ゼルレウス

登録日:2015/07/29 Wed 15:53:41
更新日:2023/01/05 Thu 01:53:14
所要時間:約 9 分で読めます






『モンスターハンターフロンティアZZ』に登場するモンスター。


概要

大型アップデート『G3』のメインモンスター、及び同時期にサービス開始されたPS3&WiiU版パッケージモンスターを務める飛竜種。
別名『輝界竜』。
剛種(HR5、旧HR100)と烈種(G級)の個体が存在し、MHFでは初めての烈種モンスターとなる。


モンハンシリーズ皆勤賞である有名モンスター、リオレウスの近縁種。
古塔に生息し、白い甲殻と鱗に包まれており、爪などが蒼い結晶のように美しい輝きを放つ。
その出で立ちは「天界に住まうリオレウス」という表現がぴったりなほど、神話の生物っぽさを醸し出している。
事実、MHFの世界では「古塔の頂上に光が射し込んだ時にだけ現れる」伝説のモンスターとして語り継がれており、リオレウスが空の王ならゼルレウスは白き蒼空の王と称される。
また、伝承通りクエスト中は古塔の頂上エリアが明るく、光が差し込んでいるなどいつも違う雰囲気に。


火と雷の複合属性である「光属性」を操り、光の粒子を用いて翼や尻尾から原理不明の光弾を飛ばしたり、口からレーザーを照射したりするなど、完全にリオレウスとはかけ離れた能力を持つ。
というか運営自ら「メカレウス」なんて開き直っちゃうぐらいである。
しかし、挙動の不自然さで機械竜とネタにされたベルキュロスと違い、全体的にかなり滑らかな動きをする。


だが、最大の能力は「受けた攻撃の属性に適応し、それに応じて自らの姿と戦闘スタイルを変えること」。
例えば、片手剣や双剣などの斬属性なら、脚の蒼い爪の部分が棘のように大きく変化し、尻尾の甲殻が展開。
その部位が硬化するだけでなくハンター達を一挙に巻き込むような行動を優先して行うようになる。
ゼルレウスの適応能力は世界観上の伝承にも反映されており、ある地方では遭遇すると願いが叶うと祀り上げられているのに対し、別の地方では逆に災いが訪れるとして恐れられている。
姿ごとに全く異なる顔を持つように思われている辺り、MHFでは珍しい実にユニークな多面性のモンスターである。

ガッスン「えっ」
ミ・ル「えっ」
ザムザ「えっ」


ちなみに、ゼルレウスは上記の身体的特徴を含め、眼から赤い残光を引いているなど黒き飛竜UNKNOWNとの関連性を思わせる点があるのだが、そのUNKNOWNとの詳しい関係は今もハッキリしていない。
一つだけ言えるのは、彼らが光と影の相反する存在であり、同じ場所に集うことは本来決して有り得ないということである。


専用BGMは「光差す祭壇」「白き翼の絶対者」の2つあるが、どちらもモンハンの楽曲として見ると良い曲ではあるが全体的にかなり静かな曲調であり、異端。
特に形態変化前の「光差す祭壇」は環境音といったほうが適切なぐらい。



戦闘概要

G級では難易度★7として扱われており、マイナス900の防御減算にかかっても問題ない高防御力が必要。
烈種クエスト共通で難易度(★の数)は下げられない。



まず一番に知ってもらいたいのは、彼の行動が殆どリオレウスの姿を借りた別モンだということである。
尻尾回転や突進などの飛竜種基本モーション以外は、大半がゼルレウス独自の技ばかりなのだ。
震動を発生しながら飛び上がって地面を砕くプレス、ホーミング性の光弾で爆撃、などなど…
そのため、たかがリオレウスの近縁種などと甘く見ていると痛い目に遭わされる。

