ジャスティス・リーグ:アトランティスの進撃

登録日:2017/06/09 Fri 18:04:55
更新日:2023/02/21 Tue 07:25:20
所要時間:約 10 分で読めます




『Justice League: Throne of Atlantis』は2012年にDCコミックスで行われたクロスオーバーイベント

+ 作品情報
『Justice League Vol.2』#13~#17
発売 2012年10月から
脚本 ジェフ・ジョーンズ、ジェフ・レミア(#13短編)
作画 トニー・S・ダニエル(#13~#14)、ブラッド・ウォーカー(#13短編)、アイヴァン・リース(#15~#17)
   ポール・ペレティア(#17)

『Aquaman Vol.7』#15~#16
発売 2012年12月から
脚本 ジェフ・ジョーンズ
作画 ポール・ペレティア

クロスオーバーの順序は『JL』#15から『JL』→『A』の順。

日本では2014年に小学館集英社プロダクションから邦訳本が発売されている。

ジェフ・ジョーンズによる『ジャスティス・リーグ』・サーガ第3巻。
『Aquaman Vol.7』とのクロスオーバーでアトランティスとの戦いが描かれる。
分かり合おうとする暇もなく衝突の道を進む地上とアトランティスを
その2つの世界のハーフであるアクアマンを中心とするヒーローたちが止めようと奮闘する。
本作ではその溝は埋まりきれずその後のアクアマンの戦いを通じて徐々に和解の道を歩んでいくことになる。
『Aquaman Vol.7』からの伏線も存在するがそれを気にせず本作だけでも楽しめる内容になっている。






『Justice League Vol.2』#13~#14



【物語】

呪いにより獣人チーターに変化した親友を救おうとするワンダーウーマンだったが失敗してしまう。
『ジャスティス・リーグ』から協力を呼びかけられたワンダーウーマンは最初は拒否するも、スーパーマンの説得もあり共に戦うことを決意する。


【登場人物】

≪ジャスティス・リーグ≫

グリーンランタンが抜けトレバーが連絡係から外れた。以前は個人の問題に踏みことはなかったが前回の戦いを受けて、
ワンダーウーマンを中心にチーターと戦う。

超人的力を持つアマゾン族の王女。トレバーをこれ以上傷つけない為に連絡係から外しスーパーマンとの関係を深めている。
親友で共に戦ったこともあるバーバラをチーターの呪いから解放しようと奮闘する。

メトロポリスを守る鋼鉄の男。ワンダーウーマンと関係を深めている。個人の問題として『リーグ』の協力を拒否するワンダーウーマンを説得する。
チーターとの戦いでは首元をかまれチーターのような姿となり『リーグ』に襲い掛かってしまう。

ゴッサムを守る闇の騎士。アクアマンと『リーグ』のリーダーの座を争っている。アクアマンと共にトレバーにチーターの情報を聞きに行く。
チーターとの戦いではサン族のハラからチーターの情報と呪いの対処法を聞く。

超スピードを操る鑑識官。スーパーマンとワンダーウーマンの関係を勘り、色々悩みがちなサイボーグを勇気づけたりとムードメーカーとして活躍する。
チーターとの戦いでは足を傷つけられ思うように戦えなくなってしまう。

  • アクアマン(アーサー・カリー)
アトランティス人と地上人のハーフで七つの海の王。バットマンと『リーグ』のリーダーの座を争っている。
バットマンと共にトレバーにチーターの情報を聞きに行く。
チーターとの戦いでは水棲人としての能力を活かす。

  • サイボーグ(ビクター・ストーン)
特殊な技術で半身が機械化された青年。『リーグ』がなくなると自分の居場所がなくなることや、
自分の意思が機械に造られてモノではないかと苦悩するがフラッシュに勇気づけられる。
チーターとの戦いではチーターの動きを抑制する音波でチーター化したスーパーマンの動きを止める。


≪ヴィラン≫

  • チーター(バーバラ・ミネルバ)
呪いの短剣でチーターの獣人となったワンダーウーマンの友人。スミソニアン博物館で働いていたところ
ワンダーウーマンと出会い彼女を手伝うようになった。政府機関『ARGUS』の『ブラック・ルーム』で呪いの短剣に触れてしまいチーターとなった。
セントラルパークでワンダーウーマンと戦闘になるが彼女を返り討ちにして姿を消す。
その後呪いの短剣と因縁のあるコンゴに向かい『ジャスティス・リーグ』と戦う。


