アレッタ(異世界食堂)

登録日:2017/12/28 Thu 17:12:09
更新日:2022/02/02 Wed 12:25:29
所要時間:約 5 分で読めます






「ようこそ!ヨーショクのネコヤへ!」



アレッタとは、ライトノベル異世界食堂』の登場人物である.
アニメ版CV:上坂すみれ


週に一度、土曜日のみ異世界へと繋がる洋食屋「ねこや」のウェイトレス。
繋がった先である「向こうの世界」の住人であり、土曜日限定で働いている。
漫画版、アニメ版ともに原作より登場が早められており、出番が増えている。



【人物・容姿】
初登場時で十代前半の少女。癖っ毛気味の赤みがかった金髪で、眼の色は赤みがかった茶色。
こめかみから小さく黒い、山羊のような角が生えている。
「向こうの世界」で邪神と呼ばれる存在を信仰し、その加護の証として「人ならざる部分」を肉体に持つ種族、魔族である。
魔族の中でも弱い部類であり、角以外に外見上の異質な点も、特殊な能力もない。身体能力、魔力ともに人間の娘と全く同じ。

「こっちの世界」の住人や向こうの世界の住人でも魔族に馴染みのない者には、変わった髪飾りをつけた人間の娘と思われることもある。
貧しい生活であったため、ねこやに雇われた時点では、年齢の割に小柄で痩せ気味と原作で描写されている。
原作イラストやアニメ版では明らかに平均以上の発育だが。



ねこやで働く際は、通常営業のウェイトレスと同じモノクロの制服を着用。エプロンには黒猫のアップリケがついている。
スカートは膝上丈だが、向こうの世界の基準としてはやや脚を出し過ぎであるらしい。
また、髪はヘアゴムでツインテールにしている。
下着は原作では店主がコンビニで買ってきた白パンツだが、コミカライズ版ではドロワーズ、アニメでは黒地にイチゴのプリントが施されたものになっている。


「向こうの世界」における王国領土内の、荒れ地にある小さく貧しい村の出身。
両親が流行病で亡くなり、兄や姉もとうに家を出ていたため、王都に出て働き口を探す。
当初のうちは魔族であることを隠し、宿屋で給仕の仕事をする。
しかし正体がバレたことですぐさま追い出され、以降もまともに仕事が見つからない日々が続いた。
貧民も住まないような廃墟をねぐらとして、寒さと飢えに耐えていたのだが、ある日、不思議な黒い扉を見つけ──




【ウェイトレスとして】
偶然迷い込んだねこやにて、彼女の身の上話を聞いた店主から誘われ働き始める。
待遇は日給で銀貨10枚(日本円で1万円換算。ただし向こうの世界では若い娘の1ヶ月分の生活費に相当)、三食付き。
勤務時間は開店前から閉店後までの約14時間(休憩含む)。
働き始めて1年が経った時から、日給は銀貨12枚に上げられている。


文字の読み書きができないため、注文には暗記のみで対応している。
元々給仕の経験があったため記憶力は鍛えられていたようで、間違えたことはない。
お金の計算もできないので、会計は基本的に店主(後に早希にも)に任せている。


働きぶりは熱心で覚えも早く、店主からの評価も高い。
ねこやでシャワーや洗濯を行うことで一般的な魔族より相当に清潔になっている。
魔族をよく知る客からは、その身奇麗さに驚かれることも。



客の中には魔族に敵意を持つ者もいるが、アレッタとトラブルになったことはない。
異世界で騒ぎを起こしたくないなどの理由で相手が自重したり、敵対行動を取る前にクロに止められるためである。
またそうした客が、アレッタの働きぶりや人格を見て敵意を解くこともある。


土曜日の食事はほとんど店主の作る賄いを食べている。
店主がアレッタの好みを把握していることもあり、出される料理はどれも美味しく食べている。
店のメニューにない洋食以外の料理も出されるので、向こうの世界の住人で最も店主の腕前を堪能しているとも言える。
食事の前には魔族の神への祈りを欠かさないが、祈りの文句は毎回微妙に異なる。


しばらくの間、仕事が終わった後は真夜中に町外れの廃墟から帰路についていた。
だがそのことを知った早希の計らいで、土曜日はねこやの仮眠室に彼女と泊まるようになる。



【関連人物】
貧困に喘いでいた時に仕事を与えてくれた大恩人。
料理の腕や人格面も含めて心から尊敬している。
魔族のはきっと彼のような姿をしているのだろう、と思ったことも。


Web版では常連の一人にして、異世界食堂屈指の大食漢。
書籍版からは自分の次に雇われ、後輩ウェイトレスとなる。
クロの正体を知らないこともあるが、同僚としてごく対等に接しており、クロの方もそれを悪くないと思っている。


  • 山方早希
店主の姪にして、同僚のウェイトレス。
一緒に働き始めてしばらくは、読み書きに計算、料理の知識といった自分にない能力を持つ彼女に多少のコンプレックスを抱いていた。
しかし次第に打ち解け、良好な関係を築けるようになる。


  • サラ
メンチカツをこよなく愛する、異世界食堂の常連。
住み込みの家政婦を募集していたところ、口入れ屋から偶然にアレッタを紹介される。
異世界食堂で既に顔見知りだったこともあり、即座に採用を決めた。
自身が異世界食堂に行けない日は、メンチカツサンドを土産に頼んでいる。


  • シア
サラの妹。姉を訪ねに来た際、留守番をしていたアレッタと出会う。
彼女にもてなしとして出された「フライングパピー」のクッキーをいたく気に入り、
以降は毎週、最も大きいサイズのクッキー詰め合わせを買ってきてもらっている。


  • 店長
ねこやにケーキ等を卸している洋菓子店・フライングパピーの店長。
シアのお使いで毎週クッキーを買っていくアレッタをお得意様として扱っている。
そのためジャムやお菓子を時折彼女にプレゼントしている。それらのプレゼントはシアに渡され、好感度を上げるきっかけとなっている。


  • 木村将太
ねこやにパンを卸している「キムラベーカリー」の跡取り息子。
ねこやへのパンの配達をする際に、アレッタと出会い、ほのかな恋心を抱くようになる。
異世界のことは知らないため、彼女のことは土曜日だけ見かける外国人バイトだと思っている。
自作のパンで、店に出せるまでに仕上がったものを時折アレッタにプレゼントしている。
アレッタへの気持ちは当人には全く気づかれていないが、店主や早希は察している。


  • 赤の女王
異世界食堂一の大食いである常連。
異世界食堂を自身の財宝とみなし、店主をはじめ関わるものに状態を察知できるまじないをかけている。
アレッタも雇われた瞬間からその対象となっているが、彼女自身はそれを知らない。


  • アルトリウス
異世界食堂最古の常連。ロースカツとビールをこよなく愛する大賢者。
アレッタが使っているねこやへの扉周辺に強力な結界を張ったり、周囲の警備兵を増やすなど色々と裏で手を回している。





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最終更新:2022年02月02日 12:25