平賀才人

登録日: 2012/01/28(土) 16:35:34
更新日:2024/03/10 Sun 16:21:44
所要時間:約 11 分で読めます




下げたくない頭は、下げられねえ!







ゼロの使い魔』の主人公。
名前の由来は平賀源内で、小説の原案では発明少年だった。彼の”科学”が第五の系統になる予定であったので、その名残である。

日本の普通の高校生で、ルイズに召喚魔法『サモン・サーヴァント』で呼び出されたことから使い魔となる。
はじめは嫌々でルイズとの仲も険悪だったが、次第に困難を乗り越えていくうちに互いを意識するようになっていった。
使い魔のルーンは伝説の使い魔『ガンダールヴ』のもので、あらゆる武器を使いこなすことができる。

この能力を駆使して数々の動乱を潜り抜け、やがて救国の英雄として祭り上げられるようになる。


◆人物
性格は楽観的でお人よし、馬鹿でかつスケベ。
特にこれといって秀でたものを持たない普通の高校生であるが、異世界に来るという状況で落ち着きを保っているあたり順応性は高いもよう。
ただし、ラノベ主人公の例に漏れずに鈍感で朴念仁。

正義感が強く、引かない性格であるのでハルケギニアの常識になじめずにトラブルとなってしまうこともしばしばある。
けれども、大切な人のためならばあえてプライドを捨てることもある。

使い魔としての生活にはなじんでいるものの、やはり望郷の念は捨てがたく、思い出して黄昏ることもある。

よくも悪くも思春期の不安定な少年であり、彼の大胆な行動がハルケギニアの運命を揺り動かしていくことになる。

作中では多くの功績からシュヴァリエの称号や領地を与えられたりと大出世しているが、知人以外の貴族達からは
成り上がりの平民として敵視されるようになり、ついには暗殺されかかったりと苦労の絶えない日々を送っている。






なお、作中では最新巻までおよそ二年が経過しているのに彼の身につけているのは召喚されたときのパーカーのままである。
何度も斬られたり撃たれたり魔法を食らったりしているのに、いつの間にか再生している一張羅はなにでできているのだろうか……
なお、ルイズからの「何でできてるの?」という質問に「ポリエステルだよ」と答えていた。
どうやら彼のいた地球では、ポリエステルは自己再生能力を持つ超繊維らしい。

助平についても筋金入りで、シエスタに自作のセーラー服を着せて悦に入ったり、
ティファニアの爆乳を見て「バスト・レボリューション」なる新語を発明したり、
反面ルイズのナイチチに対しては「レモンちゃん」なる表現を生み出すなど、作中全編を通してはっちゃけている。


※以下最新刊のネタバレを含みます



◆作中での人物関係
当初はルイズに使用人代わりにされており、雑用や洗濯、着替えの手伝いをさせられていた。
このあたりでは才人が反抗的な態度をとっていたこともあって、床に藁を敷いて寝かされたりなど待遇はひどい。
しかし才人も余計な言動や悪戯でルイズの神経を逆撫でしているので、実際はどっちもどっちである。

ルイズに対しては早いうちから意識し始めているが、ちょっとくっつきかけたらケンカ別れしてを繰り返していた。

事件や冒険を重ねていくうちに、トリステインでの知人も増えていく。
メイドのシエスタからは好意を寄せられ、ギーシュなど学院生の悪友ができ、貴族や平民を問わない人脈の多さは、本人は自覚していないが相当なチートである。

また序盤では露骨に差別される中で友好的でありかつ地球への好奇心も強いコルベール先生とはずっと仲が良かった。
倫理観などが今の地球人に近くある意味では才人の数少ない理解者であり、中盤に彼が死んだと思っていた時は一時期情緒不安定になっている。

そしてルイズに対しては、アルビオンでの決死の七万止めに向かう際に思いを固め、我が身を省みずに貫いた。

その後、アンリエッタ、タバサティファニアらに惚れられるがルイズに対する思いは変わっていない。
その理由も「ルイズに好きと言った、その言葉を嘘にしたくない」という大変男らしいもの。

しかしフラグ乱立体質は変わっておらず、ルイズにバレたらおしおきまっしぐらなことをどんどん重ねている。
シエスタやタバサなどは二号でもかまわないと開き直っており、才人の苦労が軽減される日は遠そうである。



そして、原作最終巻とアニメ最終作では……ぜひその目で確かめて欲しい。


◆虚無の使い魔として
かつて始祖ブリミルが従えていたという伝説の使い魔『ガンダールヴ』のルーンを左手の甲に持つ。
これは武器であるならば、その種類を問わずに操れるというもので、青銅の剣から地球の近代兵器まで大小を問わない。
ただし木剣のように練習用の模擬武器では発動しない。その線引きは不明。
ただしあくまでも『基本的な使い方が分かり、体が自動的に最適な動きをしてくれる』というだけであって、武器の応用や効率的な運用法等に関しては専門外である。
例えばタルブ村の戦いでは、才人はゼロ戦を縦横無尽に操縦はできたが、本来のゼロ戦乗りが常に頭に入れておかねばならない「弾丸の節約*1」にはガンダールヴの能力が働かなかったため、竜騎士相手に貴重な20ミリ弾を無駄遣いしてワルドとの交戦では撃てなくなってしまった。
タイガー戦車のような、複数人の操り手がいないと動かせないものを一人で動かせたりもしない。
また、その武器の経験がまったくなくても使えるようになるが、達人クラスの相手になると敵わない場合もある。
そのため才人は自分自身の力を底上げするために鍛錬を始め、アニエスに指南を受けることでガンダールヴなしでもかなり戦えるように成長した。

