「やあ。もうきみを寂しくはさせない。この魔女キルケーを呼び招いたのだからね。ふふ」
真名:キルケー
身長:147cm
体重:39kg
出典:ギリシャ神話
地域:欧州
属性:混沌・中庸
【
宝具】
上記参照。真名解禁前から宝具名は明かされている。
召喚の固有結界。
豪勢な酒宴空間に招かれた無粋な輩は、魔女キルケーの愛豚”ピグレット”に蹂躙される。
愉快で騒がしく、はち切れるほど満腹になる恐るべき魔術の宴。法悦の味を覚えた者は、みずから進んで愛豚に堕ちるを望む。
真名:キルケー
ホメロスの叙事詩『オデュッセイア』に登場。
アイアイエー島の神話に名高き魔女。その名は古代ギリシア語で「鷹」を意味する。
さまざまな効能や変異をもたらす魔法薬の調合を得意とするリケジョ。
島を訪れた人間の男をご馳走でもてなし歓待するが、飽きてしまうと獅子や狼、豚といった動物に変えてしまう。
兄はコルキスの王アイエーテス。妹はクレタ王ミーノースの妻パーシパエー。
つまりメディアと
アステリオスの
伯叔母。なお、ギリシャ神話の話の上ではアステリオスとはとくに面識はない。カルデアでは、アステリオスからは律儀に「おばさん」とよばれているそうな。
ホメロスも讃えた自慢の美しい髪を、ある時期からばっさりと短くしてしまったのは、彼女をうちのめす手痛い失恋を経験してから。
海神グラウコスから恋愛相談を持ち掛けられた際には、グラウコスに横恋慕をして拒絶され、
嫉妬が高じて、グラウコスの相手の乙女・スキュラを怪物へと変えてしまった。
この怪物と化したスキュラは、下半身に6つの犬の頭と魚の尾を持つキマイラじみた姿であり、後に
オデュッセウスの六人の部下を食らっている。
エクストラアタックで登場するのは恐らくこれ。
英雄オデュッセウスは、故郷への帰還の途中にアイアイエー島に立ち寄り、キルケーの毒入りの麦粥を勧められるが、
ヘルメスの加護をもってその魔法を破ったため、特に彼女から気に入られる結果となった。
オデュッセウスが立ち去る際には、旅の苦難を避ける有益な助言を彼に与えている。
神話で名高い大魔女であり逸話は多い。
だが彼女の登場作品『オデュッセイア』では海神グラウコスに横恋慕した挙句アプローチするも振られ、ラティウムの王ピクスに一目惚れし、魔術をフル活用して彼に迫るも「妻が大切だから」という理由で振られ、オデュッセウスに至っては恋をして同棲までしておいて盛大に振られた稀代の負けヒロインとして登場する。
そもそも悉く好きな人がいる男や妻帯者に惚れる大魔女が不運すぎると言ってはいけない。
ちなみに自身を振ったピクス王には、魔術で姿をキツツキに変えるむごい報復を実行した。
『アルゴー号の冒険』の際には
メディアの
叔母の関係と明言されている。
ヘカテの下で魔術を学んでいたためメディアにとっては姉弟子でもあり、また直に稽古をつけていた時期もあるため、師でもある。
FGOではのちに強化クエストで取得する「キルケーの教え」に名前だけ登場している。
効果が味方の弱体解除なので発動時は彼女の顔でも思い浮かべるのもありか。
更に、
帝都イベントで登場したメディアは
キルケー敗北拳なるスキルを使用した。
神話でもとかく重くめんどくさい性格をしているがそれはFGOでも同じ。
自らを
「大魔女」と称し、唐突に
「豚小屋を建てよう」とか言ったりマスターに
「豚にしたいほど愛してる」とか言ってくる。
現在は
オデュッセウスの存在を嫌いなものとして真っ先に挙げており、
「オデュッセウス? さぁて、知らないな。完全に記憶に無いね。そんな愚かで、傲慢で、嘘吐きで、つける薬もない男の事なんて」と明らかにトラウマになったのか
ボロクソに罵っている。
完全に記憶にないとか言いながら深く未練を感じさせるのは気のせいだろうか。
なお