≪その他≫

  • スティーブ・トレバー
政府機関『ARGUS』の局長。前回の事件で重傷を負い入院中。これ以上傷つけたくないという考えで『ジャスティス・リーグ』の連絡係を外されている。
チーターについて聞きに来たバットマンとアクアマンに情報を与える。

  • ハラ
コンゴの部族サン族の長。チーターと戦う『ジャスティス・リーグ』の元に現れ暴走するスーパーマンを笛の音で止める。
その後、バットマンにチーターと呪いの短剣の真実を教える。



『Justice League Vol.2』#15~#17、『Aquaman Vol.7』#15~#16



【物語】

アメリカ海軍の空母が海底にミサイルを発射し連絡がつかなくなるという事件が発生する。
さっそく調査に乗り出そうとする『ジャスティス・リーグ』だったが、メトロポリスやゴッサムをはじめとする主要都市に大津波が発生し人命救助に奔走する。
この大津波が海底王国アトランティスの攻撃だと気づいたアクアマンは現国王で義弟のオームの説得を試みる。


【登場人物】

≪ジャスティス・リーグ≫

地上への侵攻を開始したアトランティスの対処に当たる。フラッシュはセントラルシティでゴリラと戦っており登場しない。

  • アクアマン(アーサー・カリー)
アトランティス人と地上人のハーフで七つの海の王。北東部沿岸の魚がいなくなったことを知り、
大事件につながる可能性があったためメラと共にバットマンに接触する。その直後、大津波が発生しゴッサムの生存者の救助に奮闘する。
この大津波がかつて自分が提案したアトランティスの地上侵攻計画だと気づきオームの説得に乗り出すが聞き入れられず、
バットマンたちが現れたこともあり失敗に終わり海底に流刑にされてしまう。

ゴッサムを守る闇の騎士。ゴッサムでスケアクロウの部下を追っているとアクアマンに介入され解決する。
その後、大津波の後処理をメラに任せアクアマンにアトランティスとの関係を聞き衛星基地に向かう。
そこでアクアマンの意思を尊重し説得を見守っていたがオームは聞き入れないと判断し介入してしまい、
アトランティス軍と戦闘になり敗北し海底に流刑にされてしまう。

メトロポリスを守る鋼鉄の男と超人的力を持つアマゾン族の王女。チーターとの戦いで傷ついたワンダーウーマンを癒すため
メトロポリスにデートに向かうが、大津波に遭遇し人命救助に飛び回る。
そこで偶然アクアマンの知り合いのバルコと出会い、彼を衛星基地に連れていく。
オームを説得しようとするアクアマンには反対しており、実際オームは聞き入れずアトランティス軍と戦闘になってしまう。
持ち前のパワーで奮闘するもオームに敗北し海底に流刑にされてしまう。

  • サイボーグ(ビクター・ストーン)
特殊な技術で半身が機械化された青年。父親の頼みで姿を消した空母の捜索を行う。その後、衛星基地でアクアマンたちをサポートしながら、
アトランティスに詳しいシン博士を迎えに行きアトランティス軍と戦闘になる。
博士を救出後、アクアマンたちのピンチを知り残された生身の肺を改造し全環境対応モードとなってメラと共に救出に向かう。
その間にアトランティス軍を抑えるために『ジャスティス・リーグ』の候補メンバーを呼び寄せる。


≪ジャスティス・リーグ候補メンバー≫

『ジャスティス・リーグ』の新メンバー候補。メインメンバー救出の時間稼ぎのためにサイボーグに呼び出されアトランティス軍と戦う。
出会ったばかりのため連携は取れていない。

  • ファイヤーストーム(ロニー・レイモンド/ジェイソン・ラッシュ)
体育会系学生のロニーとインテリ系学生のジェイソンが合体して変身するヒーロー。原子を操る力を持つ。

