ラスタ(モンスターハンター)

登録日:2015/11/07 Sat 18:28:35
更新日:2023/05/15 Mon 18:51:34
所要時間:約 9 分で読めます







ラスタとは、『モンスターハンターフロンティアZZ』に登場するNPCの一種である。



概要

漢字での当て字は「頼狩人(らすた)」。
凄く大雑把に言えばオトモアイルーをそのまま人間ハンターに置き換えたような存在である。もしかして:オトモハンター
現在ではレジェンドラスタ、パートナー等といった「クエストに連れて行けるNPCハンター」全般を指す言葉として使われる事もあるが、ここに本家のオトモアイルーことパートニャーを加えた場合の総称は公式で「サポート狩人」と呼ばれる。

まずは始めに狭義の意味でのラスタを取り扱う。



MHFはオンラインゲーム故にPTプレイ前提(としたゲームバランス)の作りになっているが、よく一緒に狩りに行く相手ハンターが運悪くログインしていないと、(野良に抵抗が無ければいいが)普通は困ってしまうもの。
そんな問題を解決してくれるのがラスタである。
ラスタはいわばハンターの分身であり、多少の制約(後述)の中で好きに武具を装備させることが可能。
借りる(貸す)際には、ラスタ酒場と呼ばれる場所の受付で双方の同意のもと、同行契約を行って相手のラスタを借りることになる(その逆も然り)。


また、「見知らぬ人と本契約するのはちょっと躊躇われる…」という人見知りハンターのために、「一時契約ラスタ」というものがある。
こちらは相手のプロフィール画面を開いて「ラスタ確認」を選び、ラスタのステータス画面から相手の同意なしに契約することが可能。
借りる際に相手側へ通知が行くことも無いので、気軽に契約できるのがポイント。
ただし、あくまでも一時的な契約ゆえに、自分がログアウトすると契約が終わってしまう。

※補足:ラスタがいない場合は、通りすがりのNPC(という設定)である「フォスタ」がクエスト出発時に参加する。
フォスタは本当に適当な穴埋め要員なので、自分の装備が整ってきたら戦力には全く期待出来ない。
一時契約中心の場合はログイン時に誰かのラスタと一時契約する癖をつけておこう。


同行中はクエストにかかった時間で1分につきギルド貢献ポイントが1貰えるため、リザルトにクリアタイムが出ないMHFで狩猟時間を表す単位として1ラスタ、2ラスタ…という単語が用いられた。
ただし、パートナーも同行するとポイントが僅かに増量するので少し分かり辛くなる。


NPCの同行優先度はデフォルトで上から5番目がラスタになっている。
これはオプションから任意で変更することが可能。


ラスタの特徴

沢山あり過ぎるためかいつまんで説明する。

基本

普段は常にプレイヤーハンターに追従し、エリア移動しても即座についてくる。

プレイヤーと比べて異常にタフで、鍛えこんだパートナー程ではないがそこそこしぶとい。
他のNPC含めたラスタは乙、つまり「力尽きる」という概念が無く、体力が0になっても一時離脱するだけでダウン回数にカウントされない
離脱する時は彼ら専用の青いモドリ玉「復帰玉」で逃げ、戻ってくる際にもまた同じ手段でプレイヤーの元に復帰する。

更にスリップダメージも一切効かず、ガルバダオラ等のニフラムを浴びても平然と動き回る。
バルラガル、イビルジョー等の拘束攻撃も同様。
が、その一方で防御力を下げる「腐食やられ」には滅法弱く、あっさり離脱してしまう。


自前でアイテムを持っており、状況に応じて使う。
一応こちらは「底が尽きる」という概念はあるようだが、補充しているのか復帰時にまた使えるようになる。
また、それとは別のアイテムを使わせたい時は「アイテムセット」を選ぶ必要がある。
以下その一覧。

  • 粉塵セット
生命の粉塵をはじめとして、各状態異常を治療する粉塵、寒暖の強いエリアに適応する粉塵などを使う。
初心者にはおすすめのセット。

  • 笛セット
非戦闘時に鬼人・硬化笛を吹く。いくら吹いても確率で壊れたりはしない。
でも防御ダウンになっても吹いてくれる訳じゃないので正直ありがたみは薄いセット。

  • 投げナイフセット
毒・麻痺・眠り投げナイフを使う。
持たせた状態異常武器以外の状態異常を発生させられるのは便利だが、
眠り以外は発症してもやたらめったら投げたがる傾向があるのでもったいなく感じる。

