Caligula -カリギュラ-

登録日:2018/03/21 Wed 23:22:53
更新日:2023/09/03 Sun 12:10:27
所要時間:約 15 分で読めます




Caligula -カリギュラ-とは、フリュー製のPlayStation Vita用RPGソフトである。
2018年4月よりTVアニメ化。また、それに合わせてか同年5月にPlayStation4にてリメイク版『Caligula Overdose -カリギュラ オーバードーズ-』が発売された。こちらは後にNintendo Switch版も発売されている。


ストーリー

主人公は、突如どことも知れない空間で謎の少女の声掛けを受ける。
「仲間がほしい」そう願った後、気が付いた時にはどこかの終業式に参加していたのだった。
しかも、それが終わったと思いきやすぐさま始業式が始まり、そこで新入生代表として前に出てきたのは先ほどの卒業式で当時を担当していた生徒だった。
あまりの異様な状況に、始業式から逃げ出してしまう。そして、その様子を見ている数人の生徒。

逃げた先の街中では、最初の空間で見かけた少女がライブを開いていた。
主人公に気付いた少女は歩み寄り、現状の説明をし始める。
ここは、現実に傷ついた人たちを癒すために存在する、望んだとおりの願いが叶う理想世界「メビウス」だという。

しかし、そこに一人の妖精のように小さい少女が現れる。少女の名はアリア。
件の少女『μ』とともにメタバーセス(集合無意識)で生まれた存在ながら、彼女を止めようとしていた。
なぜなら、メビウスへの招待は本人の承諾を得ない一方的なもので、自由な離脱すら許されないものだったからである。
しかも、メビウスへの耽溺から逃れた主人公を、異様な雰囲気の生徒が取り囲み始める。

逃げる途中で自分と同じくメビウスに適合しない生徒『佐竹笙悟』と出会うも、追い詰められてしまう。
その時主人公の身に変化が起きた。
気が付くと、両手には二丁の銃。μの介入を受けない、メビウスで唯一振るえる力「カタルシスエフェクト」であった。


概要

誰もが叶えられなかった理想を実現できるという楽園から、あえて不毛な現実という地獄への帰還を果たそうとするという、変わったストーリー前提のゲーム。
敵はメビウスの維持を望む者たち「執拗反復(オスティナート)の楽士」で、雑魚として登場するのは重度の依存状態となった住人「デジヘッド」である。
これらを、未来予測「イマジナリーチェイン」によって数手先の戦況を予測して撃破していく、というのが主要なシステム。

戦闘

デジヘッドとなっても本人は普通に生活しているつもりであり、モブが歩き回っている場所でも普通に現れて襲い掛かってくる。
しかも、戦闘に巻き込まれたモブも精神的負荷によってデジヘッド化してしまう場合もある。
これらは何度か倒せばデジヘッド化を解除できるが、侵食自体は止められないため放っておくとまたデジヘッド化してしまう。いつまでもデジヘッド化しないものもいるが。
また、戦闘中でも雑魚やモブは移動しており、増援として参戦してくる場合がある。
当初はリポップがやたら早かったため、倒しても倒しても増援が現れるという無限地獄化していたが、アップデートで修正された。が、今度は経験値稼ぎが面倒になった。また同じくアップデートにより低レベルのデジヘッドとは任意で戦闘に移れるようになった。
登場エリアに不釣り合いなほど強い敵もいたりする*1が、この手の敵は主にクエスト用の相手であり、名前に固有名があるため分かりやすくなっている。
他にも、デジヘッド化したモブにも結構強い奴がいる。もちろん倒せば戻るし仲間にすれば心強いが、そもそも倒せないというどうしようもない。

