我が名は巴。巴御前、などと余人に呼ばれることもありましたか。
義仲様にこの身を捧げたものではありますが、今は、貴方にお仕えするサーヴァントにございます
真名:巴御前
身長:162cm
体重:50kg
出典:史実
地域:日本
属性:中立・中庸
◇宝具
○『真言・聖観世音菩薩』
種別:対人宝具 ランク:B レンジ:1~12 最大補足:1人
聖観世音菩薩、私に力を。旭の輝きを!
真言・聖観世音菩薩!
義仲と共に最期を迎えられなかった嘆きと悲しみが、生来の炎の能力や鬼種の怪力と相まって宝具へと昇華されたモノ。
愛する木曾義仲を供養した義仲寺の本尊たる聖観音菩薩───その真言を唱えることで「自分の中の義仲への愛」を確かめた後、
敵を掴んで投げ飛ばし、そして灼熱の矢を撃ち込み、義仲への想いを象徴する太陽に似せた魔力によってダメージを与える。
○『滾る私の想いの一矢』
種別:対人、対軍宝具 ランク:B レンジ:1~99 最大補足:1~40人
沸騰・蒸発・消滅を導く死の矢。
魔力を熱へと変換し、弓につがえた矢に炎を乗せて敵に叩きつける。矢は変哲もない(菩薩級ではあるものの)ものだが、付与された炎により威力が増加する。
魔力放出に似て非なるもの。遠隔攻撃に付与できるのが最大の相違点。
この超常の能力を、巴は「旭の将軍と呼ばれた義仲さまのお力によるもの」と言って憚らないが、恐らくは鬼の血が色濃く顕れたがゆえの、生前から有する能力であろう。
本作では真名解放は行われず、巴は通常攻撃としてこの力を用いる。
その気になれば、薙刀にも火炎を付与できる。
◇真名:巴御前
生没年不詳。平安後期から鎌倉前期の人物。
木曾(源)義仲の便女(召使い)にして、武芸百般の達人と称された女性。
義仲とは乳兄弟の関係でもあり、間違いなく義仲の生涯で最も連れ添った人物。
義仲の妻とよく誤記されるが、巴御前は義仲の妻ではなく愛妾であった。
色白で長い髪を持つ優れた美人であると共に、一人当千の兵(つわもの)だったといい、
特に、敵兵二人の首を両脇に抱え込み、そのまま捩じ切るなどの並外れた怪力で知られる。
平氏討伐を掲げた義仲の上洛に付き従うも、やがて義仲は同じ源氏である源頼朝と対立関係になり、
頼朝から義仲討伐を命じられた源義経との戦闘で敗北し、都落ちを余儀なくされる。
巴御前は敗走する義仲に付き従うも、義経とその兄・源範頼が指揮する追討軍に徐々に追い詰められていき、
義仲に「最期の時まで女を連れていたとあっては恥」と説得された巴御前は已む無く落ち延びることを決意。
義仲の最期に立ち会うことが出来なかった巴御前はそのまま歴史の表舞台から姿を消し、その後の消息は不明だが、
出家して尼となった、もしくは頼朝に鎌倉に召された後、御家人である和田義盛に嫁いだとする伝説がある。
ただ、後者でも和田合戦で夫や子を喪って出家し、主・夫・子の菩提を弔う余生を送ったとされる。
なお、巴御前については『平家物語』やその異説本、そして『源平衰退記』など限られた文書にしか記載がなく、
鎌倉時代に成立した歴史書『吾妻鏡』や他の一次資料には、彼女については一切記述がない。
そのため、巴御前が本当に実在する人物なのか、実在したとして『平家物語』等で語られる人物像だったかについては疑問符が付く。
ともあれ、『Fate』の巴御前が抱く義仲への愛情はかなりのもので、普段は主人公に対してまるで母親のような落ち着いた接し方をするが、
好きなことを聞かれると「義仲様についてお聞きになりたいのですか? もちろん構いませんよ。何からお話いたしましょう」と完全に乙女になる。しかも声のトーンも露骨に上がる。
そこまで義仲を愛しているだけに、史実で義仲と敵対した頼朝や、彼に従って義仲を討った義経・範頼に抱く恨みは相当のものらしく、
もしも目の前に彼らが現れたという前提で、「そこには鬼がおりましょう」と述べている。
また、巴御前が鬼種の血を引いているという設定はFate独自のものだが、
上述の通り、人間離れした怪力の持ち主であったという記述から派生して追加された設定と考えられる。
彼女曰く、自身の血縁にそのような人物は思い当たらないらしく、先祖返り等で鬼種の血が表層化した可能性がある。
ちなみに、『
境界線上のホライゾン』世界で「巴御前」の名を継いだ女性が「鬼型長寿族」となっているなど、
巴御前が鬼、あるいはその血縁者という設定については、前例がないわけではない。
◇人物像2
真名を明かした後の彼女は前に比べて若干フランクになり、鬼との混血であることもあっさり明かしてくれる。
とはいえ彼女が愛しているのは義仲であり、主人公に対してはマスターとサーヴァントの間柄だというスタンスを崩さない。
本作では何かとマスター大好きな女性サーヴァントが目立つ中、巴のキャラ付けを新鮮に感じたマスターも多い。
なお、上述の態度もあってマスターに対しての振る舞いは少々母親風味。
水着サーヴァントを見かければ主人公に何事にも節度が大事と説き、マイルームでは穏やかに幸せに長生きをしてほしいと語る。
バレンタインイベにおける、(マスターがチョコレート絡みで忙しくしているのに対して)よくわからないけど楽しそうだし頑張ってとエールを贈る姿はまさに母親のそれ。
むしろどこぞの自称母より自然に母親ムーブをできているともっぱらの評判である。
◇劇中での活躍2
ドコ、ドコニ、キエタノ―――ワタシノ――――――
ヨ シ ナ カ サマ――――――!
