ネルギガンテ

登録日:2018/02/02 (金曜日) 11:55:40
更新日:2022/09/11 Sun 02:54:19
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渇望の黒創
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 種族:古龍種
 別名:滅尽龍(めつじんりゅう)
 戦闘曲:古龍を脅かす獣牙 / THE END OF THE WORLD(歴戦王)


モンスターハンター』シリーズに登場するモンスターの一種。
初登場は『モンスターハンター:ワールド』(MHWorld)。

概要

シリーズでもとりわけ古龍が多いMHWorldのメインを張る古龍。
MH2のクシャルダオラ、MHXXのバルファルクに次いで三番目の古龍種の看板モンスターである。
マガラ系によく似た漆黒の体躯に、巨大な双角、そして体中の至るところに生えた棘が特徴。

その凶暴性から「全てを滅する古龍」と呼ばれ、破の限りをくすことから《滅尽龍》の異名を持つ。

強靭な体躯を生かした肉弾戦を中心とした古龍らしからぬ荒々しい戦い方を好み、ブレス等は使わない。
かといって古龍らしい特殊能力が無いわけではなく、非常に高い再生能力によって外敵や自身の攻撃で傷ついた箇所を棘で即座に塞ぎ、あまつさえその棘を用いて攻撃を仕掛けてくるという厄介な性質を持つ。

生半可な攻撃ではこの古龍を倒すどころか、逆に攻撃性を増させ手痛い反撃を受けることとなる。

MHWorldのストーリーの発端となった謎の現象「古龍渡り」を行っている巨大古龍「ゾラ・マグダラオス」に対する作戦中に突如として襲来し、『古龍の上で別の古龍の撃退に挑むことになる』という前代未聞の事態を引き起こす。

ゾラ・マグダラオスに関する任務が完了した後に発見された土地である「龍結晶の地」に生息していた古龍種が一斉に各地に散らばるという事象が発生、痕跡を集めた結果、『ネルギガンテは間違いなく古龍を捕食しており、古龍渡りの際に目撃されたのは渡ってくる古龍を捕食する為という結論に至る。
戦闘曲の古龍を脅かす獣牙というタイトルは決して誇張等ではなかったのである。
この特性を以て、古龍が一斉に各地散らばる事態の原因をネルギガンテにあるとみて狩猟が命じられる。

狩猟

上記のように体躯と再生能力を活用した強引かつ強力な一撃が多く、一発一発が致命傷となり得る。
また、翼はあるものの飛行は一部の攻撃にしか用いない。代わりに攻撃の際には強靭な体躯を活かした瞬発力で瞬時に距離を詰めてくる。
さらに、ダウンしたハンター狙って追撃を行う性質を持っており、下手に喰らいすぎると起き攻めの被害に遭いやすい。

また、再生した棘はアグナコトルの溶岩鎧の如く最初は白く柔らかいが、時間が経過すると黒くなって硬質化という性質を持ち、攻撃が十全に行えないとジリ貧に陥りやすい。
逆に、白い棘を連続で攻撃し続けるとダウンさせ続けることも出来るので、後述する大技「破棘滅尽旋(はきょくめつじんせん)(てん)」も相まって棘にどう対応するかが勝負を分けると言える。
この性質から張り付いて手数を稼ぎやすいランスや片手剣は10分以内も狙えるレベルで相性が良い。
逆に手数が稼ぎにくく攻撃が違う箇所に吸われやすい大剣はやや不利。
それでも極端に相性差が出るわけでもないので、余程苦戦しない限りは気にしなくて良い。

テオ・テスカトルの粉塵やクシャルダオラの竜巻といった、何らかの超常エネルギーを用いた攻撃を使用することがなく、搦め手無しの100%肉弾戦で仕掛けてくるので、ハンター側の特別な対策も特には必要ない。強いて言えば防御系スキルを積むくらいか。
純粋にプレイヤースキルが出やすいモンスターという事で、ハンターからの評判はかなり良い。
MHWorld仕様のクシャルダオラやナナ・テスカトリの不評ぶりから相対的に評価されている面もあるのだが。

歴戦王

MHWorldにおける歴戦王個体の大トリとして登場した。ぶっちゃけ遅すぎ。
通常個体や歴戦個体は白棘を集中攻撃されるとただのハリネズミと化していたが、歴戦王の棘は耐久値が上がっているうえ、黒化するまでの時間が短いので、キチンと装備を整えても壊しきれないことが少なくない。
また、体力も大幅に増加しており、MHWorldで討伐可能なモンスターの中では最高の体力*1を誇る。
このため、歴戦個体までのネルギガンテの弱点だった耐久面が大幅に改善(ある意味では改悪)されており、従来通りの短期決戦は難しい。
攻撃力も大幅に強化されており、フル強化の防具一式でも小技のネコパンチで3割近くは持っていかれる。
もちろん、大技を喰らおうなら一発で即キャンプ送りも余裕で見えるレベル。