  • イマジナリーチェイン
戦闘では1度の行動順で最大3つのアクションを選択することができ、選択後にそのアクションをするとどうなるかの予測を見ることができる。
例えば、移動を選択した結果として敵が射撃を試みて被弾してしまう、という予測が見えたのならまず防御で攻撃をしのいでから移動する、というアクションが可能。
また戦闘はリアルタイムで進むため、他のキャラが敵を宙にかち上げたタイミングで射撃による追撃を行うなど、状況に合わせて様々な利用が考えられる。
ただ、あくまで予測に過ぎず、相手がこちらのアクションに反応して行動を切り替える場合もあるため、過信は禁物。キャラの技にはこの予測を駆使しないと当てることさえ困難というものもある。
ちなみに、各アクションは実際に行動し始めるタイミングを選択段階で任意に遅らせることができ、これによってコンボがつながるように調整が可能。
行動は多く選択するとその分次にターンが回るまでの時間も伸びてしまうため、安易にあれこれ選択せず、予測を見てコントロールする必要がある。

  • スティグマ
理論武装・思想基盤・心的外傷の3つがあり、それぞれ武器・防具・アクセサリーに当たる。ちなみに、心的外傷はマイナス効果を伴うものが結構ある。
理論武装で相手の理論を砕き、思想基盤で相手の理論に折れないようにし、心的外傷は内容や状況によって毒にも薬にもなる、といったところだろうか。
このゲームのコンプリートを難化させている元凶の一つ。というのも、モブとの交流を進めるためには特定のスティグマを持っていないといけないのだが、どこの誰がどんなスティグマを落とすか固定されている上に必要なものを誰が落とすかわからないため。
しかも、見分け方は性別やデジヘッドの装備しかない。そのため、掲示板などで情報を調べないといつまでたっても進められない。ついでに、ランダムドロップ。
『OD』では、それぞれ攻撃衝動・防衛本能・感覚増幅と分かりやすい名前に変更された。性能も見直されているとのこと。

  • スキル
スキルにはキャラごとにポイントを消費して習得する攻撃用の「アタックスキル」とサポート用の「アクティブスキル」、キャラとの交流を進めることで入手できる自動効果の「パッシブスキル」がある。
キャラ習得のものと報酬のものとでは特性が異なっており、前者は習得すれば外す必要がなく自由に使え、後者は装備する形で発動してその数には上限がある。
スキルを使用するにあたって開始と終了後に待機時間が存在しており、この間は無防備となってしまう。また、発動途中で攻撃を受けるとキャンセルされてしまう場合あり。
アタックスキルに派生というものがあり、条件を満たすことで追加で別の技が発生する。この派生技には攻撃に必要なSPの消費がない。
他にも、ダウンしているキャラへの追撃が可能な技・空中の敵に攻撃可能な技・相手を高く打ち上げる技・カウンター技、など様々な特性を持つ。
パッシブスキルは2段階の効果設定がされており、スキルAの中には効果A',A''と複数の効果が内包されているものがある。
ここで、Aが装備された状態で、A'も内包するスキルBを装備した場合はA'の効果は重複し、さらにAを装備した場合は一切重複しない、という処理がなされる。
これを利用して効果を重複させてやることで、無策につけた場合とは桁違いの効果を得ることが可能。
各パッシブスキルは複数入手できるが、つまり1つのものを複数人で共有できないということでもある。
難点は、目的のスキルをリストから見つけ出す検索機能がないため、カスタマイズに手間がかかること。

  • リスク
いわゆるガードゲージ。相手に行動させずにダメージを与えていくとリスクレベルが上昇していく。
アタックスキルの中にはこのリスクが一定以上で真価を発揮するものがある他、レベル5以上で「リスクブレイク」となり全条件をすべて踏み倒して派生するようになる。

  • 攻撃&防御レベル
簡単に言うと、どれだけ相手の攻撃をつぶしやすいか及び攻撃を受けてもつぶされにくいかを示す。とりわけ、打ち上げたりダウンさせたりする技は防御レベルを貫かないといけない。
例外として、特定のアクションに対して特攻持ちの技であれば、有効な技に対してならばこれらのレベルは無視される。