  • 罠セット
ハンターと同じ罠を設置してくれる。
効果時間が総じて短いHCクエストでは無意味なので別のセットを持たせたい。

一時ラスタは本来の設定に関わらず、初めから粉塵・笛・投げナイフセットが使える。


ハンターが睡眠、気絶等の状態異常にかかると、キック等でわざわざ解除しに来てくれる。
多NPCに対しても同様に行う。


最後に重要なのが、ラスタ達の攻撃だけではボスモンスターの体力を0にすることは出来ない。
必ず1残した状態でストップする仕様になっているが、部位破壊自体は可能。
ただし、トドメを刺さずにいても小型モンスターなど別の要因で死んでしまう可能性はありうる。



戦闘AI

はっきり言ってアホの子。これに尽きる。


実装当時の技術の問題か、ゲームバランスの観点かは不明だが、彼らの思考は結構、いやかなり雑である。
基本的にモンスターと自分の高低差を殆ど考慮しないため(ガンナーを除く)、滞空中のモンスターの真下でスカスカ切り続けたり意味もなくガード体勢に入ったりすることが日常茶飯事。
これは滞空中のリオレウスは勿論、ヤマツカミヤマクライ等といった常時浮遊タイプのモンスター戦に顕著。みんな一体何と戦っているんだ…
最低限の攻撃動作はしっかり行ってくれるものの、プレイヤーが至近距離にいると「いたわり」スキルの有無に関わらず攻撃を止めてしまう等、やはり有人ハンターと比べたら火力貢献の面で不安が残る。


また、プレイヤーと違って秘伝書のスタイル変更が出来ないため、「地ノ型」以外のアクションを使えない。
例えば、「天ノ型」「嵐ノ型」片手剣のジャンプ二段斬り、連続突きコンボ等がそれに該当する。



強化

ラスタには忠誠度、信頼度という独自ステータスが存在する。
ギルド貢献ポイントを払ってレベルを上げることで少しずつ解放され、借りた際の攻撃面、防御面それぞれが強化されていく。


ラスタを借りる場合において、これらの強化はほぼ大前提となる。
凄腕やG級への昇格を見据えるなら、強力なモンスターに対抗できるステータスでないとやっていけないからだ。
特に信頼度は、上げておかないと自分が借りた時にラスタのスキル上限枠が狭まり、逆に発動出来ないスキルが増えてしまうので死活問題に発展する。
本契約、一時契約に関わらず共通事項なので気をつけよう。
現在ではパートナーの育成にも大量のギルド貢献ポイントを使うので悩ましいかも知れないが、そんな時は定期開催イベント「パローネ大航祭」で大量のポイントが稼げるため、有効活用しよう。



武具選び

いくら攻撃しても斬れ味が落ちない仕様を持つため、斬れ味の面で武器をチョイスする時はゲージ右端の色だけを考えればいい。
スキル「斬れ味レベル+1」は有効。
防具はプレイヤー同様、防御力、耐性値、スキルポイント、装飾品がそのまま反映される。
また、パローネ=キャラバンで手に入る「狩人珠」にセットしたスキルも同様である。


しかし、武具を選ぶ際にはラスタ特有の制約に気をつける必要がある。
G級帯で生産・強化できる武具全て(G級覇種~始種武具、G級狩護防具、辿異武具など)、遷悠武具、天廊武具をラスタは一切装備することができない。
覇種武具、秘伝防具を一段階上のGランクに派生してしまったらその時点でアウト。
ラスタ装備を構築する際にはこれらを念頭に置き、じっくり考えるとよい。

一方で装飾品には何の制約も無い為、G級防具を精錬した装飾品を用いればラスタもG級スキルが発動できる
逆に言うと装飾品以外ではG級スキルを持たせられない
なので、お目当てのスキルを搭載したいならかなりの数のスロットが必要になってくる。


武器種は個人の方針にもよるが、上記の理由から普通に構築しようとすると有人ハンター、パートナー並の火力貢献には期待できないとみられているため、サポート特化として片手剣(麻痺属性)を持たせるハンターが多い。
ゴゴモアの覇種武器が人気ですよお客様?