英霊剣豪のロジックは、「宿業」という殺戮の行動原理を埋め込むことで、元の存在を「どのような行動を取っても、その結果が鏖殺にしかならない」、
まさに英霊という名の屍で作られた刃を振るう、血に狂った剣豪に変えてしまうというものである。
ただし例外となるケースが二つ。
一つは、元から殺戮を愉しみ、命を奪うことに一切躊躇のない人外・外道である場合。
そもそも初めから人殺し・人斬りなので、宿業を埋め込まれても基本的な人格に影響が生じない。
そしてもう一つが、生あるものの命を悉く奪い尽くすことを、肯定してしまうだけの大きな「動機」が存在する場合である。
「理由なく殺す」のが英霊剣豪の本分だが、逆に動機が存在してしまうとそれもうまく働かない。
『一切焼却』の宿業を埋め込まれた巴御前は、この二つの条件を「人に仇為す鬼種の反転衝動」「木曾義仲を奪った源氏への憎悪」という形で満たしてしまっていた。
心の奥底から否応なく引きずりだされ、自身にさえ制御が不可能となった憤怒と殺意の獄炎は、源氏の流れをくむ現在の天下そのもの―――
清和源氏の末裔である徳川の世を生きる人間全てへと向けられることになる。
劇中では2回戦闘になるが、初戦は小手調べの様なもので大した事は無い。
真剣勝負となる2戦目ではブレイクゲージ、精神異常完全無効に加え、固有バフ「宿業・一切焼却」により通常攻撃毎に「やけど」状態を付与してくる。
やけど自体は毎ターン終わりに100ダメージと軽く見えるが、重ねがけと宝具による「延焼」で着実にこちらの体力を削ってくる。
更にこちらのHPを毎ターンやけどで2000削るブレイクスキル「烽火連天」、アーチャー特有の高確率クリティカルに短いスパンでの宝具連発と、
攻撃方面に関しては灼熱地獄の名に違わず苛烈の一言。
ただし攻撃に特化しすぎた代償として、回避や妨害スキルといった搦め手を殆ど使用してこない。
クリティカルを除けば不確定要素が少ないため出方が分かりやすく、そこが狙い目となる。
耐久力に優れたランサーで固め、回避やターゲット集中で攻め手を躱しながら宝具で大ダメージを与えていきたい。
特に回避・弱体解除・単体宝具を持つ
兄貴や
エルキドゥを連れて行けば非常に頼りになるだろう。
なお英霊剣豪戦共通ルールとしてサポート枠は武蔵ちゃん固定だが、相手が相性不利なアーチャーなうえに武蔵ちゃんがフルスペックではないので、残念ながら戦力としては期待出来ない。
いざ尋常にオーダーチェンジ
とまあ、そんな訳で暴走した彼女と武蔵ちゃんの立ち会いは武蔵ちゃんが勝利。巴は宿業を両断される。
宿業を両断された為か消滅寸前に理性を取り戻した彼女は、もう自分を「薪」にしなくて済むことに安堵して安らかに消滅した。
本人が登場することはないが、第七特異点「絶対魔獣戦線 バビロニア」で
賢王により召喚された英雄としての話がある。
…………
出会ってはいけない人がいたはずなのだが大丈夫だったのだろうか。
そちらの彼女は迷うことなく魔獣の将ギルタブリルと相討ちを選んだらしい。
茨木童子の幕間の物語ではこの巴御前の残滓と対峙する。
節分イベントでは主役を務める。
FPSにドハマリして芋砂狩りに精を出していた所をダ・ヴィンチちゃんに捕まり、「節分大将」兼「節分女将」として「鬼楽百重塔」を攻略する役を担うことになる。
600年後の人気絵師、
サボリ癖のある探偵、カルデア料理部やらの愉快な仲間達を退けつつも塔を登る彼女達一行。
しかし90階で茨木童子with大量の酒呑童子抱き枕と出会ったことで塔を作った
酒呑童子の目的の一端を知る。
巴は鬼種との混血、それを生粋の鬼が見逃すはずがなかった。
彼女の目的は巴を鬼の仲間に引き込むことだった。
酒呑は巴は鬼か人かを
主人公に問う。
