水中のステージ(ドンキーコングシリーズ)

登録日:2016/04/11 Mon 13:00:17
更新日:2023/09/29 Fri 22:21:19
所要時間:約 15 分で読めます







ドンキーコングシリーズに登場するステージの1種。
初出は『スーパードンキーコング』から。



今や大抵のアクションゲームに見られる水中ステージ。
だが、ドンキーコングシリーズの場合、この系統のステージに用意された良質なBGMがプレイヤーからの人気を強く後押ししており、
ファンからは「(特にデビッド・ワイズ作曲の)水中面の音楽にハズレ無し」と評価されることが多い。
デビッド・ワイズ氏も自身の作曲した曲の中で好きな曲に「Aquatic Ambiance」を挙げている。
かの有名な名曲とげとげタルめいろこと「Stickerbrush Symphony」も元は水中面の曲の予定だったという。


水中ということで、コング達のできる行動は地上と比べて大幅に限られている。
一応、アニマルフレンドの「エンガード」に乗るor変身することで攻撃手段が得られるほか、最近は水中でも攻撃アクションが用意されてはいるが、基本的には地上ほど自由に動けないので初心者は苦戦させられる。



シリーズ1作目の『スーパードンキーコング』では、スタートからゴールまで一貫して水中を泳ぐスタイルなのだが、
2作目以降は陸地と水中を行き来するタイプのステージも登場するようになり、雰囲気やギミックは作品を重ねるごとに多様化する傾向にある。

この項目では基本的に「半分以上を水中に潜り続けて進むステージ」だけを取り上げる。
(水位の変化がない、かつ水深が浅いステージはここでは載せない)




スーパードンキーコング

全てのステージで名曲「Aquatic Ambiance」が流れる。
また、地上と違ってボーナスステージの入り口は存在しない。

エンガードのトークンを集めた時のボーナスステージも水中面である。
背景が赤い。


サンゴの海

レベル1「コンゴジャングル」で初登場する水中ステージ。

最初の水中だけあってか、難易度は序盤に見合って優しめ。
泳いでいる魚のザコ達をコングだけで倒せないのは歯がゆいが、ある程度進めばエンガードに乗って蹴散らせるようになる。
移動速度も上がるので快適この上なし。
ただし、エンガードの力をもってしてもタコの「クロクトパス」は倒せないので注意。
常に一定ルートを周回しているだけで襲ってはこないのが幸いか。
ただし一か所だけクロクトパスのいる場所を逆走しないと1アップバルーンが取れない場所がある。(逆走しないと即消滅する)

水中ステージでは全てのアイテムを回収する場合、必ずどこかに隠し通路が用意されている。
これは本作だけでなく、後のシリーズにもある程度共通する特徴なので覚えておきたい。


クランボーの海

レベル3「もりのみさき」に登場。

今度は巨大貝の敵「クランボー」が大量に登場し、一定間隔で真珠を発射し攻撃してくる。
真珠の数や攻撃間隔は場所によって異なり、1個だけかと思えば2個、3個も吐いてきたりする。
最大数はゴール近くのクランボーの5個。
飛来スピードがそれなりに速く、画面に入った時点ですぐ飛んでくるので意外と難易度は高め。
この最初から最後まで行われる真珠ラッシュをうまくやり過ごせるかどうかが重要。


クロクトパスの海

レベル4「ホワイトマウンテン」の4-4に位置する。
雪山の環境に合わせてかステージも青く、寒々しい印象。

これまでコング達を邪魔した無敵タコ、クロクトパスの青い個体が登場する恐怖のステージ
足を広げて回転するクロクトパス1体分の狭い通路をコイツが高速で追いかけてくるので、逃げる以外に安全な方法を取ることができない
追いかけられたらコング達は成す術もなく、ひたすら先へ先へと逃げ続けるしかない。

更に頭の痛いことに、これが1回や2回では済まず、スタートからゴールまで何度も繰り返される。
更に更に、中盤からはコングよりも明らかに速い個体が登場するようになり、エンガード無しではギリギリの追いかけっこと化す。
狭い所が苦手、追いかけられるのが苦手、そもそも水中が苦手なプレイヤーにとって地獄のようなステージである。
追い討ちをかけるように、幾らかのアイテムは普通に逃げるだけでは絶対取り逃してしまう所に配置されており、
逃げながら注意深い観察を強いられることになる。
実は、クロクトパスを回避できる地形のくぼみがいくつか有ったりもするので、正攻法でクリアできない人は利用してみるといいだろう

