諸平野貴雅

登録日:2016/02/28 Sun 17:22:51
更新日:2024/02/20 Tue 18:31:27
所要時間:約 5 分で読めます






一流のファッション! 車! 女!
メガネ! そしてモチロン、大学!


逆転裁判』シリーズの登場人物。

CV:岸尾だいすけ(アニメ版)


自称「一流の浪人生」。年齢は22歳。
ホストのような青いスーツを着こなした青年。
首に白いスカーフを巻いており、ダメージを受けるとそのスカーフで自らの首を締め上げる。
下まつ毛が長く、髪の一部分を金色に染めている。
名前の由来は野菜の「モロヘイヤ」で、下の名前は高貴なイメージのする漢字の組み合わせ。

自分にピッタリの一流大学をなかなか決められないため浪人しているのだが、浪人生と呼ばれる事を嫌い、「ほぼ大学生」だと言い張っている。所謂プライドとメンツだけで生きているような男。
自分がどこの大学に入るかによってこの国の未来が決まると言い切るほど、自分には価値があると信じ込んでいる。
おまけに自分以外の人間を「三流」と決め付ける傾向があり、仮にも勇盟大卒の成歩堂龍一イトノコ刑事も三流大学出身と決め付け見下していた。
頭脳面も一流なのか、歴史上の偉人の生涯も網羅しており、状況が悪くなるとその話を持ち出して誤魔化そうとする。


【以下その例】
あなたがたは、アレだ。
地動説を唱えたガリレオを
認めなかった連中といっしょだ。
くだらんジョーシキにしばられて
新しい可能性に気づきもしない!
たしかに、結果的にアレは
グローブだったのかもしれない。
しかし、ハナからそれを
疑ってかかるなんて‥‥

‥‥あ、あなたがたはアレだ。
あのジャンヌダルクを処刑した
連中といっしょだ。
勇気を持って、正しいおこないを
した者をつかまえて、
なんにも悪くないのに
火あぶりに‥‥

あ、あなたがたはアレだ。
ユトリロのアトリエに踏みこんだ
警官たちといっしょだ!
天才のシゴトを踏みにじり、
美の女神との語らいを


法廷では観察力が鋭い事をアピールしていたが、その能力も一流かどうかは若干疑わしい*1

一流を自称するだけあって身の回りにある全てのものを、上記の台詞どおり一流の品で揃えているらしい。
その中にメガネが入っているので近視だと思われるが、なぜか法廷に出廷した時はかけていなかった。
これでも中学時代はピッチャーで4番だったらしく、バナナよりイチゴ派である。
携帯電話の着メロは「トッカータとフーガ ニ短調」で、成歩堂のにもBGMとして流れてきた。


『逆転裁判2』の第1話「失われた逆転」で登場。
被告人・須々木マコの犯行を立証する決定的な証人として証言台に立つ。


ここから先、ボクに関するネタバレがあるだと!?そんなバナ‥‥バカなっ!!




















オープニングの不穏な‥‥というか、がっつり暴行してる瞬間を見ていれば大体察しがついていると思うが、彼こそが第1話の事件の真犯人で町尾守巡査を殺害した張本人。
正体は、警察が追っている詐欺グループのメンバー。
メンバーの電話番号を携帯電話に登録していたが、その電話をうっかり事件現場であるわんぱく公園で落としてしまう。
すぐに自分の携帯電話にかけて、電話を偶然拾ったマコと連絡をとり、それを受け取る約束をとりつける。
しかし、マコの側には制服姿の町尾がいたため素直に受け取りに行く事ができなかった。
このままでは受け取る時に事情を聞かれると思い込み、町尾を口封じに殺害してその罪をマコに着せようとした。

町尾を高台から突き落として殺害したが、その時に一緒にかけていたメガネまで落としてしまい、そのメガネが町尾の下敷きになってしまったため回収できなかった。
それに加え、マコに罪を着せようとして現場に彼女の名前を残すが、ご丁寧に漢字で「鈴木」と書いてしまったせいでそれはウソの証拠だと見破られる。
さらには証言していた時に「現場にバナナ*2が落ちていた」などと余計な事を言ってしまい、それがきっかけとなりウソが次々と見破られる。

ウソが明らかにになるにつれ冷静さを失い、途中で何回も壊れるが、成歩堂が携帯電話の持ち主を立証できないところに付け込んで元気を取り戻しさっさと法廷を後にしようとする。
実は開廷前に成歩堂を消火器で殴って電話を回収し、その副産物として成歩堂を記憶喪失に追いやっていた。
なので絶対に電話の持ち主がばれない自信があったのだが、回収する時に間違って成歩堂の携帯電話を持っていってしまっていた。
自分の携帯電話はまだ成歩堂が持っている事を知るともう言い逃れが出来ないと観念し、自分の首をスカーフでぎゅうぎゅうに締め上げ、酸素が回らなくなって(いわゆるチアノーゼ)その場で失神して逮捕された。なお亜内検事の発言から一命は取りとめているものと思われる。
逆転裁判1の初回犯人である山野が殺人と窃盗だったのに対し、彼は殺人+偽証+傷害+詐欺と前者よりかなりヤバい罪を犯しており、終身刑レベルの極刑になることは想像に難くないだろう。まあ既に警察に追われている身だし…。

チュートリアルの犯人なだけあって犯行から証言に至るまでの一言だが、「成歩堂を消火器で殴って証拠品を奪う」という力技により、取り違えが無ければ逃げ切っていたというギリギリのところまで追いやったある意味難敵。
本人は『逆転裁判』シリーズ4作目までの第1話に登場する真犯人の中では唯一、再登場していないキャラではあるが、この記憶喪失の件は成歩堂には根強くトラウマとして残ったらしく、事件から9年も後の『逆転裁判5』の時代でも未だにこの事を引きずっていた。
また、この事件より以前の出来事が書かれた『逆転検事』第4話「過ぎ去りし逆転」では、消火器を調べた御剣怜侍「こんなもので殴られたら記憶の1つは飛ぶかもしれない」とのコメントを残している。

また、『大逆転裁判2』のプロモーション動画である「大逆転裁判 ダイジェスト劇場」において、『逆転裁判2』冒頭の消火器で殴られて成歩堂が記憶を失うまでの下りがパロディされた。


追記・修正は、消火器で殴られて記憶喪失になる前にお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 逆転裁判
  • 逆転裁判2
  • モロヘイヤ
  • 浪人生
  • 一流
  • 早口
  • スカーフ
  • スカーフ芸
  • アッチョンブリケ
  • 近視
  • イヤミ
  • 陰険
  • 高飛車
  • 消火器
  • うっかり屋
  • ネタキャラ
  • バナナ
  • ガリレオ
  • ジャンヌ・ダルク
  • ユトリロ
  • 諸平野貴雅
  • 岸尾だいすけ
  • トッカータとフーガ ニ短調
  • 嫌味

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年02月20日 18:31

*1 どうして被害者が警官だと分かったのかを聞かれ、すぐに制服の事を持ち出さなかったため

*2 本当は黄色いグローブ