パッケージモンスターかつ古龍という肩書の割に対して強くないと言われ続けたネルギガンテだが、歴戦王ではその汚名を見事にそそぐ評価となった。

なお、龍結晶の地で戦う歴戦王古龍の例に漏れず、途中でクシャルダオラやテオ・テスカトルが乱入してくるが、
勝手に縄張り争いをしてネルギガンテに大ダメージを与えてくれるので助かる存在である。まさにオトモン
また、歴戦王ネルギガンテでは初期エリアに落石が2つも存在するので、縄張り争いと合わせて有効なダメージソースとなるだろう。

悉くを殲ぼすネルギガンテ

MHWorldの超大型拡張コンテンツ『アイスボーン』(MHW:I)で登場する特殊個体。
ただでさえ表記自体が長いのに、読むと「ことごとくをほろぼすネルギガンテ」と更に長いので「悉ネギ」など略されがち。

MHW:Iで追加されたストーリーでは、マスターランクのハンターとして「大いなる存在」を解明するまでが描かれるのだが、その「大いなる存在」の前座として現れるネルギガンテこそが、この特殊個体である。
そして、マスターランクでは通常個体は一切現れないのだが、「大いなる存在」と対峙した時はまだ顔見せであり、本番は「大いなる存在」の一連の出来事が終わった後に解放される「導きの地」において、MR100のレベルキャップの門番、即ち裏ボスとしての役割を務めている。

通常個体の大技である破棘滅尽旋・天は繰り出さないが、その代わりに「不倶戴天(ふぐたいてん)」という新たな大技を繰り出してくる。

攻撃方法

  • 前脚叩き付け
メイン技、古龍種が一般的に用いるものの他、薙ぎ払い・飛びかかり・溜め叩きつけ等バリエーション豊富。
そのうちの1つに「滅尽掌(めつじんしょう)」という名称が付いている。

  • 頭突き
前方に居ると使ってくる角を用いた強烈な頭突き、見ようによっては突進に見えなくもない。

  • タックル
地面を抉るように全身を使って横に向けてタックルする。

  • 尻尾叩き付け
尻尾を使い、前脚や頭突きを警戒して後ろに張り付いたハンターに手痛い一撃をお見舞いする。
また、後述する形態変化後は薙ぎ払いもしてくる。

  • 翼弾き
翼を弾いて左右を攻撃し、風圧で周囲のハンターの動作を拘束する。

  • 棘飛ばし
上述した再生能力で生成された棘が生えている箇所で攻撃する際に、追加で棘が飛び範囲が拡大する。

  • 形態変化
翼を大きく広げて咆哮し、以降翼を軽く広げた状態で戦闘を行う。
この状態になった後は、大技である滑空攻撃を中心として攻撃モーションが追加される。
ハンターの脅威を理解したネルギガンテが本気を出した状態とでも言うべきか。
通常、歴戦個体では体力が大きく減ってから行うが、
歴戦王では2~3割減らした時点で形態変化するため、ほとんどの時間をこの形態とやりあうことになる。

  • 滑空滅尽掌
形態変化後から用いる大技。
低めに滞空した後、対象めがけて地面に腕が埋まるほどの渾身の叩き付けを喰らわせる。
叩きつけた後に、埋まった腕を引き抜くための頭突きや飛散する棘にも判定があり、ガードの場合スタミナが十分に無いとめくられる可能性も伴う危険技。
下記の必殺技と違って形態変化後は積極的に使ってくる上、古龍種であるが故に捕獲もできないのでネルギガンテを討伐するのであればこの技を意識した立ち回りが求められる。

  • 破棘滅尽旋・天
棘を纏う部分の全てが硬質化した棘になった場合に発動するネルギガンテの必殺技。歴とした公式名称だがやたら厨二臭い
咆哮した後に後ろに飛び、対象めがけて棘で串刺しにすると言わんばかりに突っ込み纏っている棘全てを放出して広範囲を滅殺する大技。
生半可な防御力では即死する威力の他、咆哮で短時間拘束されるが故に武器を出した状態では緊急回避が間に合わないことも珍しくない。
ただ、この技を使う前の確定咆哮は通常の咆哮【大】と違って咆哮【小】なので、
あえて耳栓をLv1で止めて、拘束は受けつつも拘束時間を軽減し、回避を安定させるという裏技もあったり。
発動条件が決まっている為、なるべくこれを使わせないよう立ち回りたいところ。ガード自体は可能だが威力が威力なだけに大幅に削られる。
ただ、これを使用すると棘の状態がすべてリセットされる為、避けることができるのであればチャンスとなり得る。
歴戦王では棘がすぐ黒くなるので、常にこの技を意識し続けることになる。

  • ジャンプ踏み付け
歴戦王で追加された新技。
いくつかの行動から派生して使用することがあり、
また動作自体もかなり早いので、この技への派生を見極めてから攻撃しなければならなくなった。