また、オリジナル版ではこの次の4-5をクリアしてようやくレベル4内でセーブが可能になる。
問題はここを含めた5ステージの殆どが難しいものばかりということであり、集中力が落ちてきた頃のタコとの追いかけっこで精神を擦り減らされたプレイヤーは数多い。

ちなみに、小さいホタルイカのような敵「スクイッジー」が登場するのは、こことヘドロの湖だけの様子。


ヘドロの湖

レベル5「カントリーファクトリー」に登場。

工場廃液で汚染された湖が舞台となっており、背景は毒々しい緑色で視界も悪くなっている。
水中BGMの神秘的な雰囲気とのミスマッチ感がひどい。
更にタイヤまで大量に不法投棄されている。それも、只のタイヤではなくトゲ付きタイヤの「スピナー」が。
クロクトパスの後釜ともいえる奴らが大量にひしめき、各所でコング(とエンガード)達を妨害してくるのだ。
こんな絶対に泳ぎたくない湖を泳げるコング達のたくましさたるや…
ただしスピナーが3体回っている場所はいずれも何かが隠されている。

またこのステージはスタート時にドンキーが入り口にいない。
もちろん他のスタート時に入り口にいないステージ同様に後ろに隠し通路がある。


スーパードンキーコングGB

海のステージでは「Aquatic Ambiance」が、海底遺跡のステージでは「Kremlantis」が流れる。
Kremlantisは本作でしか聴けないBGMで、こちらも名曲。
該当ステージは、すべてレベル2「巨大遺跡」に登場する。

なお、今作では容量の問題なのか エンガードがリストラされている。
このためか、今作の水中ステージでは (極一部を除いて)敵を倒す事ができず、ひたすらステージに配置されている敵を避け続けなければならない という展開が待ち受けている。

海底遺跡1

水中ステージとしては異例の横スクロールオンリー。右へ右へと進んでいけば踏破できる。
しかしこのステージで怖いのは柱。画面手前に立っている柱は視界を制限し、
そして案の定、物陰に敵が隠れているのである。
やられた敵が一番弱いザコだったとわかった時は悔やんでも悔やみきれない。
「ファングフィッシュ」など新顔も多いが、目立つのは上下移動する貝「フラッハー」。
独特のリズムでガチッガチッガチッとスローペースで上昇する様子にしびれを切らしたら負けである。


サンゴの海

SFCの同名ステージと同じだと思ってはいけない。とにかく忙しい
フラッハーもいるものの、ファングフィッシュが不規則にめっちゃ上下移動する
狭い地形でこれに引っかかった人は地味に多いのでは。
だがなんといってもここの難関は、もう登場するスピナーであろう。しかもいきなり高速移動。
ヘドロの湖並みのフルスロットルでコングたちを待ち受けるのだが、これでもまだ本気ではないから困る。


海底遺跡2

柱の影にサメあり。前回の海底遺跡は柱の影にいるのはバイトサイズなど弱い敵だったが、
今回は派手に動き回るチョンプスがいる。わかったから上下移動するな!
横に並んだ敵が違うタイミングで動き始めたりもする小技も利かせてある。


ノーチラスの追跡

「ノーチラスの遺跡」ではない。
ここはSFCの「クロクトパスの海」の後継者である。
そう、アンモナイトのノーチラスが追跡してくるのだ。
クロクトパスの海と違って通路が狭くないので、なおさら嫌な予感がする。
追跡が始まった瞬間にプレイヤーは全てを理解する。

