トライアルシリーズ(仮面ライダー剣)

登録日:2018/09/05 Wed 16:46:46
更新日:2023/12/30 Sat 14:52:52
所要時間:約 9 分で読めます




トライアルシリーズとは、特撮テレビドラマ『仮面ライダー剣』に登場する怪人の1種である。


【概要】

天王路博史広瀬栞の父・広瀬義人に開発させた改造実験体。

アンデッドの細胞や他の生物のデータ(主に人間)を元に作られているため、人語を話したり人間と意志疎通が出来るなど高度な知性を持っており、戦闘能力も数字のアンデッドとは一線を画する程に高い。
また、大ダメージを受けると一時的に行動不能になり、腰のバックルが開くなどアンデッドに似ているが、ラウズカードを投げつけても吸収してしまい封印することはできず、行動を再開する。

そのため、ロイヤルストレートフラッシュやワイルドサイクロンなど非常に強力な必殺技を使って完全消滅させる以外に活動を停止させることが出来ず、登場する度に上級アンデッドに並ぶ強敵として仮面ライダー達を苦戦させた。

基本的には義人が生み出しているのだが、BとGは天王路が作製。G作製の様子については多少描写があり、天王路が見守る中、配下の科学者達に作業を行わせている。
また、義人製のトライアルは専用の大型実験装置から作られており、照明の色は各トライアル毎に異なっている(D:紫、E:緑、F:橙)。



【主なトライアル】

トライアルB

事実上トライアル1号機。
全身に備えた眼によって全方位に視界を有しており、左腕の双頭の蛇で敵を石化する攻撃を得意とする。
指先より一千度の雷撃を放ち敵を焼き殺す事が可能。
また格闘能力も非常に高く、仮面ライダーレンゲルをいとも簡単に撃退したり、ライダー二人同時に戦いに挑まれても返り討ちにした。

モチーフはゲルショッカー首領+仮面ライダー。 BはBane(致命傷・破滅)の意。



劇中で最初に登場したトライアル。
義人の指示に従い、剣崎を襲う事が使命。
全身を駆け巡る伸縮自在なコードで敵を絡め捕ったり右手から光線を発射する他、液状になって行動する能力を備えている。

モチーフはフランケンシュタインの人造人間。 DはDamned(永久に地獄に落とされた,忌まわしい)の意。

詳しくは項目参照。



アンデッドの細胞と橘朔也/仮面ライダーギャレンのデータから作られた実験体。
右腕のアームガンはギャレンラウザーと同様に単発(シングル)モードと連射(バースト)モードに切り替えて攻撃することが可能で、百発百中の命中精度を誇る。
左腕の電撃棒「トライアルグリラー」は75万ボルトの電流を放ち、獲物の動きを封じるのに使用。
胸部中央に「トライアルムーン」を抱える。
なお、声や人格の一部に橘の要素が受け継がれている。

モチーフはシャドームーン。 EはEvolution(進化)の意で、デザインを手掛けた韮沢氏曰く「Dにヨロイを着せて更に進化したという意味でE=Evolutionと解釈した」とのこと。
左腕の武器は宇都宮孝明Pのオーダーで付けられた*1

「てれびくん」誌毎年恒例の応募者全員に送られるハイパーバトルビデオには、剣崎や仮面ライダーブレイドに擬態できる個体が登場。本物との違いは赤いマフラー。
着ぐるみこそTVシリーズのトライアルEをそのまま流用しているが、超全集の紹介記事では単に「トライアル」という名で紹介されており、
仮面ライダー図鑑でも「偽ブレイド(トライアル)」表記でトライアルEとは分けて解説されるなど、公式としては厳密には別怪人のようである。

詳しくは項目参照。



アンデッド(ハートK)の細胞と人間のデータから作られた実験体。剣崎を捕らえる事が使命。
右腕に備えた三枚刃のカッターで敵をズタズタに切裂き、左腕のフィンで鋼鉄の塊さえ粉砕する事が出来る。
腕先よりビームを発して敵を焼き払う事も可能。
劇中初めて登場したワイルドカリスを見てカリス=ジョーカーと認識し、排除すべき敵であると判断していた。

モチーフはショッカーライダー。 なのでFはFake(偽物)の意。

詳しくは項目参照。



劇中最後に登場したトライアル。
アンデッドの細胞と睦月のデータから造られた実験体。
城光/タイガーアンデッドに追いつく程の強靭な脚力を持ち、状の武器による突きなどの打撃攻撃を得意としている。
また全身に猛毒を帯びており、触れるものを全て死滅させる事が出来る。
天王路はトライアルBとの共同作戦を視野に入れていた。

モチーフはブラックサタン大首領+サタン虫。 髑髏から連想されたのかGはGhost(亡霊)の意味で、スーツは上記のトライアルDの改造。

詳しくは項目参照。


【余談】

デザインを担当したのは韮沢靖氏。韮沢氏はBまではアルファベット順だということに気付かず、各トライアルのデザインを描くときにアルファベットから連想した事柄についてデザインに取り入れていた。
だが、上記のBでゲルショッカー首領+ライダーという禁じ手を使ってしまい、ボツ覚悟で宇都宮Pに見せに行った模様。
OK貰ったその後のGでは、ノリノリでサタン虫の要素を取り入れた。

上記のリストを見ると分かるが、トライアルAとCは未登場。
ファンの間では、Aはトライアルと同じく人工アンデッドで、カードに「A」が描かれているケルベロスではないかという説があり、
Cはブレイドとギャレンのライダーシステムという説や、前述のハイパーバトルビデオに登場した個体ではないかという説(Cは「CHANGE」「COPY」のCという解釈もできる)がある。


追記・修正はトライアルシリーズの内の1体を完全消滅させてからお願いします。

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最終更新:2023年12月30日 14:52

*1 『UNDEAD GREEN BLOOD』pp.66-67より