ガンダムエース

登録日:2017/12/19 (火) 18:09:23
更新日:2024/04/21 Sun 00:17:10
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ガンダム魂をこの一冊に!




ガンダムエースは、KADOKAWA・角川書店が毎月発行している漫画雑誌。

2001年6月25日に創刊され、後に毎月26日発行の月刊誌となった。
当初の定価は基本580円だったが、現在の定価は大体650円。




【解説】


『月刊ニュータイプ』の姉妹誌『Newtype.com』の増刊として発行されたガンダム専門誌で、季刊→隔月刊→月刊と刊行ペースを改めていった。

安彦良和が『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』を執筆するために用意された専用雑誌の側面がある。
事実、創刊号からTHE ORIGIN最終回までの号は全て安彦氏が担当している。

このような経緯で生まれたガンダム専門誌は「エヴァンゲリオン」ブームがひと段落した当時話題を呼び、
またこれまでガンダムの関連書籍について角川書店はスニーカー文庫でのノベライズが主で
コミカライズとなるとむしろ講談社の「コミックボンボン」やバンダイの「サイバーコミックス」「MS SAGA」あたりが積極的で
角川発のコミカライズはせいぜいクロスボーンくらいだっただけに
一部のガノタは驚き、創刊号は即完売となった。

おりしも90年代まで「武者ガンダム」「騎士ガンダム」を筆頭とする作品を擁していた「コミックボンボン」は
この頃から色々な面で残念なことになり低迷期を迎えつつあり、
講談社は「マガジンZ」でもアニメコミカライズや連載を行っていたもののそれほどの人気や知名度は得られず、
バンダイから「サイバーコミックス」や模型誌「B-CLUB」を受け継ぎ
それぞれ「電撃大王」「電撃ホビーマガジン」として展開していたメディアワークス(当時)も
ガンダムのノベライズ・コミカライズに関してはしばらく新展開に消極的で
THE ORIGINの成功と機動戦士ガンダムSEEDのヒットでガンダムシリーズが再度のブームを迎える中
ガンダムエースはガンダムのノベライズ・コミカライズの中核的存在と言って良い状況を迎えた。
また、本誌での連載作品後に映像展開をするなど、アニメ化の動きも増えつつある。

THE ORIGINは2011年半ばで完結、連載を終了することになり、上述したように「THE ORIGIN執筆の舞台」として用意された本雑誌の存続への危機感を抱く声も出たものの、
実際に売り上げも少し落としたが、以降も10万部前後と出版不況と言われる中でも安定した部数を保っている。
安彦良和目当ての読者は大体がガンダムファンなので、THE ORIGINが終わってもガンダム専門誌を購買しなくなる理由はないという所か。

一方で2010年代以降になると小学館のコロコロコミックガンダムAGEとのタイアップが行われたり、
ビックコミックスペリオールズ連載のヒット作『機動戦士ガンダム サンダーボルト』の映像化なども行われている。
このため創刊時と異なり、有力なガンダム漫画が必ずしもガンダムエースの掲載作品という訳でもなくなってきている。


内容そのものに話を戻すと、ガンダム専門誌という事もあって、ガンダムに関する情報の量や速度はトップレベル。
ガンダム製作者のインタビュー・ガンダムゲームの新情報・MSVの詳細なデータなど、本誌から得られる情報は多い。
付録も存在し、ガンプラのライフルなどのウェポンが同梱されることも。

一方で公式的な作品と同人的な作品が入り交じっているため、熱心なガノタですらそれぞれの作品の扱いがよく分からないということもままある。
他の事情として、ゲーム作品のオリジナル機体の様に実は版権違いで取り上げづらいものがあったり、
ガノタでもそうそう知らない紹介されないマイナー機体やら設定もあったりするため、
特に古くからのガチガノタとマニアックな話をしたい場合には色々と困る場合があるので注意。



【掲載作品の特徴】


ガンダムの専門誌なのだから当然の話だが、基本的に掲載作品の殆どはガンダム作品である。
2024年時点で唯一の例外と言えるのが『リーンの翼』のコミカライズ。

漫画雑誌なので多くの掲載作品は漫画だが、小説作品も掲載される。
小説家の福井晴敏が作品を執筆して、これがガンダムシリーズの歴史に大きい影響をもたらしたのはガノタの知る通り。
他にも芸能人やガンダムシリーズの脚本家に小説作品を執筆させたこともある。

掲載作品としてはコミカライズ作品や映像作品の外伝漫画が多い。
その多くは宇宙世紀を舞台にした作品である。
その他にはギャグマンガも掲載されていて、割とぶっ飛んだ作品もチラホラある。

漫画家に関してはガンダム専門雑誌なだけあって、メカ作画が得意な作家が多い。
また、ガンダムシリーズでキャラクターデザインを務めた人が漫画を連載していることもある。
漫画の原作やシナリオ監修にガンダムシリーズの脚本家を呼ぶこともある。
コミックボンボンなどの他誌でかつてガンダム漫画を執筆していた作家もガンダムエース誌上に姿を見せている。

ただし、こやま基夫は『Gの影忍』の続編の持ち込みをガンダムエース編集部に不採用とされたことを示唆した発言をしているなど、
他誌でのガンダム作品の執筆経験のある漫画家を無条件に拾ってきている訳ではない模様。


専門誌という事もあってか、従来のシリーズの設定に触れかねない自由な作風の作品は作りにくいのではないかという噂もある。


【主な掲載作品】


アナザーガンダム

その他



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最終更新:2024年04月21日 00:17