だが、龍属性やられには注意が必要。
フロンティアでは遷悠種イビルジョージンオウガ亜種が扱う属性やられだが、MH3G同様に武器の属性値をシャットアウトする効果があるため、まともに喰らうと全く役に立たなくなってしまう。
防具の龍耐性値を20以上にすれば防げる。この2体との戦闘を想定するなら気にしよう。


色々書いたものの、何だかんだで最後は契約主との相談による。
また貸す側に立つ場合、ずっと使ってもらうなら尖った装備はあまり好まれず、逆に一時契約で借りてもらうなら尖った装備は意外とピンポイントの需要が見込めるケースがある、ということを覚えておくといい。



初めから貸さないつもりであればラスタ用の装備を考える必要は無い…と言いたい所だが、
プロフィールから自由に閲覧できる以上、ある程度有用な装備の構築はそのプレイヤーが地雷か否かの判断材料になるため、そのつもりが無くても「地雷じゃないです」と証明したいなら装備を組んでおくといい。
やる事が無い時もラスタ装備を考えるために動くのは一種のモチベーションにもなるし、結果的に野良ハンターへの実力証明に繋がるので損にならない。




広義でのラスタ

通常のラスタ以外には以下のような種類がある。


レジェンドラスタ

メゼポルタギルドに所属するエリートのハンター達。
プレイヤーがアシストコースに課金することで雇用可能になる。
猟団に入っていれば猟団部屋で彼らの依頼をこなすことで、1日1回限定ながらクエストに同行させられる。
武器は決められたものから任意で選び、防具は変更不可…と制約はあるが、レジェンドの名は伊達ではなく凄まじい強さを誇る。
ちょっとやそっとでは簡単に離脱しない。
かつては異常なまでの強さでアシストコースこそが至高みたいな空気になった事もあるが、調整済みの現在は(当時と比べたら)ほどほどの強さに落ち着いており、パートナーの存在等もあり必須とまではいかなくなかった。

いずれも一般的なNPC以上にキャラが立っており、一癖も二癖もある奴らばかり。
アシストコースに入れない場合でも、ストーリークエストを進めている場合は頻繁に登場するので顔合わせの機会は多いだろう。
また、ストーリークエストを進めることで彼らもG級相応の武器を装備できるようになるため、G級でも戦力にするならしっかり消化しておくこと。


フォスタ

前述した通りすがりのハンター。
もう一度言うが、装備とランクが進んでくると本当に戦力としてアテにならない弱さである。
クエスト中はチャットウィンドウではなくフキダシで喋る。
フキダシの内容はクエスト開始時の意気込みといった他愛もないものから、採取素材やイベントに関する情報まで様々。


教官

HR1のあいだ一緒についてきてくれる初心者の味方。
口調や性格など、ノリは2以降でおなじみの教官だがこちらは少し老けている。
クエスト中はフキダシで遭遇モンスターの情報などを積極的に喋ってくれる。


秘伝教官

マイミッションという施設に住む、男女2人組の教官。↑の教官とは別人。
ミッション受注時にPTの空きがあると勝手に同行してくれるのだが、秘伝書に関わるハンターの割にはただの地ノ型片手剣でそんなに強くもないってそれふんry
一応、教官同様におしゃべりである。


パートナー

HR2~から雇えるようになる、プレイヤーの相棒。
雇用時はプレイヤーハンター同様に性別・外見・声などを自由に設定できる他、性格まで決められる。
ラスタとは全く異なる独自システムが非常に多く、総合的に莫大なギルド貢献ポイントが必要になる大食らいだが、鍛えこめばサポート狩人ではレジェンドラスタ以上の一大戦力と化す。

ちなみにパートニャーという名称はこれをパロったものである。


バスタ

当て字は「破狩人(ばすた)」。
かつて大討伐クエストにだけ登場した専属NPC達であり、「クエストは4人まで」というギルドの鉄則を破らざるを得ないラヴィエンテの脅威と壮大な戦いを演出していた。
…が、やっぱりというか揃いも揃ってAIがアホの子極まりなく、戦力にならない。
しかも、全員がクエスト中にチャットウィンドウで喋り倒すため、個性を楽しむ人はともかく「ログがすぐ流れる」と嫌う人からはとことん嫌われまくっていた。
その後は大討伐が時代の流れで過疎コンテンツと化し、長きに渡り放置された末にG6でバスタ自体がリストラされてしまった。
彼らは今どこに…?





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最終更新:2023年05月15日 18:51