リオレウスと違い攻撃力が低く、行動速度も緩慢で、初めのうちはとてもゆったりした動きが多い。
尻尾回転なんてやる気があるのかと疑いたくなるほど遅い。
しかし、烈種では体力が減るにつれて加速的に上昇していく性質があり、それによる手数の多さで攻撃力をカバーしている。
最終的に同じ攻撃でも目に見えて素早さが上がるため、起き攻めをもらいやすく合間を縫っての回復も難しくなる。

ちなみに、残り体力はゼルレウスがまとう光の色で判別可能()。



最大の特徴である形態変化についてだが、斬・打・弾の3物理属性それぞれのダメージ蓄積を内部的にチェックしており、
基本はこの蓄積が一定値に達した時に適応を行い、形態変化するようになっている。
剛種では残り体力30%以下、烈種では3000ダメージ毎という条件が加わる。
烈種ゼルレウスの体力は24500であるため、理論上は8回ほど形態変化を行うことが可能になる。

この能力があるため、烈種ではPTが一つの物理属性に偏るといつまで経っても不利な行動パターンと肉質に固定化されてしまい、狩猟時間がとてつもなく長引く。
反対に、物理属性をなるべく分散するような構成を組めば形態変化を遅らせたり、上のケースよりも効率的にダメージを与えることが可能となる。


部位破壊は頭、脚、翼、尻尾。
脚と翼は片方を部位破壊した時点で報酬枠が発生するため、両方狙う必要はない。
変化後の形態で該当する部位は一気に硬化してしまい、破壊や尻尾切断が難しくなる。


弱点は龍、水、氷。
武器の属性的に相反するメラギナスの闇属性が効果的な他、ストーリークエストの歌姫武器などが持つ奏属性(水+氷の複合)も有利。
ただし、第一弱点の龍属性は硬化した部位のみ極端に効きが悪くなってしまう。


以下に各形態の固有技をピックアップ。


対斬形態

切断属性のダメージ蓄積で変化する。
外見の特徴は前述した通り。

足元に張り付くのが難しい攻撃を多用する。


  • 光の刃
普通は通常形態からある「低空で一回転する攻撃に、対斬形態で繰り出した際に付随する」光の刃のことを指すが、烈種では固有の技が追加される。
後方をディアブロスのような尻尾振りで1回薙ぎ払い、同じ場所を光の刃が追撃するというもの。
出が早く、安易に後ろ側で立つと巻き込まれる。

  • 急襲キック→レーザー→爆破コンボ
空中でホバリングしながら目標のハンターに狙いを定め、猛スピードで蹴りつつ尻尾からレーザーを照射して後退。
更に照射した直線状を時間差で爆破するという危険なコンボ技。
烈種では後半になるほど一連の動作が素早くなることも相まって、最初のキックは見てから回避では確実に避けられないレベルで高速化する。


対打形態

打撃属性のダメージ蓄積で変化する。
側頭部の突起が2本の角のように巨大化する。

性質上モンスターの頭部を狙うことが多い、打撃系の武器種を不利に陥れる技を繰り出す。
また、頭部以外の打撃肉質も最大30程度にまで硬くなってしまうため、穿龍棍のリーチ短モードが活かせなくなる。


  • 突進
角を地面に突き刺し、ブーストをかけながら突進する。
動作が短いので正面にいると対応が厳しい。

  • カウンター光ブレス
頭部に蒼いバリアのような光をまとい、全物理肉質を大幅に硬化させ、
ここに攻撃して弾かれたハンターに爆発する光のブレスを浴びせてくる。
あくまでも「頭部に攻撃して弾かれた時」がカウンターの発動条件となっているため、剣術スキル等で弾かれ無効を得ている時は何も起きない。
勿論、頭以外の部位に攻撃してもカウンターしないので攻撃チャンスにも成り得る。

  • 地面大爆発
烈種で追加。
地面に角を叩きつけて光のエネルギーを送り込み、振り上げると共に大爆発を巻き起こす。
叩きつける時に前方で震動が発生するため、正面に立つのはますます危険と言える。


