スーパーマン:アンチェインド

登録日:2017/06/28 Wed 17:40:09
更新日:2023/02/24 Fri 22:41:01
所要時間:約 8 分で読めます




『Superman Unchained』は2013年にDCコミックスから出版されたアメコミ作品。

+ 作品情報
『Superman Unchained』#1~#9
発売 2013年6月から
脚本 スコット・スナイダー
作画 ジム・リー、ダスティン・グウェン

日本では2015年にヴィレッジブックスから邦訳本が発売されている。

スーパーマン生誕75周年記念作品でスーパーマンともう1人のスーパーマン、レイスの出会いと戦いを描いた作品。
元々『Action Comics Vol.2』、『Superman Vol.3』に次ぐ第3のスーパーマンの個人誌として企画されていたため
オールスター:スーパーマン』のようにそれまでのスーパーマンの歴史を盛り込んだような作品ではなく
通常のスーパーマンのストーリーのようになっている。
メインキャラクターのレイスは盲目的にアメリカのために戦っておりスーパーマンをよく知らない人がイメージする
スーパーマンのようなキャラクターになっている。そんなレイスと活動を始めたばかりの『New 52』のスーパーマンの出会いを通して
スーパーマンはどういったヒーローなのかを描いている。



【物語】

サイバー・テロリスト集団『アセンション』が世間を騒がす中、8基の人工衛星の墜落を防いだスーパーマン。
しかしその内の1つが自身の意図しない方法で墜落を防がれていたことそしてその一件にアメリカ軍が関わっていたことを知る。
ロイスの父サム・レーン将軍に接触したスーパーマンの前に現れたのはもう1人のスーパーマン、レイスだった。
レイスと共に『アセンション』の対処に当たることとなったスーパーマンだったがレイスは彼を殺さなければならないと語る。
2人のスーパーマンの命運はそして暗躍する『アセンション』とルーサーの目的とは。


【登場人物】

メトロポリスを守る鋼鉄の男。クラークとしてはメトロポリスの新聞社デイリー・プラネットを離れフリーの記者として活躍している。
自分以外の力で墜落を免れた人工衛星の謎を追う内にもう1人のスーパーマン、レイスと彼の所属するアメリカ軍の秘密組織『ザ・マシン』の存在を知る。
レイスと共に東京への『アセンション』の攻撃を防ぐがロイスが行方不明なことを知り、レイスを連れて北極の『孤独の要塞』へ向かう。
ロイスの行方を捜索中に『アセンション』による核攻撃が発生しレイスと別れ、『アセンション』の打倒とロイスの救出に成功し
手に入れた『アースストーン』で核攻撃を防ぐ。『アースストーン』を狙って現れたレイスを追い返しロイスと共に『孤独の要塞』で
『アースストーン』の調査をしていると、レーン将軍率いる『ザ・マシン』の攻撃を受けるが特殊なアーマーを着て対処に臨む。
アーマーでも敵わず追い詰められてしまうがロイスが『アースストーン』を使うことで助かり、バットマンとワンダーウーマンを攻撃するレイスに挑む。
パワーでは圧倒されるが策を練ってレイスに勝利し『孤独の要塞』まで戻るが、『アースストーン』で呼び出された異星人が攻撃準備していることを知り
ルーサーから与えられた肉体を爆弾に変える燃料を手に宇宙へ飛び出す。

  • レイス
75年前にアメリカが送ったメッセージを受信して現れたもう1人のスーパーマン。全身が黒くフードのような部位があり、
胸には赤いエネルギーで鷲のようなマークがついている。アメリカのために全てを捧げ行動しておりスーパーマンの活動をサポートしたこともある。
レイスの名は親代わりで『ザ・マシン』の創設者であるウィリアム・ルドルフの頭文字と奥の手を意味する『A.I.T.H.』を組み合わせてつけられている。
スーパーマン同様太陽エネルギーでパワーを発揮し75年もアメリカのために戦い続けたことでスーパーマン以上の戦闘能力を持つ。
彼の乗って来た宇宙船に刻まれた方程式を分析するために『ザ・マシン』が作られアメリカの科学技術は大きく進歩した。
レーン将軍に接触し攻撃を受けるスーパーマンの前に現れ彼を止め『ザ・マシン』の基地に案内する。
東京に『アセンション』が現れたことを知りスーパーマンと対処に当たり彼の能力を引き出し勝利を飾る。
スーパーマンに『孤独の要塞』に案内されロイスの行方を捜索する中、スーパーマンの人生について問い彼を脅してでも仲間に加えようとする。
しかし『アセンション』の核攻撃が発生しスーパーマンと別れアメリカを狙う核だけを防ぎに向かう。
『アースストーン』を使って核攻撃を防いだスーパーマンに挑み『アースストーン』を奪おうとするが、
バットマンが作っていたレイスの弱点となる物質で反撃され恥をかかされた怒りを覚えながら撤退する。
その後、恨みを返すのと命令でバットマンのもとに現れ彼を殺そうとしてワンダーウーマンとも戦闘になり圧倒する。
スーパーマンが現れると彼が身に着けていない能力を使って圧倒するがマントル近くまでおびき寄せられ、
お互いにパワーを発揮できなくなり普段の戦い方が災いしてスーパーマンに敗北してしまう。