ノーチラスは地形を無視して泳いでくるのである。

もう一度言う。地形を無視して泳いでくるのである。

なので、通路を一定の軌道で泳いでいるわけではなく、コングをダイレクトに標的にして直接追ってくる

逃げている最中にも普通の敵が行く手を邪魔するため、本作の水中ステージのトラウマ要素のほとんどを受け持った。
ただしノーチラスにはいくつかの隙もあり、これを上手に突くことで切り抜けることができるのだ。
方向転換に弱いので、誘導方法によっては一時的だが距離を離すことが出来る。
距離を離しても加速して追ってくるが、距離が詰まっているとスピードが遅くなる
そして最も大きいウィークポイントだが、最後の1体を除けば、追跡開始から逆走すると即停止して、もう追ってこなくなるのだ。


ボス・クランボー

レベル2のボスステージ。クランボーが真珠を吐くのは本作ではここだけ。

シリーズ初の水中ボス戦なのだが、エンガードもいない本作では攻撃のしようがない。
しかし、そこには1体の見慣れない貝が。
こいつに真珠を当てるよう誘導すると、なんとこの貝は真珠をダイレクトにクランボーへ反射
下手なアニマルフレンドも真っ青なサポートをしてくれるのだ。
こうしてトラウマめいたこれまでの水中ステージとは裏腹に、クランボーはやけにあっさりと自滅するのであった。



スーパードンキーコング2

ここから水中ステージにもバリエーションが生まれ、水位の概念が初めて登場した。
地味に水面も視覚化されており、スーファミの性能を見せつけてやると言わんばかりに奥行きを出している。
(GBA版はスペックの問題で奥行き感が少し減ってしまった)

また、ここでは取り上げていないが水に落ちると敵に即襲われるステージが登場したのも本作から。

GB版の『ドンキーコングランド』では水位が変化しない。


船ぞこダイビング

ワールド1「かいぞく船 バッドクルール」で初登場する水中ステージ。
海賊船の浸水した船底が舞台となっている。

いきなり長い落下で始まるこのステージは、地上と水中の行き来・水位変化など、本作ならではの要素を一通り体験することができる。
序盤でグワッと急上昇する水位には少しびびらされるが。
その後の水位は場所によって上昇・下降を繰り返すようになる。

注意したいのが下降する時で、特に終盤は下がりきる前にエンガードのスーパーダッシュを駆使しないと取れないDKコインが存在する。
水位はけっこう手前の段階で下がり始めるため、その前からスタートしないとほぼ間に合わない。


(船底ステージ共通の)BGMは「Lockjaw’s Saga」。
透き通るような美しさの前作と打って変わってシリアスな格好良さがあり、シリーズ内でも人気が高い。


しゃくねつダイビング

ワールド2「マグマのどうくつ クロコドーム」の船底水中ステージ。
マップ画面で見ると明らかに溶岩に沈みかけている座礁船にしか見えず、嫌な予感がする。

タイトルからも察しの通り、溶岩の影響で水が真っ赤な熱湯と化している
そのせいでコング達が浸かると確実にダメージを受ける。こんなんダチョウ倶楽部もお手上げですわ。*1
ではどうやって進めばいいのかと言うと、アニマルフレンドのアザラシ「クラッパー」の力を借りればいい。
彼はコング達が乗ることは出来ないが、その代わりに踏んづけることで氷の息を吐き、熱湯を一定時間冷ましてくれるのだ。
これでしばらくの間は安全に水中を泳げるようになる。敵はウヨウヨと漂っているが。

前回よりも水位の変化が少しいやらしいことになっており、クラッパーを踏んづけた瞬間に水位が急上昇する地点が2つも設けられている。
熱湯に怯えながら進むプレイヤーにとっては間違いなく嫌がらせである。
水中でもクラッパーは踏めるので、タイムロスしたら慌てず騒がず踏み直そう。


くらやみダイビング

ワールド3「船のはかば クレムクエイ」の船底水中ステージ。

今度の水中は厄介で、まず視界がとっても暗い。暗すぎて怖い
次に頼みの綱のエンガードは不在ときており、非戦闘員の提灯アンコウのアニマルフレンド「グリマー」がついてくる。
グリマーは常に無敵で追従し続け、前方を照らしてくれるが範囲は広くない。
そして、水位の変化が無い代わりにステージそのものが広大で長い迷路状なのが最大の特徴。
ゴール以外は常に水中ということもあり、全体的に無印や3の水中ステージに近い構成に仕立て上げられている。
ステージの性質上、慎重に進まなくてはならないこともあって長丁場になりやすい。