対弾形態

弾属性のダメージ蓄積で変化する。
翼爪がUNKNOWNもかくやのレベルで肥大化。

ガンナーを潰すために遠距離への攻撃に特化している。
硬化する翼はゼルレウスの部位で最も大きいため、これを避けて弾を撃ちこまないといけない。


  • ピンポイント爆破
口元を光らせ、全ハンターの足元に光の爆発を発生させる。
いきなり爆発するので戸惑うが、判定・範囲ともに短いので回避は簡単。

  • 光弾の雨
バックジャンプと共に空中で結晶をばら撒き、ブレスで薙ぎ払い光弾に変えて撃ち落とす。
結晶の範囲外に逃れるのが最も確実か。

  • 滞空光ビーム
烈種で追加。
他の溜めが必要な攻撃技とは違うモーションで溜めた後、目標のハンターの背中に回りこんで光のビームで左右に薙ぎ払う。
当たるとかなり痛い。


全形態共通の大技

  • 閃光大爆発
烈種、かつ残り体力が瀕死ラインに到達して以降解禁される必殺技。
おもむろふいにその場で滞空して羽ばたき、光が強まったと思った瞬間にゼルレウスを包むような大爆発が巻き起こる。
全体的に攻撃力の低いゼルレウスでは唯一超ダメージを負わせてくる技で、適正防御にあたる防御力1700程度では当たり所が悪いと即死しかねない。
どの形態に適応していても問題なく行う。



武具

武具ともに剛種系統のみ存在。最終的に烈種段階まで強化が可能。


武器は前述した光属性を宿す。
ピンキリの多い剛種武器段階では珍しく即戦力になる性能であり、剛種武器のお試しで作るにはピッタリ。
現在ではHR5に初めて到達したハンターを対象に、ゼルレウスの剛種武器3本分の素材が貰えるようになっているので作成も簡単である。
烈種武器まで強化すると自動で「一閃+1*1」が発動する。

ただし、何もテコ入れが施されていない初期の烈種武器ゆえに、烈種防具5部位を着用していないと実用的な性能にパワーアップさせることができない。
現在は始種武器という更に1段階上のランクがあるため、始種武器化対応が待たれる。


防具は稀少スキル「適応撃」を有する。
このスキルは体力100以上でモンスターを攻撃した際、最も有効な物理属性でダメージを与えるというもの。
例えば、自分が切断属性の片手剣を使っていたとしても、攻撃した部位が物理属性肉質の中で打撃が最も弱かった場合、打撃属性の肉質を元にダメージを算出する。
つまり、本来は肉質的に不利な部位だろうと、他の有効な物理属性で効果的に殴ることができるのだ。
スキルのモチーフとなっているゼルレウス自身にもよく効く。
しかしながら代償として適用時のダメージ自体に下方修正がかけられるため、気になるなら一段階上の適応撃+2を発動させて下方修正を軽減するしかない。


余談

ゼルレウスは烈種の中でも「適正な防御力による被ダメージの効果的な軽減」が強く働いているモンスターである。
故に、GX段階まで鍛えたG級防具等であれば閃光大爆発以外で致命傷を負うことは少ない。
逆に最大防御力が低いGX秘伝防具は、どう足掻いても大ダメージの連続による生存率低下が避けられなくなっている。

G3当時は既にG級防具が主流になっていた事もあり、当初「烈種は覇種以上の難易度に違いない」と思い込んでいたハンター達は実際に相対して肩透かしを食らったと批判したのだが、
そのような声が上がること自体が、G級防具の優位性と秘伝防具の限界を裏付ける証拠にもなっていた。
(何故このような書き方をしたのかは秘伝防具の項目を見ると分かる)





追記・修正は適応力に自信のある人にお願いします。
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最終更新:2023年01月05日 01:53

*1 会心率を引き上げるだけでなく、会心ダメージ自体を引き上げるG級スキル。+1から+3までが存在する。