主人公の出した答えは「彼女は彼女」であった。
この答えに巴は吹っ切れた。
それは遥か昔に義仲が出した答えとほぼ同じだったからである。
巴は自分の力を最大解放し、カルデアを混乱させた"ただの鬼"を成敗。
塔を宝具で破壊し、自分の出自に決着を付けた。
2019年の正月イベントでもメイン格として登場。このイベントから真名隠しがなくなったため普通に真名を出して登場する。
シリアス要素は多くないものの真面目で有能な巴さんなのだが、とんでもない弱点があることが判明した。下記関連人物項目参照。
それ以外のイベント・幕間の物語でも度々登場するが、廃ゲーマーと化して他のオカン系サーヴァントに怒られる残念な大人だったり真面目な頼れる大人だったりと振り幅が激しい。Fateらしいとも言う
◆巴御前(剣)
巴御前、夏の霊基にて参上いたしました。は。ぶいあーる、にて!
此度の夏の休暇、マスターが存分にお楽しみいただけるよう、巴は全力でお供する所存にて。
2020年水着イベで水着サーヴァントデビューした巴さん。水着も含め別霊基での登場は真名隠し勢では初である。
なお、こちらでは最初から真名解放済み。
かの
但馬守から新陰流を学んだのは良いのだが、VRゲームにも目覚め「VR新陰流」を名乗りだす武芸の達人。
ギリギリチャンバラ!
なお師匠は意外にも随分とノリ気だった。
属性:中立・善
筋力 |
耐久 |
敏捷 |
魔力 |
幸運 |
宝具 |
B |
A |
B |
B |
A |
B |
クラス補正故かアーチャー時よりも全体的に高い。
対魔力:A
Aランクの魔術すら無効化。
事実上、現代の魔術師では傷一つ付けられない。
令呪による命令すら一画だけなら一時的に抵抗出来る。
セイバーになってアーチャー時よりランクアップ。
騎乗:B+
セイバーのクラススキル。
ミッドナイトオブサマーサイド:A
「夏の夜の巴は……恥ずかしながら、些か、常と違っているようでございます」
夜更かしに強くなるスキル。
本人が心の底から楽しんでいる限り、疲労や魔力消費を一時的に後回しにできる。
戦闘続行スキルの亜種だが、効果は元スキルからだいぶ異なっている。
VR新陰流:B+
スティック状の操作端末を使用するVRチャンバラに長けたことを示すスキル。
特に二刀流での戦いに長ける。
当初はDランクのスキルだったが、柳生但馬守直々の指導を受けたことでスキル名称が変化し、ランクもぐんと上昇した。
「但馬守様から授かった技の数々、ぶいあーるならざる真剣での二刀流にもがぜん応用できます!」と巴談。
それはフツーに柳生新陰流なのでは?
■■■は訝しんだが、実際に振るわれる剣技は柳生新陰流のそれとは随分違うのだった。
生存(山野):EX
詳細不明。恐らく源氏式サバイバルテクニックのことだろう。
◇宝具
○『VR新陰流奥義・レーザーブレード二刀流』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1人
常時発動型の宝具。
本来、VRレーザーブレードはあくまでVRなので現実に剣としては機能しないが、セイバー巴御前は己が魔力で疑似的なレーザーブレード状の刃を形成。攻撃に使用する。刃は当然ながら超高熱。
この超常の能力を、巴は今回も「旭の将軍と呼ばれた義仲さまの御力によるもの」と言って憚らないが、やはり鬼の血を色濃く残す彼女ゆえの能力であろう。
第二、第三再臨時の真剣(太刀)使用時にも超高熱を発しているのは、この宝具の影響。
○『VR新陰流奥義・巴淵太陽剣』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大補足:40人
ぶいあーるにて御免! 敵影発見…
今! VR新陰流奥義・巴淵太陽剣……!
