大乱闘スマッシュブラザーズのステージ(64)

登録日:2017/12/04 Mon 20:10:59
更新日:2024/04/26 Fri 21:28:10
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『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズには、様々な任天堂ゲームの世界観を元にしたバトルフィールドが豊富に存在している。
各ステージそれぞれにギミックが存在(一部除く)しており、戦況を大きく左右するものとなっている。
これらのギミックに相手を巻き込んだり、はたまた自分が巻き込まれたり…と、勝負を単なる実力差だけで決まらせないという大きな役割を担っているのだ。


本項では第1作『ニンテンドウオールスター! 大乱闘スマッシュブラザーズ』のステージについて解説。
隠しと1Pモード専用を含めて全12ステージ。
今となってはアイテムなしタイマン形式のルールではお馴染みの戦場・終点だがこのときは1Pモード専用で対戦では選択不可。
また、キャプテン・ファルコンネスにはホームにあたるステージが用意されていない。
チャレンジマッチではそれぞれ惑星ゼーベス、プププランドで戦うことになる。

ハード性能の関係もあり、ステージの構造は至ってシンプル。
固定の2D背景に、ポリゴンで作られたステージが浮遊している。
ステージ選択の際はポリゴン部分のみのプレビューが表示され、トレーニングモードでは背景がスマブラマークに変化する。

五作目の『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』で多くが復活。
当時よりハードの性能が上がり、他の復活ステージのグラフィックも強化されたが、
64ステージのみ、ファンサービスであえて当時の雰囲気を残している


初期ステージ

ピーチ城上空

スーパーマリオシリーズから。「スーパーマリオ64」に登場するギミックを中心に構成されたステージ。
ステージ選択で一番初めにくる割にはギミックが多く癖が強い。
ふっとばされても上空の左右にある三角ブロックやその中央にあるバンパーなどにぶつかることが多く、
なかなか撃墜出来なかったり逆に生き延びられたりする。
最下段の床はゆっくり左右にスライドしており、どちらかに移動しきっている状態でその逆方向にふっとばされると復帰が困難になる。
また、中央の土台も含め崖捕まりが出来る場所が一切存在しない。
背景にジュゲムブラザーズが登場する。

後に『for』でDLCとして再登場。最下段の床に崖捕まりが出来るようになっている。
『SP』でも続投。

コンゴジャングル

スーパードンキーコングシリーズから。美しい夕日をバックに戦う。
土台はやや狭く、中央には回転する足場がある。
土台の下にはタル大砲が左右に往復しており、これに入ると上方向に射出される。復帰し損ねてもこれで助かることもある。
定期的に回転してるため、発射タイミングを間違えるとそのまま自滅になるので注意、原作同様に樽に書いてある矢印の方向に飛ぶ。
…が、対戦にてふっとびやすさの設定を200%と最大に近づけていると、上矢印で発射したとしても、そのまま星になってやられてしまう。逆に50%に近づけていると、勢いが足りずにすぐに落ちる。『DX』では修正されている。
背景にネッキーが登場する。

『DX』では同名ながら全く別物の新ステージが登場しているが、64版のほうも隠しステージとして登場している。
また『Wii U』にも隠しステージとして登場しており、DLC以外では唯一の初代からの出展。
『SP』でも登場。

余談だが、発売当時のCMではなぜか名前を間違えられていた。「あ!ドンキージャングル~!」(ちがう)

ハイラル城

ゼルダの伝説シリーズから。本作のステージではそれなりに広いほう。
それなりに高低差があったりすり抜け床も存在し、様々な駆け引きが生まれる。
時折出現する竜巻に巻き込まれると大きく吹き飛ばされ、ダメージが高い場合はこれでお星様になることも。
また、時々高速で移動するため離れていても油断しないように。
あとカービィで足場の一番上に登り、5段ジャンプ+ファイナルカッターをやるとセルフ上バーストする。
もちろん不具合なので『for』以降は修正されている。

デザインは時のオカリナ準拠で背景にはデスマウンテンも。

64版ではプププランドほどではないが運要素が絡みにくいため、競技性の高いタイマン形式の対戦で使われる。
しかし無改造の64版はストック+タイムの設定が出来ないので1試合に50分かかったという。

時オカの開発がスマブラと被っていた都合、開発段階のデザインは二転三転して苦労したという。
背景のデスマウンテンは、時オカの資料をもらってから正しい位置に書き直したとのことで、このステージのみ背景にゲストが登場しないのも開発期間の関係なのだとか。開発版では太陽が原作と違う位置から昇っており、これもわざわざ直したらしい。
BGMが時オカに使われていない神々のトライフォースのものだったり、初代の笛でワープ時に出る竜巻がギミックに使われたりと、様々なゼルダシリーズの要素を統合したステージとなっている。