武器

鉱石武器の最後の方で派生する。
高い攻撃力と白にこそならないが、匠無しで端まで伸びており長めの青ケージを持つ。
また、古龍を脅かすという性質を反映してか、低めの龍属性と高い龍封力を持っており龍封力で封じられる能力を持った古龍に有利に立ち回れる。
オトモ武器も龍封力が高いので古龍相手には有効。


防具

名称はオーグシリーズ、デザインは双角や棘が特徴的で男性用は荒々しい黒鎧、女性用は女部族と言った具合の露出が多めな装備。
スキルは攻撃的なものが中心で、3部位以上装備でシリーズスキル「滅尽龍の飢餓」(加速再生)が発動し、
継続してモンスターに攻撃を与えると回復効果が発動するというMHFのスキル「吸血」に似た効果が発動する。
歴戦王から作れるオーグγシリーズは黒化した棘をモチーフにしており、
スキルも同様に攻撃的なものが揃っている。
特に足は攻撃+3に加えてLv2スロット×2という大盤振る舞い。

オトモアイルー防具のオーグネコシリーズはネルギガンテなりきり防具になっている。
なりきり度が異常に高く、まさしくミニチュアネルギガンテに変貌する。迫力満点で結構怖い。

MHST2

MHST2では、メインストーリー終盤の展開で鍵を握るモンスターとして、PVでも登場している。
MHWorld同様破棘滅尽旋・天を引っ提げて立ちはだかってくるが、見事それを乗り越えると古龍で唯一上位に行く前にオトモンに出来るようになっている。
MHWorld時点で既に個別の技名が付いていた破棘滅尽旋・天や滅尽掌は、当然ながら成長させると習得するスキルになっている。
また、共闘クエストで2人のライダーが同時に繰り出す「ダブル絆技」では、オトモンが両方ともネルギガンテの場合のみの専用演出も有り、意外と優遇されている。

オトモンが習得できる破棘滅尽旋・天の再現もかなりMHWorldに忠実で、高威力だが繰り出すとしばらくの間防御力が下がる。しかし同時に自己回復効果も発動し、ターン終了時にHPが回復するというものになっている。
なお、MHST2ではオトモンがレベルアップで習得するスキルは絆遺伝子になっているため、「伝承の儀」で他のオトモンに絆遺伝子を渡して使わせることも出来る。
つまり、その気になればネルギガンテの代名詞とも言える破棘滅尽旋・天も、他のオトモンに継承させて繰り出せるようにするなんてことが出来る。もちろんアプトノスにも
また、逆にネルギガンテの回復能力の高さを活かして、アプトノスの回復スキルを持ってくることもアリ。
しかしながら、伝承を行った後のオトモンはどこかにいなくなるため、ネルギガンテも伝承を行った場合は野に放たれることになる。
前述の破棘滅尽旋・天を継承したオトモンが誕生する過程で放たれたネルギガンテは破棘滅尽旋・天を失っているとはいえ、生態系が崩壊しないか心配である。

余談

PS4版で実施されたオープンβテストでは第3回から登場。
制限時間が15分と短いうえに高火力高耐久であったため、苦戦するハンターが続出した。

『古龍を脅かす古龍』という性質はMHWorldのCMでも強調されており、あのクシャルダオラを投げ飛ばすというとんでもないシーンが含まれている。
ゲーム内でもクシャルダオラやテオ・テスカトルとの間でMHWorldのシステムの一つである縄張り争いが発生し、ネルギガンテ自身もダメージこそ負うものの優勢に立ち回りネルギガンテ相手に挑んだ方が痛手を負うという流れとなり、特有の能力こそ地味だが、シリーズのモンスターの中でも屈指の実力者であることは間違いないようだ。

その見た目からは想像が付きにくいかもしれないが、脚の裏には肉球がある

カプコンとガンホーが共同で配信するデジタルカードゲームアプリ『TEPPEN』ではヒーローの1体、またはカードとして参戦。
……見た目的にどう考えてもヴィランだろっていうのは言わない約束である*2。実際、ヒーローズストーリーでも何か善行を働いている訳ではなく、原作と変わらず本能のままに暴威を振るい、彼自身のストーリーでは因縁のリオレウスと対決する。
バトル中に使用可能な大技・ヒーローアーツには「破棘滅尽旋・天」「棘飛ばし」「形態変化」の3つが採用されており、いずれも原作での特徴にある程度沿った性質を持つ。詳しくは項目参照。
また、スキンとしてネルギガンテを歴戦王の姿に変えられるものもある。



追記・修正はネルギガンテを討伐してからお願いします。

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最終更新:2022年09月11日 02:54

*1 マルチプレイ前提の調整をされている(極)ベヒーモスとAレーシェンを除く。ただし、歴戦王ネルギガンテのマルチプレイ状態ではベヒーモスどころか極ベヒーモスすら上回る

*2 このゲームではヴィランという概念はなく、あの『バイオハザード』のアルバート・ウェスカーも本作ではヒーローに分類されている。お前のようなヒーローがいるか。