シャドー(夢をみる島)

登録日:2016/02/16 (火) 21:38:36
更新日:2024/04/12 Fri 00:23:52
所要時間:約 3 分で読めます








※この項目は『ゼルダの伝説 夢をみる島』GB版~Switch版の重大なネタバレを含みます!!












「われらは、あくむのなかより うまれ いでしもの・・・・」

「ユメという とざされた せかいにちつじょを きずくがため、」

「「かぜのさかな」に、えいえんのねむりを あたえた・・・・」

「これで、めざめによって しまがきえてしまうことはない。」

「われわれこそ、カミなのだ!」

「・・・・・・だが、おまえは、きた・・・ われらのじゃまをしになっ!」

「クックックッ。 おまえには、われらを たおすことは できぬ!」

「いくぞ!!」




















シャドーとは、ゲームボーイソフト「ゼルダの伝説 夢をみる島」で登場するラスボス。
たまに「ナイトメア」と名前を間違って覚えられているが、正しくは「シャドー」である。
せいなるタマゴの中で戦う事になる。




概要


ゼルダの伝説シリーズで特に異色な作品である「夢をみる島」。
その作品でラスボスを務めるのが「シャドー」である。

せいなるタマゴは入口が真っ暗な部屋となっており、その先の部屋で暗闇に吸い込まれるように落ちていくと、どこまで進んでも同じ部屋・同じ光景ばかり続く迷路が広がっている。
BGMも今までのダンジョンとは比較にならないほど不気味で、サビの不協和音が如き「かぜのさかな」のメロディーが一層不安を煽り立てる。
シャドーはこの無限回廊の迷宮「タマゴのろうか」の最奥にある大穴に潜んでおり、「みとおしレンズ」を手に入れて村の図書館の一番右下にある(Switch版は表紙が黒い)本を読み、タマゴのろうかの道順を覚える必要がある。
道順はゲームファイルごとに異なり、前の周だったり友達だったりの正解が通用するとは限らない。
そのため、みとおしレンズ入手の上でわらしべイベントは遅かれ早かれ全部こなしておかないと結局進めないようになっている。
Switch版ではタマゴのろうかが真っ青な異空間のような光景に様変わりしており、BGMと相まってオリジナル版と違った不気味さがある。順路もはるかに他の人と被りにくい。


上記の台詞の通り、こいつは悪夢から生まれた存在であり、かぜのさかなに永遠の眠りを与えた。
そして、かぜのさかなの意思に導かれてシャドーの所まで来た主人公に襲いかかる。

一見すると台詞や外見、行った行動は悪役らしく感じる。
しかしこのゲームでは途中から主人公が「世界の秩序を乱す者」ということが明らかになる。
そのためこいつが行った行動は「島の消滅を防ぐため」という事なので、それを考えるとなんとなく同情できるかもしれない。

ちなみにこのボスはこいつのとこに来るまで存在がストーリー上で一切明らかにならない。
それどころか「シャドー」という名前も全く語られず、正直言うと歴代ラスボスの中で影が薄い存在だと思われる。

だが彼(?)の置かれた本当の立場を知っていると、最期の台詞は非常に切ない。


行動と各形態



■第1形態

大きなゾルの姿をしている。
ピョンピョン跳ねながら近づいてくるが、そのスピードは遅い。Switch版は逆に早め。
剣を当てようとすると避けられるが、魔法の粉を3回かければ倒せる。


■第2形態

アグニムの姿をしている。
倒し方は「神々のトライフォース」をやった事がある人は分かるだろうが、出してくる玉を剣で跳ね返す今となってはゼルダおなじみの光弾ラリー。
相手の撃ってくる光弾はスコップ(Switch版はあきビン)で跳ね返す事ができる。もちろん分裂する玉は跳ね返せないのでよけるしかない。


■第3形態

デグテールの姿をしている。
テールのほらあなの時のように、尻尾が弱点。
ただし体力はダンジョンの時より高くなっている。でも落とし穴が無い上にフィールドが広いのでこちらの方が楽
Switch版のデグテールは瀕死時を除いてダメージを受けると尻尾を防御するのだが、こっちは相変わらず露出したまま。


■第4形態

ガノンの姿をしている。
手にした武器のトライデントを回してキースを飛ばしてきたり、武器を投げつけて攻撃してくる。
回転斬りか、ペガサスの靴のダッシュ斬りでしかダメージを与えられない。
Switch版ではトライデントを頭上ではなく前に向かって回し、その間は攻撃が弾かれてしまうので強敵になった。武器が手元から離れている間の僅かな隙に攻撃する必要がありシビア。リメイクの全形態中最強なんじゃないかと評されるほど。


■第5形態

詳細不明。ただ、これがシャドーの本来の姿かもしれない。
高速で襲ってくるが、マジックロッドか爆弾か回転斬り1発で倒せる。(Switch版では回転斬り3発)


■最終形態

黒い体に単眼、大きな腕を持った姿。
腕をグルグル回しながら移動しつつ攻撃する。
弱点は都度開閉する目で、有効武器は弓矢。
ただ、矢が無くなるとどうしようもなく、さらにダメージを与える度に攻撃が速くなっていく。Switch版はマジックロッドも有効になったので矢を切らしても詰みにならない。
実はGB版に限り、ブーメラン1発で倒すことができる。ラスボスでそれはまずかったのかDX版では50%の確率に修正され、Switch版は完全に普通の威力にまで弱体化した。
最終形態らしく腕に触れるとハート1個分削られる。倒して消える際にも腕に当たり判定が残っているので注意。

この形態のみ何故か中ボスの曲が流れるのだが、Switch版は新曲が割り当てられた。
まるでシャドーの迫る敗北(=かぜのさかなの目覚め)を暗に示すかのようにバックであのメロディが流れ続けている……



そして、主人公はシャドーを倒し…




「きえてしまう・・・こわれてしまう」

「われらのしまが われらのせかいが」

「・・わ・れ・ら・の・し・ま・・・」

「・・・・わ・・・れ・・・ら・・・」

「・・・・・・・・」




そう言ってシャドーは消滅していった…







余談


ちなみにこのボス、上述したようにアグニムやガノンといった神々のトライフォースで登場したボス達に姿を変えてくる。
そして、夢をみる島は神々のトライフォースの直接の後日談に当たる。

それを考えるとこいつは主人公の悪夢とも取れそうである。


『ふしぎの木の実』時空の章では、黒幕のベランが他者に憑依する前の黒い霊体のような顔がシャドーとよく似ている。特に目が。








追記・修正は悪夢に打ち勝ってからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ゼルダの伝説
  • 夢をみる島
  • ラスボス
  • シャドー
  • 影が薄い
  • 悪役←考えると可哀想
  • 悪夢
  • かぜのさかな
  • ブーメラン
  • ガノン
  • アグニム
  • デグテール
  • ゾル
  • ゼルダの伝説ボスキャラ項目
  • 悪役

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月12日 00:23