ディープ・オペレーション

登録日: 2015/01/08 Thu 16:02:16
更新日:2023/07/11 Tue 11:11:56
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"Let us begin the interrogation."

—Milporo, Council of Logos






《ディープ・オペレーション》は、デュエル・マスターズの呪文。

概要

DM-02で登場した水文明の呪文。

ディープ・オペレーション 水文明 (4)
呪文
S・トリガー
バトルゾーンにある相手のクリーチャーと同じ枚数のカードを引く。

相手が展開を好むプレイヤーならかなりのドローが見込めるかもしれない。4コストで3枚も引ければ《サイバー・ブレイン》相当になりうるうえ、
それ以上の《アクアン》もびっくりな枚数を確保できるかもしれない。色も問わないので《ストリーミング・シェイパー》などにも劣らない…

かもしれない。
いや、実際お膳立てされた状況なら強い。
もしデュエル・マスターズがサイドボーディングのあるTCGならサイドに入れてもいいのかもしれない。

だがデュエル・マスターズは一本勝負であることを考えると、相手に依存するカードは積みにくい。
相手がたくさん並べている頃というのは大抵ワンショット狙いであるため、このカードを発動したとて逆転できるかと言われると微妙なのである。
《終末の時計 ザ・クロック》などのほうがきっと、逆転への一手をもたらしてくれるだろう。
もちろん撃てるタイミングによっては一気に勝ちに行けるかもしれない。環境を読んで使うカードだろう。

だが、こんな相手依存のスペックの呪文で採用しづらいカードなのになぜかこのカードは

殿堂入りしていた

殿 堂 入 り し て い た

そう、こいつまさかの記念すべき第1回めの殿堂入りカードの5枚のうちの一枚なのである。

ちなみに他の面々はこんな感じ。

■《サイバー・ブレイン》
■《ストリーミング・シェイパー》
■《エメラル》
■《アストラル・リーフ》

…ほかは納得がいく。エメラルはシールドを仕込むクリーチャーとしては軽すぎるし、他の三枚は黎明期のドローソース特有のぶっ壊れであるから。
だが《ディープ・オペレーション》はそこまでのカードだろうか?

おそらくは

■《サイバー・ブレイン》のようなトリガー付きドロー呪文はまずい
■《ストリーミング・シェイパー》のような条件次第で4枚引くようなカードはまずい
■両方の条件を満たす《ディープ・オペレーション》も規制しようか

となったのだろう。…あんまりだよ…
(ちなみに当時は多色環境でないため《アクアン》はまだ注目されていない。)

アクア・ハルカス》を遥かに超える謎殿堂なのだが、もともとの知名度が低いせいか、あるいは呪文だからか、あまり同情されていない。

そんなカードだがそれでも一応は殿堂入りしたため、海外では調整版が出ている。

Thought Probe Water Civilization (4)
Spell
Shield Trigger
When you cast this spell, if your opponent has 3 or more creatures in the battle zone, draw 3 cards.
相手が3体以上展開している時、3枚引けるカード。《サイバー・ブレイン》の完全下位互換になっている。

この《Thought Probe》はKaijudoでもリメイクされた。
Thought Probe Water Civilization (5)
Spell
Shield Blast
Draw a number of cards equal to the number of enemy creatures in the battle zone.
Kaijudoのコスト論はデュエル・マスターズより1コスト上になるため、元のカードのほうに調整版の名前をつけた形になる。
だが元のコストでも使いづらいのに重くして大丈夫なんだろうか。



さて上述した通り、何故か殿堂入りを果たしてさらに使用率減少に追い打ちをかけられたディープ・オペレーション。
このまま同情もされず見向きもされずに、DMの歴史の闇に埋もれていくのだろうかと思われた矢先だった。

2016年、DM史上初の殿堂入り解除の試みが施行され、この呪文も無事殿堂入りの檻から13年ぶりに釈放された。
てか環境に影響を及ぼしていないこのカードの殿堂解除に13年もの月日が掛かるとは……。
13年だぞ、13年。当時の小学生プレイヤーは大学生か社会人になっている年月だぞ。