また、隠し通路の数が本作中トップクラスに多い。
特にDKコインとボーナスステージは思わぬ所に隠されているので、周囲が壁に見えても手当たり次第探ること。


GB版ではグリマーがおらず、代わりに専用のタルに接触して一定時間内ステージを照らすことができる。
タルによっては点灯時間が非常に短いので注意。


こごえるちかすいろ

ワールド6「さんちょうのとりで クロコブルグ」の一番手として登場する。

今までの船底水中ステージと違い、一面氷に覆われた洞窟が舞台となる。
床は当然つるつる滑る。
BGMも船底の使いまわしではなく、氷のごとく音が澄み渡る「In a Snow-Bound Land」にチェンジ。
直前のワールドが全体的に怖くて妖しい雰囲気だった為、良い意味でかなりギャップがある。

ステージの半分以上はエンガードに変身して進むことになる。
変身、というわけでコング達が乗る時とは違い、融通の利かない部分が多い。
特に水位が徐々に下がる地点でアイテムを取り損ねたり、ボーナスステージへの入口に行けなかったりするとどうしようもなく、渋々やり直すはめに…
おまけに、ロックジョーの噛みつきスピードも序盤にくらべてかなり速くなっているので要注意。



スーパードンキーコング3 謎のクレミス島

水位変化ギミックは(オリジナル版では)無くなってしまったが、水中ステージは相変わらず健在。
BGM「Water World」はオリジナル版とGBA版で内容が全く違うが、後者はデビッド・ワイズ氏による無印水中BGMのアレンジとなっている。
曲の総取替えが行われたGBA版では良アレンジとして評価が高い。


バッザーの湖

ワールド3「コットントップのいりえ」の一番手。
これ以前のワールドにあった波止場や川辺のステージとは違う、本格的な水中ステージである。

湖とあるが、サンゴ礁が見えるので恐らく外海と繋がっているのだと思われる。
道中では緑色の魚「バッザー」が巣から湧き出し、コング達を妨害してくる。
エンガードに変身してどれだけ倒しても無限に湧くため、基本的にはバッザーの間を潜り抜けながら進むことになる。

ここに限らず、本作における全域水中のステージはゴール地点が独立しており、洞窟の中となっている。
DKコインを持っている敵「コイン」も共通で配置されているため、道中でDKコインの所在を気にする必要は無い。


はらペコ ニブラ

ワールド3に登場する恐怖の水中ステージ
詳しくは単体項目で。


暗やみ すい中めいろ

ワールド6「カミソリけいこく」の水中ステージ。

下へ下へと潜っていく構成。
ほぼ全体をエンガードに変身して進むが、2のくらやみダイビング同様に視界が暗く、地形や敵が見づらい
「グレーミンブルーム」というまんまるとした黄色い魚を突くと発光し、一定時間明るくしてくれるのでこれを頼りに進むことになる。
…のだが、GBA版では元から明るくなってしまっており、「全く暗闇ではない」という致命的な問題が起きている。
なので、グレーミンブルームの存在意義が殆ど無くなってしまうことに…


湖のばんにん ボス バーボス

ワールド6(GBA版ではワールド9)のボスステージ*2。エンガードに変身して戦う。
何気にSFCでは初の水中ボスである。

ウニのような2枚貝の敵「リラーチ」の親玉であり、見た目は貝が赤くてキモくてでかいリラーチ。
常に閉じっぱなしの赤リラーチ2体で弱点の顔を守っている。
段階ごとにバーボスへ攻撃するための方法が異なり、1段階目は普通のリラーチを突き飛ばして赤リラーチにぶつけて全滅。
2段階目は黄色くなると突撃してくる巻貝を誘導して、これまた赤リラーチにぶつけて全滅。
3段階目はバーボスを守るものが無い代わりに、下側の貝から大量のトゲを撃って攻撃してくる。
どのみち最後は顔が露出するため、閉じていない隙を狙ってバーボスを突っつくことになる。