聖杯への願いは
「もう一度だけ彼の英雄が振り返り、アイアイエー島を訪れてくれること」。
遂に彼に向って告白できなかった、ある言葉を伝えたい。ただそれだけ。
…やっぱ未練タラタラじゃないかこの大魔女!基本的に多弁なのにこのマテリアルだけは簡潔なあたり本気さが見える。
オデュッセウス絡みの発言については元彼の思い出を今の意中の人に嬉しそうに喋ってしまった年上女子とファンに評されている。こんな所にも敗北要素が…
オデュッセウスの件から「置いていかれること」がトラウマになったらしく、
「行けばいいだろ!?私を置いて何処へでもさぁ!……いや、ごめん。あの……連れてって! ねぇ?」と縋りつくような姿も見せる。
外見は子供のソレとなっているが、子供扱いされることをよく思っておらず、かといって「叔母様」「おばさん」と年増呼ばわりされると憤激してしまう。
特にロリBBA、合法ロリ呼ばわりしようものなら笑顔で豚に変えて厨房に出荷される。
とにかく無暗に年齢に触れられることはNGらしい。
恋愛弱者ぶりばかり目立つが、あのメディアの師匠らしく陰湿で腹黒い一面も健在。
好きな者や嫌いな者を豚に変えたがるところがあり、好きな豚は手元に、嫌いな豚は料理してしまう残忍さも備える。
しかし忘れないでほしい。
彼女は神話でも三度もNTRに失敗した負けヒロイン扱いである。
絆を上げると徐々にそういったポンコツな一面が顔を出していく。
孤島で暮らしていたせいか、船乗りにはとても好意的。
あの
黒髭さえも余裕でウェルカムらしいが、彼は前述の地雷を踏んで厨房送りになった模様。
アタランテとは生前から親交がある。幕間によると、アルゴー船の乗組員時代に知り合ったとのこと。
マイルームで二人仲良く駄弁っており、傍で見ていた
マシュはその様子を日本の女子高生に喩えた。
劇中での活躍
記事冒頭の通り、「禁忌降臨庭園セイレム」にて初登場。
当初はメディアの姿を借りて主人公らに同行している。
グール化したティテュバに対して、メディアとして助っ人に参戦。
しかし戦闘時にはキルケーの姿に戻っており、その後会話に口を挟んだことで全員から疑いの目を向けられる。
その為、自身の正体をメディアを昏睡させて自分が姿を借りてやってきたことと明かし、想定外の事態が起きたたため味方になると告げ契約を結ぶ。
その後はメディアとの出会いのエピソードを演劇の題材に提供し、自らが二役を務めるも船乗りには微妙な評価でキレかけたり、
マタ・ハリの偽装死を演出したりと奔走。
今回のキルケーの召喚は正式なものではなく、先にセイレムへ送り込まれていたミドラーシュのキャスターの差し金によるもので、いわば彼女のバックアップとして呼ばれたのだった。
なんだかんだで主人公達に協力的だが、そもそも本人にとっては不本意な召喚だったせいか、割と終盤まで逃げ出す気満々である。
メディアに化けてまでセイレムに入ったのも、逃走のチャンスを見計らうための模様。
一度主人公と二人で閉じ込められた際には一服盛って篭絡し、二人一緒に逃げ出そうと目論んだが、毒耐性のせいでやっぱり見事にあしらわれた。
しかし、最終決戦では神代の魔女として奮起。
外なる神の干渉に抵抗し、最後には彼女なりの再会の約束をして座に帰っていった。
イベント『アイアイエーの春風 ~魔女と愉快な仲間と新しい冒険~』での活躍
キュケオーンを作ったり怪文書を作ったり豚を愛でたりキュケオーンを広めたりと色々活躍していたキルケーだったが、ついに元カレと再開することになってしまった。
記憶喪失とはいえ正真正銘の本人との再開にテンションがメタボピグレッツしそうになっていたがそこは大魔女クオリティでなんとかする。
白インド・
カメラマン・イアソンとの5人で元カレの記憶回復のために動く。
カルデアで色々積んだ彼女が出す答えは…