  • 敵の装備
敵は外見こそ高校生で共通だが、個体ごとに戦い方が何パターンかに分かれている。
その中でも厄介なのが武器持ちの敵。剣や砲など様々な形状があり、そのどれもが厄介な特性持ち。
しかも、場に打ち込んでフィールド広範囲に効果を発揮する類は、その敵が倒れても効果が消えない。効果時間が過ぎるまでずっと残留するのである。
さらにはそういうのに限って、「怯みありのダメージ」「与えたダメージ全返し」などの悪質効果だったりするので、見かけたら速攻で倒そう。

  • ワールドリワード
メニュー画面で確認できるヒントから「ワード」のありかを推測し、それを必要分入手することで裏ダンジョンやそこに潜む強敵に挑むことができる。
強力なスティグマなどが入手できるが、トロフィーにすら関与しないやりこみ派専用コンテンツ。
しかし、そのワードの入手確率は1つにつきどれだけ入手しやすいものでも1%。しかも、高難易度のものに限ってはコンマ数%というレベルな上に、ラスボスなんて足元にも及ばない強敵を倒さないと行けなかったりする。当のダンジョンはその辺の雑魚ですらラスボスより強い奴が多いが
直接入手する以外にも、他のプレイヤーが入手・開示しているものを手入力で打ち込んでもOKであり、面倒な人はそれに頼るのもOKという間接的なオンライン要素。
現在、やりこみ派がハッスルしてくれたおかげで、少なくともVita版においてはすべてのワードが開示された状態になっている。

交流

ゲーム中では、パーティメンバー以外にも、500人以上もいるモブ学生とも交流を深めることができる。勿論、その半数は女子。主人公は(表向き)男性で、交流の最終段階では好意を向けられるという、超規模のハーレム状態と化す
主人公らは家に帰ったりしているはずであるが、その辺の状況は基本的にプレイヤーには知らされない。つまり、分かるな?
ただし、他人ではそもそも話しかけても相手にしてもらえない。仲良くなるには、その人物と関連のある人物と友人になる必要がある。
主人公はメビウスに来たばかりであるため、ぶっちゃけ友達0。幅広く交流するためには、メンバーの知人から崩していく必要がある。
なお、仲良くなるとパーティメンバーに誘うことができるようになる。ぶっちゃけメインメンバーより強くはないが、各武器系統はメインのそれと同等なので複数揃えたい時などに使える。

  • 親密度ランク
会話を重ねていくと少しずつ友好度ゲージが上昇していき、マックスになるとランクが上昇する仕様。
パーティメンバーと一部のモブは、進行に制限がかかっており解禁させるのにストーリーを進める必要がある。
ランクアップするとそれに応じて特典を得ることができる。
ランク0:知らない人。話しかけても拒絶される。
ランク1:知人。SNS「WIRE」に基礎情報が登録される。エントランスエリアに呼び出すことが可能。
ランク2:友達。後述する因果系譜で隣り合う人物と知人になれる上に、戦闘メンバーに誘うことができるようになる。表層トラウマ(後述)。
ランク3:気やすい仲。相手が隠している秘密がWIREに登録される。
ランク4:心を許せる相手。無条件で獲得できる特典はない。深層トラウマ(後述)。
ランク5:運命の人。相手がここまでひた隠しにしていた本性と実年齢がWIREに登録される。

  • 因果系譜
全てのキャラは、誰かしらと近しい間柄となっており、その相手は因果系譜という図上でつながっている。
会話アンロックには、この隣り合う相手と仲良くなる必要がある。キャラによっては、その系譜上複数のキャラと仲良くなる必要があったりする。
調べてみると「うわぁ…」と言いたくなる因果系譜となっているキャラもいる。
パッシブスキルはここから装着する形。

  • テーマ(仮称)
モブたちは基本的にクラスごとに塊となって、特定の状況に関与している形となっている。
この状況について決まった呼称はないが、Wikipediaの記述に倣って「テーマ」と仮称する。
テーマは一切主人公らが関与することはなく、水面下で進行しているサイドストーリーである。プレイヤーが知りうるのは、その全体像と顛末くらい。