『for』にてDLCで復活した。『SP』でも続投。

惑星ゼーベス

メトロイドシリーズから。
斜面の多い土台や、下に広がる酸の海が特徴的。
酸の海はせりあがってくることもあり、これに触れると上に吹き飛ばされてしまう。
そのため基本下バーストはしないのだが、スターを取った状態で落ちるとダメージを無効化してしまいそのまま海の下に落ちて下バースト という珍事が起こる。
乱戦時に上昇した場合は混乱に乗じてライバルを突き落としてやるといい。
ビームソードとレイガンの出現率が高い。
上記通り、キャプテンファルコンのチャレンジマッチステージ。賞金稼ぎ繋がり、もしくはモデル流用繋がりか。
背景にウェーバーとリドリーが登場する。

開発段階ではステージ名の通りゼーベスを背景に、衛星軌道上で戦うイメージを想定していたとのこと。メトロイドらしい雰囲気を意識して製品版の仕様になったようである。

『DX』ではコンパクトにアレンジされた「ブリンスタ」が登場している。

ヨッシーアイランド(64)/スーパーしあわせのツリー(SP)

ヨッシーシリーズから。ステージ名は「アイランド」だが、デザインやBGMなどどちらかといえば『ヨッシーストーリー』に近い。
足場の位置が高めになっており、やや縦方向に長い。
場外の左右には雲の足場があり、助かることもあるが、乗り続けていると一定時間で消えてしまうので注意。
また、右方向のバーストラインまでの距離がかなり長めなため、左にふっ飛ばしたほうが撃墜しやすい。
乱闘のさなか、漁夫の利狙いで一番右の雲に逃走を図ったプレイヤーは数知れず。
1Pモードではステージ2で登場するが、こちらは場外の雲の足場がなく別ステージ扱いになっている。
ヨッシーは緑、赤、黄色、水色、青、ピンクの6色がいるが、青とピンクはここでしか登場しないCPU用カラーである。
背景にあほーどりとプロペラヘイホーが登場する。

『DX』にも隠しステージとして登場している。背景がポリゴンに変更。
『X』では同名の別ステージが存在するが、こちらのほうが『ヨッシーアイランド』っぽい雰囲気になっている。
『SP』にも登場し、上記の理由や『X』の同名ステージも同時収録だったためか名称が「スーパーしあわせのツリー」に変更された。

プププランド

星のカービィシリーズから。
ウィスピーウッズが吹く風に流されることはあるが、それ以外はギミックが存在しない比較的ベーシックなステージで後のシリーズの戦場に近い。
64スマブラにおけるタイマン形式の大会などでは戦場の代わりとして選択される。
なお他のステージBGMは各作品のテーマ曲や最初に遊ぶステージから選曲されているのだが、このステージの「激突!グルメレース」のみ 1作品の番外寄りモードのBGMが出展 という、変わったチョイス。スマブラの雰囲気に合致していたのだろう。
上記通り、ネスのチャレンジマッチステージ。
HAL研または中の人繋がりか、マジカントのイメージであろうか。
タイトル画面を放置すると見られる遊び方ではここの足場を少なくしてウィスピーウッズがいないチュートリアルステージが存在するがプレイする事はできない。
ちなみに、背景は「カービィのきらきらきっず」(SFC版)のプププランド遠景が元ネタ。

『DX』にて隠しステージ、『for』にてDLCで復活し『SP』でも登場した。

背景にブロントバートデデデ大王が登場する。
デデデがファイターとして参戦している『for』『SP』では、対戦に参加している場合、背景キャラの方は登場しなくなる。

セクターZ

スターフォックスシリーズから。セクターZ宙域を飛ぶグレートフォックスの上で戦う。
64スマブラのステージでは最も広く上空の足場もないため、飛び道具を持つキャラがやや有利。
時おりアーウィンが飛来し、ビームを撃ってくる。フォックスが乱闘に参加していてもお構いなし。敵と味方の区別もできねえのか!
とはいえそのフォックスはビームを下必殺技で対処可能ではあるのだが。なおネスも下必殺技でビームを吸収できる。
土台と平行に飛んでいる場合は乗ることも可能だが、そのまま画面外に連れて行かれないように。
背景にマン・ドリルとウルフェンが登場する。
「ほぼ日」のインタビューによると、開発当初のスマブラは30度の坂までしか歩けないようにプログラムされていたのがこのステージのために変更されたり、坂道に立っているファイターのポーズをこのステージのためだけに用意したりと、何かとスタッフ泣かせだったようである。

『DX』以降の作品ではコンセプトが同じ「惑星コーネリア」として登場している。ファイターに対するステージのサイズは小さくなっており、グレートフォックスの砲台に乗れるが、『64』ではまだビームも撃ってこない。一応アーウィンを上手く使ったり、プリンのジャンプBを駆使すると乗れるのだが、逆に帰れるキャラが一人も居ない。
そのためストック1対2で2側がここに乗ってしまうと試合が完全に硬直してしまうので、大乱闘でも無い限りは乗らないこと。

ヤマブキシティ

ポケットモンスターシリーズから。シルフカンパニー本社の高層ビルの上で戦う。
全ステージ中トップクラスに足場が悪く、非常に自滅しやすい。
特にネスはビルとビルの間に落ちた場合、PKサンダーを出してもビルに当たって消滅→しりもち落下してしまうため、二段ジャンプが失敗すると復帰ができなくなってしまう。
1Pモードでもたまにピカチュウがでんこうせっかで自滅する事があり、ピカチュウにダメージを与えずにクリアするとアンチウォーというボーナスが獲得できる(このステージに限らず、他ステージでも「カービィで空中すいこみ→相手を頬張ったまま落下」で道連れを決めても条件を満たす)。