中盤において、使い魔のルーンには主人に従うようになる一種の洗脳効果がある疑いが現れたので、ティファニアの魔法でそれを打ち消した。
しかし、才人の思いに変化はなく、使い魔であることは関係なくルイズへの思いのために戦い続けていった。


◆才人が使用した主な武器
  • デルフリンガーCV:後藤哲夫
意思を持ってしゃべることもできる剣・インテリジェンスソード。
実戦における武器としてだけでなく、困ったときの相談役としてもしばしば才人たちを助けた。
魔法を吸収するという強力な特性を持っていて、才人は何度も命拾いしている。ただし魔法が強力すぎると吸収しきれずダメージが通ってしまう。
また、吸収した魔法のぶんだけ使い手の体を操ることができ、意識を失った才人を安全な場所まで運んだ。
アニメでは一度だけだがテレポーテーションを使っている。
元素の兄弟のドゥドゥーとの戦いで大破するものの、そのとき才人が持ち合わせていた日本刀に憑依しなおして後に復活した。

  • 破壊の杖(M72LAW)
地球でいう携帯用使い捨てロケットランチャー。
かつてなんらかの理由でハルケギニアに迷い込んだ米軍兵が持っていたものを魔法学院のオスマン学院長が保管していた。
土くれのフーケのゴーレムに対して使用され、これを撃破。弾がなくなったため、そのまま学院長に返還された。

零式艦上戦闘機、通称ゼロ戦。
これもかつてハルケギニアに迷い込んだ日本兵が使っていたもので、タルブ村で『固定化』の魔法をかけられて保存されていた。
特徴から、恐らくは52型。
アルビオンの竜騎士を相手に奮戦するも弾丸が尽き、ハルケギニアの技術では弾丸の製造が無理だったので、その後はもっぱら移動や偵察用に使われた。

ロマリアの地下墓地に保管されていた『場違いな工芸品』のひとつ。
作中では単にタイガー戦車と呼ばれているが、挿絵ではキングタイガー。
コルベールの助力でほぼ完全な形で使用することができ、ガリアの巨大騎士人形『ヨルムンガンド』の軍団を迎え撃って全滅に追い込んだ。
地球なめんなファンタジー」はこのとき生まれた名言。

  • 大いなる槍
「アハトアハト!そいつは素敵だ!大好きだ」

と、放送当時に全国のチビのメガネデブが歓喜したかは定かではないが、いわゆる旧ドイツ軍の高射砲「Flak88mm」
アニメ三期においてタイガー戦車の代わりにロマリアから与えられた。

「戦車兵の操るティーゲルのアハトアハトが、敵戦車を撃破するのが好きだ」

と、おっしゃられているようにタイガー戦車の主砲がこれの流用品であることから原作再現はできている。
ガリアからの脱出を阻むヨルムンガンドに対して撃ったが、ヨルムンガンドの防御魔法が原作より強力だったため一発目ははじかれた。

「ドクめ、頑丈に作りすぎだ……」

二発目はルイズが砲弾に「ディスペル」をかけることによって防御魔法「カウンター」の貫通に成功。撃破した。

なお、ちゃんと地面に設置して撃ってます。片手に持ってぶっ放てるのは婦警だけです。

後に東方号に搭載されてエンシェントドラゴンへの攻撃にも使用された。

  • 小型哨戒艇
聖地で発見された米海軍用の哨戒艇。全長は10メイル、速力は30ノット。
才人たちを追撃してきたエルフの水軍を引きつけるために使用された。

アニメ4機最終回で使用。エンシェントドラゴンに対抗するために持ち出され、最後はドラゴンにぶつけられて墜落。(才人は脱出。なお、機体に宿っていたデルフは消息不明)
「場違いの工芸品」としてハルケギニアに存在していた品ではなく、諸事情で日本に戻っていた才人によって拝借されたうえに使いつぶされるという…空自激おこ案件である。というか基地に忍び込んで戦闘機を盗み出すってどうやったんだガンダールヴの能力があっても説明しきれないぞ

  • この他にも、ロマリアで手に入れた日本刀や自動拳銃などを使用している。

二次創作作品では他作品のアイテムを使用することも多いが、そのさじ加減は作者次第。



備考
二次創作では、召喚の儀式の際に才人を別キャラに置き換えるだけで簡単にクロスオーバーを作れるために、
主人公でありながら大半の作品でははぶられるという不遇を味わっていた。
異世界に飛ばされて何度も死ぬ目に会うよりはいいかもしれないが
いや、くぎゅっ子やメイドや巨乳エルフとラブコメできるなら命を懸ける価値はあるか
作品によっては才人自身も登場してクロスオーバー元のキャラ(大抵は別の人物が召喚)と関わるパターンもある。



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最終更新:2024年03月10日 16:21

*1 ゼロ戦の機銃弾はトリガーを握りっぱなしにしているとほんの十秒程度で弾切れになってしまう