  • ビクセン(マリ・マッケイブ)
トーテムの力を借りて様々な動物の能力を得るヒーロー。

  • ブラックライトニング(ジェファーソン・ピアース)
高校教師で電撃を操る力を持つアフリカ系ヒーロー。

  • ホークマン(カーター・ホール/ケイター・ホル)
鷹ようなコスチュームに身を包んだ惑星サナガーの警察官。苛烈な性格でバットマンと因縁がある。

  • ブラックキャナリー(ダイナ・ランス)
超音波ボイスを放つ格闘家。

  • エレメントウーマン(エミリー・サン)
体を様々な物質に変化させるヒーロー。ノリのいい性格。

  • アトミカ(ロンダ・ピネダ)
体を原子レベルまで小さくできる大学生。電子まで小さくなり機械を操作することもできる。

  • ザターナ(ザターナ・ザターラ)
言葉をさかさまに唱えることでパワーを発揮する魔術師。


≪アトランティス≫

  • オーム
アトランティス現国王でアクアマンの異父弟。アクアマンを尊敬しており彼が地上の王になったと思っている。海を操る王冠と嵐を操る三叉矛を持つ。
空母の誤射を地上からの先制攻撃だと思いかつてアクアマンと共に立てた地上侵略作戦を実行する。
大津波で地上の主要都市に大打撃を与え大きな障害となる人物を狙っていく。
その後、地上に現れアクアマンの説得を受けるが聞き入れずスーパーマン達を含め圧倒し海底に流刑にしてしまう。
そして地上を破壊する爆弾を設置するが『ジャスティス・リーグ』候補メンバーと戦闘になる。

  • テュラ
アトランティスの遊撃隊ドリフトの隊長。シン博士の命を狙うがサイボーグに防がれる。


≪その他≫

  • トレンチ
以前アクアマンが遭遇した海溝に潜む凶暴な生物。絶滅したかに思われたが流刑にされたアクアマンたちに襲い掛かり地上にも現れた。

  • メラ
アクアマンのパートナーの赤毛の水棲人。水を操る力を持つ。アクアマンと共にゴッサムを訪れ大津波に襲われた人々を救う。
その後、アクアマンたちの救出に向かうサイボーグと合流し海底に向かう。

  • バルコ
地上に放逐されたアトランティス人でアクアマンの良き理解者。今回の事件を察知してメトロポリスに訪れロイスの命を救う。
そこでスーパーマンと出会い衛星基地に向かい、アクアマンと再会しオームを説得するよう頼む。
サイボーグがシン博士を連れてくると彼に怒りをぶつける。

  • スティーブン・シン
アトランティスを長年研究している海洋学者。アクアマンとは因縁があったが最近和解した。
アトランティスの存在が認められた喜びから車を走らせているとサイボーグと出会う。
アトランティス軍に狙われるがサイボーグに保護され衛星基地でバルコと共に待機する。

  • サイラス・ストーン
サイボーグの父で研究機関『STARラボ』の主任。サイボーグに姿を消した空母の捜索を依頼する。
その後アトランティス軍の対策を練っていたがサイボーグに体の改造を頼まれ了承する。

  • トーマス・モロー
『STARラボ』の研究員。アトランティス対策に自身の開発したアンドロイドを提案するが却下されてしまう。
その後、サイボーグの改造に協力する。

  • ロイス・レーン、ジミー・オルセン
メトロポリスの新聞社デイリー・プラネットの記者とカメラマン。大津波に巻き込まれるもバルコに救われる。

  • ジェームズ・ゴードン、ハービー・ブロック
ゴッサム市警の刑事。大津波に巻き込まれるがアクアマンに救われる。その被害に愕然とする。



『Justice League Vol.2』#13短編



【物語】

怪我が治り退院したトレバーが酒場でやけ酒をしているとオリバー・クイーンが現れある相談をされる。


【登場人物】

  • スティーブ・トレバー
政府機関『ARGUS』の局長。『ジャスティス・リーグ』との連絡係を首にされやけ酒をしていた。
そこにオリバーが現れ謎の通信機の話をされ彼にある仕事を頼む。

  • グリーンアロー(オリバー・クイーン)
シアトルを守るエメラルドの射手。酒場でトレバーを見つけマルチプレックスから入手した謎の通信機の話をする。

  • アマンダ・ウォラー
政府職員で『スーサイド・スクワッド』の管理者。トレバーに『リーグ』との連絡係を引き継いだことを報告する。

  • マルチプレックス(ダントン・ブラック)
自らの体を分裂させる力を持つ犯罪者。シアトルでハイテク機器の強奪を目論むもグリーンアローに阻止される。
その際、謎の通信機を落とした。



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最終更新:2023年02月21日 07:25