各キャラが内面に抱える問題。親密度ランク2,4において、ランクをさらに上げるようにするためにはこれらの解消が必要。この解消をトラウマクエストという。
表層トラウマと深層トラウマがあり、数十個あるトラウマのいずれかが割り当てられている。中二病感あふれる名前が特徴
解消にはそれぞれ個別の手順があり、「パーティに加えて特定のスティグマを装備させる」「特定のトラウマを持ったキャラを仲間にして話しかける」「一緒のパーティで100回戦闘する」など、様々。
なお、解消されたとして、それがハッピーエンドといえるかはまちまち。でも表向きは普通に会話可能。表向きは
ちなみに、トラウマは問題のランクまで到達させないと開示されず、開示されてないトラウマを条件クリアのために参照することはできないので注意が必要。
100回戦闘も「セーブによる保存・キャラごとのカウント管理がされない」という仕様のため、知らないといつまでたっても終わらない危険性あり。
クリアするとパッシブスキルが獲得できるので、効率よく進めたければ頑張ろう。

音楽

本作では、各エリアに楽士たちが作曲してμが歌う曲が流れていることが多い。
これらの曲は言ってしまえば「現実は地獄だから、メビウスにずっといよう」と思わせるために、実際にありそうな悩みを主題としている。そのため、いずれかの曲に共感を覚えるプレイヤー多数。
有名なボカロPが制作しているだけあって曲としての質も高く、歌を担当するμの歌い分けにも注目。
ちなみに、楽士たちの曲が流れているところでは実際に音楽としてそのエリアに流されている形となっており、そこにいるキャラたちは放っておくとデジヘッド化してしまう。

設定

  • メビウス
集合無意識に形成された、仮想世界。心に悩みを持つものが現実でμの歌を聞くと精神が引き込まれる。肉体は意識不明状態となる。
μによって管理され、彼女によって悩みを癒すように願いがかなえられる。
叶え方は、外見や性別の変更・能力の付与(異能系含む)・任意の人物の再現*2・ファンなどの捏造、といった形となっている。
住人は同じように外から引き込まれた人間とμが願いに応じるために用意したNPCとがある。因果系譜上にあるモブ以外がこのどちらであるかは全て不明。
住人はすべて高校生の姿に作り替えられるが、実年齢は下は1桁、上は60代と非常に幅広い。悩みによっては性別すら変更される。
高校3年で卒業すると高校1年として入学しなおす、というプロセスを繰り返しており、人にはよっては何ループも体験している。
住人には全て軽度の洗脳が施され、バリエーションが少ないNPCの顔やダンジョン化した各エリアの構造に違和感を感じなくなっている。
一方、メビウスはまだ未完成で町一つ分の規模しかない・出入りが本人の自由に決められない・そもそもμの運営スキルが低い、などの問題がある。
また、集合意識から作り出したせいか、所々にμが用意したとは思えない奇妙且つ異質な設定を持った存在や場所が存在しており、その全容は把握不可能。

  • カタルシスエフェクト
反逆の意志を強く持つことで発生する、μの管理するメビウスに対抗できる力。発動すると心臓付近から棘が突き出し、両手を始めとする各部が黒く変容し、武器が出現する。
また、各人のトラウマなどに起因する箇所には、手錠や仮面といった装飾品が装着される。
楽士やデジヘッド、仲間になったモブが用いる武器と力の根っこは実のところ同じであり、違いは制御されているかどうかでしかない。
また、あくまでも精神攻撃で物理的な破壊力は皆無なので、建物の壁など精神の無い障害物に対しては無力。