さかさまパイプライン

ワールド7「カオスのかくれが」の最終ステージ。
詳しくは単体項目で。


よごれた はいすいこう

GBA版の追加要素であるワールド9「パシフィカのたきつぼ」の一番手。
ここに限らずパシフィカのたきつぼは水系のステージが多い。

濁った水で満たされたパイプの中を進んでいく。
だが途中、本作では珍しいことに水位の下がる場面があり、水中と地上を行き来する。
水が引ききった後半は殆ど地上パートになる。


すいちゅうたんけん

ワールド9の変わった水中ステージ。

場所は大木の中なのだが、実に半分以上が水没している。
そのため、森なのにリラーチやバッザーが生息しているという奇妙な光景が見られる。
地味に背景もこのステージ専用の水中遺跡のようなものに。

GBA版の森ステージBGMは明るくポップな曲調で「楽しい森林伐採」と揶揄されるなど、雰囲気にそぐわないとして批判の対象になりがちだが、このステージに関しては見事にマッチしており好評である。


サンゴのもり

ワールド9における、いやGBA版ドンキー3において屈指の高難度ステージ
詳しくは単体項目で。


ドンキーコングGB ディンキーコング&ディクシーコング

スパドン3と同じく、BGMは「Water World」(SFC版準拠)。

バッザーの湖

ワールド1「コットントップ岬」にある最初の水中ステージ。
エンガードへの変身ができるアニマルバレルがいくつも配置されているが、いきなりリラーチが多数登場するので油断すると足をすくわれる。
本作では水中ステージのDKコインは、スパドン2と同じようにアイテムが直接置かれているため、スパドン3とは違って探索が必要である。

しかしアニマルフレンドに変身したままゴールするとは誰が予想しただろうか?

クリア後に開放される隠しモードの「タイムアタック」では「サンゴ」の名称で登場している。
ちなみに、このコースには特定のカ所にショートカットが可能なタル大砲が隠されているのだが、これはタイムアタックでの使用を前提にしていると思われる。


みさきの番人 バーボス

ワールド1「コットントップ岬」のボス。まさか最初のワールドのボス戦が水中だとは思わなんだ。
エンガードには変身するものの、スパドン3とは違い、こちらからバーボスへの直接攻撃は通用しない。
殻を閉じたリラーチを発射してくるが、こいつは一定距離を追跡すると停止して開閉するため、開いた所を狙って倒せば、リラーチの死体がボスにヒットしてダメージを与えられる。
ダメージを与えると殻閉じリラーチを乱射してくるのは軽く初見殺しである。離れよう。
ボスは耐久力はかなり低いが、死に際にまで攻撃してくる往生際の悪さ。とても最初のボスとは思えない。


サンゴの森

ワールド2「クレミス大平原」に登場。
基本的にはバッザーの湖と大差ないのだが、エンガードに変身できる機会がほとんどない。
他の作品で言う水中ステージにやっと難易度が追いついたとも言える。
最初のワールドの水中ステージはチュートリアルだったということである。


湖の迷路

ワールド4「オランガタンガ湖」に登場。
迷路というだけあって一本道や分かれ道が中心で、通路が狭いため水中の微調整ができないとだいたいリラーチに引っかかる。
敵の面々はこれまでとほぼ変化ないが、ステージ構成はスーパードンキーコングGBの海ステージに近い。


ブリキ山のちかすいろ

ワールド5「ブリキの渓谷」に登場。
前半がダクトの地下水路になっている。仕掛けのないダクトの水中ステージは、スパドン3には意外なことに登場していなかった。
後半はスコークスに変身するため、地上でありながらこれまた水中のような要領で進むことになる。


暗黒のしょうにゅうどう

ワールド6「ロストワールド」に登場。
ステージ名からここが水中ステージだと気づいた人は果たしていたのだろうか?
水没した洞窟というのが新しい。ステージ前半が全て水中エリアとなっている。
洞窟にココやリラーチ、バウンティバスなどがいる光景はかなり異質。
後半は地上に上がり普通の洞窟ステージになってゆく。