前述の宝具を使用した対軍攻撃。
「ぶいあーる新陰流の奥義に開眼したのでございます」と巴本人は語っているが真偽は如何に。
具体的には、VRゴーグルを装着して敵陣へ突撃!
双刃を思うさま振るった後、熱刃の軌跡で作り出した「円」を元に木曾義仲への想いを象徴した疑似太陽を一時的に上空へ出現させ、敵陣へととどめの魔力照射を行うというもの。
疑似太陽は単独ではなく、その気になれば二つ、三つ、四つ、五つ……と複数個を浮かべることもできるというが、本作では基本的に一つである。
VRとか言っておきながら宝具演出はどこをどう見てもARである。左上には「TOMOE EYE」と書かれている。
人物像(剣)
決して節度のすべてを捨て去る訳ではないまでも、山に刺激されて迸る「開放感」に背中をぐいぐい押され、一夏の享楽に飛び込んでしまった巴さん。
性格自体はあまり変化はないが、幕間やイベントで見せていた廃ゲーマーモードの影響が強く、
異常が発生すれば対処したりはするが「それはそれとして夏を満喫せねばなりませぬ」と遊ぶ気は消えることがない。
自分がやっていることは「善い」ことなんだという意気込みなのか属性も「善」になっている。
こんな状態なのでコントローラーを取り上げられると涙目になったりと残念な美人化も進行中。
とはいえ流石に乱世の英雄。怪異に対しての対応は流石にしっかりとしてたりする。
手元のVRブレードはこれでも宝具なので物理的攻撃力を得ている他、
VRゴーグルを付ければステルス状態の敵も見えたりするので、トンチキな外見に反してスペックは高い。そこは流石武芸の達人。
再臨段階で獲物も変更されるが、宝具としての性質は変わらない。
アーチャー時が紅白カラーだったのに対し、水着版は青と白基調。
水着デザインは、ラッシュガード付きのハイレグレオタード→中東の踊り子風のロングパレオ付きビキニ(
マタ・ハリとサロメの影響)→装飾を減らした和風デザインの水着+バックスカートへと変遷する。
また、再臨すると角も現れる。
ADVパートでは宝具使用時に掛けるVRゴーグルを付けることもあるが、表情が見えないためか、
ゴーグルの真ん中に「!」や「?」等の彼女の感情を表す記号が表示されたりする。
◇関連人物
「ああ、メイヴ様。はい……はい……そ、それはわかっております、いるつもりです。
ですが…そ、その……未亡人気質をいつまでも引っ張るのは良くない…と、仰られましても…巴は…困ってしまいます。
え? お酒…ですか? あ…いえ、巴は…酒気には滅法弱く…。」
自分の幕間で超問題発言したメイヴに女友達登場である。
あちらからはいつまでも未亡人気質を引っ張るなと心配されている様子。
玉藻が案ずる程度には傍目から見ると暗く映る趣味の光景など、恐らくそういったところを指していると思われる。
地味にお酒に弱いことが判明した。
「ええ、そうですね。風紀を守るのはよろしいことかと。何事も節度は大切。
で、ですが…頼光様…そのお姿は。………節度。」
自分から見たら100年前の先祖。
源の姓を持つ者ではあるが頼朝達との関係は薄いため素直に将として尊敬している。
しかし影の風紀委員長を名乗っているのにけしからん格好をする頼光には困惑気味。
巴からして見れば不倶戴天の敵、源義経こと牛若丸の忠臣。
節分イベントの際はうっかり牛若丸と巴が鉢合わせしないように苦心しており、自身も名もなき鬼として立ち向かった。
一方の巴も内心大いに思う処はありながらも、最後まで空気を読んで自制に徹し、波風立たせずにその場を収めた。
恐らく第七特異点の時にも弁慶が頑張ったのだろう。
怨敵である源頼朝の弟(妹)。
史実においては、兄の源範頼らと共に義仲凋落の決定打となった「宇治川の戦い」の指揮を採って義仲軍を打ち破っており、
間接的に義仲を死なせたのが頼朝なら、義経(牛若丸)は直接的に義仲を死に追いやった仇の一人といえる。
義仲が討たれた「粟津の戦い」には義経は参加していないが、義経配下の武将が義仲を討ち取ったとする史料も存在する。
そのため、仮に目の前にしたなら「巴は自らを律せられる自信がありませぬ」と述べている。
なお第七特異点ではうまく折り合いをつけて共闘に成功しているようだが、どうやったのかは不明。