  • オスティナートの楽士
楽園に住み続けることを望み、他の人間もそう思うようにμに曲を提供する者たち。それぞれ担当区画を持ち、大体が高所・奥地に居座っている。
あくまで「人間ではないμに代わってどんな悩みが人の心を苛んでいるかを考えた曲を作る」という役割なので、作曲技能がない者でもμからスキルを与えられることで楽士になれる。
人の心を揺さぶれるということは、すなわちこれらの曲は楽士たちの悩みを起因としていることであり、これらを読み解くことでその内面を察することが可能。
なお、楽士たちの項目では、各歌の歌詞を主に解説するが、ネタバレに抵触するので現段階では1番までとする。

  • 帰宅部
メビウスから脱出し、現実への帰還を目指す者たち。
全員がメビウスの基礎洗脳から抜け出している状態であるが、洗脳が解けた人間全員が所属するわけではない。洗脳が解けたきっかけや理由などはまちまちで、お互いそれを把握していないことの方が多い。
主人公&アリア参入までカタルシスエフェクトも使えない状況で、やることと言えばデジヘッドに捕まらないように同志の勧誘及び脱出の手がかり探しをするだけだった。

エクストリーム帰宅部

ポプテピピック』で有名になった、ぶくぶ氏によるPR漫画…という体裁の、担当スタッフにも制御不可のフリーダム漫画。公式HPで閲覧可能。
キャラ紹介すら満足に進まない・なのに勝手に創作したキャラが複数回登場する・μへのあたりがやたらひどい、とPRする気が見られない。
毎回編集担当のスタッフによる解説が載っているが、なんとも苦労してそうである。
これのせいで一部で、笙悟が「足グキ先輩」「グキちゃん」とか言われたり「デビルマンモー」の登場を願うプレイヤーが生まれることに。

登場キャラクター

帰宅部メンバー

カタルシスエフェクト:双銃
詳細は不明であるが、仲間がほしいという願望からメビウスへと引き込まれた。外見は男子高校生だが、実年齢はおろか本来の性別すら不明。
彼とアリアの登場をきっかけとして帰宅部でカタルシスエフェクトに目覚めるものが出始めたため、後に部長を任される。『OD』では選択肢次第で楽士側につくことも可能。
序盤の選択肢によって初期習得スキルが異なる。他のキャラ同様ポイントを消費すれば他のスキルも習得可能。
銃であるため移動せずとも攻撃可能な技が多いが、銃身が鈍器のごとく厚くなっているため近接攻撃も割と得意。自前でコンボが組めるのもポイント。
さらに様々な特性持ちの技を有しており、非常に扱いやすい。ただし、彼が倒されると一発でゲームオーバーとなるので接近戦は注意。
『OD』では女性の姿も選択可能で、余談だがそちらのCVは男性主人公の中の人の実姉。

アニメ版では「式島(しきしま) (りつ)」というデフォルトネームが与えられているが…?

  • 佐竹(さたけ) 笙悟(しょうご)(CV:武内駿輔)
カタルシスエフェクト:大型リボルバー銃
元・帰宅部部長。メビウス歴も長いベテラン。やや怠け癖が見られる。
カタルシスエフェクト発動時に手首には手錠が装着されており、それを見た際は自嘲気味な様子を見せている。
銃という外見で分かるように遠距離攻撃を得意とするが、主人公のものより待機時間が長くやや小回りが悪い。大型な分、射撃タイプでは珍しい攻撃Lv2の技を有する。
また自力で崩すことを苦手としており、他のキャラとの連携を前提としている。そもそも主人公以外は他キャラとの連携で真価を発揮するタイプが多いのだが。

  • 柏葉(かしわば) 琴乃(ことの)(CV:村川梨衣
カタルシスエフェクト:弓矢
穏やかな雰囲気のお姉さんキャラ。一方、メンバーの中でも精神的負荷がかかってない状況でカタルシスエフェクトを覚醒させるなど異端なところも見せる。
発動時にはスカートに鎧のようにも見える羽が形成される。
彼女もまた射撃を得意とするが、上2人と比べて近距離戦は不得意。回復を得意とし、全体的にサポート向け。
最強の技である「奥義」は宙に浮いてさえいれば派生するという手軽さが魅力。