ちなみに、殿堂入り解除を記念してかDMX-22「超ブラック・ボックス・パック」に収録され、DM-02で収録されてから初めての再録となった。

しかし釈放されたのは良いものの、元々この呪文は相手依存のS・トリガーという欠点から評価は高くない。
そんなカードが、殿堂入り当時より尋常じゃないレベルでインフレを起こした今のDMで使われることが来るのだろうか。
むしろ、殿堂入りという称号を失ったことで、これから参入してくる新参デュエリストには存在を認知されることがあるのかすら怪しい限りである。

このカードよりも大量ドローが見込める呪文が多く増えているのも痛い(13年という年月を考えると仕方ない部分なのだが)。
とは言え、腐っても殿堂入りの称号を持っていただけあって、決して性能が駄目なカードではない。
これも上述しているが、使いどころによっては高い性能が見込めることは間違いないのだ。

上位種的なカードは存在するが、完全上位互換が殿堂解除までの間で出現していなかったのは救いだろう。

関連カード

割と派生的なカードは多い。腐っても殿堂入り経験のあるカードという事か…。

プラズマ・チェイサー 水文明 (6)
クリーチャー:ゲル・フィッシュ 4000
このクリーチャーが攻撃する時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーの数と同じ枚数のカードを引いてもよい。

同弾で収録されたディープ・オペレーションをアタックトリガーとして内蔵したクリーチャー。詳細はリンク先参照。

スピリチュアル・ウォーター 水文明 (3)
呪文
S・トリガー
バトルゾーンにある相手のタップされているクリーチャー1体につき、カードを1枚引いてもよい。

転生編で登場した転生版。コストが軽くなった代わりに相手のクリーチャーはタップされていないとドローの参照にできない。
転生前の相手依存は変わらないどころかむしろ更に不安定になった始末。コストが1軽くなったからどうしたというレベル。
この手の能力は相手が積極的にクリーチャーをタップしないと機能しなくなるというのも欠点であり、こちらがタップ呪文などで無理矢理タップさせてやる必要がある。

シャロウ・オペレーション 水文明 (3)
呪文
S・バック−水
バトルゾーンにある相手のタップされているクリーチャー1体につき1枚、カードを引く。

《スピリチュアル・ウォーター》のS・バック版。ただし、ネーミングやフレーバーテキストはディープ・オペレーションと対になっている。
《スピリチュアル・ウォーター》自体が強くないので、S・バックになったからと言って使えない。

アクア・ディープス 水文明 (7)
クリーチャー:リキッド・ピープル 5000
S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
このクリーチャーは攻撃できない。
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、バトルゾーンにある相手のクリーチャー1体につき、カードを1枚引いてもよい。

ディープ・オペレーションのイラストにて描かれていたリキッド・ピープルの4人が、長い時を経てまさかのクリーチャー化(既に一人は《アクア・チャージャー》としてクリーチャー化されているが)。
cipでディープ・オペレーションを内蔵しているS・トリガー所持のブロッカー。

クリーチャー故に相手の場にクリーチャーがいなくてもブロッカーとして最低限機能するため、ディープ・オペレーションと比べると相手依存の性質は弱まっている。
しかし、超天篇の時代のS・トリガーとしては力不足な性能。超天篇の最終的なインフレの様子を見ると、攻撃不可能なデメリットがなくても正直許されたかもしれない。

デュエル・マスターズ プレイス

DMPP-01 第1弾「超獣の始動 -MASTER OF DUEL-」にて収録。
テキストの文章こそ変化しているが能力自体に変化はなく、レアリティもそのままアンコモン。つまり、TCGからそのまま輸入されている。
ただし、プレイスではバトルゾーンに置けるクリーチャーが最高7体までとなっているため、実質的に最高7枚までのドローとなっている。

能力がそのままなので基本的な評価はTCG版から変わらなかった。一応カードプールが狭いDMRP-01環境ではたまに使われることもあったが、現在ではその需要も見られない。




さぁ、再び深き編集を練り込むがよい!

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最終更新:2023年07月11日 11:11