グレンモルトが怒りのままにガイギンガを乗っ取る。

自分の父親を悪魔龍に変えてしまったドラグナーに対して、復讐したいという気持ちから、グレンモルトがガイギンガを吸収してその力を得たのがガイグレンなのである。
龍神を吸収するとかなにもんだよグレンモルト…

だが当然これはグレンモルト、そしてガイギンガに負担を掛ける行為だった。グレンモルトがガイギンガの忠告を無視して暴走をはじめようとする。
そこでガイギンガは、契約を一方的に打ち切ることでこれを解除しようと試みる。だがこれは、グレンモルトとガイギンガがそのまま死ぬことを意味していた。
ことここにおいてことの重大さを認識したグレンモルトは、ガイギンガに対して改めて命を差し出し契約を結び直す。
ここにあらためてグレンモルトとガイギンガは絆を取り戻したのであった。

やっぱ漫画のガイギンガさんいい人すぎるだろ。



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最終更新:2024年03月09日 23:03