中華まん

登録日:2012/03/14 Wed 22:52:44
更新日:2024/02/13 Tue 00:06:27
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中華まんとは、中国発祥の、柔らかい小麦粉の皮で具材を包んだ食べ物である。
中華圏では包子(パオズ)と呼称される。

▽目次

■概要

起源は、三国時代の軍師である諸葛孔明が、生け贄の風習(それまでは川の氾濫を静める為に人間の生首を捧げていた)を改めさせる為、
小麦粉で作った団子に牛・羊の挽き肉を詰めて人間の頭に見立てたのが始まりといわれている。
「饅」の呼称はここに由来する。

その後、日本には室町時代に禅僧を通じて饅頭文化がもたらされるが、肉食を忌避していた日本では、肉餡の代わりに豆餡を詰めた。
これが今日の、和菓子の饅頭に繋がる事となる。

肉餡を詰めた中華まんが日本に伝わるのは、近代まで待つ事となる。
神戸市の店が、包子を「豚饅頭」を発売したと言うのが一説にあるが、その店が今日の「中村屋」の前身である。

中国では点心として飲茶の席で食べられる中華まんだが、日本でも、おやつや間食として、コンビニ等で売られているものが定番となっている。大阪では551の豚まんが有名。なお臭いが強いので、お土産として買ったあと新幹線の車内で食べて良いのかどうかが度々論争になる。


■主な種類

◆肉まん
豚肉をよく使う故に豚まんとも。
豚肉やタケノコシイタケ等をみじん切りにしてトロみをつけるとともに食感に変化を持たせている。
孔明考案と言う説がある、元祖の中華まんそのものの姿である。
店によっては、タケノコなどを使わずタマネギのみじん切りを使うところもある。

◆あんまん
仏教の影響で中身が小豆餡になった日本独自のもの。中国にも逆輸入されている。
ラード等でコクを足されているので、和菓子の饅頭とは違う味わい。

◆ももまん
邪気を祓い、不老不死を与える縁起の良い果物として親しまれている桃を象ったあんまん。祝い時に向けて作られることが多い。中華圏で誕生日に食べるのはケーキではなくももまん。
凝ったデザインのためか、回復量が高かったり食べた者を変身させたりする。フィクションの中だけだけど。

◆カレーまん
挽き肉にターメリック等を加えてスパイシーにしたもの。みんなが大好きなカレーライス味である。中身が判別できるよう、皮もカレーを連想させる黄土色にされていることが少なくない。

◆ピザまん
ケチャップやチーズで味付けしたもの。イタリアーンな味わいだが日本生まれ。

◆チャーシューまん
最近流行り。普通の肉まんと違って角切りしたチャーシューをたっぷり入れている。

◆テリヤキまん
テリヤキソースとチキン。コンビニのサンクスの開発。

◆トンポーローまん
トロットロのトンポーローを入れたもの。

◆プリンまん
プリンとカラメルソースの甘味まん。

◆キャラメルまん
ミルクキャラメルを入れた甘ーいおまんじゅう。
Dr.マシリトが作ったロボットではない。

◆ぎょうざまん
餃子の中身入り。見た目も餃子に似せている。東京ディズニーシーの名物スナック・ギョーザドッグも見ようによってはこれ。

◆ビーフシチューまん
トロットロビーフシチュー入り。贅沢。

◆チョコまん
とろけるチョコレート入り。

◆ソーセージまん
中にソーセージが入っているちょっとホットドッグぽい中華まん。

◆ダンボールまん
中にダンボールが入ったトンデモフード。

タバコまん
中に店主の吸い殻が入った殺人フード。


書けるだけ書いたが、上記は殆どが日本の発明である。新しい文化を創造する力がハンパない日本人のクリエイティブパワーには、本当に頭が下がる。

だが、中国本来の点心の中華まんも、具材をいかす薄皮と、オイスターソース等工夫を施された普遍的な美味しさがある。
是非、本場やチャイナタウン等で味わってほしい。




追記、修正は、チャイナドレスを着て胸元に中華まんを2つ仕込んでからお願いします。

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最終更新:2024年02月13日 00:06