  • (ともえ) 鼓太郎(こたろう)(CV:細谷佳正
カタルシスエフェクト:ナックル
ガタイのいい脳筋。粗暴な面があり、話し合いより力で解決したがることが多い。ただし、人を思いやれる面もある。
発動時に目立った変化はなし。覚醒時、自身の武器が大きいことを喜んでいる。
連続攻撃や打ち上げを得意としている。思いっきり近接武器なので、無条件な対空攻撃ができない。
一方、奥義は逆に対空特性しか持たないという攻撃タイミングが重要なポイント。

カタルシスエフェクト:大剣
元・オスティナートの楽士「カギP」。カギPとしての解説は後述。
なぜ楽園を脱出して現実に戻りたがっているのか知りたいと思い、楽士を脱退して入部した。それにあたって、作曲能力は剥奪された模様。
斜に構えた性格ながら飄々としており、帰宅部にも早々に馴染んだ。
発動時には腰に妖精の羽が生えてくる。メンバーの中でも発動時の外見変化がとりわけ少ない。
特性は、相手の攻撃をガード&反撃する技・特定の系統に対するカウンター技・ハイコスト全体攻撃、とかなり偏った構成。奥義もガード反撃技。
他のキャラへの攻撃に割り込んでガードして反撃技を叩き込んだりなど、癖は強いが立ち回り次第では非常に便利。

  • 篠原(しのはら) 美笛(みふえ)(CV:高橋李依
カタルシスエフェクト:ハンマー
明るい後輩キャラかつ大食い。物おじせず人懐っこい性格であるが、特定の特徴を持つ人間には非常に辛辣。美笛ッティ
発動時には口が鎧のようなパーツで覆われる。また、なぜか胸がはだけてスポーツブラが見える。
リスク上昇とリスクによる派生技が多い。リスクが低いと単調にぶっ叩くだけという単体ではどうにも扱いにくいキャラ。
うまく当ててリスクを上げてやることで、全体のダメージを向上させられる。ダメージを与えられる攻撃力バフ担当と思っておこう。

  • 神楽(かぐら) 鈴奈(すずな)(CV:田中美海)
カタルシスエフェクト:
大人しい後輩キャラ。引っ込み思案で自己主張が苦手だが、いざ声を出すと意外と声が大きい。因果系譜がえらいことになっている人。
発動時には、表情が見えづらくなるほど大きい帽子が追加されるという派手な変更がある一方、体の黒化は少ない。
琴乃と同じく耐久力の低い支援キャラだが、近接タイプ。しかも、技は適切なタイミングが限られているものが多い上、自分ではその状況が作れないと、いささか使いづらい。
一方、うまく当てることで大ダメージをたたき出せる上級者向けのキャラ。

カタルシスエフェクト:ビット
ゴシップ大好きメガネっ子。当初は帰宅部ではないが、途中から洗脳が解除されて入部することになる。色々流行りのネタに飛びつくSNS配信者であり、日々ネタを探している。
発動時には、うなじが吹き飛んで空洞になる、背中のカバンが操作端末化するなど、結構派手な変化を見せる。
モブを含めて全参戦キャラでビットを武器とするのは彼女だけ。2つのビットは装備枠にも割り当てられており、これを外してしまうと展開できるビットが減る。
主人公同様に色々な特性の技を持つオールラウンダー。ビットに個別に指示を送ることで、主人公とは別の立ち回りが可能。
奥義は派生条件が設定されておらず完了までの時間が異様に長いという特徴がある。工程の一部にかなり広範囲を巻き込めるものがある。