いずれにしても、それはカルデアにおける自分とはあくまで「別の巴御前」であり、こちらはこちらでいずれ決着をつける必要がある、と弁慶共々認識している。
第七特異点で自身を呼んだウルクの王。
作中での共演は葛飾北斎体験クエストが初出。
仕事の途中で双六を買いに行こうとしたら叱られてしまった。
特異点時の活躍から、いかな賢王度マシマシの賢王とはいえ手放しで賞賛を受けており、
彼女の実力と将としての優秀さが裏付けられている。
鬼の二人。
茨木童子は第七特異点で一緒に呼ばれた仲でもある。
節分イベント以降だいぶ仲が良くなったらしく、刑部姫チーム相手にFPSのチーム戦を行う際にイバラギンを仲間に引き込んだ。
酒呑は後ろで眺めていた様子。
茨木の側からすれば、鬼の血が薄かろうと敵意向けられようと同族は同族なので、かなり寛容に大江山ウェルカム体制である。
基本的に人を見下し人を喰ったような態度を取りがちな彼女が最初から対等の目線で話すのも同族意識のため。端的に言えば「偉そうに威圧する必要がない相手」として認識している。
この辺、茨木の委員長気質というか、ある意味“らしくない”ほどの生真面目さと根の優しさを伺わせる。
「"それ、実はヒロインがボスなんでござるよ~?”などと密告した黒髭殿は樽に詰めてインフェルノいたしました!」
ゲーマー仲間の二人。
おっきーこと刑部姫はゲームを教え、巴をゲーマー道に引きずり込んだ張本人。
ちなみに、巴はデジタルのゲームはもちろん、ダイスを振って遊ぶようなアナログのゲームも嗜んでいるらしい他、
おっきーの幕間では、暴走気味な清姫の思考回路を指して「T(巴ちゃん)・A(あのね)・S(少し落ち着こう?)状態」と称しており、
水着Ver.のはっちゃけぶりで割と想像が付くが、ゲーム中は普段の落ち着きをかなぐり捨てたようなプレイスタイルになることもある様子。
一方の黒髭はネタバレをしたところ爆殺された様子。是非もないよね。
というか、そのゲーム
これとか
これじゃないよな………
「巴はなんでちか? 首をねじ切ることしかできない悲しいモンスターなのでちか?
おにぎりの中におにぎりが入っているとか、おかずの概念はないのでちか?
桂剥きもせず大根をかじらせるとか、義仲様の口を血まみれにしたいのでちか?」
料理の先生。
普段は良妻賢母めいた言動の巴御前、
まさかのメシマズであることが発覚した。
そして公式絵師であるしらび先生からTwitterにてポンコツ認定をされている。
ダークマターを作るタイプというよりかは
何でもマッシュするタイプなのだが、その思考回路がどうにも酷く、
上述に加えて「弱火で9分を強火なら3分」とか「生野菜、水洗いすれば即美味い」とか料理の常識が根本から欠けている様子が見られる。
ちなみに、史実における巴御前の主君である木曽(源)義仲はその名の通り木曽の山中で育った、平たく言えば田舎者である上、
「挨拶に来た貴族をもてなすために出した料理の盛り付けが雑で、貴族は怒って帰った」
等のエピソードがそれなりにあるため、このネタは史実準拠といえるかもしれない。
なお、お菓子は頑張れば普通に作れるらしい。
オリチャー発動してガバッていくRTA走者とそっくりとか言われる
後に鬼の血の影響で、味覚が鋭くなったり鈍くなったりと波があることも味音痴の一因と明かされた。
◆余談
- 割と久しぶりな弓を使うアーチャー。
しかし武芸百般の達人であったためか薙刀や武術も攻撃に用いる。
近距離BusterやEXアタックだとエグい音が聞ける。
- 人間離れした力を持っていたとは先述したとおりだが、文献によっては馬ごと敵を投げたとか素手で首をもいだとか恐ろしいことが書いてあったりする。
これは恐らく潜在的な鬼種であることに起因し、鬼種の魔が発動した際には尋常ならざる怪力を発揮するプロセスが存在すると思われる。
自らが鬼であることを否定した際、酒呑童子に「普通の人は首もいだりできない」と指摘されているのはこういった「隠れた鬼種」である事情を指摘したものと推測される。
なお、筋力ランクはCと幼女に負けているが、そもそもステータスにおける『筋力』は筋肉量だけでなく「総合的な攻撃力」を意味することもあり、
異界の神の力を扱うあちらよりも筋力のランクが低いことは(攻撃力という意味では)おかしくないのである。