ドンキーコング64

様々な所で水中に潜る場面があるが、れっきとした水中ステージと言えるのは1つだけ。

ガリオンとうだい

ステージ4に位置する。ステージ2のアステカンウインドでのボス戦後にロビーが解放される。

入り江を舞台としたエリアで、大雑把に灯台周辺と入り江の2つに分けられる。
どちらも水深がとてつもなく深い上に、水の底まではっきりと見えるのが災いして地に足つかない不安な感覚に襲われやすい。
立体化したが故に感じられる恐怖である。
灯台では水位変化ギミックがある他、灯りをつけることで水門から海賊船が侵入するようになり、船の内部でゴールデンバナナの1本を入手できる。
ただし、入手後は強烈な船酔いに襲われて視界がすごく歪み、操作が逆になってしまう。脱出するまで油断しないこと。


ボスは巨大フグのパフトス。真夜中の雷雨の中、ランキーコングで戦う。
といっても電動ボートで戦うことになるが…先にドンキーでアシカとのレース勝負を経験していないと操作方法がまるで分からない
わけもわからずボートに乗った状態からスタートして困惑した人もいるのではないだろうか。

ステージ内にあるDKゲートを5つ潜り、電極を発生させてパフトスにダメージを与える…を繰り返すのが主な流れ。
ただし一定時間内に潜る必要があり、成功させるたびにゲートの大きさや残り時間が縮小されるため難易度が増す。

敵の攻撃は口から火球を吐く他、戦闘が進むにつれて衝撃波を起こしたり、上空から大量の火球を降らしたりするようになる。
後者の技はかなり特殊な性質を持っていて、ボート移動しているうちは只のランダム落下なのだが、一度操作をやめて止まると全ての火球が集中砲火の如く落ちてくる。
更に追い詰められると追尾型のパフタッフを投入。ひたすら追い回してくるため迂闊に止まれないが、普通に移動し続ける分にはさほど脅威ではない。

その他の詳細は個別項目を参照。



ドンキーコング ジャングルビート

南国の碧い海

パイナップル王国のステージ2。ステージ名通り南国の美しい海に潜っていく。
深海部にいるシャッチーの元までたどり着き、彼に掴まればゴールに行ける。
だが一度シャッチーに掴まって深海から戻ってくると小さいシャッチーも回遊するようになる。
この小さいシャッチーに掴まるとバナナが沢山ある隠しエリアに行けるので、そのままゴールに飛び込まずに再び海に潜るほうがいい。
最初から最後まで水中を進んでいくうえにステージ内のバナナの数も多いため、スタート地点からダメージを受けないように進行すれば全ステージ内でぶっちぎりの最高得点を狙える。


ドンキーコングトロピカルフリーズ

水位変化は無し。
前作では水中ステージが無く、水に落ちると落下死になるだけであったが本作はちゃんと潜れる。
エンガードはいないが水中でスピンアタックが可能となり、自力でザコを倒す手段が登場した。

しかし、操作の感覚が歴代の水中ステージと違って独特の慣性が働いており、慣れるまで非常に苦労する。
更に酸素の概念が導入された為、定期的に泡の空気に触れて補給しないとダメージを受けてしまう。
このため全体的に水中ステージはことごとく難易度が高めとなっている。
まあリターンズ系列のドンキーは揃いも揃って高難度なのだが。

本作ではデビッド・ワイズ氏が数年ぶりにドンキーコングシリーズに復帰した。


めざめた海底遺跡

エリア4「オーシャンアイランド」の一番手。

本格的な水中ステージであり、遺跡の仕掛けを解きながら進む。
リターンズ系列でお馴染みの崩れる足場は当然出てこないが、代わりに水流で押し流されて戻れない場面が多いため、取りこぼしに注意。
隠しゴールが存在しており、マップ上で違うルートを開拓できる。

無印水中BGMのアレンジが流れており、更に神秘性が高まっている。


しんぴの深海

エリア4の水中ステージの一つ。

いわゆる影絵ステージの一種となっていて、水深が深いほどドンキーや周りのものが徐々に暗くなる演出が仕込まれている。
影の中でもぼんやり光る植物やクラゲが綺麗。
途中では植物が邪魔で通れない所があるが、魚の群れをスピンアタックで散らすと強く発光し、植物が引っ込んで先に進めるようになる。
一定時間で再び暗くなってしまうので悠長にしていられないが。