  • 峯沢(みねさわ) 維弦(いづる)(CV:梅原裕一郎)
カタルシスエフェクト:片手剣
開始時点では独自に行動している一匹狼。クールキャラ。
笙悟に勧誘されているが、あくまで自力での脱出を目指している。しかし、後に脱出には帰宅部と行動したほうがいいと感じたため、入部した。
発動時には体の半分が仮面で覆われる。
全ての攻撃に派生条件が設定されており、うまく当てることで何度も攻撃を叩き込めるというスタンドアローン攻撃タイプ。
ただし彼単独で条件を満たすことは困難で、結局は他のキャラに条件を整えてもらう必要がある。そうしないとやたら消費が多いわりに淡泊な攻撃しかできない。

  • 琵琶坂(びわさか) 永至(えいじ)(CV:赤羽根健治)
カタルシスエフェクト:杖
『OD』から参戦。物語開始時点でメビウスに気付いている。
現実ではIT企業の社長だと語り、人の上に立つ人間らしい現実的な視点と「大人」の落ち着きで帰宅部のブレーキ役をすることもあるが、地雷を踏まれた時の暴走振りも随一。
発動時には口元に煤のような模様が浮かび上がる。
鞭のように伸縮ししなる杖で離れた相手を空中に打ち上げる、浮いている相手を地面に叩きつけるなど中距離で一歩引いた戦い方がメイン。
技の始動も速めで扱いやすいキャラではあるが、火力はさほどでもないので大体他のキャラにフィニッシャーをやってもらうことになる。

カタルシスエフェクト:スタンガン
『OD』から参戦。ツンギレ。
過去に友人が巻き込まれた事件がきっかけで生来の男性恐怖症が悪化し、冗談抜きで男が視界に入っただけでも錯乱する。メビウスに気付く前は周囲の人間全てが女性に見えていたとか。
帰宅部女子部員の説得で帰宅部でもなんとかやっているが、男性陣はいつ殺されるかと戦々恐々。
発動時にはゴーグルと絶縁体であるゴムの手袋が出現する。
全体的にSP消費が重く技の発動も遅いが、当てれば高確率で敵をスタン状態にするため、周りがバフでサポートしてやればメインのアタッカーもこなせる近距離型。
広範囲攻撃も持っているため複数の敵の動きを一度に止めたりと意外と使い勝手のいいキャラ。

  • アリア(CV:下田麻美)
バーチャルアイドルにして帰宅部のマスコット。元々はμの仲間でアリともにメビウスを作ったある意味共犯者であるが、無差別に引きずり込む彼女に賛同できずに離反。
しかし、それに当たって人気を奪われてしまったことで小型化してしまった。
よく主人公と行動している。
μと違い、空想的な要素が薄く親しみやすい特徴を持つ。それもあってか、人間の機微には比較的理解を示している。


オスティナートの楽士

バーチャルアイドルにしてメビウスの管理者。ただしポンコツ。
純粋無垢な性格であり、メビウスを作ったのも現実で疲れた人々を救いたいがためで二心はない。
一方、バーチャルアイドルが自我を獲得した存在に過ぎないため、人間の機微というものには疎い。
願いを叶えるにあたって「大体の人はこう願う」という叶え方をするため、かえってメビウスへの忌避を生み出してしまうケースすらある。
方向性の全く異なる楽士たちの歌をしっかりと歌い分けるなど、歌い手としては非常に優秀。つまり、上田麗奈氏がすごい。

  • カギP(CV:蒼井翔太)
担当曲:「ピーターパンシンドローム」(コンポーザー:40mP)
学校を拠点とする。学校の構造を作り替えたりなどで帰宅部の妨害を試みる。
楽士の中では最も新参者で、シャドウナイフ曰く最弱。

  • スイートP(CV:新田恵海)
担当曲「トキメキ*リベリエ」(コンポーザー:OSTER project)
ショッピングモール「パピコ」1階を拠点とする。目立った妨害はしかけてこないが、そもそも会うまでの手順が面倒。無印では楽士ほぼ唯一の常識人。
「ゆめかわいい」を信条とし、特定のメンバーとお茶会を開いている。女性的センスの評判は高い模様。
美笛に執着している様子を見せる。