≪ヴィラン≫

  • アセンション
各国の最新機器にハッキングしてテロ行為を行うサイバー・テロリスト集団。メンバーは顔を変えるマスクをつけている。
ドバイで最新建設機械『アポロドーロス』を使ってブルジ・ハリファを破壊するがスーパーマンの活躍で防がれる。
その後、脱走者に接触しようとするロイスを妨害する一方で東京でロシアの対スーパーマンドローン『XR』を使って大規模攻撃を行う。
東京での攻撃は防がれるがロイスを確保し『アセンション』が『ザ・マシン』の創設者ウィリアム・ルドルフによって創設され、
レイスの方程式を基に造られた現在のテクノロジーを方程式の最後の技術である『アースストーン』を使って破壊しようとしていることを語る。
全世界の核ミサイルを『アースストーン』で操り発射しロイスも殺そうとするが、スーパーマンが現れ『アースストーン』を奪わせないために自爆した。

  • ザ・マシン
75年の歴史を持つアメリカ軍の秘密組織。創立者はウィリアム・ルドルフで現在の責任者はロイスの父サム・レーン将軍。
当初はレイスの宇宙船に刻まれた方程式を研究する機関だったが、新技術が開発されるとその技術を使って任務をこなし世界の平和を維持してきた。
レーン将軍に接触したスーパーマンに彼用の兵器で攻撃を仕掛け彼を圧倒するが、レイスの介入で攻撃を止めスーパーマンを基地に招き入れる。
スーパーマンに『ザ・マシン』の目的と彼の行動の問題点を指摘するが、東京で『アセンション』の攻撃が発生したためレイスとスーパーマンを向かわせる。
その後、『アセンション』による核攻撃が防がれると『孤独の要塞』に攻撃を仕掛けスーパーマンの持つ様々な星の技術と『アースストーン』を奪おうとする。
アーマーを着たスーパーマンも圧倒するがロイスが『アースストーン』を使うことで兵器が使えなくなり敗北した。

  • レックス・ルーサー
大企業レックス・コープの社長でスーパーマンのライバル。イーリアスを愛読しソーラータワーを中心にした都市計画について考えている。
何らかの罪で移送中に人工衛星の墜落についてスーパーマンに聞かれるが特に何も知らずMAWに収監される。
MAWで自身の都市計画を実験模型で再現し、実験模型を使って強化アーマーを作って脱走に成功する。
脱走後ジミー・オルセンをさらって彼の左腕に改造を施しレイスに勝利したスーパーマンのもとに送り、
左腕に仕込んだ肉体を爆弾に変える燃料をスーパーマンに与え地球を守る犠牲にしようとする。


≪ヒーロー≫

ゴッサムを守る闇の騎士。『アセンション』や人工衛星の墜落についてスーパーマンの相談を受ける。
全世界の核ミサイルが発射されると、そのことをスーパーマンに教えレイスへの切り札を渡し核ミサイルの対処を任せる。
その後、『バットケイブ』にレイスが現れ戦闘になる。対スーパーマンスーツに身を包み『バットウィング』や大量の『バットモービル』を直接ぶつけるが、
通用せず追い詰められワンダーウーマンに救われる。彼女も押されるがスーパーマンが現れ助けられた。

超人的力を持つアマゾン族の王女。全世界の核ミサイルが発射されバットマンと共に対策を練る。
その後、『バットケイブ』でレイスに襲われたバットマンを助けるが追い詰められスーパーマンに助けられた。


≪デイリー・プラネット≫

  • ロイス・レーン
デイリー・プラネットの美人記者。クラークの書いた人工衛星の記事に誤りを見つけ彼が行動を起こすきっかけを作る。
クラークに父の居場所を伝え、『アセンション』の脱走者が自分を捜していることを知りノバスコシアに向かうが
『アセンション』の妨害を受け飛行機が墜落する。脱走者に『アースストーン』で助けられるが『アセンション』に捕らわれてしまう。
『アセンション』の歴史と目的を教えられ殺されかけるが、スーパーマンに救われ『孤独の要塞』に連れていかれる。
『孤独の要塞』で『アースストーン』の調査をしていると『ザ・マシン』の攻撃を受けスーパーマンに保護されるが、
彼を助けるために『アースストーン』を使い『ザ・マシン』の兵器を止めた。

  • ジミー・オルセン
デイリー・プラネットのカメラマン。フリーとなったクラークとも直接連絡を取り合っている。
仕事を終えくつろいでいるとルーサーの襲撃を受け誘拐されてしまう。誘拐先で左腕を改造されレイスとの戦いを終えたスーパーマンのもとに送られ、
ルーサーとの連絡係と肉体を爆弾に変える燃料の運び手にされてしまう。

  • ペリー・ホワイト
デイリー・プラネットの編集長。ロイスと広告の位置について話したりジミーと大叔父の使っていた双眼鏡について話をする。


≪その他≫

  • ジェド・コールダー
クラークが少年時代を過ごしたスモールビルの隣人。変わり者で心臓が悪かった。
クラークは友人たちと共に夏の頃、彼の家にある干し草にサイロの屋根から飛び降りていた。
ある時、ラナ・ラングと共に飛び降りようとした際に足を滑らせた彼女を助けた結果、クラークは宙に浮いてしまう。
コールダーはその姿を見てクラークを宇宙人と思いクラークの母マーサを銃で脅し、現れたクラークを銃で撃った。



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最終更新:2023年02月24日 22:41