いかりの8本足

エリア4における恐怖のステージ

最初は普通に海底洞窟から海の中に潜るだけだが、道中で妙な地響きがし、奥の背景に巨大なものが蠢いているなど、どこか不穏。
やがて奥の壁面の場所に辿り着くと、突如現れるタコ足、そして巨大なタコの怪物…
そう、このステージでは前作『ドンキーコングリターンズ』に登場した巨大敵「キングタコラ」の亜種……「エンペラータコラ」が襲いかかってくるのだ。
名前が違うだけで見た目殆ど一緒なのは内緒

エンペラータコラの出現と同時に下から大量のタコ墨がせり上がり、呑み込まれるとミスになってしまう。
タコ墨の上昇スピードは速め。ダッシュで泳がないと確実に追いつかれる。
更にエンペラータコラのタコ足が壁から突き出して、ドンキー達の逃走を妨害するため、当たらないようにかわしながら逃げる必要がある。

一旦逃げ切ると、その後はエンペラータコラがこっちを睨みながらタコ足をぺちぺち動かして邪魔する。
まだタコ墨は迫ってこないので焦らず進もう。
その後は再びタコ墨から逃げるパートが始まり、エンペラータコラの妨害も障害物も激しさを増す。
非常にダメージを受けやすい地帯なので、何度も当たっていると身がもたない。

最後は海上に脱出してタル大砲にイン。
攻撃される前に鉄球の鎖を大砲からの発射で全て切り、エンペラータコラにダメージを与えて撃退することになる。大砲を壊されると即アウトなので鎖に当たれるタイミングを見極める必要がある。
3つとも落として撃退すればゴールタルが飛び出す。


全体的に「だっしゅつ!虫のやかた」の水中&縦バージョンともいうべき構成になっており、その上非常に難易度が高い。
特に体力1でノーミス前提となるハードモードは地獄といってもいいぐらいで、クリアには相当な根気が求められる。

BGMには2の船底BGMのアレンジが流れる。しかも場面ごとに3バージョンもある。
そのうち1度目のタコ墨脱出後のバージョンは別ステージ「はねる!ラングィビーチ」でも流れる。


しょくしゅのうねる海

エリア4の水中ステージの一つ。

文字通り、ひょろ長い触手の敵が大量に登場する。ゴリラの触手プレイとかニッチだなぁ……
触るとダメージを受ける上にクランキーコングの杖攻撃以外では倒せない。
逆に言えばクランキーコングがいると全体的に有利。
歯車をスピンで動かして地形を切り開く場面があり、閉じる前に通過することになる。


ノーブレス!海底迷路

エリア4の水中ステージの一つ。

沢山の小エリアで構成されたステージで、宝箱はスピンで開けられる。
各所にある赤、緑、青、黄、紫のカギ5つを全て集めないと、ゴールへの道が開かれないダンジョンになっている。
ノーブレスとあるように息継ぎできるタイミングが限られており、迅速な行動が求められる。


じごくのはりせんぼん パンパップー

エリア4のボスステージ。
まわしを付けたオレンジ色のハリセンボン「パンパップー」との戦いになる。

パンパップーはトゲの生えていない尻が弱点で、巨大化している時はここしか狙えない。
吸い込んで息を吐きながら突進したり、手下の魚を吐いたりするのが主な攻撃方法。
小さくしぼんだ時は正面からスピンしてもダメージを与えることができ、魚をスピンで弾き返してもOK。
割とガバガバなボスである。
ただ、本作のボスの例にもれず非常にタフで、合計9回ダメージを与えないと倒すことはできない。
終盤では更に巨大化し、体当たりが避け辛くなる。

なお、パンパップーとの戦いでは自由に酸素を補給できないため、定期的に浮かんでくる泡が貴重な補給手段となる。
敵の攻撃に気をとられて補給を怠らないように。




追記・修正は泳ぎながらお願いします。


※只今ゲームボーイ版シリーズのオリジナル水中ステージに関する追記を募集しています。
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最終更新:2023年09月29日 22:21

*1 ただし、ダチョウ倶楽部が入っている熱湯は本物の熱湯ではなく『熱湯と設定されているだけのぬるま湯』である。

*2 GBA版のワールド6では新ボスの「クロクタプス」に差し替えられており、そちらは攻略上水中に潜る必要が無いため除外。