担当曲:「独創性インシデント」(コンポーザー:Polyphonic Branch)
図書館を拠点としている。一部の本には正しい返答をしないと呪いがかけられてしまうというトラップが仕掛けられている。
このトラップは帰宅部にはダメージ程度の被害しかないが、それ以外に対しては人形化という深刻な被害をもたらす上に少年ドールによって目と口に釘が差されるという追加攻撃付き。
目深にフードをかぶっており、表情が全く分からない。他人の介入を嫌う、陰気な気質。
鈴奈に執着している様子を見せる。

担当曲:「Sadistic Queen」(コンポーザー:蝶々P)
水族館「シーパライソ」を拠点とする。妨害こそないが、結構広い。
高校生か疑わしいほど豪奢な格好をしている。男子生徒を侍らせているほか、執事らしき人物「歳三さん」を控えさせている。
見た目通り、非常に強気な女王様。
琴乃に執着している様子を見せる。

  • イケP(CV:斉藤壮馬)
イケメンのファッションリーダーな楽士。だが、そのセンスは賛否両論で付いて行けない人間も決して少なくない。
あちこちで事前告知したゲリラライブを展開しているのでこれといった拠点は持たないが、作中ではパピコの屋上に陣取る。
ダンジョン内での彼の妨害は、ある意味一番怖い。
自身のファッションセンスには自信があるらしく、そこはメビウスによるチートを掛けないで勝負しているのが彼の男らしさであり、病理とも言える。
自分以上のイケメンである維弦に人気で負け越し状態なので、当然ながら彼に執着している。

  • シャドウナイフ(CV:内田雄馬)
担当曲:「sin」(コンポーザー:164)
ランドマークタワーの工事現場を拠点とする。帰宅部の妨害よりも別のことにご執心。
正義を主張する中二病。周囲はその辺に理解がないのか、彼の発言には困惑したりすることも。
影を操るという楽士の中でもとりわけ攻撃に向いた能力であるため、μの護衛役を担っている。
鼓太郎に執着している様子を見せる。

  • ウィキッド(CV:???)
担当曲:コスモダンサー(コンポーザー:YM)
学校地下を拠点とする。
楽士の中で唯一シルエットとなっているキャラ。

担当曲:「Distorted♰Happiness」(コンポーザー:cosMo@暴走P)
劇場「グランギニョール」を拠点とする。楽士たちのリーダーであり、μからの信頼も篤い。
片目を長い前髪で隠した、なんとも病んでいる雰囲気を纏った女子。まな板。
笙悟に執着している様子を見せる。

  • Stork(CV:仲村宗悟)
担当曲:「Love Scope」(コンポーザー:DECO*27)
『OD』から参戦。温泉施設「宮比温泉物語」を拠点としている。妨害というか全力で覗きをしてくる変態。
「おまわりさんこいつです」としか言いようがない一目でわかる変態紳士加減だが、現実での職業は…
特に誰に執着しているという訳ではないが、強いて言えば帰宅部女子部員に執着している。

  • 梔子(CV:茜屋日海夏)
担当曲:「おんぼろ」(コンポーザー:ピノキオピー)
シーパライソの遊園地エリアを拠点としている。リアル脱出ゲームに見せかけた迷路で妨害してくる。
肉声では話さず口元に装着した機械で会話し、トラウマがトラウマだけに特に不安定で簡単に戦闘不能になってしまうが、トラウマスイッチが入っていない状態ではいたってまともな常識人。
永至に並々ならぬ執着を見せる。



追記・修正はトラウマ由来の曲を作り上げてからお願いします。

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最終更新:2023年09月03日 12:10

*1 例えば、最初のエリアである学校にいるいじめっ子2人。レベルは1桁が普通なのに、こいつらは30。義侠心に駆られて口を出すと瞬殺されてしまう。

*2 ただし、すでに死亡しているものは適用外な上、表向きそう見えるように振る舞うだけのそっくりな人形同然のものとなっている。