中央のビルにあるペントハウスからは以下のポケモンが飛び出し、それぞれの技で攻撃してくる。
  • ヒトカゲ…「かえんほうしゃ」または「たいあたり」で攻撃。ある程度の攻撃で吹っ飛ばせる。
  • フシギバナ…「はっぱカッター」か「たいあたり」を繰り出してくる。
  • ラッキー…「タマゴうみ」でアイテムの入った卵を出してくれる。直接触れるとわずかに回復。ある程度の攻撃で吹っ飛ばせる。
  • ポリゴン…「たいあたり」で攻撃。鳴き声が妙に耳に残る。
  • マルマイン…ガード不能且つボム兵より範囲の広い「だいばくはつ」が脅威。コンコンコン…ドカーン!

背景にはバタフリー、ポッポ、オニドリルのほか、低確率でファイヤーが飛んでいることもある。

64以降長らく出番に恵まれなかったが『SP』で19年ぶりに復活した。

隠しステージ

いにしえの王国

64唯一の隠しステージ。『スーパーマリオブラザーズ』の世界観をもとにした懐かしい雰囲気。
1Pモードを隠しキャラ以外の8キャラでクリアし、対戦モードを全てのステージで遊ぶと出現。

天秤リフトでは重さ比べっぽいことができたり、叩くと地上にいる全キャラが吹っ飛ぶPOWブロック、
ワープできる土管(たまに行き先が中央の穴になっている)など、ギミックもFC時代のマリオにもとづいている。土管に入る際、サムスは原作のエレベーター搭乗時よろしく正面を向き、カービィは一瞬だけ原作で大砲に入る際のポーズを取るという、ちょっとした小ネタも。
土管から出てくるパックンフラワーに触れるとダメージを受けるが、こちらも攻撃を加えれば吹っ飛ばせる。またキャラが土管に隣接しているときは出てこない。
穴が中央にしかなく、天秤リフトもあるため、下方向への撃墜がしづらいステージ。
横方向のバーストや上方向の星にしてKOなどが主な撃墜手段となる。
時間制乱闘で残り時間が30秒を切ると原作同様、警告音が鳴った後BGMのテンポが早くなる。
背景に昔のドット絵の雰囲気のノコノコとメットが登場する。ジャンプ台で楽しそうに跳ねていたり。
(後者は背景デザイナーの独断で入れたもので、桜井氏の許可が降りるか不安だったそうだが、ノリノリで快諾してくれたようである)

『DX』にも同名ステージが登場するが、POWブロックやパックンフラワーなどのやくものはなく、破壊できるレンガブロックや、アイテムを出すハテナブロックが置かれている。地続きなのは同じだが、穴は左右に2つある。
また、『X』『for3DS』『SP』では「いにしえっぽい王国」というステージもあるが、地形自体はスーパーマリオブラザーズの1-1(1-2)を再現しつつ、雰囲気は全く異なる。

ヤマブキシティと共に『SP』で19年振りに復活した。
土管ワープも可能で何と中央の穴にある土管からも入れるようになった。

1Pモード専用

メタ・クリスタル

VSメタルマリオ専用。狭い土台と足場が1つだけのシンプルな構成。
地形そのものは『X』のヨッシーアイランドが似ている。
とにかく狭いが背景と曲がカッコイイので、対戦ステージとして選びたいと思った人もいたのではないか。
メタルマリオは『DX』でもアドベンチャーモードの敵として登場するが、残念ながら(?)このステージは続投しなかった。
『SP』ではメタ・クリスタルという曲名で戦場、大戦場、終点のオレ曲セレクトで19年振りに復活した。

デュエルゾーン

VS謎のザコ敵軍団専用。土台と3つの足場というプププランドに近い構成であり、後のシリーズの戦場の元ネタ。
BGMがどことなくヒーローものっぽく、悪の戦闘員の軍団と戦っているかのような雰囲気を演出している。
1Pモードではアイテムの出現率が高めに設定されており、特にモンスターボールが出現しやすくなっている。
なお、ザコ敵は同士討ちをする。
『SP』ではデュエルゾーンという曲名で戦場、大戦場、終点のオレ曲セレクトで19年振りに復活した。

終点

VSマスターハンド専用。デカイ一つだけの足場や宇宙をイメージした背景は後のシリーズの終点の始まりといえる。
マスターハンドの残りHPによって変化していく背景はこの時から存在している。
『SP』では終点(スマブラ)という曲名で戦場、大戦場、終点のオレ曲セレクトで19年振りに復活した。
改造に忌避の無いアメリカでは、ここを対戦で使えるようにするハックロムが競技シーンで使われているとか。


追記・修正はセクターZをグレートフォックスの下から一周してからお願いします。

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最終更新:2024年04月26日 21:28